ポケモンアニメ感想記

ポケモン特別編感想「セレナVSサナ!ポケビジョン対決!!」

当分アニポケがお休み、そこで今回はXYより「セレナVSサナ!ポケビジョン対決!!」の振り返りです。

 

セレナが敗北・挫折し覚悟を決めるといえば、ポケモンパフォーマンスの初陣回を挙げるのは言うまでもない

わけですが、その前哨敗北挫折覚悟回ともいえる回がこの話といえるでしょう。

 

 

この1話前に彼女は巻末で、桟橋でフォッコを膝に抱え、サトシやサナたちが夢を持っていること

それに対し自分が夢を持っていないことに焦りを感じていることを漏らします、これまでにない感情を

あらわにします、彼女にとってここまでの旅は、後に自らの口で発せられる通りサイホーンレースの練習が

嫌なので、そしてかつて助けられたサトシと旅ができるからという所以です、勿論ここまでの旅の中でも

泥になってでもフォッコを助けに行き、何かに夢中になることが良いことであることを学んだりと

彼女なりに伸びていくのですが、焦りという感情はこれまでにありませんでした

 

けれどもサトシやシトロンたちに加え、サナたちも持っていることで、自分だけが持っていないことを

痛感させられます、僕自身もこのポケビジョン回とその前の回との間で、焦りはあってもそれほど深刻では

ないだろうと軽く考えていました、しかし想像以上に彼女の焦燥感は重いものでした

 

冒頭笛を吹いて走りこみから、薄々いつもと違うことが感じ取れます、そしてサナからエルのことや

ポケモンパフォーマンスのことを教えてもらい、自分の無知を思い知らされます、そしてロケハンとなり

森の中で最適の場所を探し出しますが、あのサトシですらセレナを止めようとするほど制御がきかなく

なってしまいます、この時の彼女がいかなる心境だったかを紐解くヒントとなるのがOPでセレナ

版へと変わった時の映像一枚です、サトシが手招きをしているとき、彼女は木にもたれ、仲間たちと

距離が置かれています、ようは疎外感と焦燥感が同時に彼女を蝕んでいることになります

だからこそ、そこから早く逃れたい、何とかしなければならない、それが彼女をあそこまで突き動かした

要因でしょう

 

 

しかし我に返った時、目にしたのは大好きなサトシを自分のせいでケガをさせてしまう現実であった

足首を冷やすのが精いっぱい、自分が自分ですらなくなりそうなくらい、張り裂けそうな気持になった

そんな彼女を救うのは、他でもないけがをした張本人である彼、彼の温かい言葉にようやく彼女は

しょっていたつらい事実を口にする機会を得る、自分に夢がないことを、するとポケモンと一緒に

夢を探しても良いと、これからゆっくり見つければよく、フォッコもそういっていることを教わる

 

この失敗を教訓にしたビデオ撮影は大成功を収める、それは回り道をしても良い、失敗しても良いと

彼女が気づかされた瞬間である、初挑戦で彼女が敗北し、それでもなお前進し、あれほど大胆な決断に

至った要因の一つに、この時に学んだことが活かされていることでしょう、

この後にバトル経験でも、これを機にまた強くなればいいことを彼から教わりますが、セレナは

作品を通して最も「覚悟」を要求する描写が多かったゆえ、このビデオ撮影、そしてパフォーマンスを

見てみたいという、彼女自身が自らの意思で動き出す、いわば産声を上げたこの段階でもその「覚悟」が

みられましたね

ポケモン特別編感想 BW「ヤブクロン戦隊と秘密基地」

当分アニポケがお休み、そこで今回はBWより「ヤブクロン戦隊と秘密基地」を振り返ろうと

思います、BW序盤の中でもかなり好きなお話です

 

この回では、幼稚園児がヤブクロンと一緒に過ごしたいという思いと、保育士の園児を守るという思いが

交錯する回です、そこに偶然サトシたちが入り込むわけですが、ピカチュウが珍しいあの世界で

当然ながら園児はピカチュウに興味がわきます、ここでサトシはピカチュウを不用意に触れると、電撃を

食らってしまうことを伝えます、これで園児たちは一瞬おびえますが、ウィンクして優しく接すれば

差し支えないことを伝えます、これは野生のポケモンも同様、接する際は優しさを思ってということを

彼は園児に教えているわけですね、明確で伝わりやすい説明です

 

園児たちは秘密基地を自作で行い、ヤブクロンとともにこの場所で過ごしたいことを話します、その熱意は

園児ながらもしっかりしており、サトシがそれに賛同し協力したくなるのも頷けます

 

しかしここで保育士のユリと対立する構図になってしまいます、まさかバトルにまで発展するとは

思わなかったのですが、ユリ側の思いが園児に届くのは容易ではないです、それは園児の脳力で

危険性を認知できにくいからでしょう、またサトシですが、危険の認知もできはしますが、先に園児たちの

話を傾聴したのも園児たち側についた所以でしょう、子供たちの場所でもあると訴える辺り、ヤブクロンと

園児たちとの関係が優れているし、それを破綻させるわけにはいかないと彼も熱情していることが

伺えます

 

しかしシキジカがバトル中に作っていた壁の支柱に挟まってしまう、それにより壁が崩れ園児の代表格

ヒロタ一転して危険が迫ります、それをユリは体を張って守ろうとします、この行為はユリ自身も

相当危険です、それでも園児を守らなければならない、彼なりに先生が危険を冒してまで自分を守ろうと

したことに気づかされます、互いの危機を救ったのは、なんとヤブクロンでした、その活躍に今度は

ユリも気づかされます

 

一件落着後に驚かされるのはヒロタたち園児が先に先生に謝罪する演出ですね、あの年齢で自分たちの

過ちに気が付き、それを必死になって守ろうとしたユリに気づかされます、あの危険で学習できるのですから

あの園児たちも将来は有望です

 

一方ユリもヤブクロンの活躍に気づかされます、臭いから危険性を感じていた彼女にとって、咄嗟に

自分たちを救ってくれたことに感銘を受け、ヤブクロンとともに生活することを認めていきます

 

そしてこの回における隠れた主人公が園長です彼女はヤブクロンが仲良く接していけば臭いものは出さない

ことを知っていたのでした、それをあえて話していなかったのです、ポケモンも人間も育て方は自分で

学ぶという名言付きで

お互いがお互いをぶつけ合い真実を知る、相手の知らなかった部分を学び、吸収できる

園長が行いたかった勉強はこれだったのでしょう、勿論これにはユリも含まれます、米国だと

授業で自分の意見を出し合うという光景がかなり多いと伺っています、それは自分の意見を要約できる

能力に加え、自分と意見が食い違ったときに、そのようなとらえ方があるのかと学びが持てるのも

狙っているそうです、それこそまさに育て方は自分で学ぶという園長の方式に類似しています

このBWのモデルが米国なのを狙ってあえてやっているのかどうか定かではないですが、学習の変換機に

来ている今、改めて気づかされそうな回でした、勿論社会人としても学びえる機会ですね。

 

アニポケ特別編感想 「パチリスゲットで…大丈夫!?」

当分アニポケがお休み、そこで今回はDPより「パチリスゲットで…大丈夫!?」を振り返ろうと

思います、DPでは序盤の話で、ヒカリの素性を知るうえで欠かせない話となり、終盤と対比することで

成長を感じることもできる回です

 

偶然出会ったパチリスに気に入ったヒカリは早速ゲットを試みます、すぐに捕獲でき、パチリスと一緒に

コンテストに出ることを目論むのですが、このパチリスがなかなかのおてんばで、ヒカリの指示は馬耳東風

ボールに戻そうと思っても、そのすばしっこさからかわされてしまい、ポケモンたちが協力するも

電気技で抑えられてしまいます

 

この状況から自分が嫌われているのではないかと考え、あっさりと逃がしてしまいます

アニポケ全体、それも重要キャラでは相当珍しい選択です、同じDPのシンジもこのような選択を

取りますが、所以がより強いポケモンを育てたいからです、こちらも終盤になりサトシが彼の強さに

ある秘訣を知るようになる形式で成長感じますし、直近ではゴウが似たような選択を取ります、これは

ラビフットがハスブレロたちと楽しくしていて、彼らと過ごしたほうが自分と過ごすより良いのでは

考えたからです、けれどもパチリスにしてもラビフットにしても、ポケモン側から意見をもらったり

自分の意見を伝えることはしません、そのことをどちらもサトシが指摘します、DPでは先輩役として

まだ産声だった彼ですが、パチリスと仲良くなっていたことをしっかり伝えます

 

ヒカリはとても自分に自信を持てないキャラクターである、この回でそれを知ることができます

初心者の私には無理でしたと苦笑いし、食事すらとらない選択をします、母親がトップコーディネーターで

自分にも明確な目標が定めてある分、その定めた分と現在の自分力量に差異があると自分がだめだと

責めてしまいます、しかもこれは物語の終盤近くまで続くなど歴代キャラの中でもかなり繊細な性格です

終盤で、その発端も明らかにはなりますが、雲がパチリスに見えるくらいに、忘れることができません

サトシとタケシに協力を求めます、先輩二人が心強いことに加え、DP第1話でもポッチャマを助ける

べく、そしてその後も行方不明になったピカチュウをトレーナーに届けるために行動するなど、序盤から

優れている面も見られます、おそらくこれは母親のアヤコが娘を旅立たせる上で、何事も自分で考え

行動すること、けれども身勝手にするのではなく、その思いを伝えることを習慣づけていたのでしょう

終盤におけるサトシとタケシの信頼度とこの辺りにおける信頼度もまた相違点があり、その所以も明確

ではあるものの、コーディネーターとして旅立つうえで、トレーナーとして歩む上での、心構えは

備わっており、このパチリスがヒカリを好きだったことが分かり、終盤のおてんばも笑って過ごせる

ようになるも、そうした心構えが当たらに身についたことでしょう、ですからこの一話だけでも

ヒカリの成長は見事に描写されているわけですね

アニポケ特別感想 AG「ロケット団、みだれひっかきでさようなら」

天気 曇り
当分アニポケがお休み、そこで今回はAGより「ロケット団、みだれひっかきでさようなら」を

選びます、言わずと知れた感動回として挙げられます

様々なアニメにも其々悪役は登場しますが、とりわけこのアニポケにおける「ロケット団」は好感度が

持てるといわれています、情けにもろく、手助けも見られ、彼らが主役回となれば、ほぼ感動回という

方程式までなりたっています

 

 

この回ではポケモンハンターが毒タイプを捕獲するのですが、偶然彼らがそれに出くわします

相棒の進化前であるアーボとドガースがいることで、ムサシは仲間として迎え入れることを発案します

それはアーボックとマタドガスの反応から察したことで、悪役といえどもそうした仕草や反応から

得られる情報をもとにすぐさま対応していける能力はサトシたちとも似通っているといえるでしょう

 

このままつかまっていてはポケモンハンターに悪用されてしまう、ニャースの得意の爪で檻のカギを

こじ開けます、この檻には電流が流れているはずですが、ピカチュウの電撃にすっかり慣れている

彼らです「ピカチュウの電撃に比べたら大したことない」という余裕ぶり、しかもこの電流を

逆手に取りオニドリルの襲撃をかわしていきます

 

しかしバンギラスの登場で状況は一変します、圧倒的な力の差を感じた一行は、アーボックとマタドガスに

捕獲から逃れたアーボやドガースたちとともに退却することを伝えます、このままではポケモンハンターに

再びとらえられてしまう、ならば捕まるうちに遠くへ逃げた方が良い、自分がたちとともに過ごしてきた

大切な仲間、だからこそ彼らが、そしてそんな彼らを慕うアーボやドガースたちがどうすれば幸せなのか?

ロケット団は散々敗れながらもアーボックとマタドガスは彼らについてきている、それほど彼らが

好きなのでしょう、そんな彼らの願いを最初は拒む、だが方法はそれしかないことを悟ると

一行を連れて退却を選びます、時間を稼ぐため、ロケット団は体を張ってバンギラスに立ち向かいます

彼らに幸せを送ってやることが少ないとわかっているからこそ、自分たちが幸せの大切さを咀嚼しているから

こそ、アーボックとマタドガスにそれを託す、彼らのこの決断は、サトシたちに勝るとも劣らない覚悟です

 

この回において巻末でサトシがロケット団のように悪い奴もいるが、いいやつもいるという台詞

当時でこそ、不可思議に思えましたが。今思い返すと、このように見えないところでいいことをやっている

ことは多々あります、それどころかロケット団のような悪事のほうが世間に流布するものです

ましてこの回の初回放送は平成14年でSNSなどなかった時代です、にもかかわらずそうした状況は

現代には余計に流布しやすくなっていますし、逆に良いことは殆ど日の目を見ることありません

アニポケではサトシたちの支援は当然のように見られます、中にはサンムーンのようにリーリエが

やっとの思いでポケモンに乗れたことを絶賛し、再び触れることができなくなった際も挑戦したことが

称賛されます

 

アニポケがしばらく放送されないなど、様々な影響を及ぼしている現代において、支援は欠かせないもの

またライフラインをはじめコンビニや病院などのサービス、公共交通機関など多くの面で

大型連休中も、真夜中も円滑に活用できるのはそれを支えてくれる人がいるからです、あのサトシの台詞は

そうした見えないところで頑張っている人に感謝し、この現況を助け合って乗り切っていく

今だらこそ伝えられる言葉なのかもしれません。

平成版無印感想「ポケモンきみにきめた」

天気 曇り
当分アニポケがお休み、そこで今回は伝説の第1話「ポケモン! きみにきめた!」を記そうと思います

とはいえ元の映像がないことから20年以上前の記憶だけを頼りに記事を書くことになりますので

相当短文になります

 

寝坊から始まりましたね、令和版でもキャンプに寝坊している描写がありますが、これはゴウの説明が

あったように興奮していて寝付けなかったという展開で、10歳なら通常あり得ることでしょう。

 

寝坊したことによりオーキド邸にはピカチュウしかいなかった、何しろ旅に出かけたばかりの彼ですから

カスミから自転車を借りる辺りも、相当無鉄砲な言動が続きます、これがDP辺りから落ち着いて

くるのですから立派になったものです、

 

そんな中で、この回の終盤且つ、とても有目なシーンで映画においても再活用されるオニドリルに襲撃

されるシーンです、彼がポケモントレーナーとしての学びはこの平成版無印時代で5年という時間を

使い学んでいきます、AGで調子乗る展開はあったものの、後輩にハルカが登場し。伝えるべきことは

伝えます、ポケモンを持てないマサトに対しても、それは同様です、ジムリーダーである二人の先輩と

ともに言葉遣い一つを持っても、立ち振る舞いなどトレーナーとしてのあるべき姿も徐々に学んでいく

わけですが、オニドリルの大軍を前に、体を張ってピカチュウを守り、苦手なボールに入るよう促します

そして世界一のポケモントレーナーを目指すことを公言します、これはオニドリルに怯まない前進

するための発言といえるわけで、こうしたサトシの前進行動は、母親の育て方が恩恵を受けている

ことでしょう、これは例えばサンムーンにおいて授業参観回においてそれが垣間見れます

スカル団が襲撃した際に、ハナコはニャビーととともに戦います、楽しく学べる場所を荒らすのは

許さないということだけで、バトル慣れしていないにもかかわらず行います、そして襲撃によって

あらされた花などの修復を手伝うよう促します、彼女が取り掛かろうとして、それを周囲に伝えます

誰かに言われる前に、自らが考えて行動する、これはほぼ無印扱いとされていた番外編でも見られ

ヤマトとコサンジ(もうこっちがいい?)が襲撃してきた際にも、バリヤードで向かいます

このようにサトシの姿は、母親の背中を見てきたことにほかなりません

 

しかし、いくら学んでいても、ピカチュウのためにここまで頑張れるのか?という説明はここでは収まりません

ピカチュウに助けられたのならまだしも、しょっぱなから聴いてくれない状態です、しかもこれ第1話です

 

これに関しては彼が設定上いじめられっこだったということにつながるのでしょう、自分が痛い思いをした

辛い経験をした、それはポケモンとて例外ではない、同じ思いをさせるわけにはいかない

サトシの振出しながらも観劇できるあの光景には、その苦い経験を機に、どうすればポケモンたちが

その毛行け件をさせずに済み、幸せに過ごせるのか?のちのパタフリー決断にもおそらく真髄には

これがつながっているのでしょうね、

新アニポ感想 「あの日の誓い!ジョウト地方のホウオウ伝説!!」

天気 晴れ

あらす

サトシとゴウはホウオウの目撃情報を聞きつけ

 

感想

ゴウはスマホロトムからホウオウの目撃情報を入手する、現代でもスマホがあるわけですから、流れとして

不自然はありませんし、それどころかこうして得た情報は

五感を使って彼らが体感するのですから

 

ホウオウがよく見られるとされる、エンジュシティ、それもゴウが調査したスズの搭周辺を探す

ゴウは全ポケモンをゲットするのが目的故に偶然現れたオタチもゲットしていく、そこに上空から

現れたのはホウオウらしきもの

ピカチュウの技で攻撃するとあっさり命中し、追いかけるとそこには一人の少年が、実はこれ

その少年が持つオニドリルとヒノアラシだった、少年の祖父であるジエイはかつてホウオウの情報をきき

世界を旅回っていた、虹の羽根も持っていて、その少年クルヨに見せびらかしていた、だがある日を機に

夢を追うことにつかれ、旅をやめすっかり元気をなくしていたのだ、クルヨはそんな祖父を元気づけようと

このような芝居を打っていたのだ、同じようにホウオウを目撃したことのある、サトシもホウオウがいることを

信じる、ジエイを元気づけるためにも、ホウオウがいるとれるスズの搭を登る、その際、クルヨは祖父を

連れてくる

 

サトシは搭に上る途中幻覚にさらされる、がけと砂漠である、そのがけもクルヨが祖父を助けながら

そして幻覚はゴウがその要因であったムウマとオドシシをゲットすることによって回避していく

そのゴウをがけの時に救うのはサトシであった

 

今週の名言として挙げられる「おまえたちに教えられた」と言い直した部分が注目で、夢を追うことに

一途な2人と、祖父に元気になってほしいと願うクルヨの正面な気持ちが伝わってくると同時に

其々の分野が別々に活かされています、スズの搭周辺が最も大きいことや、天気の情報など理論型で

多種多様な情報の名から、櫃表な情報を抜き出せることに長けているゴウと、粘り強さに長けている

サトシ、そしてわざわざ自分を連れてきてまで、そして険しい崖を小さな体で登り切ったクルヨ

みんなの物語をより分かりやすく描いた展開でした、ジエイが明日から再び探すことに定め、それもクルヨを

招待したことで、羽根は輝きを増した、それは彼自身の輝きを表しています

ジエイがホウオウを目撃し、あえて言わなかったのも、そうした目標に向けて歩んでいく過程を

かつてのよに楽しもうとしていることがうかがえましたね。

 

本日の放送の中から選ぶ珠玉の一枚を選ぶ今週の一枚、今回はこの風景です、今週の見どころとして

スズの搭など風景画、オオタチが水滴に驚く光景と、虹とスズの搭という絵を楽しめる回でもありました。

3DSガブ

 

令和最初大相撲夏場所の行方 序盤編

天気 晴れ
大相撲夏場所は早くも大関全てが敗れる波乱、横綱は何とか勝利する結果、まだまだ序盤
果たしてどうなってしまうのか?

アニポケ平成史感想

天気 曇り
今週アニポケはお休み、そこで今回はこのほど放送され後に動画でも挙げられた
ポケモン平成史感想に取り組もうと思います
主に3つの範疇に分別されていました

1つ目はポケモンの触れ合い方です、
ここでピータードラッカーという人物の言葉を引用し、次のような名言からひも解かれています
「コミュニケーションで最も大切なことは、相手の言わない本音の部分の言葉を聴くこと」
短文かつ非常に的を射た表現、しかもこれをリザードン・ゲッコウガ・モクローという
触れるにおいて、難解な問題を抱える相手を選出しています、これに対しサトシがどのように行動
しているかを読みとっていきます、根気よく付き合い、リザードンの悔しさを咀嚼し、強くありたい
という思いがあるのなら、別れも選択できる
ゲッコウガとの絆、自分見失ったからこそ、分かり合えた誰かを守り、支え合っていく存在
自らも体を張ることで、気持ちを高めモクローをその気にさせる
ここで述べられていることは、相手の性格・思考・性分などを帰納・演繹しそれに照らし合わせていると
いうこと

帰納とは幾つかの情報を読みとることでこうした法則があるのではないか?と読みとること
演繹は逆で読み取った法則をそれに当てはめることです。
例えばピカチュウのお腹は何色か?とした時、ゲームをすれば黄色だった、書店の本を見ても、グッズを見ても
黄色だった、ならばピカチュウのお腹は黄色であるということが出来る、これが帰納である
サトシがピカチュウと冒険している、ではこのピカチュウもお腹は黄色であると当てはめる、これが
演繹である

リザードンのように根気を見せるのと、向上心むき出しの当人の気持ち
ゲッコウガのように互いに気持ちが交錯しあう気持ち
モクローのように気持ちが高ぶらないときの気持ち
其々ポケモンの特徴は何で、そこから帰納することで、どう演繹すればいいのか?サトシはこうした
帰納・演繹が優れていることがひも解けます
またお調子者のミジュマルにういてもうまく月舞いますし、ヒコザルやポカブといった不遇に遇う
ポケモンも、それを克服し、新たに強くなる方法をサトシなり見出すところもこれに該当することでしょう

旅の仲間からひも解く第二章では
「マネジメントとは、正しく行うことであり、リーダーシップとは正しいことを行うことである」
マネジメントとは日本語でいえば経営管理、無論サトシがその範疇を担っているわけではありません
しかし、後輩が来た以上、模範となるべき言動は密接にかかわっているのだ
ここではご丁寧にセレナとリーリエという実に照らし合わすのに説明しやすいキャラが選出されている
この先に進む道を迷うセレナと、頑張りすぎるリーリエである
サトシがサマーキャンプなど直接バトルと関与しない事柄においても、それが参考になる
無駄なことなんて一つもない、サトシのこの言葉にセレナは大きく突き動かされます、リーリエが母親に
向き合うようになれたのも、こうした模範言動に尽きるでしょう、セレナの選択回では、バトルを
見せながら、セレナが実は心中に貯めていたことをはじき出していきますし、リーリエにも類似した
光景は見られました、自分が行動し、突き進んだ先に得られるものの大きさを学んでいくのです
しかし時にリーダーは見守ることも必要です、リーリエの時は彼女が母と話すことがあるとしたのも
加味されていますが、直接母親とじかに向き合うことができました
前作ではブラックシトロイド・シシコとカエンジシ、コルニがリザードンと戦った時、そしてセレナが
初めてトライポカロンに挑戦した時、これらに共通することが、見守りです、前述のように
助けることもある一方で、それが当人にとって、人生を左右し、覚悟を要求する戦いとなれば、それは
当人に任せます、何故ならそこで得られるものを当人が全力で咀嚼しなければならないからです
介入すれば常に助けが必要になりかねない、自分と向き合うことで、覚悟を決め、自分の力で這い上がる
精神的な面との戦い、トライポカロンを終えて、シトロンが自分と照らし、セレナが大丈夫か?とサトシに
訊ねますが、サトシは「セレナなら大丈夫、セレナは強いよ」と回答します。
二人とも見ているのでいえば、メェークルレースで母と向き合い、勝負したことです、シトロンが危険と
判断するも。彼女の意志は強かった、そうした意味で強いと取れます、サトシしか見ていないといえば
サマーキャンプで崖下転落したときの、思わずこぼした彼女の弱み、自分に夢がないことへの焦りです
彼がこれまでの経験を伝えることで気持ちの流れに変化が芽生えていること、フォッコがセレナを大切に
思っていることが伺えます、このことからも彼女が強いと解釈することもできます
自分が渡した青色リボンを装着していることに気付き、「にあっている」と伝えますが、これは単なる
容姿だけにとどまらず、断髪などから相当な確固たる決意が込められていることをサトシは読みとった
自分の力で這い上がり、次に向けて既に歩みだしていることが分かった、それを祝う形で
この言葉が投げかけられているのでしょう

ただそれだけではなく、サトシはここまで数々の仲間と旅に出て、試練を乗り越える姿を目の当たりにしてきた
もしもサトシが「セレナのことが心配」と話せば、同じ境遇にあるシトロンは手を差し伸べてしまう
けれど、彼女が強くなるためには、自分の力で這い上がらなければならない、自分自身も旅の仲間も
そうしてきた、だからこそここは介入しなかった、ナレーションにあった「ギリギリまで本人の頑張りを
見守る」というその境界線はここにあるように感じます。

最終章ではライバルについて触れています
DPの際にシンジという表裏一体のキャラクターが登場、これまでサトシから影響を受けることはあっても
その逆は殆どなかった、この真逆により対立が続くものの、フルバトルの末、敗北したことで
「俺にはないものをいっぱい持っている」と彼の強さを認めるようになります、そしてその強さに
何処に要因があるのかを探っていきます、シンジとの再戦ではゴウカザルのダメージをあえて受けるという
初期では見られない光景が見られ、サトシがシンジの影響を受け、バトル戦術が拡充したことが
伺えます、この時シンジも健闘したエレキブルにわざわざ腰を下げて、目線を同じにしてお礼を伝えます
この対立からの好敵手は4年という膨大な時間を費やし描写されたのですが、これをきに
BWでも空想でバトルをするジムリーダーのフウロに挑戦し、勝利します、同じジムリーダーのデントは
そのような空想バトルを認めないと、真っ向から否定し、そのことが頭によぎりすぎて敗れますが、サトシは
その空想バトルも一応認めたうえで、本当のバトルもこうして楽しいのだ、と見せていき勝利します
これはシンジとの戦いが活かされた実にうまい魅せ方でした。このような対立から何を得るのかは
難しいものの、サトシから学べるものは大いにあります、互いに高め合う中で芽生えるものがあることを
教えてくれます

このポケモン・仲間・好敵手一見バラバラに見える観点・視点ですが、全部に共通することがあります
それが冒頭で述べた帰納と演繹です、ポケモンについての帰納と演繹を更に説明を加えるなら
ケロマツが分かりやすいです、研究所にすぐに返されるケロマツ、それが何故かをサトシは理解
しました
ロケット団奇襲で救助したこと
ガブリアスが暴走したのを救ったこと
森でユリーカが寂しそうにしていたこと
以上の三点をケロマツが気にしていたことをサトシは見逃していませんでした、この三点から
帰納すると、ケロマツの戦いに何があるのか?という演繹をすることが出来ました
特に三軒目についてはサインの瞬間が実に刹那でこれを結びつけているのはさすがと言えます
鹿も更にすごいのはがんせきふうじふうじをはどうだんふうじに応用するなど、帰納と演繹を
さらに拡充している点でしょう、

(ライバルはフウロの戦いが帰納と演繹)
これが旅の仲間で照らし合わせる中で最も分かりやすいのはヒカリでしょう、彼女の口癖である
大丈夫はそうではないことが最初の時点で理解していくのですが、実はかなり繊細な性格であることが
伺えます、コンテストで2連敗し無理やり笑顔をも見せるも拳が震えているのを彼は見逃していません
メイドカフェで彼女が泣いているのも見逃していません、サトシはこれらのことから
無理の励ますのは却って逆効果であることに気づかされ帰納していきます

ノゾミにジム戦で勝つことがヒカリを元気づける薬になるといわれたのは確かですが、それだけでなく
練習風景を見えやすい所で行います、それを見たヒカリは自分が開発した回転技を活用し取り入れていること
嬉しさを見せ、長らくやっていなかった練習を自発的に再開します、
しかしコンテスト一流のミクリが登場し、技を見せてほしいとヒカリに伝えた際、彼女がまだ踏ん切りが
つかなところでは、逆にバトルにしてでも強引に誘います、長きスランプに陥った今、その復活へ向けた
千載一遇の機会が訪れている、それを逃してはならないといわんばかりの手法です、
このようにヒカリの性格を帰納演繹していることが分かります、ヒカリはこれを乗り越えて以降
仲間への信頼感がかなり向上し、自分の弱さをさらけだすようになりました

またギャラドスを克服できるようになったカスミや、シャガと対峙できるようになったアイリスは
見守ることが重視でしたが、こちらも帰納と演繹からくるものでしょう

一方セレナはバトルがない分、精神的な部分での帰納と演繹が見られます、マーシュが営むお店にいくことを
許可するばかりか「セレナが楽しそうで良かった」と話します、彼女がどうしたことが嗜好で、どのように
自分が対応すればいいのか?それをしっかり対策を練っています
宝石店が見られる、ホテルに宿泊し、翌朝から見られるようにする対応も同様で、このように彼女の
趣味をしっかり理解し、楽しめるよう対応していきます、
数少ないバトルでも、イーブイがバトルする中で彼女が気付いたことがあり、早速試したいことから
バトル中断を申請しますが、彼は快く承諾します、これも彼女とイーブイのことを帰納・演繹していれば
こその判断でしょう、
彼女が初優勝時に回想でポフレをほめるシーンがありました、この回でセレナが事前練習をしているのを
一同知っているのですから、セレナがこのパフォーマンスに向けて努力していることも容易に想像が
尽きます、決意の名のもとに断髪し、テールナーとともに進化した彼女を背中押しにはうってつけの
台詞です。

マスタークラスで先に行く道が見えにくくなっている時にも、まずは行動するというお手本を見せ
セレナが自分から決断する様子を伺うところも非常に見どころですが、
極め付きはセレナの選択回における、自分が先にドレスを見て、それをセレナに伝えるも、彼女がどこか
上の空であることに気づいた点でしょう、普段の彼女なら真っ先に見つけ、楽しく反応するはず、それなのに
どこかおかしい、サトシはバトルを誘います、ケロマツのサイン同様、ほんの一瞬ですが
サインを見逃さず、対応にこぎつけています、
「モヤモヤしたことがあるのならばロすればスッキリする」彼女が何故上の空であるか?
「俺もゲッコウガのことで悩むも、何でもできるわけではなく、ポケモンが一緒にいれば頑張れる
俺はいつでもセレナを応援してる」セレナが具現的に上の空になっている中身まで把握しています
もはや帰納と演繹の頂点と言わざるを得ません。
パフォーマンスという舞台の関係上、この2人のやり取りは当初難しいと思われたのですが、まさかここまで
うまくいくとは思いませんでした、セレナが階段を上るように成長していく段階におけるサトセレ
関係をマズローの欲求5段階評価については以前触れましたが、帰納と演繹を組み合わせることでの
人との交流の仕方、育て方、彼が見せる帰納と演繹に恩恵を受けるキャラクターやポケモンが非常に多く
ジェファーズ教授がここまで分析するほどである、「※勇将の下に弱卒無し」サトシの姿を参考に
肖りたいと思う視聴者は多数いることでしょう、対人と触れうことが必ず求められる中で
自分はどのように触れあっていけばいいのか?サトシをこれからも見ていきたいですし
ピータードラッカーの名言も大切にしたいですね、

※ 勇将の下に弱卒無しとは、上に立つものが優れているとそれに感化され部下も優れるようになるという意味

ポケモサン・ムーン感想 「日輪の祭壇!ソルガレオ降臨!! 」

天気 曇り
あらすじ
4匹の島守り神が出そろい、日輪の祭壇が開いた、ほしぐもは進化し、ウルトラホールへと向かった

感想
カプ・コケコ、カプ・レヒレ、カプ・ブルル、カプ・テテフ其々の島守り神が集結する荘厳なシーンだ
そりゃロトムが暴れるのも無理はありません、サトシはリーリエの母を救うため協力を要請する
すると4匹はある光景を一堂に見せる、それはサトシがみた夢、ソルガレオとルナアーラがほしぐもを
託したものを映像として再現した、しかもその続きにはほしぐもと出逢った光景も見せている、そこでは
なんとコケコを含め4匹が揃っていたのだ
このことからほしぐもがどのようにして生を受けたのかは不明としても、最初からほしぐもをサトシに託す
ことを4匹と伝説のポケモンが決めていたわけですね、それはククイ博士からの台詞でわかるだけでなく
ほしぐもを草むらに置いた場面でもわかります、もしも来たのが他人であったならサトシの声であの場所に
来ることは予想がつくはずです、コケコのようにサトシにZリングを差し出すほど未来を見据えて託せる
力があるのなら、容易に想定ができ、わざわざ草むらに置かずに、一度人気のない所に移動する
方法が取れるはずですし、そもそも何れ伝説のポケモンに進化するほどのポケモンを人が訪れる可能性の
高い道の傍に置くのは不自然です、ほしぐもが泣けば、どうしたって見に来るポケモンやトレーナーが
いるはずですから

これを踏まえてわざわざそのシーンを見せた所以を考えてみましょう、これはほしぐもがあの草むらに
いてからここまでの経験でサトシやリーリエだけが関わってきたことではないことを悟ったのでしょう
守り神が相談したあの光景では恐らく共に来た仲間たちも同じように母を救おうと一心になっている
同じように願っている、ならばその序章としてサトシの夢と出会いを見せることで、彼らの覚悟を
下準備する形となったでしょう、状況が把握され、カプたちがサトシとその仲間を信頼している
だからこそその期待に応えるようにしなければならない、一同がウルトラホールへと向かう
もしかしたら、ほしぐももカプ達もサトシに託したのではなく、サトシとその仲間たちを託したの
かもしれないですね

4匹の守り神が舞や踊りを見せている時間がそれなりに長く、此方もまたそれなりの所以がありそうです
グラジオは一刻も早く救出したいと申し出ますが、彼らを信じ待つようリーリエが促します。
この時点より前でも既に救出を要請しているのですから、上記の光景を見せているのですから、このシーンは
いわばもう一つの下ごしらえかもしれません、ウルトラホールの向こう側は何がおこるかわからない
それならより冷静でいられないとならない、次回予告でウルトラビーストに捕獲された母の光景が
見られましたが、4匹がそこまで想定しているかは定かではないにしても、スクールに通っていては
とても体験できない光景が襲撃することは間違いない、それこそリーリエが伝えたように信じている
気持ちを持たなければならない、レヒレやプブルはまだ詳細に登場していないので兎も角
コケコはサトシにZリングを差し出し、電気Zも託した一方で、自ら赴きバトルを申し出ましたし
テテフに関しては治癒と残こんな光景の双方を併せ持ちます、アローラが分け与えることが自然となる
土地で、その守り神とされている、だからこそ託した一行に、彼らを信じていることや落ち着きさを
伝えたかった、ほしぐもが就寝し夢を見ているのではないか?静寂が鳴っているとはいえ日論の祭壇という
場所、そして4匹の守り神がいるうえで、こうした日常会話を行うのは難しいもの、逆にそれを彼らが
行ったからこそ「時は来た」という感じで扉を開いたのでしょう

この一部始終を見ていたのはロケット団、プチドガスからさらに勝手に命名したカタドガスになり
カプ系統もまとめてゲットを試みるが、キテルグマが登場、飛んで行った場所を矢印で示すなど
面白い演出も見せてきますし、ほしぐもが最終進化した時はコジロウが深く頭を下げるなど律義な
ところも垣間見えます。

一方ククイ博士に電話が入る、なんとバーネット博士も、この日輪の祭壇に来ているのだがジャラゴ
達に襲撃されそうになっていた、そこでククイ博士がバーネット博士を救出すべくウォーグルで迎え撃つ
原作でも博士がバトルをするのは最終戦で、それまでポケモンを見せることすらなかったですが
アニメにおいてもそうかもしれません、以前サトシの歓迎会が行われたときも、コケコが登場したことで
中断されました、このままサトシが知らないまま巻末間近で明るみになるのかもしれません
日輪の祭壇が開き、ほしぐもはなんとソルガレオへと進化した、太陽の恵みを放つソルガレオ
そして渡されたのはソルガレオZ、カプ系統は舞と踊りでサトシのZリングを進化させ、その2つが
はめ込まれた、ウルトラホールの向こうに行きたい、全員の気持ちがソルガレオに一致したことで
ソルガレオの背中になることになり、ソルガレオZである「サンシャインスマッシュ」が発動
2人の博士が地上から見る中、彼らはウルトラホールへと旅立ったのだ、
このソルガレオに乗った際にマオはリーリエの髪形に着目し似合っていると伝えます、彼らがこの場所に
到着してから当然気が付いてはいたでしょうが、ここまでの出来事でそれどころではなかったのも
ありましたし、なにより真後ろにいることでより視覚的に見やすくなって、伝えやすくもなった、自分が
リーリエに伝えたがんばリーリエが相手からはなった、それはリーリエが壁を乗り越えて成長したこと
そしてそれを支えてくれた一同に感謝とそれなりの覚悟を伝えたい、単にクラスメイトという関係だけに
とどまらず、お互いを信じ、温かく見守る姿は実に素晴らしいですね、

「今週の一枚」
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は2枚あります
イメージ 1

1枚目はソルガレオとリーリエです、原作でも感動的な一枚ですが、アニメの方でもリーリエがポケモンに
触れるようになり、シルヴァディに謝罪し、日輪の祭壇での試練を乗り越えた、普段生活の中でも
太陽の温もりを感じていますし、ポケモンの体温も触れてきたけれど、ソルガレオの荘厳さだけでなく
そうした心の温もりをも見せてきます。
イメージ 2
もう1枚は全員のゼンリョクです、上記通りカプ系統もソルガレオもサトシを選んだのではなく
サトシたち全員を選んだのを唱えるのなら、これも非常に素敵にはまってきます、ソルガレオに
カプたちのがいる中でも楽しさを忘れない、彼らの無垢さと、仲間を思いやる気持ち、そして
ウルトラホールに向けて気持ちを一つにするということ、その一心がこの台詞と演出に描写されていますね。

ポケモサン・ムーン感想 「クリスタル争奪戦!ロケット団対スカル団!! 」

天気 晴れ
あらすじ
Zクリスタリを求め対峙したスカル団とロケット団、制したのはロケット団だ、

感想
Z技の授業、サトシとカキがZ技を披露する、この時か前の姿勢が其々違う、これは各々の性格がそう
させているわけで、常日頃自然に感謝を示しているカキと、楽しさをもって学ぶことを示すサトシが
います、それでも放つ瞬間だけは2人とも真剣な眼差し、これが授業中ということもありますし、Z技が
サトシも神聖なもので大切に扱わなければならない、カキから教わったことをしっかり刻み込んでいる
ようですね

その授業を観察していたロケット団、Z技の魅力に取りつかれ、搾取することに、その手始めとして
Z技の情報を収集していた、ZクリスタリとZリングが必要であり、ゼンリョクを見せるということが求められ
アローラ地方の鉱脈から出来ていることを突き止める、よくここまで調べたものです、コジロウはこうした
地道なこともしっかりやってのけるのが素晴らしいです、ご丁寧に探知機まで用意しているのだ、この探知機は
元来フリマで購入したオンボロを改造しているようで器用さも兼ね備えた強者である。またニャースは
もし放つことが出来たらと、小判から出る技でサトシを一蹴できると喜びを隠せない、
Z技の授業が続いている、レプリカといえど全てのZ技を揃えている、どのクリスタルが、どのタイプか?
それをロトムが伝えるが、その方法がEDの歌詞をそのまま流用するという形、彼らの環境からしてEDと
密接な関係はないものの、椅子から立ってこうして目撃するのが一つ、そして冒頭のカキ・サトシの技を
観戦するのが一つと、同じ視覚から学ぶにしても少しでも体を動かし、生身をみるだけで記憶にはしっかり
刻まれる、授業のこうした少しの工夫の仕方、前回もそうですが学びができやすい環境になっていますね
スイレンが水を得意としている所以は勿論ありますが、こうして学びやすい状況だからこそ質問も
しやすくなっているのかもしれません

一方Zクリスタリを求め探知機で捜索するロケット団は遂にその場所に辿り着いた、だがそこにはそれを守る
ラッタやコラッタたちが集結、その中の主はかなりの体格を誇る、大慌てで退却する
そうなっているとは知らず森を探索しているのはスカル団、直後襲撃してきたラッタにあっさりやられてしまう
彼らもまたZクリスタルを発見し、互いにそれを手中に収めるべく作戦を企てる、しかもニャースを気に入る
一味に、気取り気質たっぷりのスカル団、これまでの悪党とは随分味も違いますが、これもまた楽しさを前面に
押し出した今作ならではですね。

目的が同じであることが発覚した両者は対決、しかも敗者は勝者の古文になる搭乗券まで付加させる
スカル団は兄貴がヤトウモリと共に崖に登る間に、残り2人でラッタをひきつける作戦、一方ロケット団は
きのみで匂いを誘い、ラッタたちの動きを封じ、デカラッタとの対峙をすることに、しかし体の大きさだけでなく
強さも兼ね備えているデカラッタは、スカル団・ロケット団ともに一筋縄ではいかない、そこでミミッキュと
ヒドイデ・さらにはニャースも参戦する、非常に珍しいニャースが攻撃技を指示するというシーンも見られる。
絶体絶命に陥るがそこに再びミミッキュが登場、強烈な「ウッドハンマー」で一気にデカラッタを倒した
これまでピカチュウがいないとやる気が出ないというミミッキュ、彼らとの生活が長引くにつれて少しずつ
彼らのことが理解できるようになり、バトルに参加するだけでなく、ピンチを救う要因になれたのかもしれない
ヒドイデのような友情ゲットでもなければ、ニャースのような長年のお供でもない、これまでのロケット団の面子
からしてもこのミミッキュというポケモンの位置はこれまでにないパターンです、それだけにスカル団との
対決もこれで終わりではなく、寧ろ序章にすぎないでしょうし、勿論サトシとの対決でもミミッキュは欠かせない
ミミッキュがどのようにこれから彼らと関わっていくのかも注目でしょう

デカラッタが倒れ、Zクリスタルは目の前、既に上っていた兄貴とヤトウモリだったが、檻にいたラッタたちが
出てきてしまい、一斉攻撃で弾き飛ばされ、そのはずみで落下したZクリスタルをニャースが獲得、なんと
勝者はロケット団、こうした形での勝利も実に面白い、早速持ち帰りZ技を披露しようとするが、試練を
受けていないので使えるはずもない、ただあくZを今回の対決だけのために魅せるという展開は
まずないでしょう、それに前作まででいえばムサシがコンテストやパフォーマンス、レースなどに
参加しているのですから、彼らが試練や大試練を受けても決して不思議ではないでしょうし
スカル団やエーテル財団との対決になった際に彼らが一役このあくZが貢献することも考えられるでしょう

そこで更に背中を押せる要因という意味でも今回は立派な序章が見られた、それが今回大きな目玉でもなったニャースを心配する2人です、Zクリスタリを獲得すべく、ムサシとコジロウですが、ニャースのピンチをきき、これまで登ってきた道を逆戻りします、仲間のために、目の前の欲しいものよりも優先していく、彼らの絆もまたとても強く、ミミッキュ参戦と共にこの楽しい系優先の今作でありながら、この幾つもの序章伏線は今後活かされるのではないか?
そう感じてしまう、スカル団の底抜けた天真爛漫などにクスッと笑えるシーンも多々あったドタバタ回でしたが
そうした需要場面も同時に拝めた回でしたね。

「今週の一枚」
イメージ 1

今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はあくZをはめたニャースです、無論彼らの技術力が
いかに優れていてもZリングを作ることはできないにしても、秘密基地を作ることができるのなら
せめてもう少しましなリングを作れそうな感じですが、そこをあえてこうした見せ方として楽しめる
彼らもまた今回ギャグ要素を見せてくれました、彼らのZ技に期待したいです。

ポケモンXY&Z感想 「最強の二人!シトロンとデント!!」

天気 雨
あらすじ
地下鉄でのトラブルをシトロンとデントが協力し解決するのであった。

感想
ジムリーダーとして多忙な生活を送っているシトロンの休日は釣り大会に出場、なかなか釣れず暇そうな
ユリーカに対し、シトロンは「全自動釣竿メカ大量くん&飛びますくん」を用意、釣り名人をもとに作った
そうだ、ユリーカは名前がそのままツッコミに加え、サトシ不在によりシトロンが付加した「科学の力って
凄いんです」に対しても「サトシがいないから自分で言ってる」の突込みも忘れないなど最初から魅せて
くれます

すると隣で釣っていたデントがそれでは最悪のテイストだと苦言を呈する、しっかり音楽もつけて解説
ロットから伝わる躍動感と釣り上げるまでの駆け引きこそが醍醐味で、それを機械任せにしてしまうのが
思わしくないそうだ、冒頭からいきなり彼のテンションが上がるなど本当に楽しいキャラです、
釣りをしたことがないですが、機械ではなくじぶんでそうした駆け引きを楽しんでいくというのは
分からなくもないですね、まして彼は釣りソムリエ、尚更でしょう。

デントが自己紹介をし、ポケモンとの相性を診断し伝授していくことを伝えていく、するとその説明中に
ユリーカの釣竿が反応を示す、釣りの経験が短い彼女に対し、デントは伝えていく、慌てずにまずは
じっと耐える、プイが下降したら、一気リールを引き上げる、かなりの重さを感じるユリーカだが
シトロンの助けを貰うことなく自分で釣り上げたいと奮起する、ユリーカくらいの年齢だと途中まで自分で
やっていて、そこから手伝われるのに抵抗があっても無理はないでしょう、自分で釣り上げたという達成感を
得たい、そう感じたのでしょうね

釣り上げたのはブロスターだ「アクアジェット」でユリーカにめがけて打ってきたので、デントはすかさず
マッギョをだし「どろばくだん」で攻撃、水面に戻ってしまい釣り上げることはできなかった、ユリーカが
無傷だったことにシトロンが礼をいい、続けてユリーカ自身もいうように伝える、こうしたことは明確に
伝えていますね、人とふれあう時点でどのように振る舞うべきかということを、サンヨウジムでデントも
経験してきているはず、だからこそ「仲のいいきょうだい」だとデントも感じられた、そうした礼儀などを
伝え、そしてそれを行動に移せる2人を見て、彼は料理も得意ですし、ジムリーダーとしても相手を
重んじなければならない、2人の関係がこうしたやり取りを見ただけでもある程度感じられるわけですね
釣りの時間は終了、デントもまた主といわれるシビルドンを釣ることができなかったが「考える時間を与えて
もらったと思えばいい」そう伝えていく、ユリーカは「さすが釣りソムリエ」と喜びますが、これは
釣りソムリエとしては勿論、彼自身もまたサトシと旅をすることで前進していく姿を見てきた、それは
釣りという自分が得意とする分野においても考え方ひとつで気持ちを向けられる、デントはそれを彼から
教わっているでしょう、それを今になって改めて感じるのもまたいいですね

釣りを終えてデントはプリズムタワーに向かおうとしていた、なんでもタワーソムリエでもあるそうだ
兄がミアレジムのジムリーダーであることを伝え、ここでシトロンの紹介、そしてデントもまたサンヨウジムの
ジムリーダーであることを伝える、そしてプリズムタワーまでは地下鉄を使って移動することに
ミアレの地下鉄は自動運転列車装置で対応されていて、おまけに全自動で制御できるスーパーマルチトレインも
隣にあり、メトロソムリエでもある彼の喋りはさらに加速する、急行列車波の速度で話しながら尚且つ力強い
熱意のこもった解説、聴いているだけで楽しいです。

するとスーパーマルチトレインの扉が開いて、ユリーカが乗車すると、扉がしまってしまい、列車が
勝手に動き出した、それを報告に行くと全車両が勝手に動き出していたのだ、そこでシトロンが調べると
反応しない箇所があるのでそれが要因だと伝える、予備に切り替えシステム作動させると復旧し
電車は最寄りの駅に止まった、ただ1両の電車を除いて、そうユリーカの乗っている電車だ
手動になっていたため、反応しないようだ、そこで今度はデントの出番、システムが全て頭に入っている
ようで打開策を見出している、まずデデンネの力で鍵を開けて、ユリーカを運転席まで案内し、アナウンスが
双方で聞こえるように対応する、そして全自動機能を回復させ、停止させる

ところが制御機能まで故障していて作動しない、そこでユリーカが操縦し止めるしかない、後の助け合いの
きっかけ要因のもう1つがここに現れます、地下鉄に詳しいデントと兄として、そしてジガルデを止めるなど
ユリーカができることを見てきて、尚且つカロスで一番になりたいと誓った、そうした決意を持てる
ユリーカならできるという気持ちの支えをシトロン側が行います、これは片方がかけていてもできず
両者の支え絵が実に見事に的中しています。

ユリーカが徐々にブレーキをかけることで電車は停止、他の列車が安全を確保できるまで動かせないため
トロッコでユリーカを迎えることに、地下鉄の路線図まで完ぺきに網羅しているデントと、電車の
レールポイントの切り替えをエイパムアームで切り替え、ユリーカのところまで到着、これにて事件は
解決に思えた、ところが再び列車が動き出してしまう。トロッコで再び追いかけるが、この先は
行き止まり、もはやどうすることもできないかと思われた、そんな時2人の脳裏に浮かんだのは
サトシのまっすぐ突き進む力である、どんな困難も力を合わせれば解決できる、そう信じた2人は
電車の先端をユリーカに開けさせて、釣竿を用意、そして釣竿の先につけるのはシトロンの機械である
それを用いてユリーカを釣り上げる、エイパムアームも手伝い、ユリーカを救出、やっと無事が
確認できた。

何故再び電車が動き出したのか?それを探偵ソムリエでもあるデントが解説、地下鉄の壁破壊や電気システム
から考慮するとシビルドンが要因だと考えられる、その電気で電車が誤作動をうごかしたと
そのシビルドンが登場し、こうげきをしかけてくる、ヤナップとハリマロンで対応していくが、どうも
シビルドンの様子がおかしい、デントは水路から迷い込んで不安であったシビルドンが自ら電気を浴びて
しまい結果的にそれで苦しんでしまうことになってしまったと解説、そこで優しいバトルをすることで
解決できる、同じ電気タイプのデデンネで「ほっぺすりすり」をすることだ、そこで今度は
ユリーカが活躍、シビルドンに挨拶を交わしながら「ほっぺすりすり」をできるタイミングを伺います。
今回の活躍がシトロンとデントに行きがちですが、彼女の活躍もまた光ります。電車が勝手に動き出し
ジブンも不安のはずなのに、デデンネにはその不安を与えさせないと「私が守る」と伝えます
プニちゃんを守ってきた力を持つユリーカです、彼女の持つ純粋無垢が様々な解決を呼んできた
わけですが、今回はそれがシビルドンに当たります

シビルドンをもとの水路に案内し、やっとこさプリズムタワーに到着、夕日に映る姿は勿論最高の
友達と観賞できることを誇りに感じる、シトロンが訊ねると「あのルアーは素晴らしかった、君の発想力と
技術力がなければあのピンチは救えなかった」と伝え、更に脳裏に浮かんだという彼を思い出します
「根性で前に前に突き進む熱いテイストの友達」をと以前の特別篇で彼が登場した時も名前が出そうで
敢えて出さないこの調整が実に見事です、彼らが其々の心に染みて、そして今の自分に活かされていることが
分かります、一方でデント側からすればこのキャスティングを賞賛したことでもう1つ見えてくることが
そしてそれは実は今作をまとめたことでいる一つのテーマでもあることがわかります。

それはBW編でデントがフウロに挑んだ時と、サトシが挑んだ時のことに遡ります。フウロはエアバトルという
いわば頭の中でイメージバトルをし、この時点で勝敗を決めるつくりをしています、なので電気タイプを
連れている子がいれば、そのままバッジを渡していく、そうしたやり方に対し、デントは疑問を投げかけ
バトルをします、ところがデントはまさかの敗北、エアバトルが良いと証明してしまう結果になってしまいます
そしてサトシが挑みました、すると今度は勝利し、エアバトルだけでなく普通のバトルもやると伝えられます
この相違点はデントはフウロのやり方を理解することができず、否定から始まるのに対し、サトシは
このエアバトルもある程度認め、それでいて通常バトルを楽しみながら、面白いことを剰えジムリーダーに
伝える形のバトルとなります、これはサトシがシンジのような真逆の性格を持つトレーナーと共に旅をした
経験が活かされていることに他なりません。

デントは今回の事件でも、前進する彼の姿は勿論のこと、そうした周囲の気持ちを受け止め、否定からではなく
「何故か?」を探りながら、うまく伝えていく、そうした抱擁さ、発想の切り替えを単にバトルの範疇に
とどめることなく、人に対しても同じようにしてくその姿が脳裏に浮かんだのでしょう、その証拠に
最高の友達に会いたいと話したシトロンに対し「君たちなら」と言っています、「君なら」ではありません
つまりユリーカが行ったあの癒しもまた一つの才能であるとデントが認めたということ、ジムリーダーでもあり
探偵ソムリエなら彼女がポケモンが持てない年齢であることは想像がつくはずです、兄も危険を感じていました
それでもユリーカはまず優しく話しかけ、まるでこれから一緒にこの地下鉄で遊ぶかのように触れあって
いきます

そしてここから今作で特にいえることが其々のキャラの特性が実に濃く、苦手な部分もあるというところです
例えばサトシは柔軟な戦略とアイデア性、全員を引っ張るなどの力がありますが、ダンスなど極端に不器用な
所も見られます
セレナは特に目立たないですが、バトルの判断能力でいえば仕方ないですがサトシやシトロンの方が
上回ります
シトロンは発明や発想力が強みな半面、運動神経が、ユリーカは年齢制限故に不利益を被ってしまいます
このように其々の強弱がかなり明確になっているわけですが、例えばセレナが仮に発明に興味をもったとしても
シトロンのように使いこなすには膨大な労力を伴います、サトシがダンスを、シトロンが速く走れるのも
同等のことが言えます。それは其々がいわば努力と潜在能力が備わっているから、どこをどのようにすれば
いいという設計図が其々のキャラに作れています、それは他の人が作成するには非常に苦労が伴いますが
得意とするものなら可能です、今作で其々の特技をより自信を持てたのも、そうした「できる」という自覚が
芽生えたから、案外こうした「できる」ということを自負するのは難しく、それだけに今作こうした描写に
力がそそがれていたように思います

またこのなかでユリーカの存在ですが、年齢的に考慮してもサトシたち3人が持っているような「技術力」を
持つこと(数値的に表現できそうなもの)を備えるのは難しい反面、この「優しさ」という目に見えない
力が備わっています、これはセレナや、気配り上手なサトシ、発明をほかの方にも活用したいシトロンにも
いえます、そうした点数では出ない能力、例え勉強が出来なかったり、スポーツが苦手でもこうした力で
何かできることがある、これもまたほかの人からすればなかなかできない能力の一つでもあります。
そんな強さもまた一興であることをデントが示す、最後に描写されたテーマでした。

今週の一枚、
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は呆然としているシトロンとユリーカ、デデンネです
以前デントの登場でヒカリとポッチャマが同じ形となりました、それほどまでにこのデントをこうさせる
キャラというはある意味魅力的ですね。

新アニメ「ポケモンサン・ムーン」

天気 曇り
遂に新作発売に伴いアニポケも新シリーズを迎える、作画・監督などもも含め大幅な変更が
為される、ある程度変わるだろうとは予測していましたが、まさかここまで変わるとは驚きである
シリーズ構成は松井さん、サトシの代わりにピカチュウ共にバトルをした買いなどを担当されている
シリアス展開も描写されていて、今回の根幹をどのように位置付けているのか?しっかり観察
したいところだ

バッジを集めるのではなく、学校に通うというのもこれまでにないパターン、学校の中で得られるものも
またとても貴重であり、それこそ原作のCMであった「ジブンをこえよう」などにも徐々に親近感が
増してくる展開となっている、サトシの中でどんなことが芽生えてくるのか?何しろ今までに
踏み入れなかったことに挑戦するだけに、様々な回が用意されそうですね

ポケモンXY&Z感想 「XYZの伝説! 」

天気 晴れ
あらすじ
ゼルネアス・イベルタル・ジガルデにまつわる遺跡調査をパンジーと博士が行った。

感想
話は大昔に遡る、そこから採掘された遺跡にまつわる調査をパンジーとプラターヌ博士が同席する
パンジーは出土品からかつてカロスの礎となった都市国家があったとされていること、当時の人と
ポケモンの関係を取材したかったとのことだ、衛星写真でのその場所が把握されていたものの
危険のためなかなか立ち入れなかった。

2人が到着したのは乙女像、博士はこの乙女像が彫刻ではなく、実際に生きていたかもしれないと仮説
石像に変えたのはイベルタルであると立てている、「Y」の形に酷似しているからだ
大昔に貧しい国に生まれた青年ジャンと村娘のアイラが恋に落ちたところから始まる、そのころ予言者
マジカがこの地にイベルタルが舞い降り、村が甚大な被害を受けることを予言、そこでアイラの父はジャンに
イベルタルを倒すよう命じる、イベルタルを倒せば、娘との結婚を許すという条件が付加され、ジャンは
愛するアイラを置いて旅立った

だが旅立った瞬間、そこにイベルタルが現れる、ジャンは倒そうとすると、アイラが身代わりとなる
イベルタルはその後、繭へと姿を変え、周囲の命を吸い取り、枯らしていった、永い眠りにつくために
イベルタルが眠り中なのか、それとも活動期なのかは不明だが、そのイベルタルと対になり命を育む
{X」の姿をした、ゼルネアス、ジャンもまたマジカから、その存在と、虹がかかる森に生息していると
聞かされる、愛するアイラが石像へと変わり、悲しみに暮れるジャンにとって一筋の希望となった

その後、あらゆる森を探すものの、なかなか見つからない、そんなある日、まるでイベルタルが襲撃した
かのように森が枯れている場所を発見する、そこに現れた老人の話によるとゼルネアスが姿を現すも
城主がゼルネアスをわがものにしようとしていた、ジャンはそれを静止させよとする、だが無情にも
ゼルネアスは焼かれてしまう、するとジガルデがその場に姿を現し、攻撃し突くのであった

その後ジャンは、故郷に帰りそして悟ったようだ、イベルタルによって破壊された土地はさらに強く
育まれると、回想で出てきたのは森の中で過ごすポケモンたちは、恐らくジャンはゼルネアスを探す旅の
中でこうしたことを学んできたのでしょう、森で強く生きる生命たちの姿を、厳しい環境の中で過ごした
ポケモンたちが森で脈々と過ごしている、それに対応した能力が備わり、独自の進化を遂げていると
だからこそジャンは自分なりの進化を、アイラではなくこの街に森を育ませることを選択した

そのもう一つの所以が直後に描写される、この村を耕したおかげで緑に囲まれ、ジャンが経験したことを
記録として記述してきた、だが大干ばつが襲い、再び森が枯れていったのだ、するとそこにゼルネアスが
現れる、そして枯れ果てた土地を蘇られたのだ、だがアイラは蘇らなかった、ゼルネアスはジガルデを通して
このジャンが「この土地を育ませる」という行程を組んでいたことを知ったのでしょう、しかし天災によって
それが乱れた、かつての城主と違い、それは個人が起こしたものでもなく、個人ではどうにもならない
ことであったから、その城主共にジャンもいて話を聞いてほしいように要求したわけですが、あの場にいた
ゼルネアスからすれば、城主の仲間だと感じても不思議はありません、けれどもこうして耕し、緑を作る
というのは私利私欲ではなく、街という周囲を考えたこと、だからこそ蘇らせた、そしてアイラを
甦らせなかったのは、これをしてしまうとそれこそ城主と同じになってしまいかねないから、恐らく
ジャンもそのことを分かっていたからあの去っていくのも城主のいた町の時と違い何も言わずに
ゼルネアスが去っていく姿を見ていたのでしょう

冨岡さんが描いた巻末はフーパやイベルタルの映画にもあった展開でした、特にフーパの映画のように
もっとすごいものが見たいという驕りから、私利私欲が湧き上がった、自分だけが得したい、幸になりたい
まさに博士が言っていた「エゴ」そのものです、ジャンは城主に対しポケモンの声が聞こえないのか?と
訊ねました、自分のことばかり考え、周りが見えなくなると自ずとそうなってしまう、無論ジャンも
そうなっても不思議ではない、サトシだってあの迷いの森で、助けがなければそうなっていたし、アランも
そうなりかけていた、森や川や風といった自然やポケモンたち、普段当たり前にある光景に傾聴する
ことで、見えないものが見えてくる、迷いの森でもサトシに雪玉が当たり、ようやく冷静になれる
時間が設けられた

私利私欲の恐ろしさと、自然の素晴らしさ・怖さ、そしてジャンがアイラの前で眠るように亡くなった
あそこをうごきたくないというのも、アイラと共にこの自然を見守り続けたいという宿命みないなのを
感じ取ったのかもしれません、それはセレナやサトシたちが次の目標を決めたように、ジャンが故郷を
耕したように、周りの声を取り入れ、自分が何をすべきかのかを考慮すること、ゼルネアスが緑を復元
イメージ 1
したときに水にジャンは触れました、こんこんと出る湧き水、息を吸うようにそえたつ草木、それは
アイラが見守る中で、ジャンが作り上げたいと誓っていたこと、生命の営みというのがいかに優れているかも
そしてその中で渦巻く人間模様冨岡さんが改めてしめとして教えてくれたかんじでした。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はジャンのこのシーンです
故郷が再び緑で潤った、けれどもアイラは蘇らなかった、ゼルネアスは人間に対し、何を訴えているのかを
読み取ったとても大切なシーンですね。
※1週間後の20日はびわ湖放送で。サンムーン第1話が放送されることになりました、したがいまして
特別篇のシトロンとデント回は20日までに感想を投稿いたしますので、お待ちください

また今月27日のお昼0時半より「アニポケXY&Z感動をありがとうSPをニコ生にて放送します、
皆様のご参加を心よりお祈り申し上げます

ポケモンXY&Z感想 「終わりなきゼロ!また逢う日まで!! 」

天気 晴れ
あらすじ
カロスでの4人の旅は幕を閉じた、其々の新しい夢に向かって。

感想
開始早々ピカチュウのアップ映像、ピカチュウファンにはたまらない形式で始まる。マサラタウンに午後の
飛行機で帰ることをサトシは母に伝える
リモーネの宅で食事をとる一行、だがユリーカが握るスプーンが「※震戦」し、明らかに情緒不安定に、セレナの
「苦手だった?」という質問になんとか「おやつ食べ過ぎた」と「※姑息」に返すも、相棒のデデンネはやはり
異変に気がつく
一方ロケット団はサカキにフレア団壊滅のてんまつを報告、凄まじき編集能力で捏造とは思えないくらいに
まで仕上げていく、本部に帰還も喜んでおり、彼らの活躍も今後期待である。

リモーネ宅に呼び鈴がなり、出向くとそこには博士・アラン・マノンがいた、博士の話によると夕日を浴びた
日時計が放つエネルギーがメガシンカエネルギーに酷似し、その鉱脈を辿っていくとフロストケイプに辿り着く
そうだ、そこでマノンとアランが出向くことになる。そこでサトシはアランがメガリングがないことに
気が付き訊ねる、この間の事件発生でその参考として提出した、今度は自分の手で集めてみる、サトシと
同じようにゼロからのスタートと誓って、それにサトシは頷き、その時には再戦を誓い合う
自分が歩むべき道を失った時、フラダリに出会った、己の道を進みたくば最強であれ、その声に何の疑問も
抱く余裕すらなく、メガリザードンともに進んできた、フラダリの目的を知らないまま、全てを失った
自分に、失うどころかやるべきことを強く訴えたサトシに救われる、閉ざされた道に光が差し込む力を
サトシが与えてくれた、何かを生み出すためには、自分から動き出さなければならない、敗れたのなら
それを糧として歩みだせばいい、不思議な力を持ったゲッコウガだけでない、どのポケモンも、まるで
メガシンカしたかのような絆で結ばれ、そして彼自身困難を突破していく心の強さを持っている。
博士が提供してくれた自分の居場所、まるでセレナがサマーキャンプの時に味わったように疎外感を
ある意味アランも感じていた、マノンも含め自分を必要としてくれる場所に感謝を示し、そこに全力で
立ち向かっていく、アランのこの言葉はとても力強く聞こえました。ミアレジム復活回で
サトシから再戦を伝えられ、アランがそれに答えるかんじでしたが、アランの方から伝えられたのとは
大きく意味合いが違います、それだけアランが前進という具体的な意思を示したのですから
それに応じるという「答え⇒応え」に変化した時ですね。
マノンはセレナに助けてくれたことに感謝を伝える。信頼していたフラダリが敵で、アランもいない、そんな
中でセレナがずっとそばにいて、不安を払拭してくれた、ハリさんという自分のポケモンでもないのに
必死に応えようと突き進み、戦い、支えてくれた、支える側になったセレナですが、このことはマノンに
とって言葉に表せないくらいに嬉しかったでしょう。

ミアレ空港に到着、ホウエン行きの搭乗が先なので、セレナの見送りとなる、其々のポケモンが其々の
やり方で別れの挨拶を行う、ニンフィアはホルビーに助けてもらったことが多いだけにスキンシップも
忘れません、ルチャブルも張り切るような姿で魅せますし、オンバーンの涙もまたとても貴重
ヤンチャムは葉っぱの余分をハリマロンに渡すなど特徴がとても適合しています、そんな中
デデンネは抑えきれない寂しさ、ユリーカがお別れの挨拶を促すもうまくできない、これはデデンネ自身が
そうであるとともに加え、ユリーカがそうした寂しい姿をしているのも加味しています、つまりほぼ
トレーナー化しているユリーカがこれだけ悲しい顔をしている姿を背負う姿を見たくない、もっと
この4人で旅をすればユリーカも笑顔になるはず、そう強く感じたことでしょう。
そしてとうとう耐えきれなくなったデデンネは飛び出し、姿を隠す、ピカチュウの活躍で場所はすぐに察知
電光板の裏に隠れるデデンネにユリーカは伝える。

「ユリーカも一緒だよ!、みんなとお別れしたくなんかないよ、ずっとずっと一緒にいたいよ
だってこの旅、すっごく楽しかったもん!」
ポケモンバトルができないけれど(例外はあったが)パフォーマンスに参加はできないけれど、ユリーカに
とってこの旅は毎日が楽しかった、頼れる兄に、頼もしいサトシに、姉のように感じるセレナが一緒に
いてくれる、遊んだり、食事をしたり、他の人から見れば一見些細なことも、それがどれだけ幸せか
どれだけ良い時間だったのか、彼女の台詞が物語ります、これは遊びを主体としてきたユリーカだからこそ
よりこの言葉の意味に重さがのしかかってきます、別にサトシたちが軽いという意味ではなく
このブログで通して記載してきた目的と手段が一致する自己目的的行為という範疇においてはユリーカが
最も強く持てる能力と資格がある、デデンネの気持ちを共感することでユリーカも恐らく必死に
堪えながら訴えていることでしょう

「でもね、みんな夢があって、セレナもサトシもそれに向かって頑張るって決めたの
だから寂しいけど、私も頑張る、私の夢は、ポケモントレーナーになること、勿論、デデンネは私のパートナー
セレナにも負けないパフォーマーになって、お兄ちゃんからはバッジをゲットして
サトシとピカチュウに勝って、カロスで1番になるの!だから、私たちも夢に向かって
今日みんなと笑って、バイバイしよ?」
彼女の言葉に思いっきり泣かされました、アランやマノンもまた旅立ったところを見た、恐らくユリーカなりに
学んだのでしょう、自分の進路を決めたこの段階で、このままい続けても其々の夢はかなわない
かなえるためには前に進まなければならないことに、そしてその一つとして彼女自身も夢をみつけていた
当然ユリーカの年齢であればまだまだ遊んで学ぶ年頃(そもそもサトシもそうなはず)ではありますが
まさかこれほど明確に夢を伝えるとは、かなり早大ではありますが、それだけ彼女自身も沢山のものを貰った
ことだと裏付けられます。自分もまたゼロからのスターをしたい、デデンネと共に夢をもって歩まなければ
ならない、冒頭のスープで震戦していたことや、アランたちが旅立った直後のシーン、そしてお別れの道中をも
考慮すると、ほんの少しはこの台詞を考えてはいたが、ほとんどはこの話す段階で決めたことでしょう
デデンエを寂しがらせないために、そして其々の夢がかなうよう願うためにユリーカができる最良の手を
尽くした、ユリーカとデデンネの新しい旅立ちがここに記されていきます。

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するとまるでその誓いを祝うかのようなシーン、全員が一斉にデデンネに向かっていくシーン、これもかなり
しびれるシーンです。ジム戦を楽しみにするシトロン、奮起するセレナとサトシ、前回と今回其々の出発を
応援してきたように、この時もユリーカとデデンエを応援するわけですが、互いの年齢も考慮し、その温かみが
凄く伝わります、三人とも目線を下げ同じ土俵に立つようにしています、これは上から目線ではなく
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ユリーカと同じように新しい夢に向かって旅立っていく一人として一緒であるという意味が込められていて
泣きながら笑顔になってみていました。

遂にセレナが出発するときが訪れた、数えきれないくらいに沢山のものを貰った、そう仲間たちに告げて
そしてサトシには「貴方は私の目標」と告げる、ここでシトロンとユリーカが顔を合わせます、これらから
いえることは迷いの森回からの変化点でしょう、あの時セレナは「憧れだから」と洞窟の中で話していた
のに対し、今回は目標と伝えています、目標というのは字のごとく目で見える標です、憧れというのは
距離感がないと抱かない感情です、この森回は既にマスタークラスも終えていて、与える側の立場と
して歩み始めていた頃です、サトシの信じられない姿に居ても立っても居られなくつい感情的に
なり、あの行動をせざるを得なかった、けれどリーグ戦、フレア団、そして博士やサトシが提供してくれた
演技とバトル、母がくれた温もりが、ついにセレナが距離感を縮小させるところまで上り詰めています
「次に会うときはもっと魅力的な女性になってみせる」これはサトシに対してなわけですが、こうして
セレナは新たな地で刺激を受け、ヤシオに魅せ、サトシにも魅せるという座標軸がしっかり随所に
設けられ、それに向けて突き進むことがかなり明確に伝わってきます。前々回で書き終えたと思っていた
だけに台詞としてこうした勝ちで改めて完結しかかるとは、本当に何度も驚かされます。
下りエスカレーターに乗り、少し何かを決めかねているような、或いは少し別れを惜しむかのような姿を
みせたかと思ったら、何かを決めたかのように「サトシ最後にいい?」とエスカレーターを逆走
そしてこのアニポケ公式でまさかのキスシーン、シトロンもユリーカもピカチュウも驚きを隠せない
サトシもまた少し目を潤わせるような顔が見られます、これまでそんなことをしてもらったことが
映画を除けばなかったので戸惑いもあったでしょうし、セレナがわざわざ逆走してまでやりこなす
ほど本気でしてきたことに彼なりに受け止めていた、セレナの「ありがとう」という言葉は
これまでの旅の感謝だけでなく、そうしたことをきちんと受け止めてくれたことへの感謝も加味されて
いるでしょうね。

続いてサトシが旅立つ、その前にシトロンとバトルをした、あえて決着をかかないというのも如何にも
冨岡さんらしい選択です、刻むバトルとしてもでしょうし、このカロスにきて初めのバトルと終わりのバトルを
一致させるといういわばファンサービス的なこともやりこなしているわけですから素晴らしいですね
強いからいっぱいレベルアップしてくるそうサトシに信頼されるほどのセレナは、ホウエンに降り立った
フォッコと共に旅に出たあの時、レース練習から脱却するがために出た、けれど仲間が夢に向かって走りだした
姿に自分も何かをしたいと心が動かされる、ヤンチャムをゲットし、母と勝負することでもう一人の相手
過去の自分と対決し、投げ出そうとする自分から向かう自分に成り立った、断髪しもう過去に戻らない
この道を只管に突き進む、厳しさを知ったからこそ、この世界に入り、なりたいものを話したくないという
強きものを手中に収めたからこそ、何より大切にしてきた髪を切ってでも、変えたかった自分がいた
触れあうのが難しかったイーブイとの触れ合い、そして怪我をした中、最後まで挑戦し続ける強い意志を
貫いたマスタークラスの決勝、回想が出てくることは想定していましたが、いざこうしてみるとジーンときます
順風満帆ではなかったからこそ、回り道をし、最もスタートが遅かったからこそ得てきた強さ、優しさが
そこにはあった
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舞い散る桜がまるでセレナの新たな門出を祝福するかのように、新しい旅に背中を押すかのように横切っていく
今この場に立っているセレナ、もう迷って立ち止まっていた姿はどこにもいない、これまで旅を共にしてきた
仲間がいないことに不安の景色は全くなく、このホウエンという新しい大地に新しい自分を見つけよう
もっと自分を成長させてやるんだ。そんな誓いが台詞のように聞こえてくるくらいに本当にいい顔を
しています

シトロンが新しい発明に着手する、自分の失敗作を寧ろ素晴らしいと評価してくれる仲間、自分を信じて
突き進み、ルクシオを取り戻した、長きにわたって友だったシトロイドを自らのスイッチで爆破しなければ
ならない、そんな思い選択もこなした、サトシとの楽しいジム戦をこなしてきた
フラージェス・ラプラス、ガチゴラスとの楽しい出会い、ジガルデの心を取り戻すことに成功した
共に旅に出ることを約束した、そんな回想が流れる(ご丁寧にシルブプレーと爆発までやってくれました)
フロストケイプに到着し、報告を行う2人、湿地帯でけんかを止めるヌメルゴン、財団跡地でダイゴと協力する
ショータ、森の中で観察する、ティエルノ・サナ・トロバ、植物を消していくゲッコウガ、其々が新しい
生活を始める、このカロスで多くの出会いを経験し、一回り変わった自分が、今度は自分の足で
変えていくように
サトシの回想もネタも回収しながらよくあの短時間で絶妙な選択をしてくれました。
そしてマサラタウンに到着、自宅に入りサトシの旅も終わりを告げる。

3年という通常のドラマやアニメとは比べ物にならないくらい長丁場のアニメ、この中で各キャラが葛藤し
そのなかで歩みを止めることなく、自分との戦いをしながら成長していった
正直このアニメで僕自身上記のセレナの台詞のように数えきれないくらい多くのものを学んだ
その詰まった思いは今度の放送で皆様と共にお伝えするのでここでは割愛しますが、ブログやツイッターを
通して僕もまた多くの出会いもあり、僕を変えてくれました。この作品に携わった全ての方々に
厚く御礼申し上げたい次第です。

最後にサトセレファンには大変申し訳ありませんが、今回僕が最も選択に度肝を抜いたのは
あのキスシーンではありません(度肝抜いたのは間違いではないですが一番ではないという意味)シトロン
とのバトルでもありません
なんと冒頭の題目です。本当によくこれを選んでくれましたと歓喜しました。回想などで一気に今作を振り返った
今回ですが、実はもう1つ別の形でも振り返り、今回凝縮されています。それが「部首」です
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冒頭を見る前にまず中間辺りを見てみましょう、回想シーン(厳密には中間ではないけれど)で四隅に白い糸が
ありました、通常回想シーンだと白く丸い付加で十分で、あの糸のようなシーンは恐らく初めてでしょう。ですが
今作は絆がテーマです、其々が紡ぎだした思い、今作の中間となるシトロンのジム戦が終わると4人が手を
合わせ、思いが繕います、そう全部「いとへん」です今作の中間、そして今回の中間共に糸で結ばれていきます

今回の巻末、これまでの次回へ続くといった「NEW…」ではなく「and to our own way」これは矢島監督が
今作を終え伝えたかったメッセージだそうです、日本語訳だと「其々の道へ」となりますが、これは
「こうして多くの人たちが、自分の夢に向かって歩みだしましたよ?さぁ次はあなたの番です」そう
視聴者に訴えているように感じとれました、今作で描かれた1つには結果だけでなく中間のいわば頑張り方も
丁寧に描写されました、だからこそ、失敗などを糧にどう進めていくべきかをこの作品を通して気がついて
ほしいと、そう伝えられているように

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そして肝心の冒頭題目「また逢う日まで」となっています。この「逢う」が全てを物語っています。
「あう」という漢字は主に4種類あり、用途によって使い分けなければなりません、熟語にするとより明確です。
最も使用頻度が高い「会う」これは「会場」「会席」「会員」などがありますが、これらに共通することは
事前にその場所や日時が決められていることです。○時に○に開演などのように
今作で最初の出会いも、次の出会いも彼らの集合は別に事前に決めていたわけではないですね?

遭うという字があります、此方は「遭難」など悪い時に用いるので適さないですね。

遇うという字があります、この場合「千載一遇」などのようにあまりも偶然というところです、確かに
4人が揃ったのは偶然ではありますが、思いがこうして集い、旅ができたと思うとこれらはこの言葉で片づける
にはとても惜しいですし、寧ろ運命的なものでしょう。

では今回の題目にあった「逢う」これは千載一遇ほどではないものの、偶然となります
感覚を伝えるうえで、漢字の成り立ちをみてみましょう、「部首は「しんにょう」です
「しんにょう」は点が一本ですが、この場合の点が2本ありますね、これは足を意味しています、
もう片方の足ははつくりの右上「冬」の上の部分のような字です、その下である横三本線に縦一本線は
「草木の葉が寄り合い茂る」象形となります

では4人が初めてそろった場所を思い出してみましょう、ジム戦の場所も、サトシのリュックをもって
覚えているかと訊ねた場所、そしてハンカチを返却した場所も草木が寄り合っていませんか?
「※萍水相逢う(うまいことこの逢に適合)」したサトシたちそこから共に夢を追いかける生活をしました
それは4人は勿論アランやマノンたちも同じです、様々な経験を繰り替えすなかで、自分が「これだ」と決めた
独立への選択を彼らは下しました。いついかなる時も訪れる選択、そんな時自分は何をすれば
良いのか?この作品に解くカギが描写されました、言わばこの作品という「出逢い」が
「それぞれの道」にいきわたるように、今作3年間すべてがそうでした、そして今回がそうでした。
部首の「しんにょう」からくる人生という「道」のきっかけと、決意を示した「道」を「糸」で繋げていく
それがスタッフが贈られた今作で最も伝えたかったメッセージそのものであり、だからこそあの文字で
締めたのでしょう

※震戦とは不安やストレスなどにより不随意のリズミカル運動の事
 
 姑息とはその場しのぎという意味、卑怯というのは誤用
 
 萍水相逢う(へいすいあいあう)とは根のない浮き草と流れつづける水とが出会う。転じて
 旅に出ている者どうしが偶然知り合いになることのたとえ

今週の一枚
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は最後の英文です。
こんなに素晴らしい作品を、物語を綺麗に締めてくれたことに敬意を示したいですし、次回へ続くではなく
一つの終わりとしての形、冨岡さんがシリーズ構成から勇退されます、描きたかった全てが終わった
その全力が改めて感じとり感謝しかない、僕自身も新たな歩まなければ、と芽生えてくるそんなシーンでした。

ポケモンXY&Z感想 「さらばサトシゲッコウガ!クセロシキの逆襲!! 」

天気 晴れ
あらすじ
カロス地方に燻っている植物を消滅させるため協力を求められたゲッコウガはサトシと別れる

感想
開始早々ヌメルゴン別れが描写、デデンネとはやはり縁が深いようで、別れも惜しいようだ。
その帰り道中、サトシとゲッコウガが異様な気配を感じ取る。それはフレア団が襲い掛かってきた時に
みた植物だ、その植物には地脈のような赤い物体がゲッコウガとサトシに見える、ゲッコウガの攻撃で
取りあえず処理をし、力を失っていく、するとそこに一台の車が襲来、なんとそこにはクセロシキが
シトロンに倒されたのだが、復活を果たし、ネオフレア団として結成、フラダリが果たせなかったことを
達成する計らいだ、そのためセルと共にシトロンも誘拐してしまう

後を追うべくゲッコウガが先行で向かう、クセロシキがたどり着いた後をこっそり追跡する
車内になんとか入れないかと伺うが、草木を踏んでしまいばれてしまう、再び逃走を図るクセロシキ
するとその車内の下に潜り込み追跡を続行するゲッコウガ、このゲッコウガの桁外れの能力もそうですが
あれだけ離れた距離でもクセロシキやカラマネロと判別がつき、攻撃までできる、サトシゲッコウガの
最終にしてここまでやりきれる其々の思いは格別でだからこそ終盤のことがより響きます。
クセロシキの乗った飛行船に飛び乗ったゲッコウガを追うべくサトシ一行は山の頂上にたどり着いた
姿こそ見えないが、ゲッコウガの位置がわかる、頂上から飛び移れば届く距離であると
サトシは思い切って飛び移ることに、するとセレナとユリーカも同行することに、セレナの場合
両手でサトシをつかみ、支えます、前回の謝意も込めてというところもあるでしょうが、一緒に
助けに行きたいという願いもまたあったでしょう。

そして気になるのはユリーカです「私も、いつも一緒だったでしょ?」とウィンクで示します。
この場合「私も行く、お兄ちゃんが心配だもん」という流れになると思ったら、まさかのこの台詞
恐らく兄の無事を信頼しているところもあるでしょうが、この台詞からはもう1つ、この終盤に
来ているところもあるでしょう、空港が再開され、旅がもう終わりに近づいていることをシトロンが
伝えていた、彼女が以前「ずっと一緒」と言っている以上この4人で旅をするのが楽しくて
仕方ない、これまでブログを通じて記載してきた、ユリーカの特権「自己目的的行為」は何も
ポケモンだけに対して適合するだけでなく、一緒に冒険できる3人もまた該当するでしょう
3人と一緒に食事をしたり、遊んだり、それこそ眠ったりするだけでも、楽しい、ユリーカとセレナが
同じキャンプ内でクルマユのものまねをしたりして遊んでいたシーンがありましたが、遊びを
通して成長していく10歳未満であるが故に、ポケモンを持てないという短所が却ってこうした
普段の生活1つですら、楽しく感じ取れるという気持ち、それは3人とはまた別の感覚を覚えている
それだけに最後の最後まで一緒にいていたい、これまでそうしてきたように、この飛び移るという
行為をもってしても、共にいていたいという純粋無垢な気持ちはユリーカならでは、兄の心配も
していないわけではないでしょうが、それ以上に遊べる楽しさをここまで提供してくれた
彼らに感謝し、別れが来るまで思う存分味わいたい故の行動が見られます。
手をつなぎ一気に飛び降りる、ユリーカでいえば岩山を平気で登ろうとするほど好奇心旺盛なので
分かりますが、泥水すら怖がっていたセレナを見てきているだけに、この崖をものともしない
強さもまたセレナが変化していることを感じます

ゲッコウガの助けもあり、なんとかクセロシキの操縦する飛行船にたどり着く、だがそこにいた
シトロンはクセロシキの使ったマインドコントロールで支配されている、3人を襲撃するよう
伝えられ、動き出すシトロン「シトロンはそんなに弱くない、コントロールに負けるもんか」
サトシはシトロンを信じていた、すると何事もなかったかのように「ありがとうございます、サトシ」と
返答、そう実は支配されていたフリをしていた、眼鏡を拭くフリをし、発明していた電波妨害システム
「ジャミン一号」である、クセロシキはまさかの状況に追いやられる、クロバットで攻めるも敗北
脱出を試みるが、エイパムアームに捕獲される、「しっかり罪を償ってください、そして今度こそ
人の為にたつ発明をしてください」

そしてジュンサーに連れていかれる直前クセロシキは訊ねた「お前の強さはなんだ」そうシトロンに
なぜこんなことを訊ねたのか?これを解くうえで重要なのがシトロンが言っていた発明に2度負けているという
指摘、表面上2度は負けていますが、クセロシキからすれば4度負けていることに気付いたのでしょう
残りの2度、1度は支配されていたのを読み取れなかったこそ、科学者であり、発明者である以上
失敗は必ずついてきます、シトロンもそれを繰り返して今に至ります、そこに原因を探り答えを出してきた
ことでしょう、フラダリが「私の計画は完璧」と話したように、彼らは相当な下準備を施してきましたが
想定外にはロケット団同様弱いようですね、シトロンの演技がうまかったとはいえ、どこかおかしいと
本当に支配されているのかと考える余地はあったはずです、クロバット戦もかなり苦し紛れに見え
ますしこの時点で負けているでしょう。

そしてもう1つ、実はこれが意外と大きいかもしれません、シトロンに助けられたことです、フラダリの
話からして、嘗て自分たちが困っている人に手を差し伸べるも傲慢で打ち返された、幹部にまで昇進している
クセロシキもまた発明をもって助けていたのでしょう、それ裏切られた。それだけに「助ける」という
行為にはとても抵抗があるはずです、そうでなくても敵に助けられるのは作戦失敗以上に屈辱であり
心に響きます、上記のシトロン発言から「発明家としての資格がない」という発言ではなく
更生を伝える言葉、それは発明そのものの技術力は同じ発明家としてある程度認められている、つまり
人の為に立つ発明家としてなら歩んでいける能力があると信じられているということです、2度の発明に
敗れ、屈辱の救出を味わい、まして信じられている、仮にあの脱出に成功したとしても、彼に会えば
何度やっても勝つことができない、それくらい自分とシトロンに徹底的な差がある、もし自分が
最初からシトロンのような強さを持っていれば、フラダリについていかなくてもよかったかもしれない
彼の言う人の役に立つ発明ができたかもしれない、自分にはそれに抗う強さがなかったから
こんな道に走ってしまった、違うといえる強さ、人を思いやる強さ、なぜ彼はそんな強さを持っている
のか?簡単に言ってしまえば、彼の強さに最後の最後でやっと興味がわいたというところでしょう

これに対し、シトロンは返した「僕は元々強くはありませんでした、でもサトシたちと皆といた時間
そして経験が、僕を強くしてくれた」
スピアーを呼び出してしまうという失敗を「爆発により逃がすことができる」と切り替えた
自分の自部を取り返すことに怯えていた彼に向き合う強さを教わった、母に挑むくらいの一見無謀ともいえる
レースにセレナが挑んだ、それくらい自分に責任と覚悟を背負う強さを学んだ、ポケモンを持てないながら
それでいてポケモンの触れ合いを妹から間歩こともあった、発明もポケモンも自分と向き合って
何をどうすればいいかを考えさせられた、そうして乗り越えてきたことで、自信が生まれた、自分のことの
ように喜んでくれる仲間がいた、だからもっと頑張ろうと奮起した、サトシがコントロールに負けない
強さをシトロンが持っていると信じた、自分が信頼されている、これまでの経験はこうして仲間にも
認められているくらいに無駄ではない、うまくいかなかったこともあったからこそ芽生えたこの経験が
今の自分である、自負できるその強さは、こうして時間をかけて逞しく成長した自分がいることを
改めて思ったことでしょう。

クセロシキが連れていかれ、一件落着に思われた、だが植物は再び出現し、今度はユリーカに襲いかかる
そこを救ったのはジカルデの10%フォルムの姿だ、再びプニちゃんに会えた、感動の再会を喜びたいところ
だがゲッコウガに用があると案内された場所は、ジガルデ50%フォルムの姿、テレパシーにより
サトシたちにも声がかかる、そこで告げられたのはあの植物の姿、あれは負のエネルギーであり
自分たちが消滅させたのは表面的なものだけ、このカロス中に散った植物を全て処理しきるため
お互いのジガルデで消し合っていたのだが、その場所を特定するのは2匹の力をもってしても
難しい、だがゲッコウガは見つけることができた、なので協力してほしいと頼まれる、だがそれは同時に
サトシとの別れ通達でもある、サトシはゲッコウガに伝える

「あんな悲劇を繰り返してはならない、プラターヌ博士が前に言ってたよな?あの時あの場所で、ケロマツ
だったお前と出会ったのは偶然じゃなかったのかもって、俺とお前が出会ってあの力を手にできたのも
今この時の為にあの力があるんじゃないかって、お前はいつも誰かの為に強くなってきた。そして今度は
カロスがお前を求めている」

嘗てDPでリーグに於いてシンジとの戦いの時に最初の戦いの伏線でエレキブルと戦うことになったという
長年の回収がありましたが、まさかXYZでもやってくるとは驚きです、これだけの長丁場をかけて
伏線を張ってきていたとは、確かにそうでした、ガブリアスを助けたのも、ユリーカを助けたのも
ケロマツでした、誰かを守るために彼は修業を繰り返してきました、勝手に動くと他のトレーナーは
返しに博士のところにやってきた、通常博士に初心者用のポケモンとしてケロマツを選び旅立つのなら
ケロマツ側の気持ちとしてトレーナーの意志がどのくらいのものかを見定めていた、最初はうまくいかない
のは当たり前、でもその中にある礎がどんなものか?サトシを見れば体を張ってピカチュウや自分を
助けに入り、自分の行動に「ダメ」ではなく「何故」というところに入る、誰かを守るためにトレーナーも
また守る強さを、そして常に考える意識を持つことで自分と共に育んでいける要素があることを見込んだ
かといって守り続けているわけではなく、寧ろ進化を続けています、それは常に向上心をしていかなければ
落城してしまう、そこにほころびができれば守れなくなってしまう、ゲッコウガになり、絆現象ができ
迷いが生じた、だがその経験でこれまでにない向上心の道筋が芽生えた
例えば病気になった・傷を受けたというのがわかりやすい例で、怪我をしないために動かないでは
より体が強張ってしまう、体を動かし怪我しにくい体づくりをします、万一の場合に備え知識もないと
いけません、それが選手とコーチなどなら常にコミュニケーションをとることも必要不可欠で
(因みに忍者は人から情報を訊きだし、あるいは流したりする必要があるため会話術が長けてないと務まらない)
何処に改善点があり、どこを伸ばせばいいのか?カーリングなどで守備重視のチームでもこれが必ず
求められます、ゲッコウガは他のポケモン以上に求めることが大きく、こうした「何故」「どうして」
「どのように」のように常に考えることを要求されてきました、戦略1つをとっても、普段の生活1つを
とってもそうした「思考」がお互いを強くしたのでしょうし、ピカチュウをはじめとした他のポケモン
そして、他のトレーナーにも潤っていったと考えられます
ご丁寧に「忍」という字は刀の心と書きます、水手裏剣もあります、それを守る武器として、共に
守り、伸ばしていく心を養っていった両者

そうサトシがこうした戦略が優れていた所以はこうした疑問を常に抱くことの積極性・向上心からくる
ものそれをゲッコウガという形でより具現的に表現した、そう感じました。震える声でずっとつながっている
ことも伝えられた、これまでの経験は活かされていく、これまで一緒に冒険してきたことが消えるわけではない
彼のこの台詞が凄くしみわたりました。
帽子に隠れるサトシの涙もまた格別、彼自身も相当つらい選択をしている、けれどカロスを守るという歩みを
しっかり支えているトレーナーとしてポケモンが望むことを活かしていく選択がとても強く伝わりました。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はユリーカです、ポシェットをあげて伝えています
ユリーカ自身もプニちゃんとこれから共にいたいけれど、其々が夢を決めたようにプニちゃんにも大事なことが
あると決めた、そしてこのプニちゃんが入っていたポシェットに入り一緒に冒険するという約束を交わした
ここでユリーカに新しい目標が定まった、ここに入ってその時が楽しみである、涙ながらもそう伝えていく
ユリーカの姿がとても逞しく感じました。

ポケモンXY&Z感想 「 サトシとラストバトル!セレナの選択!!」

天気 曇り
あらすじ
セレナはヤシオについていくことなく、ポケモンたちと共にホウエン地方に旅立つ決意を示した。

感想
プリズムタワー点灯式の中継映像から話は始まります、傷がまだ残る中、希望の光が灯り民にも希望の
明かりとなった、この直前にコップを握るシーン、シトロンもアランもサトシも次に向けて歩んでいる、なのに自分
だけがまだ決まっていない、まるでサマーキャンプのあの時のように、でもその時とは決定的に違う
何かを始めようとする顔つきになる

セレナは博士のところに赴き、企画を提案する、協力することを承諾した博士は準備を行うことに
翌朝その場所に一行が訪れる、セレナの提案でパフォーマンスステージが開催されることが、野外で行う上
ミアレの民に元気を与えたい「私にできるのはこれくらいしかない」と一行に伝えます。この一文ですが
謙虚さと積極性の双方が見られます、当然エルに及ばないことも実感していますし、それでも与える側として
これまで培ってきた能力を活かすことはできる。新たな目標を立てている以上こうしたこともしっかりできる
ようになったわけですね

サナも到着し共に博士が用意したステージを使い演技を行う、そこにはトロバやティエルノ、ショータなど
テレビを見て心配していたとする一行も来ていた、共に戦い共に成長してきた仲間として気がかりなのは
当然でしょうし、そうして心配してくれている仲間がいることも大きくだからこそサトシのその後の第一声が
感謝で述べられているわけですね。

更にはアランとマノンも訪れる、セレナのパフォーマンスを初めてみることとなり、後の踊りも楽しそうで
(アランがぎこちないのは仕方ないとして)とてもいい瞬間です

演技は2人だけかと思われたが、我慢できないとムサシも加わった、しかもファンまでいるという、あの奇抜な
演技、それも準決勝にまで勝ち上がったのですから知名度あることからそうした観客がいても不思議では
ありません、しかもムサシは自分が一番目立ちたいと頭では思っていながらも、2人を押しのけるなどはなく
この辺りはパフォーマーの秩序というのを重んじているのでしょう、フィニッシュも3人そろって手を合わせて
いましたし、ムサシのパフォーマンスの志も素晴らしいですね。
「皆さんもご一緒に」サトシたちだけでなく観客も一緒になって踊ったり、笑ったりして楽しい時間が流れる
皆が笑顔になっている時間が流れる、しっかり見守っている1人を除いて、そうサキであった、
とてもいい表情でこれまで見てきた姿とはまた変化があります、それはマスタークラスや大会と環境面の
相違点があるからでしょう
大会はパソコンで見ていますからセレナの表情はよく映りますが、観客の反応や臨場感までは直には
伝わりません
マスタークラスは直接足を運びました、けれどもサキが座っていた場所は真ん中の位置でセレナの表情を
みるのは若干難しく、また周りも暗いことから、そして当然座席がステージ側にあるわけですから臨場感は
あっても観客の細かな表情がわかるのは精々隣の席くらいです
それと比べれば今回の野外はどうでしょうか?目線は殆どセレナと同じ位置、昼ですから観客の顔も確認
しやすい
また、大会と違って観客も一緒になって踊るという仕掛けを施すなど工夫力も付加されます、こうした状況の
違いからセレナの変化にこれまで以上に肌で感じることができる瞬間でしょう、ただそれ以上に感じる
ことがあった、次のシーンである

サキがリモーネの宅に訪れお世話になっていることを報告するとリモーネが「此方こそ、せがれと娘の面倒を
見てもらったみたいで」この後のリモーネの言葉にもセレナの成長を伺わせる重要な台詞が詰まっていますが
実はこの一文にもしっかり溶け込んでいます。しかもこちらの場合マスタークラスの位置(話数的な意味で)
そこから約半年近くった今のセレナの場所を歌舞伎要素も織り交ぜた状況が説明されています
リモーネも直接台詞にはしていないものの「此方こそ」ということで世話になっていることを伝えています
歌舞伎は昔2本立てで行っており、1本目に主に武家社会を描いた演目がなされる時代物を行い
2本目に街文化や風俗を描いた世話物をやっています、この時1本目の最後の場面のことを「大詰」と
いい現在でもよく使う最後のいい場面などに用いられるようになった「大詰」はこの歌舞伎からきています
これまでのヒロインと違いこのマスタークラスを最後ではなくその少し手前にもってくる「大詰」は
後の「世話」につながっていきます、勿論マスタークラス以前もユリーカの姉のような存在で見守って
来たわけですが、ジミーやサトシの件、ましてフレア団の時はマノンを守りました、これを世話という語句だと
若干御幣はありますが、与える場としての形としては1本目から大詰をやり、2本目に移行するという
順序が適合されます

更にもう1つ、時代物では当時の舞台(江戸時代)より前の平安時代などが演目されます、そのため創造性が
作品に込められています、トライポカロンと同じように、その一方で世話物は時代が江戸時代と一致しており
人情味あふれる作品、庶民との生活も一致しており、今でいうテレビドラマと類似した形式です
リーグで時にサトシを引っ張り、体を張ってマノンを助けるなどセレナの活動領域はまさに
現代ドラマのように与える側という位置に立っています、セレナが夢をもって、それに邁進し、次には
支え笑顔を伝えるという流れ、リモーネの返信のような形式だけでも、セレナがそうした道を歩み
成長してきたことを再確認することができますね
自分が料理するので座っていてほしいと母に伝えるセレナ、料理もできるようになったと伝えていく
そしてここでもう1つリモーネの言葉でセレナの成長を伺わせます
「サキさん、今日のパフォーマンスご覧になられたんですか?実はセレナちゃんのアイデアらしいですよ
素晴らしい娘さんですな、羨ましい」
これにはシトロン・ユリーカの父として、そしてバシャーモ仮面もとしての言葉が込められています。
シトロンもユリーカも再び故郷に戻ってきて、立派に育っていた、ましてユリーカの場合直接プニちゃんの
言動を見ていたのですからなおさらです、そんな中セレナはマノンの気持ちを重んじて助けにいった
そしてこのミアレで笑顔を提供していった、ミアレジムや自分が経営する電気屋の復活とは違う
大観衆での復活をやり遂げる、自分がこの街の治安をバシャーモ仮面としても救ってきたが、娘の年齢で
これだけ多くの人を笑顔に出来るし、それを開催するという提案も行う、自発的に動き、自分が今
この街に為に何ができるのかを考え、行動する積極性・決断力・責任力、それらを兼ね備えたセレナの
魅力、そんな強い意志をもつ姿にミアレ市民としても感銘を受けたというところでしょう
このリモーネが伝えたというところがよりセレナの凄みを実感させます、共に旅したサトシたちや
トライポカロンで戦ったライバルたちでもなく、リモーネなのです、子を持つ親としてその成長が
なによりの財産、セレナのことをそれほど知らないはずのキャラですが、それが却って岡目八目となり
凄みに磨きがかかっています、それを分かったからこそサキも感謝しています、それをゆっくり噛み締める
ように感じている、だから「ありがとう ございます」と間に空白が開いているのでしょうね。
リモーネが感じた1人目の「カンシン(感心)」と言えますし、サキが2人目の「カンシン(甘心)」に
該当するでしょう(甘心とは快く思うこと・納得すること・感服すること)

サキがホテルに向かおうとする際、セレナも同席したいと志願、その晩サキは相談したいことでもあるのか?
そう訊ねた、急に一緒に寝たいというのが不自然だったのだろう、セレナは話し始めた、自分が今日ステージで
感じ取ったもの、まだエルさんには及ばないものの、自分はパフォーマンスが大好きで、皆を笑顔にする
感覚が少しつかめたと、これは上記のサキと同じで、セレナもまた日中のしかも野外で客の笑顔が直に肌で
感じ取れるそうした環境で演技したことがこれまでにない感覚だったのでしょう。もっと沢山の人を笑顔に
したい
けれど「今までのものが全てなくなってしまう感じがして」
何故セレナはこんなことを想ったのでしょうか?恐らくはシトロンがジムリーダー復帰、ユリーカも手伝い
サトシがカントーへ帰還するという形を聴いたからでしょう、其々が離れ離れになってしまう、これまで
自分はその3人に支えられてきた、その3人が旅立ったら自分は歩いていけるのか?そうした恐怖を
覚えているのでしょう、オーキドキャンプの時もサマーキャンプの時も疎外感を痛感した、セレナにとって
もう味わいたくない苦渋、それが忍び寄ろうとする感覚を覚えたのでしょう
それに対しサキは言った「そんなことないと思う、貴方の旅ってそんなもの?貴方は変わった、貴方が経験した
ことはそんな簡単なものじゃないんじゃない?もっと自信をもって、なんたって私の娘だからね」
この時の表情変化と併せてみるととても面白いです、貴方の旅~変わったの間だけとても顔が真剣になります
恐らくセレナの上記発言は、聞こえ方によってはこれまでの旅そのものを否定しかねないからでしょう、共に
旅をしていなくても母として成長を感じた、まして第三者のリモーネにも「羨ましい」ともらえるくらいである
料理も自分で行っていた、それは単に「料理を行える」という作業そのものだけでなく、自立してく力が
養われていることも感じ取ったところでしょう、この辺りのシーンは後述するとして、そうした娘の成長した姿
その力をもってすれば歩みだせる、経験したことが活かしていける、サキは娘が疎外感の痛みを知っていて
そして、仲間と共に奮起してきた姿を感じ取って送り出した、まさに焼け野の雉子夜の鶴が垣間見せます。

翌朝サキが地元に帰還するためバスに乗り込む、そしてトロバ・ティエルノ・サナも事件以降ミアレを離れた
ポケモンたちがいるので調査してほしいと博士に依頼されたそうだ、カルネに自分たちができることを訊ねて
いたのですから、恐らく博士にも同じように訊ねて自分たちから動いたのでしょう、彼らもまた
サトシ一行から誰かのためにできることという形を学んだのですね、そしてそれはもう1人、ショータもだ
フラダリ財団の跡地に行き、ダイゴの手伝いを行うそうだ、巨石も完全に消失したわけではないそうなのと
巨石が消えた謎などだ、キーストーンはダイゴからもらった、だから恩返しがしたいと、そしてショータは
次会ったらまたバトルしようと約束する、ショータとお別れし、それを見守るサトシの姿、仲間が自分の
新しい一歩を歩みだしたことが自分のことのようにうれしいのでしょうね。
面出さんはリーグのショータ戦を描かれました、今回時間的に短いとはいえ、ショータの強い意志が
見られます、それは次にバトルがしたい、そして次は勝つということも勿論ですが、あのメモ帳に
染み渡った涙から、こうした形で次の歩みを考えている、最初のころ周囲がなかなか見られなかった
彼ですが、ダイゴの恩返しがしたいと伝えた、勿論キーストーンのこともあるでしょうが、サトシが
いわばショータに新しい課題を提供してくれたことに感謝し、恩返しの形でリーグを進めた
これまでそれほど実感がわかなかった「感謝される」ということ、周囲を見渡せる力が身についたことで
ダイゴがメモ帳にサインまでされ期待もされた、そしてキーストーンも貰えたダイゴに本当の意味で
感謝を伝えきれていなかったことに気が付いたのでしょう、だからお手伝いをするという形で
恩返しをし、感謝を提供する、なぜならそれは巡り巡っては自分を成長させる意味もあるのだから
ショータが得てきたことはそうしたことなのだとあの旅立ちで感じ取れました。

シトロンがジムの調整のため戻ることに、するとサトシはセレナが特に用事がないことを確認すると
「つきあって」と伝える、彼からの爆弾発言にセレナも思わず驚くわけですが、この後またしても
サトシの凄みを実感する、ファッションショップとおやつをするなかでセレナの異変に気が付くのである
それを示すのがショップに訪れたときに、ドレスを見る姿でしょう、どうも反応が薄い、セレナのおしゃれ好き
からすれば不思議だったのかもしれませんが、そうしたところをしっかり見届けています、食事もすこし
思いつめた感じを受け、バトルしようと引っ張っていく、セレナに刺激を与えることになるわけですが
この場合気が付いた瞬間がそのドレスのお店だとするならば「つきあって」をどのように解釈するかです
一応空港を確認するのに1人だけでもつまらないですし、空港が再開していない場合を考慮し街を回るのに
セレナも同席すれば楽しくなるということも踏まえられますが、もしかしたらバスの見送りなど、この時点で
セレナの異変に気がついているという仮説もゼロではない、もしそうだったとしたらサトシの感性は
極限であろう。

嘗てここで最初のバトルをシトロンとしたこと、もやもやした時はバトルすることでスッキリする
ことを伝え、セレナにも元気を送っていく、セレナ側からバトルをお願いされ、お互いがバトル場に立つ
誘うまでが感性ならバトルは調整である、今回バトルを誘ったように、彼のバトル好きはよく見る光景で
ジム戦を進むうえでも欠かせないわけです
バトルが始まるとピカチュウの速効性を活かしていきガンガン攻撃していくなど手加減は一切ありません
それなのにテールナーが「だいもんじ」に成功すると、サトシから伝えることで半ばバトルは終了宣言が
為されます、このことからサトシは自分がバトルの練習や相手が修業のためにバトルをするように
決着を目的としている時と違うことをしっかり認識しています、全力は注ぐもののテールナーとの息が
ぴったりであることを互いが再確認すれば、本来の目的である伝える側に回ります
この辺りの絶妙な調整力まで身に着けているとは
「心強いポケモンテールナー・ヤンチャム・ニンフィアが一緒なんだ、俺だってゲッコウガのことで迷ったり
悩んだりしたけど、あの時思ったんだ、なんでも一人でできるわけじゃない、支えてくれるポケモンたちがいる
から頑張れるんだって、俺はいつでもセレナを応援しているぜ」
自分があの迷いの森で学んだことを今度はセレナにも伝えます、あの時教わったのはセレナも加わっている
けれどもセレナのこの悩み状況でそれがなかなか自分として置き換えられない状況の中でこの言葉はてきめんです

そしてもう1つサトシの調節力を伺わせることが見られます、それは介入の押し引きです、前回の巻末で
セレナが悩んでいると伝えます、仮に「付き合ってくれ」がこれにつなぐために、セレナを励ますために
やっているのだとしても、上記の台詞はあくまで心強いポケモンがいるということだけ、それをテールナーの
攻撃をもって示したにすぎません、セレナの反応に異変を確信へと変えたあのドレスの場所の後からすれば
恐らくサトシはセレナが大雑把ではありますがセレナが何に対して迷っているかを察知しているのでしょう
そうでなければあれほど迅速且つ正確に的確な言葉を送ることはできません、それにもかかわらず
介入しているのはそれほど大きくはありません、ボールから出し、3匹に伝えたのも、ヤシオに連絡を取ったのも
セレナが行っています、サトシはコルニがバシャーモと戦闘した時も、ブラックシトロイドの時も、ラプラス
防衛隊も、トライポカロン初挑戦の時も、シシコの時もそうでした、困っていたら当然のように手を差し伸べる
一方で、それが個々の決断を迫られる、志を確かめさせる戦いとなると、身を引きます。それは自分のことは
自分で決める、フラダリにも伝えていたことです、誰かに言われるがままではなく、自分が何をしたいのか?
何ができるのか?そう考えだした決断を非常に大切にします、だからこそサトシも巻末で
「おめでとう」と伝えた、お別れする寂しさよりも、セレナが新しい旅立ちが決断し、行動にできることを
喜んだ、まさに3人目の「カンシン(歓心)」(歓心とはうれしいと思う心の事)
ニンフィアとヤンチャムを出し「私は一人じゃない、これから大変な旅になると思うけど、一緒に来てくれる?」
全員が快く承諾した、そしてついにセレナは一大決心をする

夕刻ヤシオに連絡を取る、ここでセレナが出した答え、それはヤシオの誘いを断るという衝撃的なものだった
エルから教わった笑顔が力になると、それを実感した、皆が笑顔になってくれたあのステージ、それで決意した
もっと多くの人に笑顔を届けるためにカロス以外の地方を回る、そこでポケモンたち共に成長できると信じて
セレナは恐らく知らず知らずのうちに周りに頼っていたことを痛感したのでしょう、そして周りが離れて
しまったら自分でできるかが不安で仕方ない、自分はまた一人になってしまう、でもこれまで培ってきたものが
応えてくれるポケモン、周りを笑顔にしたいという気持ち、母が、そしてサトシがもう自分の足で歩んで
いけることを教えてくれた、だからこそもう頼ってしまう甘い自分と別れ、敢えて厳しい環境にさらされる
ことを経験することで自分に足りないものを学ぶ、それこそが周りを元気にするために必要な、勇気を
与えるのに問われてくるセレナの力、人の痛みも、喜びも人一番わかっているセレナだからこそ、この学びの
意義をより痛感した
3本目のキーを獲得した時、ヤシオがアメリアに言いました「ただの満点では勝てない。それ以上のものを
引き出すのは自分自身なのよ」セレナはこれをいわば自分の言葉としてヤシオに伝えたともとれます
確かにマスタークラスで準優勝もしたし、ミアレの人も元気になった、けれどもっと上を行きたい
より多くの人に元気を伝えたい、そのために、ここで立ち止まっていてはならない、ヤシオではなく
自分で道を切り開く事、セレナ自身も相当重い決断を下した、でもその中には仲間への感謝と、それを胸に
これまで以上の自分になりたいという強い志が垣間見えます。
そう4人目にして最も強く感じる「カンシン(勘進)」と歓心(を買う)でした(勘進とは考え、調べ上げて申し上げること、歓心を買うとは人の気に入るよう努めること)
この場合調べるのは自分自身と言えます、母やサトシの言葉を胸に自分自身と向き合い、自分を調べて
考えた結果と言えます。

ヤシオも断られたのは初めてと伝えるも、喜んでいた、それはセレナのそうした志が痛いほど伝わってきた
からでしょう、そしてそこから伸びるセレナの姿を見たいからでしょう、そうなにしろヤシオは
セレナのファンだったそうだ、あの初挑戦の時からそうなっていたのかは定かではないですが、上記の
アメリアの後にセレナにも伝えたということは、ファンでもあるからということでしょう、もっと伸びて
ほしいし、その力を持っている、なにより与える側になる、そうした決意に気がつける能力が
あの慟哭シーンからなんとなくつながっていたのかもしれません、何れにせよカロスに帰還した時
パフォーマンスを見せてほしいと伝えられた、それは5人目の「カンシン(関心)」を引いた
キャラクターと言えます。

セレナの新天地はホウエン、ポケモンコンテストは相違点もありますが、だからこそセレナも大きな刺激と
なることでしょう、挫折もあるでしょう、けれどそんな時ポケモンと乗り越えられるでしょうし、サトシに
伝えた「私だったらできる」という強い思いが自分で自分の背中を押してくれる
セレナの成長は遂に完結へとつながった今回、心理描写に長けている面出さんの底力を拝見しました
セレナのこれまでの過程から未来へとつながる心の葛藤とそして決断、誰もが遭遇しそうなこの展開は
サトシもやったように自分のことは自分でやるといういわば独立心を伝える物語でもあった

思えば面出さんの作品はそうした展開が多いです、上記のバシャーモ時はセレナメインでなかったけれど
コルニが自分の心と戦う、そんなシーンでした、セレナメイン描写が多い中、大会の描写は勿論大切です
実技的な面だけでなく、服が破れてしまい、忍び寄る恐怖心に打ち勝ったことや、イーブイにも楽しい
演技をと魅せる、転倒したイーブイにも笑顔を見せてえ、演技を続行できる精神力、これに加え
メェークルレース回やフォッコ進化回、イーブイ進化回、何か自分の中で思い悩んだ時、どちらにせよ
行動するか、しないかを迫られる、その行動を選択したがために全てを失うリスクも当然抱えます
旅をやめる可能性もあった、ヤンチャムとフォッコと共に旅ができない可能性もあった、イーブイを
探したがために、自分が演技できない可能性もあ太、けれども何もしなければ、何も変わらない
挑戦することの恐れもまた知っているセレナ、サイホーンレースの練習が嫌で飛び出したら、そこに
待っていたのは挑戦しないことによる疎外感だった、それは形は違ってもオーキドキャンプの時と
同じ、取り残されることの怖さだ、それから脱するには、自分が変わらないといけない、動かなければならない
イーブイに伝えたように失敗してもくじけずに、突き進めればいいのだから、この回では、初回の
失敗を見事に活かした回でもあったので尚更である。(この回面出さんではないですが)

サトシがそれを自然に行えているけれど、実際はそれがとても苦労することである、セレナは時間をかけて
こうしたことを身に着けてきた、そうした挑戦こそが気配りなど周囲を観察できる能力や、料理をこなすなど
自分で何でもやる力、そして理路整然の判断、マノンやミアレの民を救うための行動力
周囲が驚くほどの成長はこうした内面的な強さそのものにあります、サトシ以上に「自分のとの戦い」描写に
そして最後の決断という今日の物語としてのゴール。
それは多くの視聴者に対して面出さんの今作最後となるメッセージそのもの、セレナを通じで何を感じ取って
欲しいのか?何を学んでほしいのか?それが強く突き刺さりました。もうこれ以上何も要求できないほど
素晴らしい展開をかき切ってくださった。今回のこのゴール地点は心から震えました。

勿論面出さんだけではありません、折れた小枝回は武上さんですし、初挑戦は冨岡さんでした、そうした意味で
総力戦での描写とも取れます、来月改めて記載しますが、次作では冨岡さんがシリーズ構成から松井さんに
移行します、もしかしたら冨岡さんは今作が始まる前から今作でシリーズ構成から退くことを踏まえ
こうした冨岡さんの世界を惜しむことなく出し尽くした感がみられます、実はこの回でも、セレナメインで
ありながら長年経験してきたサトシの力が垣間見せます、それが上記に記載した配慮力・調整力にあります
以前自分が特集で取り上げた「帰納・演繹」が活用されています、おしゃれ好きのセレナなのに
何かしら反応が違う、どうも元気がない、これは以前のサマーキャンプやフォッコ進化回でも見られた顔である
そうした「帰納」という情報を集め、練習やパフォーマンスの中で、そして時にはうまくいかなかった
だからこそ得られた中でセレナとポケモンたちの中で芽生えた絆を見てきた、なら今回の悩みもそれを
当てはめればいい、そして、その方法としてセレナがこれまで取り組んできた勝敗ではない答えを見つけ出す
バトルをすることで解決できる、まして自分もそうしてきたという「演繹」莫大な経験から多種多様な
引き出しを持っている、そこからそれに適合した伝え方、踏み込み方、言動に現れている
次作からは学校で得ていくという全く新しいことに取り組んでいく、逆にいえばこれまでのようなバッジと
リーグ、それに周りが感化されて伸びていくという範疇にかんしてはもうこれ以上ないくらいにまで
描写されたでしょう、彼自身の展開については次回のゲッコウガや最終回などでも見られそうですが
この形式で周囲へ与える影響としても、サトシは終着点に来ているといえます。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はサキです、なんと先週に続き目線の動きです
この一枚だと分かりにくいですが、今回は一番左を見て、少し真ん中よりになり、そして中央となります
この目線とサキがリモーネの隣にいたあの廊下という位置、そしてサトシたちの位置から組み合わせると
サキの驚きとセレナの成長がより明確にわかります
一番左の時、これはシトロンがいた位置、少し右はサトシ、そしてセレナの位置です、これが丁度
セレナが頼みものをしていました、シトロンにパンを、サトシに野菜を頼みます、サマーキャンプや
サイホーンレースなど何か熱中するきっかけを提供するも長続きしない、言われてもやらなかった娘が
自発的にするだけでなく、誰かにお願いし、それも具体的に指示しています、具体的にするためには
頭の中で順序立てて伝えなければなりません、2人にこれほどしっかり伝えられる、それを目線で追って
いた、もうこんなにも自分の足で歩き、そして物事をきちんと理路整然することができる
単にパフォーマーとしてだけでなく1人の人間として様々な能力が身についている
こんなにも大きくなったことに驚くサキと、それを証明したセレナ、とても素晴らしいシーンですし
それを痛感したからこそ、その晩にあれほど強いメッセージを伝えられた、サキがリモーネのところに
来ておらず直接ホテルで会っていたらこんなシーンは描けなかったでしょう、他人から見ても
そして親である自分が見ても、これほど変わっている、大人になってきているそれに驚愕する
姿がこの目移りにも表現されています。

ポケモンXY&Z感想 「はじまりはゼロ!シトロンの決断!! 」

天気 晴れ
あらすじ
フレア団との戦いも集結し、ミアレジム最初のジム戦が行われた。

感想
ミアレシティが復興していく中、サカキに今回の一件を報告するロケット団がいる中、サトシたちもまた
ジム復興の手伝いを行う、明日には再開できる、一方シトロンはシトロイドを復活させる、だが記憶までは
戻らなかった、そこに一人の少年がジム戦を申し込んできた、彼は以前シトロイドに完敗し、トレーニングを
積み重ね、再戦してきたそうだ、ジム場が整っていないので、明日約束し、彼は一旦帰還する

アランが帰ってくるという報告をきき、一行は博士の研究所へ、そこにはアランの帰りを待ち、飾りつけを
しようとするマノンの姿が、飾りつけをしようとして転倒したようだ、また作った料理も黒焦げになって
しまう、アランの心配をずっとしていた彼女ですからこうした演出もやりかねないです、それでもたった
1人ですべてやりこなそうとする奮起はなかなかのものですね
セレナたちも手伝うこととなり、ユリーカは飾りつけの手伝いを行う、ピカチュウやルチャブルの切り絵も
こなすなどかなり器用、そういえばデート回では絵も描いていました、セレナ同様何かと強い面が多いですね

博士の運転する車で研究所に戻ってきたアラン、博士は扉を最初に開けたにもかかわらず、アランを先に
通した、おまけに「いいもんだな」という付け加えもしています、博士はアランを迎えに行くため研究所を
後にした、当然その際マノンがこうして動き出していたことは知っていたでしょう、アランがどうした状況か
詳しくはわからなくても、料理をし、飾りをし「おかえり」と言って迎えてくれる人がいる
後者の「いいもんだな」という一文、博士はマノンだけでなくサトシ一行も同じように迎えてくれる
仲間が傍にいること、かつてケロマツがサトシを、ハリマロンがシトロンを選んだように、そして
メガタブンネ回やサマーキャンプ回のように、仲間どうして助け合っていける彼らの強さ、もしかしたら
博士はサトシ一行がマノンと合流しこうして一緒に向かえてくれることを想定したことでしょう
連絡をしていたのですから、その後彼らがこうして一緒になっていく姿、今のアランに必要な時間だと
博士がアランに用意した学びのプレゼントかもしれません

そのアランは少し戸惑いを隠せていない様子、マノンからポフレを貰い口に運ぶものの、どこかしら
浮かない様子も見られます、それはハリマロンが倒れた後、研究所の庭で明らかにされるわけですが
それとは別にこのような歓迎を受けたことがなく、どうすればいいかがわからないという反応もあるでしょう
アランが助手をやっていたころも、それほど助手の人数がいたわけではないでしょうし、旅に出てからは
尚更です、扉をくぐって、辺りを見回すと飾りがされている「何だこれは」という反応でしょう
サトシたちなら一緒に食事をしたり、手伝ったりが自然とできる、そうした機会に恵まれてなかった
彼だけに違和を覚えるこうした仕草が、すこし寂しさを覚えます

でもそれ以上に大きいのが庭でサトシに話したことだ、フラダリの本当の目的を知らなかったとはいえ
手を貸してしまった、多くのポケモンなどに償いきれない過ちを犯してしまったと、これに対しサトシは
(結構難しい返答のはず)何と答えるかと思ったら、アランとのバトルが楽しかった、ポケモンたちも
そう感じている、またバトルしようと約束する
「俺はいつも君に助けられてばかりだ、今回もそう、君には勝てないな」
あのリーグで確かに自分はサトシを倒し、優勝した、けれどもそこには勝たなければならないいわば強要性が
あった、フラダリのすべてを知り自分が何をしてきたのかを思い知らされた、その戦いは終わっても
そうしてこれまで戦ってきただけに行くべき道がわからない、そんな自分と比べ、対戦で敗れたはずの
サトシはどうだったか?敗れてもとても楽しかったといえる、ポケモンたちもそう感じていることが理解
出来るのは、それだけポケモンたちのことを観察している、フラダリに全ての事実を知らされてからも
捕まっているさなかで、自分がやるべきことを貫き通している、どんな時も、どんな状況でも常に
前に進み続けることを傍で見てきた、彼の実力もかなりのものでありながら、彼は「ゼロからやり直す」と
伝えた、自分より強い相手がいる、だから特訓しなおす、これを1からではなく、わざわざ言い直してまで
ゼロと伝えている、おそらくこれはゲッコウガとの経験からでしょう、ポケモンと心を通わし、共に
歩んでいくために求められること、初心の気持ちを忘れることなく、常に上を目指すために探求し続ける
そこにはまだ知らないものがあるから、だからこそゼロという数値なのでしょう。
アランはそうした自分にない強さを持っている、目標という座標軸はリーグが終わった瞬間にも
出来上がっている、決して今作り上げた言葉ではない、それは彼の中で志として常にできている
リーグでアランが優勝、サトシが準優勝という結果、最終的に魅せたかったのはアランがそのことを学ぶ
ことであった、このアランの一文にそのすべてが注がれています

ロケット団の襲撃を振り切り、翌日は約束していた少年のアルバとのジム戦が行われる
シトロイドの初陣である。
アルバは最初にビビヨンを選出、シトロイドはコイルを選出する、シトロイドは観察や予測といったことが
できずに慌ててしまう「フラッシュ」の技1つで、これになってしまうとは、記憶が飛んでしまった
ことを痛感せざるを得ない、コイルは倒さてしまい、レアコイルの選出、君が動揺していたらだめだと
シトロンはシトロイドにアドバイス、レアコイルは「あまごい」をつかうことで先程のコイルの時に
くらった「ねむりごな」を避けていくとともに、必中の「かみなり」を当ててビビヨンを倒す
続けてカエンジシを倒すも、カラカラに倒されてしまい両者残り1体エレザードとカラカラが残る
負けると悔しい、それが次に強くなるためのパーツである。シトロンはそう伝える
ゲッタバンバンが流れる中、両者の激しいやり取りが行われる、アルバは必死に食らいついていく
「シトロイドは教えてくれた、ポケモンには無限の可能性がある、それを引き出すのがトレーナーの役目」
この台詞は途中にシトロンの声も入ります、あのシトロイドは、トレーナーとして何を学ぶのか?
ポケモンとどのように向き合っていけばいいのか?それはシトロンがサトシと出会い学んだことである
だからこそ、その自ら学んだ強い思いがシトロイドにつながり、更にはアルバにもつながっている
サトシはセレナから元気をもらったように、こうした絆からおこる伝染が其々を今にしてくれた
今のシトロイドも「僕が」とおもわずつぶやきます、そう今度はアルバからシトロイドに教わった
シトロイドがまずはポケモンバトルの楽しさに気が付き、ポケモンのことを知り、力を引き出すよう奮闘したい
ことをシトロンに伝えた、かつて自分がシトロイドに伝えた言葉が改めて言われることで再認識した
シトロン、これからシトロイド共に成長することでしょう
シトロイドを起動したとき「初めまして」に少し戸惑いの顔を魅せました、彼も記憶が戻らないことを分かっては
いたけれど、いざ目の当たりにするとぐっとくるところがあったのでしょう。だからこそシトロイドから
依頼されたとき、彼に恥じないためにも、これまでの旅を無駄にしないためにも強く勧めたわけですね

そして改めて研究所に集合する一行、フレア団の騒動で中断した表彰式が行われる、そこでアランは
博士から改めて研究の手伝いをお願いされる「君の力が必要」自分を必要としてくれる人がいる、これまでの
失墜が消えるわけではない、けれどもこうして迎えてくれることがどれだけ温かいか?アランも大きく
学んだはず、リーグでも心配をしていた博士が勧誘してくれた、自分の居場所が確かにここある
アランがようやく腰を落ち着け、新たな旅立ちに向けて歩める場所があったわけですね。

プリズムタワーの点灯式が行われる中で、セレナはシトロンからこの先をどうするかを訊ねられ
「迷っている」と回答する、すると間髪を入れずにサトシは「セレナなら大丈夫、俺信じてるぜ」と伝える
今作は極めてサトシの気配り力、そしてバトルのみならず、周囲への観察力も研ぎ澄まされていますが
今回だけみてもアルバに勝ったことを褒めたたえ、ユリーカには傍に行って「きっと元気にしている」と対応
するなど大人でもなかなかできないです、よく周りを見て、どういった声掛けや気づきが為されているか?
頭が下がる思いです。

今回のお話ではジム戦を通してシトロンとシトロイドが、そしてアランもサトシや博士の言葉でこの先の進路が
決まります、そういった重要シーンが幾つか点在する中で、自分が一目を置いたのは冒頭の掃除シーンです
じつはこの演出でもまた決意が読み取れます、というのもセレナがモップ、ユリーカがほうきとちりとり
サトシはコードを持ち、デデンネに至っては雑巾がけとかなりアナログです、唯一リモーネが電気系統ですが
あれは仕掛けを動かしたり、電気をつけたりするのに必要ですし、導線もありました、ましてその電気を
促すのは発電機ではなくピカチュウなんです。シトロンの発明やリモーネの電気屋を考慮すれば掃除機や
クリーナーの一つが出ても不思議ではありません、けれどもその演出はありません、それは壊された
この手を自分たちの手で迎える気持ちが出ているから、今度迎える挑戦者に向けてこうした環境面でも
整えておくことはそれなりの敬意でもあり、責任でもあります、あれだけ破壊されつくした状況から
すれば掃除も容易ではなかったでしょう、その中でこうして手を動かし、体を動かして迎えること
それはトレーナーやパフォーマー、電気屋と範疇は違っても、相手やポケモンと向き合うということにおいては
同等である、この旅で、そして助け合ったフレア団との戦いで、自分の手でつかみ取ることの大きさを
誰もが学んだ、それがこの掃除にも表現されています
またその面子もまた重要です、このジムはシトロンがジムリーダーです、いくら妹やリモーネがいるとはいえ
主人である彼がこの掃除に関わらないというのは、まったく事情を知らない人がこの場面だけをみれば
不自然に感じるでしょう、けれどもこれもまた今作で丁寧に描写されてきた「絆」の一つ、恐らくサトシ一行や
リモーネから「ジム場の掃除は自分たちがしっかりやる、だからシトロンはシトロイドの修復を頑張れ」と
促されたのでしょう。
そうしたお互いの気持ち・真心が見られるシーン、自分たちができることをしっかりやり、そして次に繋げていく
この掃除描写はそんなことを伝えてくれました。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はアランです。上記にも触れましたが、目線が実に
多彩です、この一枚だと分かりにくいですが、左斜め上をみて次に真左を、そのつぎに真右をみます、
扉を開けるまでそんな上部分を見ることはないでしょうし、「お帰り博士」の声につられ、正面をみるのが通例
しかしアランの目の動きはこの飾りに目を奪われます、見慣れた博士の玄関が見違えっている、何が起きている
のかわからない、まだ自分の過ちがぬぐいきれない中、博士に促され最初に入ったこの状況が読み込めない
何が始まろうとしているのか?そんなアランの微妙な心情が目線で読み取れる。そんなシーンですね。

アニポケの大人が魅せる役目

今週はアニポケがお休み(厳密には再放送ですが)です、そこで今回は大人の役目に関することを
特集します
フレア団編でパキラが「大人が手を差し伸べれば」と伝えました、
ポケモン世界の大人は実に素晴らしく描写されています、その一部を改めてひも解いていきましょう。

本題前にまず小さな子供たちからみればサトシたちも大人ということで、その視点を見てみましょう
例えばBWであった3人組のバトル練習会の話です、この回ではニックという子がピカチュウを
貸してほしいと、グレンという子にバトルごっこをやっているもののいつも勝てないことを
話します、そこでサトシは彼の気持ちを重んじ、ピカチュウを貸します、そしてただそれだけではなく
彼にとってのポケモントレーナーの礎である「ハート」を伝えます
「ゲットする時もバトルするときもポケモンと心を一つにする、それが大事なんだ」サトシは
ニックがこの部分がまだ苦手だと推測したのでしょう、心を強く持ち、果敢に挑戦していくこと
そうすることで扉が開かれる、実際彼らがトレーナーとして旅に出たのなら、ポケモンをゲットする
段階でこれが試される、そうした礎を今のうちに刻んでほしいという願いでしょう。
しかもこの後にはグレンがバトルの内容に納得がいかないようで、ニックに殴りかかろうとするも
それをサトシが止めに入ります、先程伝えたハートがグレンにも言える、つまり他人のハートを
傷つけることにしっかり注意が促されています
「勝っても負けてもバトルが終われば友達同士、さぁ握手だ」人の痛みも、喜びも長年旅の中で
得てきた彼だからこそ伝えられる重みはとても大きなものがあります

XYとなると幼稚園に訪れてランディという男児がポケモンが怖くて触れることができないという設定
そんな中終盤でサトシはランディに協力を願います、ランディの力が必要だと、後にフラダリにも
伝えた必要・不要とか関係ないというところも重なってくるところがあり、ランディの力が求め
られている、ランディからすればポケモンを怖がることで幼稚園の中でも疎外感に苛まれていたはずです
そうした状況下のなかで自分が必要とされる、という気持ちは老若男女問わずとても大きな
追い風となります
まだ自信が芽生えたわけではないけれど、自分をこんなに必要としてレ見守ってくれる人がいる
だからこそそれに応えたいという気持ちになることでしょう。
同様にいえるのがラプラス防衛隊の回です、サトシがロケット団と対峙する中で、サトシはラプラスの
退避を防衛隊であるユリーカ達に託します、それは彼らがラプラスのことが大好きで、守って
いきたいという強い気持ちがある、その力があれば彼らにやりこなせる、そしてそうした経験は後に
大きく残ってくることも
踏まえていたと思います
尚同じ退避でもこの回では「対比」も見られます、ラプラスが病気になっていることを警告する
サトシの伝え方、そして自分たちが遊んだ後も家に帰るのと同じという彼らなりの立場に立って伝える
セレナのやりかたです
其々の立場に応じた伝え方、これもまた大人にとって大切な能力でしょう



では実際の大人たちを見てみましょう、着目するのはジンゴロウやフクジといった年配世代です、前者は茶飲み・草の手入れなどなかなかジムでは見られないことです、後者は接ぎ木職人、既に治らないことを知っておきながらそれを話さず、バトルをする、どちらもこうした植物に関わることに携わっています
そしてどちらも其々のトレーナーの現況を読み取り、それを試させます、草の手入れを乱雑に扱おうと
していた、あの後のフクジの言葉も恐らくはサトシがこうするだろうと予想の範囲内で、だからこそ
彼がそうした手入れをした瞬間にあれほどの言葉が生まれたのでしょう
目の前にあるものだけに捉われていると、大切なものが見えなくなる、まずは心を落ち着かせ、じっくり観察すれば、大切なものが見えてくる

サトシが篤くなりすぎるばかり、目の前しか見えないのは吹雪の中突っ込んでしまうところも見てきた
それだけに心を落ち着かせる、突っ込むだけでなく何か別の解決策も模索してみる、そうした視野の
拡充を伝えます、それは長寿にり引き出しをたくさん用意しているから、彼のようなトレーナーだから
こそこのように伝えると、フクジ自身もあの吹雪からサトシという1人を観察し、伸びるよう伝えて
います
しかもフクジの場合「まっすぐ突き進むことも悪くない」と彼の長所を完全否定はしておらず、その
能力も大切にしています、それこそ観察していて読み取ったものでしょう

ジンゴロウは何故枝を治したいのか?その中に何が見えるのかを知りたかったのでしょう、これもまた
観察ですフクジもジンゴロウも特にわかりやすいですが、植物に関わっている、育てる場所の環境や
気候、種類によって育ち方も、育て方もまちまちです、それは人も同じ、其々の伸ばし方、長所・短所がある、これから未来を突き進む中で、その伸びしろをどのように指導していくかです、ジンゴロウは
バトルの中で序盤炎技を打たないこと、必死に食らいつこうとしていること、そして「だいもんじ」が
放たれたことでテールナーに、そしてセレナにどのように悩みに向き合っていけばいいのかを伝授していきます、強い思いがあることを悟り、テールナーに伝えはしましたが、別れの際「お嬢ちゃんが自分で
乗り越えた」と伝えていますし、セレナがヤンチャムがくれた枝に誓いをする時もじっと一行を見守っていました、テールナーが
覚悟を示したのはわかった、ならば今度はセレナの番、枝に触れて気持ちが1つになっている、お互いに
これから走り続け、夢に向かって進もうとしている、今思えばあの砕けた枝に水をやり蘇生を図ったのは
あの枝が新しい人生を迎えたように、セレナたちもここから新しいスタートが始まる、頑張りたまえ
という声援も兼ね備えていたのでしょう。

年配者だけではありません、サキやアヤコのように母として娘の成長を見守っていくという展開
メェークルレース回のように敢えて娘の弱さを出させ、それに立ち向かえるか?、どれだけ本気で
変わろうとしているのか?それを言葉とレースによる心で試験することで、本気で目指していることを
読み取り声援を送ることに徹したサキがスピードを落とし、尚且つ次の開催地の場所まで調べています
敗北で自分に泣きついてくる娘に剰え突き放し、勝利しても「おめでとう」をポケモンにしか
言わないという歴代の母親の中でもかなり厳しかったアヤコ、アヤコがトップコーディネーターだった
のに対し、サキがサイホーンレーサーパフォーマーとは直接関与しないとはいえ、子供の性格よく
熟知しているからこその伝え方、そして指導の仕方が見えてきます、変化の少しにもとても敏感で
そこからまた変えてくるとても素晴らしい母親です


その母くらいの世代であるカミツレ、何かといわれてはいますが、自分はかなり素敵でした。ベル父が
帰宅を要求してきたのに対し、ジムバトルをみせることを伝えます、ここでベルは全く歯が立たず
完敗、様々な挑戦者が現れてほしいカミツレの立場からすれば、ベルがここで旅を終えてしまうのは
惜しい存在でしょう、其々の可能性を引き出すためにも旅を付けてほしいはずです、ところが
カミツレは一切の手抜きをせず全力で倒しにかかります、ジムリーダーの誇りということ以外にも
手抜きが相手に対して失礼であり、本気で挑むことでベルがどのような気持ちかを試させている
それこそ上記の2人の母親にもあった展開です。ここで精力的に動いたのに対し、ベル父とサトシが
勝負するとき、そして何とか旅を続けようとアイリスやデントがあの手この手を言動するときは
手を引いています、この押し引き切り替えが実にうまく、サトシたちがいかにしてベルを支えるかの
創意工夫ができるかの力を見ています、サトシより先にベルが挑戦していることからカミツレは
サトシも何れ挑戦することがわかっている、一方でアイリスとデントがどうするかはわからない
その中でもこうして見守ること、それは自分と違う他人を助けるという難しさを学び、その中でも
どのように答えを出していくかと考えることは自ずと自分にも回ってくる
(現にサトシは後のカミツレ戦の追い風ともなっている)
決して正解のない答えに対し、どのように導いていくかはどの夢にも大切であるはずだから
またベル側からすれば、そうした仲間の思いやりをどのように受け止めるか?エネルギーに
変えていくか?
その双方を見極める形での指導が実に素晴らしかったです、そうした答えを出すという点

ショータが初めて登場した時、シトロンが技を出すタイミングが少しずれたと指摘したシーンが
ありました、あのように具現的に失敗したところ伝えるジムリーダーは少なく、寧ろウルップのように
自分の話をしている、でもその中で実は答えがあるという展開は見えてきます、自分に何が足りて
いないのか?それを考える時間を作ることは自分自身を見つめる時間でもあります、鏡を見ない限り
自分は見えないけれどもすぐそばにいる、他人と違い、自分の弱点を見つけるのは容易ではありません。だからこそそこを抜け出した時に大きく成長できる

そうこれらが含まれるのが、この大人世代の中でも屈指の好きな台詞BWのおばば様の
「大切なのは何かを成し遂げたいという意志なのだ」ということ、そうした覚悟を要求してくる
どんなもものを目指すにしても、本気で立ち向かい、悩み、克服していく、其々の一流に立つにおいて
それは基本となるもの、いわば大人になるとはどういうことかを見せています。フレア団編で
其々のジムリーダーたちが巨石に向かって道を作りましたが、まさにあのような形です
別の言い方をすれば、完成した野菜を貰うのではなく、いくつもの種を子供に渡す、それをアニポケの
大人は見せてきます、種をまけば伸びはします、しかし水のやり方、日光の当て方、道具の使い方
どれ1つをとっても種によって異なり、失敗すれば枯れてしまいます、でもその枯れる経験も
させていきます、それをバネにして

次に咲かせる方法を見つけさせるために、またこの花で例えたのには2つ要因があります
1つは双葉は勿論、種だけを渡されるとどのような結果を生むかわからない、それは結果や評価は後から
ついてくるもので、それまでの伸び具合は本人がどのように経験を積んでくるかにかかってくる
結果・評価
という表面上にとらわれず、フクジが言ったように見えてくるものをしっかり見極めていくことが
問われてくること

もう1点は勿論咲いた花の中には鮮やかに咲かなかった花もあれば、逆に新しい種が生まれこれまでの
常識が覆ることもある、つまり大人といえど失敗や子供から学ぶこともある、そうした大人側の
成長もまたみられます

サマーキャンプやポフレ大会をはじめ、彼らは多くの行事に参加します、そうした中で彼らが1つの
経験として成長していくことはサトシからも述べられていましたが、そうした企画を大人たちが
用意してくれますその中で今述べたように多くの経験が得られます、それはポフレ大会のように
主人公たちが優勝するだけではなく、その中で新しい発見や、新しく考える機会が持たれます、そこで
解決できなかったとしてもそれ事態に挑戦する機会を得たとも考えられます。じつはそうしたことを
いかに重ねていくかは無印から幾度となく描写れるほど大切にされています

先週ノーベル生理学・医学賞をおとりになった大隅良典栄誉教授はこんなことを仰いました
「子供たちには何故?どうして?という不思議や考えを持ってその解決向けて歩んでほしいし、大人は
そうした機会を与えてほしい、私はこれが何かの役に立つということがあまり好きではなく、科学の
謎に迫るそのものに挑戦した、そうした時間を費やし、やり遂げてきた」
名も形も知らない種を配られたら、どうするかわからないでしょう、楽しみでもあり不安でもあります、その成長過程を見ていくことで、他の種を見ていくことで、ヒントが与えられます、教授が仰った
役に立つという答えを時期尚早することなく、自分がこれだという夢を与える種をばらまける
大人の役目とはどういったものかも改めて突き付けられます、
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そしてそれを最大限に活かしていくサトシたちの物語はいよいよ完結へとつながります。
未来につながる明日が迎えています。

ポケモンXY&Z感想 「反撃のジガルデ!カロス最終決戦!!」

天気 晴れ
あらすじ
カロス最強チームとパーフェクトジガルデの活躍により、カロスの危機は去った

感想
水手裏剣を目印に突き進む一行、なんとしても道を作ろうと奮闘する、ご丁寧に其々キャラに照らし合わせて
いるのがまた素敵です、以前あの植物は強いと感じたフクジは「お前たちがやらなければ誰がやる」
これは初めてサトシがフクジに出会った時に吹雪の中に猛進するなか注意を促した時以上に危険が迫って
いる、あの時は吹雪を日差しに変えることで解決策という選択肢を用いることで態々危険を冒すという
ことを外すことができたから、けれども今回は突き進むしかない、ましてあの吹雪の時も促しはしたものの
サトシの行動力そのものは否定していません、まして自分の発言をそのままバトルの中で活かしてくるという
成長も見せてくる、勇気もある、行動力もある、このカロスの危機にその強さを託すほかない、このフクジの
台詞はサトシがあのバトルで変わったように、フクジもまたあのジムで彼のようなトレーナーもいることを
学んだ、そして自分で言った冷静になることでみえてくるものというのを自分に言い聞かせ、彼の強みを
伸ばすためにも、この行動につながっているのでしょう

カメラや壁の話、まして背中合わせにチャンピョン同士が守り合うというシーンもとても見ごたえがある中で
何よりコルニの「振り返る暇があったら、走れ」は非常に強烈な台詞となります。この台詞、コルニは寧ろ
サトシから学んだことでしょう、メガルカリオの暴走が止まらず落胆した時、つよくなれることを寧ろ
サトシは喜ぶかのようにコルニを励ました、彼の強さがどん底だった自分に一筋の光を与えてくれたことは
間違いありません、サトシの前向きさ、そして自分を貫き通せる強さ、それはジム戦で気づかされた、コルニは
サトシから沢山のことを学ぶことが出来た、だからこそその言葉を今度はサトシに恩返しする形で、そして
この危機救うためにも、突き進んでほしいという願い、立ち止まらず突き進めれば何かが変わる、止まれば
ないも変わらない、サトシと別れた後もそうして進んでいたのでしょう、この一文でコルニもまた
様変わりしたことが伺えます。

カロス最強チームが道を作り、ついに巨石内部へと突入した、サトシが道を作る間に、アランは先に進む
「ハリマロン迎えに来た、マノンのところに一緒に帰ろう」
マノンが望んでいた、ハリマロンとの再会、アランの思うように動かされていた、自分のふがいなさに
サトシから奮い立たされた、嘗てのメガシンカエネルギーを集めることでハリマロンをという間接的ではなく
ただただ純粋にハリマロンを助け出す、そしてマノンのところに戻る、その純粋さは実はアランが本来
持っていた能力です、だからこそフラダリはそれを利用したわけです、そもそもプラターヌ博士の難題に
ヒトカゲと共にでようとしたのもその博士の問いに応えたいという気持ちそのもの、そうでなければ
共に過ごしていた博士があんな悪露六ことはないはずです、わざわざ旅に出て、自分の元から離れる
ということをしてまで自分に貢献してくれる、そこまで彼が決断するほどの気持ちになっていたことを
今になってサトシとの決勝で博士が顔を曇らせていたのはこうした経歴があったからではないかと気づかされ
ます、そしてサトシに救われたことで、本ら自分が持っていた純粋さを取り戻した

間一髪でハリさんを救出、ようやくハリさんがマノンのもとに戻る、あとは巨石を倒すだけ、全員の一斉攻撃で
崩れる巨石だが、まだ倒されない、それどころかそこにはフラダリの姿もみせる、巨石の持つ圧倒的な強さ
それでも彼らは前に突き進んでいる、その様とZ1の伝えにより、Z2は協力することを決断、ついに
Z1とZ2の融合パーフェクトジガルデが姿を現す、背筋に寒気が走るような感覚を覚えるくらいでしたし
分かっていたシーンなのに合体した姿はとても感動しました。

サトシ・アランの攻撃で巨石をコントロールしていたメカが破損、そしてパーフェクトジガルデも動き出した
これまでずっと守ってきてもらった、しかもその相手はポケモンを持てない、幼いユリーカに、離さないと
約束し、それを守るためなら自分の危険を冒してでも守り抜く決意を果たしている、今度は自分の番と
ユリーカの応援も追い風となり巨石はようやく崩れ去った

崩れ去った最初のシーン、海の中かとおもったらニャースが持っているカメラのファインダーで世界が救われた
ことを、自分たちが勝ったことを伝えます、最初の喋りがロケット団だというのもまたとても印象的、ありのまま
伝える報道を徹底し、カメラの無事も確認したくらいです、彼らにとってみれば、自分たちが悪の頂点でありたい
その強さでフレア団ともまともにぶつかり合ったわけですが、いくらリーグで取材をしていたとはいえ終盤で
あるこの回まで徹底するとは、これこそ彼らのやるべきことはしっかりやり通すという信念でしょう
ロケット団が解散する危機に何度も巡り合いながらも、復活してきた、報道という自分の続柄に関係がなくとも
サマーキャンプの時のアルバイトでも、一度引き受けた以上は生ぬるいことはせず、きちんと向き合う、そうした
力はサトシたちと同じかもしれませんし、事実を正確かつ迅速に伝える仕事だからこそ、最初の台詞が
彼らにあてられた、言い換えれば最初に彼らが喋ることになったのは、責任力としての描写が物語っています

長きに亘っての戦い後、ジガルデはユリーカにやったことを同じようにしただけで、お礼を言うのは自分の方だと
伝えた、感謝されたら、今度は自分が、そんなやりとりをプニちゃんは見てきた、たんに秩序を守るポケモン
としてだけでなく、それこそサトシがセレナの起爆剤となってジムを攻略できたような感覚で、お礼の意味も
こめての戦いだったといえるでしょう、可能性を持っている人間に託すためにも、それを教えてくれた
ユリーカのためにも、それこそがあの強さを引き出したわけですね

そしてお別れのシーンです、ユリーカが別れることを知ってからですが、意外とすんなりと受け入れたようで
その要因となるのは頷いたあの1シーンにあります、「少し疲れた、ひなたぼっこでもしてこよう」
とてもユリーカらしい、ユリーカのために伝えられた言葉ですね、この言葉選択にこそ答えがありました
「ひなたぼっこ」というユリーカにもわかりやすく、しかも自身が歌詞にも入れていることで
疲れをいやす時間を与えてほしいことを理解すのに適しています、「ひなたぼっこするならプニちゃんの
ためだから」と納得できるはず、しかも「少し」という一文が入っています、今後プニちゃんが直接会いに
くることはないでしょうが、少なくともこの時点で柔らかく伝えることで彼女の寂しさを少しでも
軽減する必要はあるはずです、なにしろ自分のためにかなりの危険を冒してきているのですから、そして
仕上げにはプニちゃんのうたをオルゴール仕上げで回想するというパターンです、思わず泣いてしまいました
プニちゃんもまたアラン同様ユリーカに出会っていなければ暴走していたでしょう、人の愚かさも知っている
はかなさも知っている、でもその中で懸命に走り続けるもの、支え合うものがいること、人の温もり
人の強さを感じ取った、そしてユリーカもまたプニちゃんを通して兄が支えてくれることを改めて
痛感もしましたし、「大好きだよ」とお互い笑顔で別れられる、寂しいですが素敵なシーンでした。

ようやく平和が訪れ、今回終幕するわけですが、リーグ後にこのフレア団編を持っていき、シトロイドの死
ということまで包み隠さず見せてきた、サトシの名言・アランの決意なども含め、凄まじく濃い内容だった今回
最終章ともいえるこのフレア団編で、冨岡さんが全て担当されましたが、何を視聴者に訴えていたのか?
それはZ2がこの者を信じること、最後の背中押しともいえるZ1の台詞に入り込んでいました
「非力などと彼らは思っておらん、人は確かに非力で弱くはかないもの、だが夢を持ち、お互いを信頼し
相手に寄り添い、共感できる、それが彼らの強さ、自分たちの力を信じ、生み出すことのできる力を持っている」
フラダリはとにかく世界を破壊するだけの力を求めていました、ジガルデをコントロールする力
そのためにクセロシキに発明を作らせた、巨石を動かす機械も、Z2を捕獲する機械も、何より巨石そのものが
圧倒的な力を持っている、ではなぜ力を追い求めたのか?フラダリの説明にあったように過去に救いの手を
差し伸べたものの傲慢の波にのまれた、欲望が平和を乱すと思いたった、それを変えるために
自分たちの想いが正しいこと、間違いがないこと(現に今回完璧といっている)証明するために、自分が声を上げ
それに共感するものがいれば、いるほど自分のリーダー力が上昇し、いわば力持ち状態になれる、そうした
欲望を抑えきれないのは、フラダリのようにあまりにも大きい失望から自分を救うためでもあります
力さえあれば、ある意味ここまで直にできるのも自分の欲望に素直で、力持ちになることで過去を洗いざらいに
したいきもちが彼をここまで仕上げたのでしょう

そうした意味ではアランが狂気としたあの顔をみせた特別篇の最後辺りでは彼もまたそうなりかねなかった
けれどストッパーがそこに現れた、そうサトシである、サトシは自分のリザードンとゲッコウガの対決然り
捕獲されたピカチュウ時に落下しながらの攻撃、いろいろ違っていた、あまりもじかな自分に対し
思いつかない戦法、そして彼は負けた後にでもゲッコウガに挨拶をかわし、次に向けて励もうとするしかも
自分に対して経緯も払い、寄りかかってくれる仲間もいた、そうここが決定的な違いである、
要するに「自分の弱さを認める」という強さである、サトシはこの敗北は勿論、ショータ・ウルップ戦に敗北し
自分の弱さを受け入れたことで「もういちどゼロからやり直す」と誓います
セレナはなんとエルと勝負できる舞台にまでかけ挙げる実力を持っていながらニンフィアに助けてもらった
こともあり「いつもポケモンたちに助けてもらってばかりで、未熟である」と自分の弱さを認めます。
シトロンもまたシトロイドが破壊された際に「彼にまだ何もできていない」と受け入れざるを得ない状況
ユリーカはプニちゃんを守れなかったことを相当悔やむシーンもありました、こうした其々の経験があり
その後はどうだったでしょうか?彼らはそれを受け入れて、尚立ち止まることなく、道筋を変えることで
乗り越えることを決める、新しい道筋を見つけてくれるのは仲間である、そうしたことを積み重ねてきた
仲間の力はセレナがフラダリラボに赴くことになった時に、瞬時にシトロンが理解できるようになったところや
サトシが強い口調で訴えられるようになったこと、お互いを信頼していなければ、共感していなければ
出来ないことばかりです

自分が道を外しそうになった時、叱ったり、励ましたりして救い上げてくれる心強い仲間、その気持ちを
大切にするために自分ができること、相手に信じてもらうために、まず自分を信じられるよう経験を
積んでいく、新しく見つけた道筋を止まることなく走り続けていく
自分が弱いからこそ、強くなるために頑張れる、そしてそれを補ってくれる人が傍にいてくれる
その傍にいてくれる人もまた弱さがあり、自分が補っていける、何かを変えるためには歩みを止めてはならない
フラダリはあの時点で歩みを止めてしまったのでしょう、あの振り返りではクセロシキをはじめ
一団がいたわけですが、誰かひとり道を修正してくれたらフラダリもここまでなっていなかったかもしれません
正味絆が大切なのは無印から描写されているものの、ここまで具現的になっているのは初めてでしょうし
DPから特に目立つ根性論の激減です、これが決して悪いわけではありませんが、今作でいえば
サトシが「焦っていた」ということを自分で答えを見つけ出し、自分が前に出すぎず、ゲッコウガと二人三脚で
歩むことを学びます、セレナは与える側という立場になります、サトシ以上に具現的な描写が難しい中
サトシやマノンを実際に救うことでこの立場になっていきます
つまり甲という現象を起こしたことで乙という状況が発生した、そんな因果関係が良点・汚点共にどちらも
明確に自分で頭に描けている、「力」や「結果」という周りから瞬時に理解はされず、後々ついてくる
まず自分が小さな一歩と大きな目標という二つの座標をグラフのように結びつける、ロケット団の取材も含め
大人になるって、社会に出るってどういうことなのか?何が子供と違い、どうやってこれから進んでいくのか?
巨石という相手に立ち向かう彼らに非力ではなく生み出す強さを持つこと、プニちゃんの言葉には
そんな社会への羽ばたき方を押してくれている、それは実は今作一話から少しずつおかれていてここで
答え合わせのような感じで超火力でこの言葉として贈られた、そうでなければケロマツ時代から
少し違っていることや、泥にかぶることすら怖がるセレナをあそこまで前面に押し出すことはなかった
でしょうから、ここまで年月をかけ、シリーズ構成も担当された冨岡さんからのメッセージは
相当大きなものであり、大人になった人たちも改めて思いたつこともできる展開でした
最後の朝日シーンも素敵でした、きっとサトシは「新しい朝だ、今日もよろしくなピカチュウ」とでも
言ったのでしょう、それは明日に希望を持つものが全力で今をやってきたからこそですね

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は2枚あります

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1枚目はセレナたちです、フラダリラボ以上に全身で体を覆いマノンをかばおうとします、本当はセレナ自身も
恐怖で怯えても不思議でない状況の中、ものともせず守っていく、マノンを怖がらせてはならない、傷つけては
いけない、その一心でうごける、更にそこをテールナーが守ります、其々が守るべきもののために
身体を張っていく、日と子では言えないくらい強き思いがそこにはある、サトシやアランのように直接
巨石とは戦っていないけれど、自分に課せられたことは貫き通す、こんなに強くなった姿を見られて感激です
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2枚目はアランの姿です、とても清々しいシーンです、アランがマノンと再会したのは植物が暴走したとき
ヘリで移動中、ハリさんを救出前と後など幾度も見られますが、この時が最もいい顔です、これには2つあり
フラダリに利用されていたことを知らなかったとはいえ、自分の手でマノンを突き放したのは間違いのないこと
それでマノンも心を痛めていた、サトシと出会い、自分の弱さを受け入れたことでようやくこうして
謝罪できた、それをマノンはゆるしてくれたそのことと
全ての戦いが終わり「アランが無事ならいい」と確認が取れる状況になったこと、ハリさんを救出するとき
「一緒に帰ろう」とサトシもサポートに回っている以上、ましてマノンのことをよく知っているわけですから
彼の手でハリさんをマノンのところに戻すことになるわけですが、フレア団襲撃に、フラダリの事実にと
突き付けられた、自分が落ち着かない中、サトシと共に戦い、ようやく日常が戻った、彼の戦いに
一幕が下りた、それを自分だけでなく、マノンが言ったから、ということは帰りたかったのは
ハリさんだけでなく、アラン自身がマノンの元に戻りたかったのでしょう、やっと帰るべき場所が
見つかった、行きたいところがあった、その喜びもまたここに表現されているのでしょうね

DP10周年 アニポケDPの思い出

天気 曇り
ポケモンDPが発売され10年がたち、Twitterでは記念の絵などが多数投稿されていた

AGから引き続きみていたこの作品ですが、僕にとっても生涯忘れられない作品となりました。
サトシに関しては真逆の考えを持つシンジとの衝突でした、これまで誰かがサトシの影響を受ける
ということは数あれど、サトシが誰かの影響を受けることはまれでした、フルバトルで敗北し
シンジの強さを目の当たりにした、身をもって学ぶことで「あいつは俺にはないものをたくさん持っているトレーナーだと分かった」そう自分で気が付いた、今でも継続される自己反省の礎がここに
あった、4年という歳月を使い、バトルの組み立て方や戦術をとして
「自分とは違う人がいた場合、何故違い、どうしてその考え化のか?まずは傾聴してみる」
何故ならそこには自分の欠点を見つける機会にもなる、自分の長所を活かすことにもなる
人との触れ合いとはそういうものである、この作品を通してそんなことを学びました。



2回連続で1次審査を敗退させる、通常アニメの主人公は勝たなければならない、1℃は負けるにしても
次はかつ、そんな常識を、サトシが特にそうですがトレーナーの頑張りがポケモンたちに刺激を
という展開はあっても、その逆が珍しい、そんな常識を根底から覆すヒカリ
根が真面目で落ち込みやすいというのは自分にも思い当たる節があり、パチリスゲット回など
望んでいなかったのでは?と考えてしまうのはとても共感できました、相次ぐ敗北と乗り越えてからも
マンムーのことなどで頭を悩ませる、しかしその中で、難題をひとつひとつ階段を上るように
解決していく、そこには仲間といることの大きさ、そして人間としても逞しくなっていく姿
当時仕事のことなどで悩んでいた自分にとって大きな支えとなりました、正直今の仕事を続けている
要因の一つにこのDPがあるとっても過言ではありません、多くの経験を積み重ね自信に満ち溢れる姿

10年という長い年月が経っても忘れられない、そこには人としてどうあるべきかを問われた
作品でした。改めてありがとう

ポケモンXY&Z感想 「進撃する巨石!カロス防衛戦!!」

天気 曇り
あらすじ
フラダリラボにあった巨石が動き出した、世界が破滅する危機にジムリーダーが総出演する、

感想
プリズムタワーでのバトルは続く、ピカチュウにゲッコウガ、そしてリザードンの協力で遂にメガギャラドスを
倒すことに成功した、だがフラダリはプリズムタワーから落下していく、奇しくもこのシーンは第2話で
ガブリアスを救出したシーンと全く同じ、距離が遠かったので助けられず落ちてしまう、

一方フラダリラボにいる一行、ロケット団は遂に2人を捕獲した、巨石についてダイゴ調査中に異変が発生
ハリさんが吸い込まれ、巨石が暴走し動き出していく、随所で活躍する博士で、マノンの危機を脱出という
形で助け出します、とはいえマノンの気持ちからすれば、ようやく再会できたばかりだけにショックは
計り知れないでしょう、なんとしてもハリさんを助け出したいと手を伸ばすのも無理はありません
シトロンのハリマロンをみてあれほど心を痛めていたわけですし、幼い彼女にとってあまりにも辛い瞬間
でしょう

ロケット団はこの異変を報道すべくカメラを用意します、「世界は真実が待っている、世界にこの危機伝えなきゃ
世界に情報伝えなきゃ、愛と真実の報道を貫く、ラプリーチャーミーなカメラマン」生中継で伝える彼らの
意気込み、捕獲だけでなく、此方の仕事もばっちりこなします、それは彼らが話した「私たちがやらなきゃ
だれがやる」当然彼らもこの世界が救われることを願っている、だからこそ、この現況を伝え、そして
救われていく様を伝えたい、それはピカチュウを奪うというのと一見違うように見えますが、自分に課せられた
こなすべきことをやり遂げていくという大人としての役目、ロケット団という範疇を超え1人の大人として
仕事に対しての取り組み、その姿勢、そして責任感、サトシたちに目が行きがちな今回の中で彼らの
言動は社会人としてどうあるべきか?もある意味伝えています。

サトシはシトロンがいるジムの場所に到着する、だがシトロイドの亡骸をみて愕然とする、何があった?
声を絞り出すかのようにかを向けるサトシの表情がとても痛々しいです、治すことができるかを訊ねられ
「治してみせます、僕はまだ彼に何もしてあげられてない」
問題はこの一文をどのように捉えるかです、文字の羅列だけでいけばシトロンが謙虚になっていると読み取り
ますが、ここまでの旅を連ねている場合だとどうでしょうか?恐らくフレア団編後の最初にあるシトロン回で
それなりの答えが出るとは思いますが、現時点で把握するとすれば、シトロイドの別れと共に、守るべき
ものを突き付けられたのでしょう、当然彼もクセロシキと戦い、危機を救った、けれどもシトロイドは
自分が消え去る運命を背負ってでも、守るべきものを守った、それほどの責任を彼に負わせてしまった
シトロイドも自分ともっと長く暮らすことを望んでいたのですから、その責任を負わせることなく、何かの
打開策を見出すことができていたら、ミアレジムを守ってきたシトロイドにジムリーダーとしての覚悟を
見せられていたら、もっと違った結果になっていたかもしれない、シトロイドを救えたかもしれない
シトロンはここにきて改めてシトロイドがいる大きさを突き付けられ、失ってより自分がシトロイドほど
覚悟を背負っていたかを問われることになった、だからこそ次の行動を「まだ戦いは終わってない」と
覚悟を決めた、シトロイドのために、この戦いに終止符を打たなければならない、彼のためにできる全てを
尽くすために、彼が立ち上がった時の目はとても強く感じました。

その行動とは博士から入った情報だ、フラダリラボにあった巨石はハリマロンを吸収した、以前の事故で
ジガルデのエネルギーをため込んでいたようだ。巨石はそのエネルギーを供給するためハリマロンを吸い取った
しかも更なるエネルギーを求め移動している、その場所はヒャッコクシティにある日時計、もしそれらが
衝突・融合すれば世界が破滅してしまう、それを阻止すべく、サトシたちは動く、じつはこのヘリには
バシャーモ仮面とサトシ・シトロン・アランのほかに、ユリーカと2体のプニちゃんがいる。

もう1体のプニちゃんに出会ったユリーカ、彼女もまたジガルデに変身する姿も。街が破壊されつくす様も
見てきたはずだが、それでも迎えようとする「こんばんは、プニちゃんのお友達?大丈夫怖くないよ
プニちゃんの友達なら、私も友達、何もしないよ」首筋をくすぐるという好物をやりスキンシップも奏で
親近感を図る、これに関してはもはやユリーカの何よりの武器でしょう。体の大きさや脅威などものともせず
笑顔と純粋さで迎えようとする、それはこのブログで幾度と記載してきた「自己目的的行為」であろう
サトシたちが遊びのほかにジムに向けて練習する、手段と目的が別々に存在する、ゲッコウガやテールナーと
ふれあうのは遊び以外にもある、のに対し、ユリーカの場合は、そうした手段というのを設定する方法が
存在しない、即ち「遊び」そのものが「目的」になれる最も強いキャラである。ニャスパー回やフラベベ回の
ようなユリーカがメイン回も、この遊びからくる純粋さが解決の要因になっている、遊ぶことに全力で
出来る年齢であるうえ、それを無意識で行う、あのくすぐり1つをとっても、ポシェットのプニちゃんに
しても、もっと楽しく、もっと仲良くなりたい、メェークルに一発で乗れるその無垢さが光ります。
目的と手段が一致する自己目的的行為、プニちゃんを目覚めさせるほどの実力は多くの視聴者をも
驚かせたことでしょう。
その上にプニちゃんが一時期でも離れてしまい「離さないと約束」するという意志を貫く強さを持ちました
これはサトシでいう迷いの森、セレナでいう断髪、シトロンでいうコリンク事件やジムの事など其々に設けられた
失敗からの再出発、そしてそこから得られた気持ちの成長、本来ポケモンを持てないユリーカにはこの状況が
照らし合わさることはまれではありますが、プニちゃんを守るという事柄をユリーカにしかできない強みを
ふんだんに活かしています。ユリーカの這い上がり成長物語がここに展開されているわけですね。
またここでバシャーモ仮面こと父の口元が喜んでいるのもまたとてもいいですね。シトロンが旅立つと決意し
父に報告した際に、絆が大事と送り出した、シトロンとサトシのジム戦で再会したけれど、三度ミアレに
来た時、娘がこんなに大きくなっていたこと、ポケモンを信じ、寄り添いあい、迎えようとする無垢な姿
プニちゃんの解放も見てきただけに、娘の持つ力がとてもうれしかったに違いありません。
こうして出会ったプニちゃんはこれまでの旅で得たものを語る、人間を信じる所以を「余はこの娘たちと
沢山の旅に出て、沢山のものをこの目で見てきた、助け合い・努力し・喜び・信じ・目指し・進み
そして最後まであきらめないこの者たちと」プニちゃんが見てきた景色はなにもサトシたちだけでは
ない、カメテテ回の師弟など様々な人と人ポケモンなどのつながりを見てきた、コルニとルカリオが
景色を広げたように、サトシとゲッコウガが景色を広げたように、ユリーカとプニちゃんもまた景色を
広げた、むしろこの広大になる視野こそが今作のテーマでもあるでしょう、セレナもシトロンも該当
するわけですし、アランだって含まれるわけですから、前作まで以上にこのテーマは濃密に描写
されている、プニちゃんから見えた景色、次に進むべく、明日へ向かうべく歩もうとするポケモンとトレーナー
その直向きな姿に彼らを信じる力を学んだのでしょう。

巨石とハリマロンの情報が得られたところで、博士とダイゴが協力し食い止めることに、そこにセレナも
加わる「私たちも戦います、私たちがやらなきゃ、このまま世界が終わるなんて嫌だもの」できるかどうか
分からない、でもやるんだ、そうした士気が彼女に見られます、これまで傍観者だったセレナが自らの
意志で働きかける、それは自分が今何をすべきなのか?言動に責任を持てる力が養われている
トライポカロンを通して、学んできた技術や心構えのなかで、与える側になった、その課題をどのように
克服していくかの具現性がここまで厳密に描写してくれるのは驚きですが、自分で考え行動にでき
貫き通せる、セレナも大人になってきましたね

その意味ではこの回ではもう1つ見られる現象があります、それは殆どがマノンの傍を離れていないことです
見た目ではテールナーと共に戦っている方が行動力としての印象は大きく、その反面マノンの傍にいるという
のは薄くは見えますが、これがマノンの立場からすれば、本当に心強いでしょう、前回危険を体を張って
助けてくれ、今回はせっかく合流したハリさんの不安を少しでも和らげようするセレナ、何しろ巨石が
動き出した時セレナはわざわざ目線を下げマノンの位置に近づけています。目線の高さと安心感の関係は
とても密接故に大切で、マノンのように不安に暮れていたら尚更です、ヘリで移動中も常にマノンの傍に
いることで頼りがいのあるお姉さんのようなとても温かくて、優しくて、それでいて力強さを感じるでしょう

目線でいえば2体のプニちゃんもまた気になります、上記の「娘と旅して」の部分以降でもサトシたちを
只管見続けます、本当に信じていいのかどうか?CMに入る前にだと2体の目線が違う目線になります
青色つまり捕獲されていた方が目線が上になっています、これは恐らく思考でしょう、考え事をする際に
手を顎に置き、目線が上になったりします(思い出すときとかもそうですね)、何故この者は
力を合わせようとするのか?なぜこう戦っているのか?これまでを思い出してみれば、常に捕獲され
遮断された世界でそうした思考に至ることすらなかっただけに、あのサトシの言葉を聞いて思考
モードに入ったところでしょう、その後のサトシの作戦に入るときは目線が再び同じになるのは
このサトシが何をするかが気になっているところでしょうか?

そのサトシはゲッコウガが見据えたハリさんの位置を把握、まさかあそこまで景色を一致させるとは
驚きですが、サトシゲッコウガがここまで来ているということを印象付けるには大きいですね
水手裏剣が突き刺さり、そこを一斉攻撃のねらい目とする、だが巨石の攻撃で思うように進めない
それどころか逆に捕獲されてしまい、追い詰められてしまう、そこを救ったのはなんとジムリーダーの総出演
ここで注目するのがアランの驚きようです、他のキャラはわりかし自然で「よくきてくれました」とした
雰囲気なのにアランだけ寝耳に水のような表情です。推測ですがこれは「何なんだ?この力は?
何故こうして集まることができるのだろうか?」という感じでしょう。マノンに出会うまで1人で旅をし
年齢もポケモンの経歴も違うマノン、カイオーガとグラードンの戦いで助けられたといえど、皆がいること
という大きさを理解するにはほど遠かった、それゆえにサトシと出会い、シトロンやユリーカがセレナが
パキラが、ダイゴが加わり、ついにはジムリーダーまでもが集結する、世界の危機が迫っているからという
所以にしてもこうしてつながりを自然とできている、サトシがいれば周りが支えていて、支える関係にある
ここでアランはサトシのそうした力にさらに学んだことでしょう

初期のOPに加えジムリーダー全員紹介、剰え其々のキャラを象徴させる台詞まで用意する、まさかここまで
豪勢に用意してくれるとは予想だにしておらず、このまま次回の解決編まで流れに掉さす状況が用意されました

今週の一枚
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はジムリーダー集結シーンです。
戦隊もの系列では稀に見られるシーンですが、アニポケで、しかもこれほど立派かつ派手にやってくれるとは
その情報を得ていたにもかかわらず一気にお腹いっぱいになるシーンですね。

ポケモンXY&Z感想 「突撃ミアレジム!シトロイドよ永遠に!! 」

天気 曇りのち雨
あらすじ
シトロン・ユリーカの活躍でジガルデが解放され、セレナたちの活躍でハリさんを救出した

感想
プリズムタワーでのバトルは続く、ピカチュウに身の危険が迫り、咄嗟にかばうオンバーン、オンバットの時
あれだけ幼かったのだが、これほど強くなったとは、敗れはしたものの、本当に逞しくなりました、そして
ルチャブルも反撃に出るも敗れてしまう。ヌメルゴンが、ファイアローが倒されていく中、サトシは
「闘争本能だか何だか知らないけど、ポケモンの強さはそれだけじゃない、旅の中で気が付いたんだ、俺と
ポケモンの力はお互いが信じ、お互いが大好きで、大好きでしょうがないって気持ちだ」

サトシはマサラタウンから旅立った時からポケモンが好きであったものの、一番最初のピカチュウやヒコザル
ゲッコウガなど、彼の力をもってしてもうまく触れ合うのに苦戦を強いられた、リザードンに関しては膨大な
時間を費やした、そんな中でポケモンを信じ、大好きになるということ、これは口先では簡単にいえますが
実際は非常に大変です、上記のリザードンなどは特にわかりやすい例ですが、どういうことをすれば
信じられるか?単に強さだけでなく、ケロマツ時の優しさや、ミジュマルのやる気など、其々のポケモンが持つ
個性や気持ちを観察しなければならない、その得られたものから具体的にどのように活用するか?
サトシは今作特にこの能力に長けています。では具体的に述べてみましょう

ヌメラと出会った時、セレナは上から雨を降らさらされてしまうほどうっかり言葉を滑らせてしまいました、
一方でサトシは「がまん」を習得していることに着目し、共に旅立つことを決めました
この「がまん」を習得しているという事実は誰から見ても分かる客観的事実です、そこから「このわざだけでは」
「能力的に」と判断するのか?それともサトシのように「これを覚えているのならともにできる」と判断する
のか其々の主観的な流れが発生します、サトシの場合この「主観」「客観」をうまく自分に取り入れることで
ポケモンが本来持つ能力をより引き出す要因になる力的な面だけでなく、「もっと頑張ろう」と意欲的になる
「このトレーナーなら信頼をしてもいい」と任せられる、そうした精神的面がポケモンが自然に持てるよう
工夫されています、つまりサトシが一方的に信頼したり、好きという気持ちを持つなら話は簡単ですが
「互いに」という条件上相手から信頼されるには?相手から大好きと思われるためにやるべき言動は?
長年培ってきた莫大な経験から得られた「情報処理能力」サトシの台詞にはこの能力を最大限に活用させた
ことで今の仲間がいることを認識していることに他なりません。

メガギャラドスの圧倒的な力、そこに協力者が現れた、パキラである、「今の世界が幸せとは言えな」
そう言いながらも、彼らを信頼することにした、恐らくパキラはキャスターの仕事をするうえで
サトシやアランのバトルを取材するうえで、本来なら選ばれた人間を見守る心算が彼らの秘めたる力
未来を明るくする思いに心を打たれたのでしょう、「勿論彼らだけではどうしようもできない
そんな時、私たち大人が手を差し伸べればきっと変えられる」これには2つの読み方ができます

1つめは子供から見た大人の存在です、サトシたちも含め子供がトレーナーとして旅立っていく際に
ジョーイやジュンサー、博士や森を守っている人など様々な大人がいる、そうした大人の支えがあってこそ
彼がこうして有意義に旅に建てることができる、そうした大人がいることを忘れてはならないという…

もう1つは大人としての責任、子供がこの先未来を築いていくために大人は、いくつもの道しるべを
伝えなければならない、時に優しく、時に厳しく、サキが娘の決意を理解し託しました、ヤシオとの
やりとりを見たのに、何も言わず旅立ちました、それは大人として娘の進路をしっかり見届ける
ことができているからでしょう、後述のバシャーモ仮面もそうです、またサトシが今のように対人対応が優れて
いるのも周りの音がそうしたお手本を見せてきたから、大人の背中かを見て育つ子供ですから、大人が
それ相応の対応をすべきであることも突き付けられています。

そしてサトシの歴代最強の台詞といっても過言ではない名言が登場する
「世界は人とポケモンみんなのものなんだ、壊すとか変えるとか、明日がこないとか勝手こというな
明日には大切な人に会える人も
明日には夢をかなえる人も
明日にはトレーナーとして旅立つ人も
明日には傷が治る人も
一人一人に明日があるんだ、その明日を奪っていい理由がどこにあるんだよ?だから俺はポケモンたちと
共に明日のために戦う」
言葉にならないくらいに震えるとはまさにこのこと、其々に今日より明日が素晴らしい一日になると信じて
今を生きている、希望をもって明日を迎えようとしている人がいる、そうした千差万別の人間にまで
視野を広げ訴えている、前回の「言いなりにならない」という訴えも考慮すれば、サトシは自分は勿論
周りもまた自分の夢を、そして今日・明日をどのようにするかは其々の気持ち次第としっかり認識
していることもこの台詞でわかります、シトロンが離脱を決意した時にそれを理解したのも
「セレナは強いよ」とシトロンに伝えたのも、其々が自分との戦いに打ち勝ち自らの力で明日を切り開いて
いく、そうしたことを見て聴いて学んできたからこそ、こんな名言が伝えらえる、頭が下がりました

セレナ達はヘリで現場付近に到着、しかしそこにマニューラが待ち構えていた、セレナはテールナーと
共に応戦、更にダイゴも登場した、彼が応戦している間に、フラダリラボ内部に突入、しかしそこにも刺客が
現れる、そこを救ったのは、なんとこれまで変装していたロケット団、自分以外の悪は許さないと対峙
マノンには「大事なポケモンがいるんだろ?」と先を促していく、彼らもまた自分の場所というものを
とても大切にします、だからこそそれが撮影や調理といった仕事であれば、それを抜かることなく真面目に
こなし、ロケット団として本業も大切にします、それだけにフレア団という、いわばそれを断ち切る
存在が許されないということでしょう、マノンに協力するという形になった今回の展開、その背景には
彼らもまたサトシと同じように揺るがない礎があるからですね

ユリーカはプニちゃんと正面から向き合い、訴えることを志す、プニちゃんならわかってくれるはず
そう信じて、バシャーモ仮面も弾き飛ばされ、残酷な現実をユリーカも感じていく、それでも可能性を
信じて「プニちゃんのうた」を歌っていく、一小節は涙ながらに歌われるが、次からは力強さも加わります
これはこんな絶望時期でも、自分が諦めたらプニちゃんを救えない、きっと自分の想いは届くはず、身を
奮い立たせ、それでいて変わり果てたプニちゃんの姿に涙するのが入り混じるシーンです、ここでも
既に涙腺が危険信号なのですが、BGMが加わったことで、自分も泣いてしまいました、ジガルデは
正気を取り戻した、ユリーカの声が届いた瞬間である

そしてもう1体のジガルデも解放される、だがその代償はあまり惨かった、ミアレジムに戻ってきた
シトロンとシトロイド、クセロシキと直接バトルをすることに、ジムがかつて乗っ取られていた
シトロイドともに向かうだけでも良いシーンですが、発明に対する思い発言もまた素晴らしいですね
街を破壊し、ポケモンを操ったり、皆を不幸にしたりするものは発明とは言わず、人やポケモンを
救うものである、サトシと出会い彼はそれがこれまで以上により明確となったでしょう、クセロシキに
勝利した時、シトロイドはシステム侵入に成功、クセロシキも落とし穴に落下せた、システムを
強制終了すれば後は解決する、だがシステムに強い負荷が加わることによりシトロイドまでもが
破裂してしまうことが判明する、やらなければこの戦いに終止符を打つことはできない
「シトロン様、私の知っているシトロン様は誇り高きジムリーダー、貴方はとても優しく人のために
尽くすことができるお方です、貴方ならできる、できます」
やらなければ何も救えない、自分の体に鞭打ってキーボードをたたくシトロン、何かを変えるためには
自分から動かなければならない、そのことをサトシから学んだ、ブラックシトロイドの時も、サトシとの
ジム戦を控えるときも、ジム戦本戦も、そうした経験をすることで、人の痛みや優しさに気が付くことが
出来た、それこそが発明の基礎となり、シトロイドにも伝わっていた
この台詞の時シトロイドが頷いています、そこには二通りのことが読み取れました、
一つは「そうシトロン様、やらなければならないのです」という背中押しを
もう一つは自分が消えることを覚悟したこと、同期化したときのあの円滑な説明を考慮すると恐らく
シトロイドはシステム侵入した時からすでに自分が壊れてしまうことを悟ったでしょう、それでも
シトロンならやってくれると、この街を救い、再び平和訪れるようになれると、彼を心から信頼している
からこそ、この身をささげることができる、ミアレジム代行としてこの街にいつづけ、よりこの街を
愛していたから、シトロンに信頼されているから、自分の体と引きかけにしてでもそれを取り戻す
覚悟があの頷きでわかります。
「貴方に作ってもらえて幸せでしたよ」とは、たとえ離れていてもシトロンの成長が感じ取られ
そして自分もまた奮起できる、まさに文字通り「共に成長」ができた、それはシトロンにとっても同じ
最後にOKボタンを押せば完了するところで躊躇うシトロンに、最後の挨拶をするさいこのやり取りが
行われた、「君に出会えて本当に良かった」今の自分がいられるのはシトロイドがジムを守ってくれたから
信頼できる仲間がいたから、互いに信じあう思いが染み渡るシーンで再び涙しながら見ていました。
しかも機械が壊されるシーンは予想していましたが、シトロイドが映ることも一応頭には入れていましたが
精々画面一部だろうと思っていたら、破壊される道中に加え、壊れてしまった全身も映してしまうという
容赦ない描写、これまでにアニポケの常識から考えればあり得ない魅せ方、甘い所だけでなく
そうした現実も見せてくる、どれほどシトロンが重い決断をやったかを印象させるには禁止ギリギリの
シーンで泣き叫びながらOKボタンを押すところは冗談抜きで大人が見てもかなりきつかったです。

涙づくしの今回、語る力さえも残ってないほどのぐっと来たところでした、冨岡さんをはじめ今回の
フレア団編の本気度がこれほどとは、いよいよ残り2回楽しみです。

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は3枚あります
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1枚目・2枚目はセレナです、旅に出たころは、憧れのサトシに出会うがために旅に出た、サイホーンレースの
練習が嫌だった、ビークインの襲撃にフォッコに助けてもらい、サトシにも何度も救われた、それはいわば
マノン的位置にいた、それが今ではサトシがいなくても、単独で戦い、皆も守っていく、そして体を張って
マノンを救っていく、与える側の人間になりたいという目標がいかに本気で目指しているのかを
見せつけるシーン、自分で考え行動し、これほど強くなったセレナが見られて感動です。
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3枚目はユリーカとバシャーモ仮面です「お願いだから私の声よ、届いて」そう必死に願うユリーカに
この危険に止めずに只管かばっている父、例え自分の子が傍にいてなくても分かった成長、危険ではあるが
ジガルデが戻ることを信じて貫き通していく意志、それを阻害するわけにはいかない、顔が見られなかった
ですが、恐らく彼もまた涙していたことでしょうし、ジガルデが戻ることを心から願っていたでしょう
父子愛を震わせる凄まじいシーンでした。

ポケモンXY&Z感想 「衝撃ジガルデ対ジガルデ!壊れ行く世界!! 」

天気 晴れのち曇り
あらすじ
サトシ・アランンが、セレナ・マノンが・シトロンとユリーカが動き出す。

感想
プリズムタワーでのバトルは続く、そんななかプラターヌ博士のメガガブリアスも加わっていく、そしてマノンは
サトシとアランがプリズムタワーに来ていないことを、そして何よりハリさんが不安でならない、そのことを
回想で思い出すセレナ、マノンの気持ちを想ってか、心配下顔が一転決意の眼差しに変わる
「マノン、ハリさん、フラダリラボってところにいるんだよね?行こうハリさんを助けに」
この台詞とシーンで幾つも分かることがあります。

1つめはセレナの目まぐるしく変わる表情、2人が強いことを伝えるときはとても心強い元気な表情です
当然サトシが強いことは身をもって知っていますが、それに打ち勝ったアランもしっかり認めています、その
2人がいるという信頼性が彼女のこの表情に現れています

次にマノンが震えるときは驚き、彼女の口からハリさんの言葉が出ると思い出すような表情です。
そして挙げた決意の顔、その後は笑顔も見せます、マノンの笑顔にするために、この場所でこの時点で
出来ることを徹底しています。

マスタークラスが終了して以降セレナはこうした内面的な支えが非常に目立ちます。ピカチュウとバトル
した時も、迷いの森も、リーグも、もらってばかりだった自分は、今度は誰かを支える番になる
セレナの決意がいかに本気か、ヤシオに連絡するまでにやらなければならないことは何なのか?をしっかり
自覚し、行動に移している、マノンが思い続けるハリさんを助けたい、その一心を受け止め、旅立つことを
覚悟するあの表情が本当に立派ですね。

そしてもう1つは、呼び方です、以前はマノン「ちゃん」でしたが、今回は「マノン」になっています、これは
恐らくマノンが「セレナ」と呼んだからでしょう、アランがサトシに対し「さん」を付けなくていいことを
伝えましたが、これを2人が無意識の上に契約したと思われます、マノンが「なんでも協力する」と伝えられ
セレナたちの屁信頼感は絶大となった、最初に「セレナさん」と呼んだシーンはないものの、この伝え方に
よりマノンは一時的にも身が軽くなり、自分やハリさんを自分自身のことのように心配してくれる仲間が
いることが大きな喜びだったでしょう、まして信頼していたフラダリが破壊を伝えてきただけに、セレナへ
信頼移行はますます強くなるばかりです。「親しき中にも礼儀あり」とはいえマノン自身も自分が
サトシたちの大事な仲間の一員になった、より近い存在で同じ目線で話し合える、そのことで「セレナ」と
呼んでもいいくらいにまで来ていることを、マノンが理解したのでしょう
そしてセレナもマノンがそう呼んでいるということは、そして2つの心配をしっかり相談してくれている
ということは、マノンが自分のことを信頼してくれたことを理解した、「マノンちゃん」と呼んでいた時が
上から目線ではなかったけれど、ハリさんやアラン・サトシのことをすごく心配し体が強張っている
自分と同じようにポケモンや仲間のことを思いやっている、だからセレナもまた同じ目線で話すために
「マノン」と呼んだのでしょう。
女性同士の言葉かけや契約の具体的な描写がなくてもやりきるこの「さん」の消滅はセレナが成長し
ほぼ初対面に近いマノンも頼りにされるくらいになったことを裏付ける魅せ方となりました。

プニちゃんのことで居ても立っても居られないユリーカ、気がつけば単独で行動し今の気持ちを伝えようと
する、自らの危機に気が付いたときはもうすでに迫っていた、なんとかそれを救ったのはバシャーモ仮面
最初は「おじょうちゃん」と呼んでいるのに、ユリーカの叫びで思わず「ユリーカ」と呼んでします
悲痛に劈く娘の声が、親心として思わず出てしまう、それは我が子を想う強い気持ち、セレナ同様
呼び方でわかる変化です

そのユリーカですが、前回にもそのような描写が見られましたが、まるでサトシゲッコウガのように
シンクロしています、以前Cパートでユリーカデデンネという魅せ方がありましたが、こっちは本格派
痛みやプニちゃんの苦しむ姿さえも完全に読み取れる、それくらいユリーカがプニちゃんのことを
強く思っていることが伺えます。

プリズムタワーではとうとうフラダリがアランに全てを話してしまう。ジガルデをコントロールするために
メガシンカエネルギーを集めていたこと、アランが集め続けたエネルギーが世界を破壊するのにとても
役に立っていることを、力を失くし崩れるアラン「俺は何のために戦ってきたんだ」声優さんのうまさもあり
此方もまた悲痛さがひしひしと伝わります、自分がこれまで利用されていたこと、フラダリの思うように
動かされたいことに愕然とする姿、知っていたのに見ているこっちもつらいです。
そこを救うのはやはりサトシでした、アランの言葉にマノンの言葉を思い出し、結びつけるという、その発想力も
さることながら石もないのしメガシンカできるサトシを利用するとたくらむフラダリにも立ち向かいます
そして極めつけはアランを動かせる渾身の台詞です

「アラン、お真に何があったかわからいけど、いつまでも下を向くなよ、過去のことなんてどうでもいい
俺は俺の知っているアランを信じる」

最初の部分ですが、察しはしたものの「わからない」としています、これは彼が項垂れるほど悔しい気持ちに
陥っているのを見て、彼が抱えている本心までは理解できないということを理解し、それを言葉として表現
しています、それでいてアランを信じていることを、そして前に進むことを伝えています。このように
最初に全てを受け止めることが出来なくても、1人の仲間として力を貸すことができるということを伝えて
いる、話す順序も含め、とてもアランに効果的な台詞です、アランが今何をすべきなのか?過去より今を
懸命に進むべきである、捕まっていながらこれほどの強い台詞を言える彼の強さは格別ですが、まだ続きます

「俺はこの世界が好きなんだ、好きな人たちもいれば、好きなポケモンたちもいる、絶対壊させない」

彼がこの長い旅の中で得てきたことがそのまま台詞となっています、自分が誤った道を進もうとした時
正しく修正しれくれるポケモンが、叱ってくれる仲間が、成功した時、自分のことのように喜んで
くれる、挑戦するとき励ましてくれる
迷いの森で彷徨った時も、周りが心配してくれた、彼の帰りを待ってくれる、喜んでくれる仲間がいる
人・ポケモンの痛みも喜びも共に経験として強く感じている彼だからこそいえる、そんな台詞です
これに心を動かされたアランは遂に動き出します、そしてよく見ると目線がサトシと同じ、フラダリの指示でも
なく、自分の意志で、自分の気持ちで行動するのは彼にとってフラダリに出会ってからは初めてとなった
でしょう、リーグに出場もサトシが待っているのが大きな目的なのは確かなものの、メガシンカエネルギーを
ためるのを明確にしていたのでそれは変わりません、真実を知り愕然とする中で、サトシに背中を押され
やるべきことを見出す、だからこそそれを教えてくれた、サトシに謝意を込め、そうした強さをもっている
彼と共に戦う、それはサトシが解放されてから前のめりになったことで、アランの目線が下がっただけでなく
ショータのように、サトシというトレーナーに出会ったことで、自分の道しるべを示してくれた、彼と共に
フラ立ちに立ち向かう「同じ目線」は彼への信頼と感謝の意味が込められていますね。

「誰かを守るための最強を、俺が証明してみせます、貴方に勝って」メガシンカエネルギーをためるではない
あれたこの街を救いたい、自分とリザードンやサトシとゲッコウガやピカチュウなど、守りたい大切なものを
救う、そのための強さを、そのための最強を、アランにとってこれもまた生まれ変わったように初めてのバトルに
ちかいかもしれません

そしてフラダリは今回の暴走そうした根源を話します、それは嘗て自分も苦しんでいる人たちに手を差し伸べた
時代があった、人々は喜んだものの、それは最初だけで、後に声高に欲望を主張するようになった
そんな愚かな人間がいる、すべてをリセットしなければならない、そう語った
まさかポケモンアニメでこんな展開をもってくるなど誰が予想したことか、しかもフラダリが伝えたこのことは
現実にあり得る、助けが当然とされ、要求するばかりとなってしまう、先週のも含めれば、あの人には食料がある
のに、自分はない、あの人は幸せなのに、自分は不幸である、そんな不平等が微塵でもこぼれればこうした
負の感情が生じてしまう。この問いにサトシたちが答えるかどうか定かではないですが、サトシの好きという
気持ち、愛の力、そしてナレーションにもあった、其々守るための戦いが重なり合うことで
未来を変えようとしている、それはサトシが伝えたもう一つの名言「必要とか不要とか決められてたまるか」
自分のことは自分で決める、これはアニポケにおける大きなテーマでもあるセレナがパフォーマーの道を
選び、サトシが復帰し、シトロンが一時離脱し、ユリーカが決断し、大人は道しるべの選択肢を与えるにすぎず
自分がそこからどのように歩むべきなのか?自分は何をやりたいのか?それは自分が決めるしかない
そう誰もが志したからこそ今の彼らがある、仲間が傍にいなくても自分のやるべきことをできる
今回のアランがまさにそうでした、フラダリという強敵にひるむことなく立ち向かえる、そして其々の危険と
隣り合わせで戦っている。それは「志」の漢字「土」が進みゆく足が変形し、心が目標をめざして
進みゆくという、語源そのものがいま彼らにあることがわかる一話でした。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はサトシゲッコウガの瞬間です、はじめてこのシーンに
なってから何度も見ているのに、最も震えた瞬間です、不可能を可能にするサトシ、そしてそのスイッチを
押したピカチュウ、本当に素晴らしいシーンでした。プリズムタワーから垂直に迸る絵も含め
サトシゲッコウガが最高潮に達していることがわかります。

ポケモンXY&Z感想 「襲撃フレア団!プリズムタワーのジガルデ!!」

天気 晴れのち曇り
あらすじ
カロスリーグ終了と共に豹変したミアレシティ、サトシが捕まりフラダリの計画が進む中、ジガルデ同士が…

感想
サトシとアランが共に会場から外に出て、セレナたちと合流、マノンを探しにアランと行動を共にしていく
ことになる、渡された通信機がどのように活躍するかも見どころですが、サトシが捕獲されてしまう以上
シトロンとセレナ・ユリーカという形となりそうですね
今回からいよいよフレア団編に突入することでそれぞれのキャラの立ち位置がこれまで以上に明確となり
そうです、そこを中心にひも解いていこうとおもいます
ショータとサナ・ティエルノ・トロバですがポケモンと共に道を切り開くことを行います、自分も
危機的状況ではありますが彼らもまた「誰かのために自分ができること」を行います、今回この4人の活躍が
ゴジカの予想範囲に含まれているのかしっかりと明記されたわけではないのでわからないですが、いざと
なったときに光ってきそですね

次にユリーカです、これだけ長時間プニちゃんとつきあってきたのかプニちゃんの苦しみや居場所を把握
出来る能力をいつのまにか得ています。以前マサトがラルトスの救いを求める声が聞こえたという
展開はありましたが、ユリーカのなんとしてもプニちゃんを守りたいという強い意志が以心伝心が
出来る状態になっている、しかもプニちゃんがジガルデに変わってからも「プニちゃん」と呼びます
彼女にとってどんな姿となってもプニちゃんはプニちゃんであり、一緒にいて当然というけがれなき心を
持っている、それだけにPVで見られた彼女の慟哭するシーンはあまりにも痛々しい、どうやらZ1にも
フレア団の魔の手が襲い掛かるそうだ、彼女一人ではどうにもできないし、その後お別れも待っている
正直彼女が相当つらい立場に立たされるのは明白で、そこを周辺がどう支えるのかもまた重要でしょう
それこそミアレシティと共に彼女の心も救う力という回があっても不思議ではありません

セレナは今回重要な描写こそありませんでしたが、彼女もまた電話を受け取った以上今後大きな活躍を
担うことになりそうです(この点ではカルネも同様)

博士はマノンを救い現況把握に努めます、ゴジカが彼に直接伝えた以上博士もまたとても重要な事柄を
担う、彼はメガシンカ研究を行っており、サトシとケロマツなどを見てきているだけに、そしてサトシと
今回の事件が関わることを聞かされている、そうした莫大な情報量からどのように解決のヒントを
抜き出していくか?博士の活躍はそこにあてられそうですね
(ゴジカの回想が流れる中疾走するシーンはきれい)

一方マノンは次回はロケット団と行動を共にします、アランが大きく関わってくるということで、そして
フラダリの放送を聴いたことで、彼女もこれまで以上に大きく動くことになりそうです、それこそ以前
アランを救い出したように、自覚するほどズッコケな彼女ですが、アランを助けたいと突き動かされる
その意志は年齢を感じさせないものがあるようです。

そのロケット団、パキラが離脱以降はムサシがレポーターとなり現況中継に当たります。これまで
リーグが終わればすぐ終わる展開でした、そして悪の組織との戦いでも「自分たちの悪党以外は許さない」
という立場です、今回フレア団との戦いがリーグ以降にもってきているだけに印象もまた大きく変わります
リーグといえば彼らは真面目に仕事に取り掛かり、気が付いたらサトシを応援しているという
2つの描写がよく見られます、まじめに仕事することで弁当にありつけたり、良い場所でサトシの試合を
閲覧できるという特典がついてくる、汗水をかきしごとをすることで得られてくるもの、サトシより
年齢が高いだけに、こうした描写がロケット団なら描けますし、これまででいうフロント係や接ぎ木
といった専門職描写もありました、それを通し「仕事とは何か?」というところもある意味伝えいます
何しろ今回ムサシはパキラが抜け出した後自らの判断でカメラを回させ今の状況を伝えるという仕事を
します、ロケット団の本職であるポケモンを奪うことなど全く眼中にすらなくらいに、それはこれまで
パキラに与えられたレポーターという仕事を任されている上、最後までその仕事をやり通すこと
今起きているこの状況を視聴者にしっかり伝えるという任務が自分には与えられている、責任感と
勤勉さがなければ貫き通せないこの意志、彼らもまたそうした強さを持っているからこそ
ゴジカが予想した中に含まれているのでしょうね。

シトロンはバシャーモ仮面がプリズムタワーに行くのを静止されるのに対し、今の自分を伝えます
「もうジムを手放したくないんです、あそこには大事な思い出もあるから、でないと一生後悔する」
サトシと最初に出会った時、彼はシトロイドに立ち向かう勇気すら持てなかった、自分が向き合いさえ
すればジムを手放すことはなく、取り返すことができる、それをサトシから教わった、ぶつかりあって
分かり合えることを、そのサトシと真剣勝負をした、戦いには敗れたものの自分のすべてを
出し尽くした、その結果サトシに大きな壁となって立ちはだかることができ、彼の秘めたる力を
ださせることができた、それは勝敗に関わらず、何にも代えがたい思い出を作ることができ、改めて
彼らと旅をする決意も持てたわけですね、だからこそいかに危険であっても自分の居場所を
守るために、仲間と作り上げた心の場所を保守するために立ち向かうことを決意したのでしょう
大切なのは仲間である、そういってシトロンを送り出したわけですから、父といえど止めることは
できなかったでしょう、恐らくバシャーモ仮面の正体がわかるのも時間の問題でしょう、シトロンもまた
今後大きな活躍が見込めるだけに、父子揃ってどんな形でミアレジムを守っていくのか?見どころです

サトシですがアランにマノンが試合を見ていたことを伝えます、これまで黙っててほしいとされて
来たのですが、今こそいうべきだと伝えました、サトシというキャラは本当に仲間のことをしっかり
思いやれますね、それはサトシからでいうセレナや博士たちのみならず、アランの大事な仲間である
ということを尊重し、黙っておくことと、仲間の想いを重んじるがために共に疾走します
今回捕まってしまっているが故にこれといった活躍が見られないですが、それ以降は一気に主人公ならではの
活躍となるでしょう、ウルップ戦以降、サトシもまた改めて仲間の大切さを噛み締めただけに、彼もまた
仲間たちの活躍を借りてフラダリに立ち向かっていくでしょう。
問題はアランです、サトシが捕まったこと、そしてそのことを魅せられた時も動けません、彼はなぜサトシまで
捕獲する必要があり、これがあなたの言う平和なのか?これが守ることなのか?それをフラダリに
訊ねているにもかかわらず、それは恐らく彼の冷静さをもってしても今の状況が信じられなくなっているのが
1つにあるでしょうというのももう1つの要因にも関わってきますが、アランはフラダリのことを信じているから
もしフラダリに出会っていなければアランはさらなる迷走状態に陥っていたでしょう、メガストーンを手に入れ
力も手に入れた、10人のメガシンカ使いも倒し、最強へと近づいてきた、これまでなしと得なかった強さ
それは勝つことの執念、負けることの恐れ、ましてそこにマノンというトレーナーと同行してからは守るべきものも付加された、尚更強くならなければならない、そのためにメガシンカエネルギーをためてきた、これまでの旅が
それなりに結果を出してきた、フラダリにそうした機会を与えてもらっているのですから、そのフラダリが
そんなことをするはずがない、未だにその思いが燻っているのでしょう、けれどもそういつまでは
持たないでしょう、自分がこれまで単に利用されていただけであること、ましてやマノンもサトシもそれに
関わったとなることを全て把握したとなれば、彼の憤りは限界に達するでしょう。恐らく自暴自棄になり
冷静にバトルもできないかもしれません、そこでサトシが力を貸し、アランだからこそできる戦いを
やるのでしょうね

フラダリが言っていた「1つしかないものは分け合えない、分け合えないと奪い合う、奪い合えば足りなくなる
争わず、奪い合わず、美しく変えるためには命の数を減らすしかない」原作にも酷似し原作の歌「KISEKI」
の中にも登場するこのテーマ、アニメではどのように答えていくのか?これもまた大きな魅力ですね。

今週の一枚、
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は回転しながらのプリズムタワーです、このタワーの
凄さとZ1の変身の煌めきを同時に描写するシーン、少し寒気すら感じるシーンでした。
このカメラワークの使いようには再三驚かされます。

ポケモンXY&Z感想 「カロスリーグ優勝!サトシ頂上決戦!! 」

天気 曇り一時雨
あらすじ
カロスリーグはアランの優勝で幕を閉じた、だがミアレシティに惨劇が起き始める。

感想
今回感想を書くに辺り非常に難点です、ご承知の通りネット上で予想以上の批判が迸ったそうです。詳細は
地域差によるネタバレがあるといけないので蓋を開けていないのですが、本日この感想をどのように
投稿するか?かなり選択を迫られましたが、以前「ピカチュウの映画デビュー」回で自分の感想記事が
迷走していたことがあり、それを読んでくださった方から救われた経験があります、それ以降自分の原点に
返り感想が書けるようになりました、そこで今回もあくまで僕という一個人がこの回を見てどのように感じたかを投稿することにします。
皆様がこの回でどのように感じたかは、お任せしますが、批判等のコメントがあまりにも目に余る場合は
削除などの対策を取りたいと思います。

ということで今回はいきなり本題に入ります、アランが勝利、サトシが準優勝という結果をどのように受け止め
たかを、そもそも僕自身この回を見るまで(厳密にいえばネットでサトシが準優勝を知るまで)サトシが優勝する
確率を43%と挙げていました、実はこの数値無印から含めてもかなりの高数値、DPのシンジとの交流による
成長を見続けた時ですら20%台を上げていたので、単純計算でも倍近く数値を上げてきています。

今作はXY1話から時間をかけて「絆」というテーマを重要視してきました、サトシゲッコウガの序章でもある
ケロマツの時から、なぜケロマツが勝手に動くのか?という所以をしっかり調査しそれについていく、これは
後に「がんせきふうじふうじ」などあらゆる応用へと幅を利かせます
シトロンが一時離脱しサトシとバトルできる決断に至ったのも、セレナが夢をみつけ、断髪し、襲いかかる
試練を乗り越えられたのも、プニちゃんとユリーカも、スカイリレーやロボン回などでもそうした描写は
沢山見られました、サトシゲッコウガの試練を見ても、セレナたちの助けはこのテーマに準じています
人と人、人とポケモンのつながりが実に丁寧ですし、シトロンが言っていたサトシにポケモンがいる
限り、ポケモンにサトシがいる限り、もっとも強力になるという魅せ方はその極限、復帰してきただけに
彼等のつながりから迸る力は素晴らしいの一言に尽きます、

所以一 逆に考える
それでも5割を超えないよう推測したのは、そして見えてから改めて感じること、それは今回の結果を逆に
考えることで少しずつ道が見えてきます、つまりサトシが優勝し、アランが準優勝だった場合どうなるか?
上記通り絆の力がアランを超えたという魅せ方ができます、しかしこれをアランの立場から考えれば
どうでしょうか?確かに目標を見失い、戦う中の彼の視線もポケモンではなくサトシに向いていました
これはまるでウルップに敗北した時に類似していると教わりました、そのような気持ちの中であるときと
極限状態のサトシとで考えればサトシが勝っても不思議ではありません、しかしもしアランが敗れるとなると
彼はその時点で最強ではなくなります、メガシンカエネルギーもゆくゆくはフラダリによって利用されるとは
いえ現状況ではそれはアランは知らないはず、ということはアランはこの敗北した途端、これまで培ってきた
ものが全て台無しになるくらいの衝撃となるでしょう、マノンに笑顔を取り戻す、ただそれだけのために
只管上り続けていました、アランが準優勝だったとしても数値上エネルギーは蓄積されたとしても、フラダリに
吹き込まれた「目的を達成するには最強で」とされている以上、アランが負けるわけにはいきません
現に10連戦の時も1度でも負ければ終わりといわれています、吹き込まれていないとはいえアラン自身が
このリーグにおいても負ければ終わりでハリマロンもマノンも助けられない、アランの痛みは計り知れず
ハリマロンが太尾田と知った時以上の狂気と化するでしょう、そうなれば後のフレア団編に移行したとき
助けるどころの問題ではなくなります。今回勝ったことでアランはこう言いました
「このバトルで、サトシが俺たちを成長させてくれた、またメガシンカエネルギーを集めよう」
ハリマロンが倒れ狂気となったアラン、その後サトシに出会いました、もしアランがサトシに出会って
いなければ血眼になったまま迷走していたでしょう、キーストーンもない彼がまるでメガシンカしたかのように
パワーアップしていく、ピカチュウは落下中に攻撃ができる、これまでの常識を覆す彼らのバトルに
虜になったといったところでしょう、そして倒れてバトルできなかったときと違い最初から最後まで
全力で彼とバトルできた、自分が最強であると認識するために、相手がそれに応えるかのように
同等の強さを求めてくるでしょう、ルイをはじめこれまでのバトルにはないそうした想いを上記の
台詞でわざわざサトシを名指ししているのもデータでは測れないかれの強み、ポケモンと結び合うことで
発せられる力、そうした全てが止まっていた彼を歩ませたのでしょう、「集める」という新たな目標を
作り建てたのも、常に歩みを止めない彼の眼差しがそうさせてくれるからでしょう。
アランはサトシと出会って確実に変化は起きた、けれども守らなければらないものがある、嘗て彼は
マノンに救われた、恐らくこの時点でも彼は少し失ったのでしょう、小さな子に守ってもらってしまったという
時点で、ましてマノンが悲しみに暮れていて、それを剰え自分で手放したのですから
狂気状態を楽しみに変えてくれた彼に感謝はありつつも、台詞にもあった「俺は最強でなければならない
もう誰にも負けられない」そんないわば勝つことの強要性、負けることで失うことの大きさそれが
この描写を持ってきたのかと考えました。

所以二 サトシの力とは?
ここまでアランを中心にひも解いてきましたが、ではサトシ側からも考察してみましょう、今回の考察を
する中で思い出したのがDPであったポケスロン回です、この回ではユウタという少年がポケスロンで
サトシと対決することになります、ユウタは分析などこれまでのデータをもとに勝っていくのに対し
サトシは絆で勝負をします、ユウタのカビゴンが疲労であることをサトシはいとも簡単に読み解くなど
勝つ要素を事前に準備されますが、結果はユウタが優勝、サトシは敗れてしまいます、剰えサトシは
データの情報も大切で活用したいとまで伝えます、その後そうした描写はみられないものの
シンジと出会ったことで彼の視野は大幅に広がり、このデータというのもその一つだと考えられます
XYでは同じどころかセレナにそうした多くの経験が夢につながると公言するくらいにまで彼の中で
それがしみわたっていることがわかります、
今回のリーグにおいても、サトシの絆力が存分に活かされた、それは間違いのないことです、アランに
敗れた直後も、謝るゲッコウガに「謝んなよ、お前たちに感謝している」と伝えます、これは
ゲッコウガだけに行っているわけではないところもミソです、ウルップ辺りではどうもゲッコウガ縛りに
なっていたところもありました、今振り返ってみると、ゴジカの言っていた「愛」はゲッコウガを起点に
サトシ全員のポケモンに対しての発言だったように思います。
勿論勝負ですから勝たなければなりません、また優勝することで覚えてもらうことは多々あります、準優勝だと
忘れ去られていることは決して珍しくありません、ただ例外はあります、丁度この回が東京とかで放送されていた
前日、レスリングの吉田選手が銀メダルを獲得しました、金には届かなかったとはいえ、家族が、そして
視聴者が多くの拍手を贈り応援しました、卓球団体の福原選手も同様です、そして僕が大好きな高見盛
引退後缶コーヒーのCMで「この惑星ではだれもが勝利者となるわけではない、ただこの惑星では
愛されるという勝ち方もある」という言葉が出ていました、現に高見盛は関脇が最高、横綱になったわけでも
なければ幕内最高優勝になったこともありません、けれども相撲ファンのみならず多くの人から愛されてきました
サトシも同じように試合後ショータを含め多くの人から素晴らしいバトルであったことを賞賛します。優勝という
形以外に愛される勝ち方、サトシというトレーナーは非常にこれに適合しているように感じます
それは若しかしたら優勝では伝えられないものがあるのかもしれません

所以三 今後
いよいよフレア団編に突入します、このシリーズではサトシが捕らえられシトロンやセレナが躍進します、それは
カロスを守るためでもあり、サトシを救うためでもあります、プニちゃんを救おうとするユリーカも含めて
恐らく危険と隣り合わせでしょう、それでも個々の戦いに奮起「誰かのために、自分ができること」そのものを
露呈します、サトシ側からみればたとえ優勝という力を得ていなくても、仲間の絆という力が不可能を可能に
変えられる、それは優勝してしまうと少し違和を覚えるでしょう
またアランとしてもマノンのために、そしてハリマロンのために、しかしそれがフラダリの、フレア団の
私利私欲と知ったら?これまで自分が何をしてきたのか?サトシの身の危険が差し迫れば、彼の憤りは限界を超えサトシと協力することになるでしょう、これも上記通りもしアランが準優勝ならば手を貸すのは容易では
ありません、そしてアランにはなくて、サトシにあるもの、それをアランが知った時、アランは改めて
新しい旅に出るかもしれません、それこそ忍者村のカゲトモのように、自分を問いただし成長したサトシと
これからのアラン、この意味でも今回の結果に至ったと思います。

所以三-二 今後⇔根本
今後フレア団の展開が描写される中で、重要となるのもまた「絆」でしょう、それはある意味敵同士である
アランや、本当に敵同士であるロケット団とも力を合わせフレア団という相手と立ち向かうことになります
これまでも絆パワーでそれぞれ助け合ったこともありましたし、サトシゲッコウガのようにポケモン同士の
絆も含めて時間をかけてやってきた頂点もここを達成するためともいえます、XYの根本である「絆」
たとえ準優勝で栄冠に届かなくても、一人の力が弱くても、皆がいればそれは大きな力になれる
それがテーマです、というのもこの「絆」という漢字、中国ではつなぎとめるや拘束するというような
意味合いが語源だそうですが、日本だと大木や重い石棺を引っぱるきづなのように、巨大な力に
助け合って向かっていくという意味合いが取れます、漢字の根本も、物語の根本も双方とも
1人1人の力を合わせ立ち向かっていく、それはひょっとしたら優勝では描けなかったのかもしれません

今週の一枚、
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は感動するロケット団です、当然サトシの母は
ハナコなのですが、まるで両親のように感動し応援するロケット団、長年の付き合いゆえの
想いが伝わりますね。

ポケモンXY&Z感想 「決勝戦!サトシ対アラン!!」

天気 晴れ
あらすじ
アランとサトシの決勝戦が始まる

感想
サトシはついにアランとの勝負を迎える、サトシはこの勝負を非常に楽しみにしています、アランの
強さは実感でもすでに学んできています、リザードンはもちろんメタグロスも非常に強い、そして自分もまた
大きな経験を得て強くなってきた、この最高の檜舞台で戦える喜び、強い相手と戦える嬉しさが強く伝わります
岩と水のフィールドに選択された今回、最初の戦いはピカチュウとバンギラスである、「すなあらし」の
とくせいで視界を遮られる、フィールドを味方にするのも彼の専売特許でありますが、ウルップ戦では
あられを気にしないようにしすぎたために敗北したのもあった、その反省が活かされているのか、この砂嵐を
強引に突破するのではなく、水をまき上げることで砂嵐をかき消し、尚且つ水しぶきでぬれたバンギラスに
速攻で電気技を仕掛けるという意表技です、そのウルップ再戦でも走り続けることで氷を解かすことや
氷の塊をスケート靴のように活用するなど、あっとおどろく戦法、これらは彼が落ち着いてなければ
そして楽しんでなければ為せない技です、もし最初のウルップ戦でも同じように落ち着いていたら
何かしら対策はできていたでしょうし、このピカチュウの攻撃も失敗を克服した実に良い先手です
更にピカチュウの速効性は続く、尻尾で打ち返される岩技を「アイアンテール」で更に打ち返す
着地を狙う「かみくだく」を「アイアンテール」で回避しつつの攻撃、吹き飛ばされたら「エレキボール」
動きにまったく無駄がなく冷静沈着な判断力です。

サトシのこの攻撃にカルネも感激する一方、博士は気がかりでならないアランが伝えた「旅に出る前よりも
失ったものが大きすぎる」という一言が、いったい何を抱え込んでいるのか?アランが自分の元から
旅立つ前の時、アランは積極的に自分にも話しかけていましたし、彼が旅に出て連絡を取らないばかりは
最初の挨拶にもあまり答えなかった、当然気になって仕方ない、それでも突っ込んで訊ねなかったのも
また博士の対応力でしょう、彼に何があったかは分からないけれど、今進もうとしている、その歩みを
止めてしまいかねない、だからこそ「好きにすればいい」と歩ませたわけですね、この辺りの切り替え
対応力は大人といったところでしょう、そしてそう伝えつつ何か買えているのかが気がかり、もし博士が
彼のすべてを知ってしまったらどうするのでしょうか?この先のフレア団との戦いでは博士も巻き込まれる
のは必然、アランがフレア団との戦いで、自分が何をすべきなのかを問われたときに背中を押す一人と
なる可能性も高そうですね。

2戦目はマニューラとオンバーンの戦い、オンバーンは「ちょおうんぱ」をうまく活用し、攻撃や
「かげぶんしん」による本物をみつけるのに長けていきうまく攻めていきますが、うまく川に誘い込まれ
逃げ場がなくなり倒されてしまう。

その場にサトシが駆けつけたとともに、なんとボールから勝手にルチャブルも出てきます、このオンバーンと
ルチャブルの掛け合わせはよく登場します、まだオンバットで幼かったころ、レースでの奮闘を称えられ
洞窟での危機をお互いの長所を活用し脱出、サンダー祭りの時は、ルチャブルの危機を、進化した
オンバーンで救出する回もありました、オンバットからすれば素敵な先輩で、活気あふれる姿に
自分も何とか食らいついていこうとする、そして自分が信頼されている、応援されていることに気が付き
より頑張ろうとする姿が今の逞しい姿になっている感じを受けますし、ルチャブル側からすれば
かつて森のチャンプとして君臨していた、あのころ森にもライバルがいた、サトシと共に旅をする中で
オンバットという後輩と共に生活する、「ちょうおんぱ」という特技が彼の武器である、かんとか
飛びたいという彼の強い願いは、切磋琢磨していた森での生活を彷彿とさせたことでしょう、そして
成長する姿にルチャブル自身も感化されたことでしょう、それを象徴させるルチャブルの戦い
湯気がでてしまうほどの情熱です、相手の技を受け流し、それを返していくというルチャブルの得意技を
熟知するサトシ、サトシのリズム答えたりルチャブル、まさにシトロンが言った通り互いを信じているし
セレナが言ったようにそれが彼の武器です

マニューラを倒し、アランは次にキリキザンを出してくる「でんじは」で動きを止めキリキザンに
流れを作っていく、そして「ハサミギロチン」が命中し倒されてしまう

次はファイアローとケンホロウという飛行同士の対決、この戦いでは戦略以上に空中決戦でのカメラワークが
とても見ごたえのある試合である、まるでジェットコースターにのっているかのごとく地面すれすれからの
上昇シーンや、急降下シーン、激しく多賀ににぶつかるシーンどれも非常に見ごたえのある作画シーンです
前々回ゲッコウガとメガジュカインであれだけ驚かされたばかりですが、今回も本当に楽しませてくれます
互いに戦闘不能となり、フィールドが草原へと変更される、アランとのバトルを改めて楽しもうと伝える
サトシ、それに「闘志をわき立てる」と喜ぶアラン、マノンも初めて見るアランの笑顔、彼は時間を忘れ
させてくれるこのバトルに快感を覚えています、彼が背負っているものをサトシのバトルだけは、その重荷を
外せる、寧ろ外さないと彼の勢いに流されます、言い換えれば重荷を外せるのはサトシしかいない

これまで戦ってきたどのトレーナーにもいない、その美しくも煌めく熱き目が、最初から最後まで常に
全力投球しつつ直球で向かってくる、そしてそんな戦いを心から満足してる、もしアランがもっと早く
彼に出会っていれば心情もガラリと変わっていたでしょう、それだけにこの戦いは決勝ということに加え
そんな互いの生い立ちや背負うものなど様々な心理的要素も兼ね備えているわけですね、

その1つにピカチュウが存在します、メタグロスとの戦いにピカチュウも必死でくらいついてきます
襲いかかる連続技も耐え続け、メタグロスの真上にのっかり攻撃します。ショータのギルガルド戦といい
このピカチュウの活躍度が非常に光りますね、ゲッコウガのように特別なパワーアップはないけれど
長年培ってきた信頼関係から構築されるピカチュウの粘り、サトシの判断力、もうピカチュウが戦う
時点ですでにサトシピカチュウ担っているといってもいいでしょう、あのギルガルドの防ぎ方が
ピカチュウ・サトシの直観力なら、今回は熱き心と粘り力でしょう、バンギラスとメタグロスを倒せる
アランも見直すピカチュウの底力、形成されてきたこの力は、サトシが変わったことで更に
強くなったピカチュウ、ゲッコウガの姿を見なくてもピカチュウでわかる試合運び、後半も楽しみです

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はまるでまってましたといわんばかりの
サトシとルチャブルです、氷のバトル場はウルップで学んでいる、再戦時ルチャブルは参戦しなかった分
ここでリベンジが果たせる、あのとき果たせなかったもの、あの経験を活かし、この氷の場をよりよく
使えそうだ、その瞬間を楽しもうとする喜び、トラウマのトの字もない彼らの喜びによる精神力が
こちらも沸き立つくらいです。

ポケモンXY&Z感想 「激闘カロスリーグ!集え、すべての熱き思いよ!! 」

天気 晴れ
あらすじ
アランとの試合を目前に控え、士気を高める

感想
サトシはポケモンの回復のためポケモンセンターを訪れる、ジョーイさんまでサトシを応援するという
珍しい場面、とはいえこの場所であればリーグに出場するトレーナーが集うわけですから、その決勝に進む
トレーナーが利用すれば応援もしたくなるでしょうね、またプクリンがピカチュウだけ別に連れてくるのも
また細かいですがいいですね、ピカチュウは狭いところが苦手のため、モンスターボールにも入らない
回復していく時は恐らく同じでしょうが、事情を知ってこうして別個体で戻ってくる、この特別なピカチュウを
こうした場面を見られるのもまたいいですし「おかえり」と挨拶しているサトシも素晴らしいですね
そこにリモーネとシトロイドがやってくる明日の決勝に向けてミアレガレットを購入してきたそうだ、なかなか
入手できないそうだが、なんとシトロイドが120分待ちで購入してきたそうだ「みんなのためならお安い御用」
という台詞をリモーネが言ってしまうものですからそれをシトロイドが「それは私の台詞」と息の合った?
ギャグもこなしています、彼が不在の中でジムを切り盛りしているわけですから、シトロンがショータに
アドバイスしたように、そしてシトロンが技を習得したのを賞賛したように、このシトロイドも
シトロンが修理したこのシトロイドには彼の成長が詰まっています、それはブラックシトロイド回でも詳細に
描写されたわけですが、エプロンを着たりなど、普段の生活の中でも変化が来ている、今後ミアレシティで
事件が起きる以上、このシトロイドにも物語がおきそうで、その前の伏線といったところでしょうか?
共に食事を楽しむ一行、最後のミアレガレットをかけてヤンチャムとハリマロンが取り合いになる、ところが

そのはずみで転がってしまった、人込みの中にもまれ、なんんとかヤンチャムは抜け出すが
我に返って、自分の場所を把握しようとする、一方ヤンチャムは転がったミアガレットをついにつかみ
口に運ぼうとしたその瞬間ヤミラミに奪われてしまう、ショックのあまりフラフラしてしまう
その場所にいたのはマノンだ、ジラーチのキーホルダーを購入した途端、足元にハリマロンがやってきて

トレーナーの場所を尋ねられようやくハリマロンも我に返る、一緒に探ることになった
サトシ達も2匹がいないことに気が付き、ヤンチャムはすぐに合流、しかしハリマロンが見当たらない
ピカチュウ「もぅまったく」デデンネ「世話焼けるね」のようなやり取りがなかなか楽しかったです。
その後ハリマロンも合流できた、というのもマノンが連れていた時に、傍をトロバたちが通りかかったのだ
無事にハリマロンとも再会、しかしハリマロンとトレーナーが仲よくする姿を見て走馬灯のように甦る自分と
ハリさんの生活に涙ぐむ、その様子に異変を感じた一行はマノンの話を聴いた、今長き眠りから目覚めない
ことを、ここでフラダリラボのところで治療している話で、一時的に明るくなり、そして博士もくることから
流れは変わりますが、マノンは本当につらいでしょうね、どのような経緯でハリマロンを選んだのかわからない
ですが、アランと出会うまででもマノンを救ってきた、そしてアランと出会ってからも危機を察知で
とっさに動くなどその活躍は更に光ります。しかし彼女の涙はそれに加えアランと一緒にいられない
というのもあるでしょう、旅慣れた彼と自分とは随分違うものの彼と共に旅することもまた楽しかった
けれども「一緒にいると強くなれない」と突き放されてしまった、後に博士がマノンにアランと会わないのかと
訊ねたときに「邪魔しちゃ悪い」と答えたのもそうした思いがにじみ出ているからでしょう、つまりマノンは
ポケモンとトレーナーという自分の何よりの支えを同時に失ったわけです、これはこの先プニちゃん別れを
余儀なくされるユリーカ以上にきついでしょう、というのも頼みの綱であるフラダリも結局は利用されている
わけですからね、それだけに訊ねられた通りアランがハリマロンを元気にした後どうするかが問われるでしょう
博士はサトシとゲッコウガに起きる出来事を絆現象と呼び、どのポケモンでも起きるわけではないが、今回
サトシとゲッコウガの出会いは必然であったことが伝えられる、ゲッコウガについては以前詳しく記載したので
割愛しますが、ケロマツの時から高い要求をしていました、それを愛と設定されていた、ポケモンに対して
どれほど真摯に向き合っていくか?その状態がある領域に達したことでサトシゲッコウガに、そして
さらに上を行ったからこそ今の状態になっているわけですね。

アランはサトシとの戦いを前に楽しさを求めていた、これは博士との話し合いの中で「旅する前よりも失った
ものが多すぎる」という一文が全てを物語っています。
彼は博士と生活していた頃は純粋にポケモンと過ごすのが楽しかったでしょうし、博士の力になりたいと
ヒトカゲと共に旅だった、けれどもこれといった成果は上げられないまま、フラダリと出会ってしまった
そしてマノンとの出会い、フラベベのゲットの仕方がわからないという初歩的なトレーナーが目の前に現れる
彼にとってかつての自分を思い出させていたでしょうし、少し心の余裕が生じたでしょう、マノンが
彼を救って感謝したのも、単に自分が身の危険から救われただけではなく、心をも救われていたことに
気がついているのでしょう、それだけにマノンを自らの手で突き放したのはかなりの痛手でした
ますますつながりを失くしてしまう、それだけにサトシというトレーナーとのつながりは喉から手が出るほどの
機会、なぜなら自分の強さを本当にわかってくれるのは、同じように相手も強くなる必要があるから、初対面時
ゲッコウガとの不思議な絆でつながっている、回転しながらピカチュウが攻撃をしている、メガシンカをせず
とも彼らのポケモンとのつながりが素晴らしい、それは本来彼が研究として調べたかったことが不意に出てきた
バトルを見る中で、バトルをする中でみえてくる彼の魅力、それは失った空虚感を何が何でも取り戻すだけでなく
彼とバトルする中で本ら彼が欲しかったつながりを追い求めていたのかもしれないですね。

フラダリの指示のもと着々と準備が進みVIP席で観覧がてらプリズムタワーの制圧をする、いったい何が
起きるのだろうか?

最後に今回気になる2人をここで紹介しましょう、そもそも今回の題目、文字通り解釈しても
「すべての熱き想い」というのはサトシ・アラン、そしてそれぞれのポケモンたちと考えるのがまず最初に
思いつきます、今回の放送を見るまで僕もそう思っていました。ところが蓋をあけてみると彼らだけではなかった
その1人はセレナです、前回サトシの応援に回り感傷したわけですが、今回はマノンの支えに回ります
しらなかったとはいえマノンにいやな思いををさせてしまったことをすぐに謝罪するばかりか「私たちにできる
ことがあったら協力する、何でもいって」と伝えます、以前ジミーがセレナに救われた感も多少は見えましたが
今回はそれから比較するとかなり本格的に見えます、今後さらに直接救うかはわからないですが、寂しさを抱え
込んでいる彼女を守ってあげたい、大事なパートナーがいないことがどれだけつらいかも知っているだけに
セレナの優しさとそれをしっかり鼓動に移せる積極性は確かなもの、ジミーを救った、サトシを救った
そしてルチャブルの支援もしてきた、彼女が与える側の人間になろうという熱き想いが感じ取れますし
マノンからすればとっても頼りになるお姉さんのような感覚を覚えたでしょうね。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は涙をこぼすショータ、そう、もう1人は彼です
初挑戦でベスト4まで進めれば相当上出来に違いありません、ましてサトシとのバトルが存分にたのしめた
それでも落ちる涙、それは彼がそれだけ全力をもって挑んだということ、前回彼が伝えたように最初遠かった
存在、それを追い求める中で自分が変わってきた、そしてこのカロスリーグという最高の檜舞台で挑めた
それをもっと浴びたかった、決勝にもし進むことができたなら、彼はもっと多くの歓声と彼と彼の
ポケモンから迸る楽しい時間を過ごすことができた、自分の本気を出し敗れたこと、ネネやミルフィにも
見られた現象です、本気の涙は見ててつらいですが「泣いている暇はない」と立ち上がります
彼もまた熱き思いを立てた一人でしょう。

ポケモンXY&Z感想 「ライバル決戦!サトシゲッコウガVSメガジュカイン!! 」

天気 晴れ
あらすじ
サトシとショータによるカロスリーグ準決勝は激闘の末サトシが勝利し、決勝へと進める。

感想
森を切り刻み場が変化した、ショータの狙いは何なのか?僕もトロバと同じように視界をよくするためだと
おもったら、実はそれを超えていた、木が倒されていることにより、足場が不安定となっている、それゆえ
踏ん張りが効かなくなる、しかしギルガルドは空中に浮かんでいるため、その影響を受けない
ショータはここまで計算してキリキザンだとなると驚愕です、それは前半で魅せたルチャブルを惑わす
という相手のポケモン癖を活用しているだけでなく、動きを見ているということ、バトルを観戦したり
実際にバトルを行ったとしても、観察するのは戦略と相手の癖が精一杯です、ピカチュウの動きが
早いことはショータも承知していたでしょうが、その踏ん張りを抑えるのと森を切り刻むという
ことを関連付ける必要があります、ショータのいう「自由に動かれたら困る」ということを封じるために
どの選択をすべきかを瞬時に判断できます、ティエルノが行っていた匂いが同じなのも頷けます。
ポケモンの力だけでなく、バトル場も用いることによって自分に流れを持ってくる、彼の観察点が
いかに広大で濃密かがよくわかるポイントです。

しかしサトシも凄かった「アイアンテール」で吹き飛んだ木を足場に空中移動することにより、そのふんばりを
回復、そして「キングシールド」の防ぎ方としてつばの部分にきをひっかけるという作戦に出る、じつに
サトシらしい奇抜な戦略、ショータがいうようにタイミングや正確に打たないと成功できない、それを
やってのけるのはピカチュウとの信頼関係そのものです、長年付き合ってきているだけにそうした緻密な
ことさえもやってのけるわけですね
ショータのポケモンが3体倒れたことにより、場が荒野へと入れ替わる、そしてショータがボーマンダを
サトシがオンバーンを出してくる、互いに竜での空中戦、「やきつくす」でオンバーンを誘導させるのに
対し、オンバーンは煙の中でも相手の位置を正確に読み取れることにより動ける、この両者技が
充満し、互いに戦闘不能

次のヌメルゴンとペロリームの試合ではペロリームがオンバーンと同じように匂いにより相手の位置を
読み取るという能力を活用し正確に打っていく、一方ヌメルゴンも「がまん」からの強力な返し技が
さく裂再び、互いに戦闘不能となる

ショータの最後のポケモンに対し、ピカチュウで挑むも、ダメージが残っていたのか倒されてしまい
サトシも最後のゲッコウガのみとなる
タイトルにもなっていたこの両者の対決、ここからはもう説明がいらないくらいのバトルでした
何故なら作画があまりにも華麗すぎる。この作画の力の入れようだけでこのバトルがどのくらい
勢いがあるのかを物語っているからです。

そうしたなかで注目すべきは周りが別空間のようになりショータとサトシが語り合うシーンです
「サトシ、僕はずっとサトシの背中を追い続けた、最初は遠くて、遠くて、凄く大きな背中だった
今日サトシを倒せたら、もう1つ上に行けると思うんです、だから本当のサトシと会いたかった
そして約束通りサトシは帰ってきてくれた、あの時の勝負ここで決着です。」

以前のOPでサトシの背中を見るショータの姿がありました、このときもかなり距離がありました
そもそもショータはキモリを持っていたものの、しっかりメモを取ることができたものの
それを活かす方式をどうも持てなかった、それゆえに、敗れた場合次にどうすればいいかなど
目標を定めるということが出来なかったのでしょう、シトロンのように具体的に活用点を見出して
くれるトレーナーはそうはいません、まして自分自身の事ですから、伝授を授かったとしても
いかに活かすかはショータ次第です、サトシとの最初のバトルで慌てふためいた時も
シトロンの解説が活かされていない形でした、けれどもこの時サトシが、バトルの方式ではなく
気持ちの持ち方という彼の神髄部分にまで触れました、自分自身のこと以上に読み取られ
さらけ出された、おまけにその相手はトリルを破壊するなどあまりにも奇抜な戦術を
組み立てていける。目標を立てるということはどういうことか?トレーナーとしてどのように
バトル場で立ち振る舞えばいいのか?それこそ普段の練習も服も生活全般の根底さえも覆る
くらいに衝撃的だった、それから再会した際に、バッジの数で負けていた、今のままではいけない
自分が具現的にどのように努力するべきかを、直接教わっていないとはいえサトシからそう通告を
受けた思いだったのでしょう

実はこの流れ、セレナも同じです、初挑戦で自分の未熟さを露呈されてしまい、断髪し目標を
定めるも、フォッコとヤンチャムを叱ってしまい自分の無力さを痛感することに、けれども
この時もバトルの振り状況から直接教わっていないも、エルの言葉を思い出し見事フォッコを
進化させるに漕ぎつきます。そういう意味でもショータとセレナはよく似ているといえるでしょう

そしてその目標が定まり、やるべきことを見出した、その状況でサトシに挑んだものの
彼が絶不調だった、自分が戦いたかったサトシではない、自分の道を示してくれた彼の姿ではない
けれど、確実に自分を変えさせてくれたのも間違いなくサトシである、だからこそ信じ続けた
彼が帰ってくるのを、あの試合が不戦勝というよりは一時中断で、その続きがこの試合
だったようにショータは思えるのでしょう、しかもショータは「もう1つ上に」と通過点にも
しています、彼もまたサトシ戦が最大の目標ではあるもののゴールではないことも示しています
こうした戦略だけでなく、大袈裟でしょうが生き方そのもの変わって全力で挑めるショータ
そしてそれをくれたサトシに対して謝礼がこの台詞に敷き詰められています。

「ごめんなショータ、俺焦ってたんだ、怖かったんだ、後ろから追いかけてくるお前が
そしていつの間にか追い抜かれてた、でもそのおかげでもう1度おれをみつけることができた」
サトシの口から怖かったという言葉を聴こうとは、無印から含めてもほとんど予想しきれない
事でしょう、これまでのライバルとの相違点は後述しますが、ショータが急激に成長を
遂げてきた、抜かれたらどうしようという今までになかった気持ち、今まで蝕まれたことない
恐怖心に自分は敗れてしまった、あの試合は寧ろショータに負けた以上に自分に負けたと
いってもいいでしょう、だからこそショータも「ここで決着」と〆たのでしょう。
ポケモンと共に頑張る、その基本に立ち返る、成長期に達してしまえば基本は意外と忘れがち
「初心忘れるべからず」とはよく言いますが、まさにその通り、サトシの域まで達し、尚且つ
この後輩がこうなれば、彼でなくても焦るでしょう。けれども彼が原点にたちかえった
自分を見つめなおしたことで新たな地下を得られた、サトシがわも謝礼の意味で全力で
挑めます。

このようなライバル関係はこれまではなかった部類ですね、シゲルの時はサトシが後輩にあたる
わけですが、シロガネ大会時に彼はトレーナーから引退します、サトシがオレンジリーグ
優勝を決めてからも、常に上を目指すよう伝えてきた彼が、ジョウトを旅する中で自分自身に
これを当てはめた、研究員として新たな1歩を踏み出すのに、あれだけ貶めていたサトシと
全力で勝負し敗れた、それは彼が研究員として歩む最後のスイッチを押してくれたのでしょう
サトシが成長したように自分もという意味でも最初の距離感においてもややショータと類比
しているところはありますが、ショータの場合はサトシに憧れていたのでこの意味では
かなりの相違点でしょう。

シンジは表裏一体です、たがいのやることにかなりの違和感を抱いていた、けれどもサトシが
フルバトルの末敗れたことで、シンジの凄さを痛感、ジュンに訊かれて自分にはないものを
いっぱいもっていることを伝えるくらいに、バトルの戦略は勿論彼の視野を広めたのは
間違いなく彼で、それは今にも多きく貢献してます。

このように影響を受け互いが成長していくわけですが、シゲルの場合は彼が上でしたし
シンジの場合は互いにつわものトレーナーであるものの性格が全く違うという立ち位置
それに対しショータは完全な後輩、しかも憧れの眼差しで見つめる、前述したようにショータ側が
どのように具現的に自分がやればいいかという道しるべをサトシ側から教わる後輩と
恐怖心は先輩だからこそ襲われるということ、そしてその経験を乗り越えれば自分が何を
すべきかを先輩といえど学べる
環境の意味でも、互いの刺激の仕方であってもこれまでのライバルの位置からすれば随分と
相違点があることがわかります

なおこれらのライバルから見たサトシを見ることで分かることがあります、それはサトシの成長です
過去のヒロインから比べても彼はかなり不器用です。それほどバトルのいくつもの計画ができる
わけでもなければ、何重もの戦略用意してくるわけでもありません、けれどもその不器用さゆえに
何倍もの努力を積み重ね、ある意味器用なキャラより成長できるわけですね、
シゲルのおかげで礎を作り、シンジのおかげで幅を広げる、時間はかかったものの彼はだからこそ
これほどまでに強くなってきている、セレナをはじめ倒した多くのキャラの背中を押せるそれだけに
あまりにも器用なショータには驚きを隠せない、そうした意味でもこれまでのライバルとの相違点が
みられます

メガジュカインとサトシゲッコウガ、その作画のすごさに言葉が一切出ないくらいです
この激しい戦いを制したのはサトシでした。では勝敗を分けたのは何でしょうか?幾つもあると
想いますが、その中の1つとしてサトシが以前敗れたことにあると思います、もしサトシが順調に
サトシゲッコウガで維持し続けていたのなら、この試合は敗れていたのかもしれません、あの敗北で
ピカチュウやセレナをはじめとした周りの大切さ、敗北を受け入れる勇気、そのバネの強さが
この勝敗を分けたのだと思います。

最後に今回のバトルでなにより楽しめたのはバトルの応酬や駆け引きなどの直接的な部分ではなく
そのなかで隠れて見える様々な「カンショウ」です、これは観客席側にも該当します
まず観客席です、無言で立ち去るアランと後述のセレナを覗くティエルノやトロバ、サナ
シトロン・ユリーカ・博士にカルネは(ほかの一般観客もそうかもしれませんが)には
「鑑賞」という文字が入ります、非常に類似した漢字に「観賞」がありますがこの使い分けです
観賞→見るという文字が入っていることから、見えるもの、動植物や自然など該当 花畑観賞は此方を使います
鑑賞→鑑という文字が入ります。鑑識などのように人の審査が入り込みます、そしてそれは人により評価が
   異なります、このように人の手が加わったもの時は此方を使います、映画鑑賞は此方を使います。
バトルの評価はユリーカのように純粋に喜ぶ人や、シトロンのように分析する人、カルネのように
このような新しいトレーナーが誕生することを期待するなど様々なです。
これが1つめの「カンショウ」です

一方セレナは「うんうん」と涙ながらに頷きます。セレナはサトシが2連敗して以降かなりサトシに
寄り添いあっています、サトシを復活させる大きな要因にもなりました、そしてサトシが帰ってきた
「おかえり」が口先だけでなく本当になってきた、そのうえ、マスタークラスの時に伝えられた
「どんな経験も無駄じゃない」という言葉を彼自身が証明し、諦めない姿勢を貫いた
今までと同じじゃない、今まで以上のサトシの姿がここにある。そのことにただただ嬉しくて
涙する姿です、この場合「鑑賞」より「感傷」が合致するかもしれません
感傷→物事に心を痛めたり、感じやすくなって、すぐに同調したり涙ぐむこと
セレナのサトシへの熱い思いが伝わる2つめの「カンショウ」です

そしていよいよサトシとショータです、先輩・後輩として互いが敗北をしたことで自分自身を見つめなおし
自分自身を大きく変えさせた「干渉」があります、この漢字は他人の領域に入り自分の意志を従わせるという
意味のほかに
干渉→2つ以上の同じ種類の波が重なることで、互いを強めたり、弱めたりする現象(シャボン玉など)
というのがあります、目標を定めるきっかけをくれたサトシに感化され強くなった、ショータの成長からくる
焦りで弱くなった、けれどもそこからまた強くなった、シトロンが評価したように、サトシにポケモンがいる
限り、ポケモンにサトシがいる限り、もっとも強力になるというあの一致の域まで達する高尾ができた。
これまでにはないライバル関係が互いを成長させる、作画の力の入れようも含め凄まじい
3つ目の「カンショウ」は心から楽しめました。

こうして交錯してきた「カンショウ」お互い出し惜しみなくすべてを出し尽くした戦いは実に見事でしたし
「楽しかったまたバトルしよう」「サトシのすべてを受け止めた」お互いが心から増えるこの試合に
視聴者も震えたことでしょうね。

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は4枚あります
イメージ 1

イメージ 2
1~2つ目は互いに読み合うところ、この空間といい、思いが重なるところといい、ビリビリ来ました。

イメージ 3
3つめは技をよけるところ、この傾き加減といい、本当に一体化していますね、ここまで長かった
だけにこの一致による感涙は相当なものです。

イメージ 4
4枚目はショータのこれまでにないこの顔です、ショータがこうも感情的になるのは珍しく、それほどまでに
心揺さぶられる試合だったことを物語っています。

ポケモンXY&Z感想 「準決勝フルバトル!サトシ対ショータ!! 」

天気 晴れ
あらすじ
サトシとショータによるカロスリーグ準決勝が始まる、互いに1歩も譲らない壮絶な試合が

感想
アランと瑠偉選手の勝負、ルイは以前負けて以降修業を積み重ねてきたようだ、恐らくその相手がアラン
以外なら(まぁサトシも含みそうですが)それが実って勝てそうなわけですが、アランの実力が尋常じゃない
まさかリザードンをメガシンカせずにドサイドンを含め5タテしたうえに、メガガブリアスをも倒してしまうとは
自分の挨拶をするわけでもなく、勝負を楽しむ要素もない、何かしら心にもどかしさがあるのでは?
博士が感じ取ったのは恐らくそんなところでしょ。

準決勝の第2試合直前、サトシはポケモンを全員だし、力を合わせて戦うことを誓い合う、雪山事件以降
改めて「ポケモンと共に」という思いが強いでしょう、彼にとってゲッコウガだけでなく6匹全てが大切な自分を
支える相棒なのですね

一方ショータはまるでこれから受験に挑むかのような描写です、彼にとってメモは経験を積み重ねた武器である
サトシがそれを体でしめしているのに対し、ショータが書物でもって示している、直前という大事な時期に
この両者の違いを見られるのも面白いですね。

最初のバトルはショータのケッキングと、サトシのルチャブルである、しかもルチャブルは模様替えまで
している、ルチャブルがセレナを指名しこの着替えを用意してくれるよう志願するというのは、随分とまた
斬新ですね、このシーンで両者から見られるのは何でしょうか?

まずルチャブルとしてはこれから行われる檜舞台、今回のバトルフィールドが森だったのは偶然でしょうが
嘗ての森のチャンピョンに君臨したように、このバトルでもチャンピョンとして君臨できるよう自分なりの
士気の高め方が何かしら必要と感じ取った、それはエイセツシティでのあの事件も一部にあったでしょう
サトシのために自分として最高の状態で戦いの舞台に立ちたい、そのために自分ができることを備えた
そしてそれをセレナに頼むということ、ルチャブルが直接セレナのパフォーマンスを観戦する描写こそ
なかったものの、話の中で恐らく聞いていたのでしょう、そしてその力をくれるのに最もふさわしい
として信用しているともいえます、イーブイもそうですが、森の中で単身生活してきたルチャブルもまた
多くの仲間に出会うことでよりこうした想いも強いのかもしれないですね。

一方セレナ側です、ルチャブルが見せたものから、新しい衣装を作ってほしいということを伝えていることは
恐らく想像がつきますが、上記通りそれを志願されるほど信頼されるキャラにまで君臨しています。
エイセツシティではサトシを復活させるにまでセレナの活動範囲は広がっていますが、なんとサトシのポケモンに
まで力を与える側になっています。本当にトライポカロンが通過点であり、誰かを叱ったり、笑顔にしたりなど
支える側の立場に立つという目標がマスタークラス以降随所に描写されています。それほどまでにセレナが
自分が変わりたいという確かな目標を立てていることがわかりますね。

ルチャブルは相手が立ち向かって来ればそれを返し技のように跳ね返しながらの寸法を得意とする、だが
ケッキングは自ら動かないので、リズムが崩されてしまう、しかも「なまける」で回復されていく上にとっておき
「カウンター」をしかけてきて一気に倒していく

サトシの2体目である、ファイアローに至っても「なまける」を使い、持久戦に持ち込まれる、そこで
「ニトロチャージ」で一気に勝負を決めて、ケッキングを倒していく
ショータの2体目はブロスター「アクアジェット」の動き方が機敏であり、実はこれはサトシの特殊な
動きを参考にしたそうだ、縦横無尽に動くブロスターにファイアローは倒されてしまい、サトシはピカチュウで
挑んでいく、森を活用した自由な動きにピカチュウの素早さを組み合わせ、ブロスターを倒していきます
ショータの3体目でギルガルドが登場し、木を只管伐採していく所で今週は終了しますが、今回僕が最も
注目したのはバトル場ではなく、観客席です、というのも其々の両者の見どころが実にユニークで面白いから
です

まずトロバですが、前回あれだけ写真を撮りまくっていました、今回これだけ熱いバトルなら尚更収めて
おきたいはずなのに、そうした描写は見られません、恐らくそれを忘れるほど見入ってしまったのでしょう。
これはサトシがマーシュ戦の時、ショータがメモをしまくっているのに、トリルを破壊するという最も驚愕の
部分をメモしない点に類似しています。自分の癖ですら忘れてしまうほどの熱いバトルが繰り広げられて
いることをトロバも教えているのかもですね。

シトロンは自らが得意とする分析です、彼はサトシより先にショータを見てきています、それだけに
初々しい彼からのここまでの努力をより鮮明に感じ取ることもできます。サトシと旅を再開後ショータがどれ程の
おもいでサトシにぶつかっているのか?ジムリーダーという経歴もあってこの辺りの範疇はとても得意ですね

博士とカルネですが、熱いバトルをするvs冷静分析とこれまで見てきた試合を元に導き出します。
対照的な二人とカルネも賛同します、しかし終盤には博士は「(本当に)面白いバトルをする」と入ります
彼はジム戦を見てきました、みらいよちのかわし方など、まさに「※破天荒」なバトルを繰り広げます
その1試合だけでも感じるほどの彼の凄みが今回も得られる、常に新鮮さを求める彼ならではの
分析でしょう

それに対しカルネはポケモンとトレーナーの絆を読み取ります、あのサトシゲッコウガをカルネはどう分析した
かはわかりませんが、ピカチュウの動き一つ、ファイアローの熱さ、ルチャブルの速攻、トレーナーの声に
しっかり答えるその強さが、3匹見たことであの時とは違う彼の凄みを目の当たりにしたことでしょう

対して、ティエルノはサトシとショータが類比していることに気が付きます、彼はショータと今回初めて出会った
つまり前述のシトロンが語る経歴を知らないはずです、しかしそれでも類比点を見つける、単に見たり・聴いたり
しただけでなく、直接バトルすることで分かる、肌で得られる経験値というのはいかに大きいか?彼も
敗れたとはいえ、その経験はとても大きいですし、セレナやシトロンに問われていた、今作の「絆」と共に
特に強調されていて、その上実はアニポケの礎にもなっている「外の世界に触れて、沢山の失敗や成功を
学ぶため歩み続けよ」ということもこのティエルノの言葉からわかります、博士もメガタブンネ回でジョーイさんに
任せればいい点や、カルネが関連性を結びつけるなど、これもまたサトシたち以上に多くの経験から得てきた
ものですし、今回のバトル感想も同じことが言えます。

このように三者三様の感じ方、それこそサトシの熱さvsショータの分析のように其々の経歴が為すもの
その違いを見てみるのが面白いですし、アニポケに限らず、この違いを楽しむことがいかに大切かを
伝えているのかもしれませんし、今作の醍醐味でもありますね。

今週の一枚、
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はバトル開始画面です、これまでも様々な種類の
カット員が見られましたが、今回はフルバトルということでボールが5個も並ぶという珍しい演出
これから始まる総力戦の楽しさが格段に上げてきています。

ポケモン映画 ボルケニオンと機巧のマギアナ

天気 曇り
ポケモン映画公開から随分日数が経ちましたが、やっとみられました
毎年の事ですが、ネタバレにご注意ください、また毎週のアニメと違い見返しが容易にできないので
感想が箇条書きになることをお許しください



つながったサトシとボルケニオン
ボルケニオンの声がとても素敵で、非常に素敵でした、最初は引っ張られギャグと致し方ない
状況の、後に語るボルケニオンの人間嫌いの所以を聴けばこれだけサトシやその仲間を信用しない
のもしかたない、マギアナに会うのがもう少し遅ければ、大変なところでした。

アゾット王国・ネーベル高原によける、其々の活躍とそこに秘めたるもの
其々の街で主人公のサトシは勿論、他のキャラも活躍します。
シトロンは修理をしっかり行います、キミアとも意気投合すると同時にエリファスのことも
尊敬します、彼の場合ロボン回で魅せたような活躍といったところでしょう、ポケモンの能力を
活用した街に憧れるだけでなく、自分そのような夢に憧れ、修理や部品1つ1つにも心をこめて
いるのでしょう、相手の強制メガシンカや相手のメカもメカ化のに共感しないのは
そうした心が伴っていないことに他なりません

ユリーカはこれまでのブログでも記載してきた、彼女ならではの自己目的的行為、遊びが主体と
なっているゆえに、高原にいるポケモンたちと戯れるのに彼女の力も忘れるわけには
いきません

そしてセレナです、サトシの色々な衣装を整えるだけでなく、アマルスの治療も行います
人間を使用していないボルケニオンに対しても「少しは私たちを信じて」と強く言えるのも
アマルスの治療の過程、更には雲行きが怪しいこの高原での雰囲気を払しょくするべくポケモンを
だした行動力です。このポケモンを出し、自分たちはポケモンと仲良くしていて、敵ではない
ということを示すのは、これまでならサトシの役目のはず、これをセレナが行います

これは恐らく冨岡さんの狙いで小、其々が夢があるのに、自分だけが夢がない。そのことに
焦りを欠いたサマーキャンプの最初は冨岡さんでした、じっとしていては何も始まらない
自分が何かを始めようと一歩踏み出さなければ何も変わらない、最初から行動しまくるサトシ
にもできそうですが、その痛みを知っていて、そして動いて間違いなく買われた自分がいま
此処にいる、そして今の自分なら、高原にいるポケモンたちも少しでも癒せることができる
そう信じていたのでしょう。



傷ついた高原のポケモンたち
霧も含めてN編を見ている感じでした、傷ついた心はそう簡単には、修復できない、ボルケニオンの
言葉はかなり響いてきます。あのゴクリンも抱かれるのが相当トラウマだったのが、胸痛かったです

ジャービスの企み
ここまで徹底した悪役も珍しいですね、マギアナだけでなく多くのポケモンたちの心を
もてあそぶ、ましてラケルも洗脳していたとは

500年前も今も
エリファスが経験したのも禍根だった、自分の発明が火種となった、もし自分がそれを邪悪な道に
使うのに気が付いたのなら、それを止められたのなら、そのために城壁を動かさないように
した、けれども現代でも再び禍根は起きる、これは昨年の映画でも同じ、力を欲しようとする
自分だけがという想いだけが走ってしまえば、再び争いが起きる、戦争というのは
どちらも自分がやっていることが正しく、相手が間違っているといわれている、戦争ほどの
被害にならなくても、自分は正しく、それに該当しないものは敵とみなす、ということは
日常茶飯事、ラケルが幼少だったので仕方ないけれど、サトシのように間違っていることは
間違っていると正しくいえる、流されることなく、あるべき姿を貫く姿、これもまた
今回の大きなテーマだったかもしれません。


ソウルハートを取り返せ
鎖がちぎれてようやく自由な動きができた、しかもボルケニオンから不要扱いされて
最初はムッとするものの取り返すべく、情熱心の塊で立ち向かっていく、メガシンカポケモン
との戦いもそうですが、高原での攻防戦、ボルケニオンがサトシのことを信用し始めるのも
ポケモンを想う優しい気持ちだけでなく、それを守る強い気持ちあってこそでしょう
あの捨てられたゴクリンと過ごしたトレーナーのような、そしてジャービスのような私利私欲が
全く見られない、難しいことは言えなくても、寧ろ言えないからこそそのド直球が
これまで自分が見てきた人間とは違うことを感じ取ったのでしょう
マギアナのソウルハートですぐに理解できたのに対し、ボルケニオンは時間はかかったものの
その分、そのつながりは強かった、あの浮遊した城を破壊するときに周りに何も言わなかったのも
そうした経歴あってこそでしょう。

一方高原を守るポケモンたちです、これはボルケニオンが言ったような、ちっぽけな力でも
助け合っていけばいいことを、実施したのでしょう、それはセレナとユリーカから教わったこと
シトロンの修理から教わったこと、其々が違う力を持っていて、特色がある、人間が
ポケモンと協力し合い守るためにやってきたことを目の当たりにしたから

メガシンカが誇る「絆」は今作の大きな予想でもあります、それはこうした其々の長所を補い
あった彼らの強さそのもの、寧ろサトシ組たちこそがメガシンカポケモンくらいです
誰かのために自分ができること、遊んで癒す力、修理で癒す力、治癒や自らの経歴を活かした
事を踏まえて癒す力、そして熱き心で癒す力、それが集結せしとき、新たな絆が紡ぎだす
それこそがボルケニオンが最後に伝えたポケモンとして採用したことでしょう。

それは現代にも通用する大事太テーマ、ジャービスほど悪辣でなくても、私利私欲を考える
人間はどこにでもいる、、彼らが外に世界に触れあうことで、様々なポケモンや人間と
触れあってきたことで、多くの考えがある、その中に自分がいる、大事なものを守りたいその
強い思いと、其々の違いを認め合い助け合うこと、ラケルが旅に出たのは彼の行動力を目の当たりにし
彼が伝えた旅に出るということがどういうことなのか?自分がこれで正しいとして思っていた
概念が根底から覆された、外の世界はこんなにも様々なものがある、
人間同士の絆を持画いた今作の映画もとても素敵でした。

サトセレ特集

天気 晴れ
今週はアニポケがお休み(厳密には再放送ですが)です、そこで今回はサトセレについて触れていきたいと
想います、僕自身がこの範疇に挑戦することすら珍しいですが、それくらいこの2人の関係に変化が
起きているということです、順を追って振り返りながら見ていきましょう、
大きな転換期であるデート回まではセレナが意識的にサトシに近づくもサトシ全く気が付かず
これまでのヒロイン同様の付き合い方です、最初のジムを攻略できたお礼にサトシからセレナを誘う
という展開、これをみれば確かにこれまでのヒロインとは異なります、けれどもこの時はセレナのヒントが
実は自分が常に大切にしてきた本来の自分らしさを出す要因になったから、これまでの一緒に旅をすると
楽しいからという所以だけでなく、そうした援助ができる仲間を求めていたということかもしれません
この響きでは利用しているかのようにも聞こえますが、それはサトシが自分がまだ一人前ではないと
自覚しているから、初代の頃には幾度とみられた調子に乗るということが見られません、自分もまだ半人前で
こうして支えてもらうこともまた必要であるということを彼は自覚している、このタイミングでセレナに対しての
発言で相当進化しているのならサイホーンレースの練習で着替えたときの反応も違っていたはずです

この後もセレナのサトシへの想いは益々上昇、ニンフィア幼稚園では「付き合う」に思わず反応
コルニとの出会いで写真撮影するときは必要以上にサトシに近づき、写真ができると嬉しそうに眺め
ジム戦ではまるで自分が挑むかのように落ち着きをなくすなど、セレナの気持ち度が着実に描写されています
セレナの転機でもあるサマーキャンプ、サトシに怪我をさせてしまい、罪悪感が充満する中で、サトシは許す
だけでなく、セレナの悩み事にも傾聴、大きく背中を押すこととなる、ここでまたセレナがサトシを想う
気持ちに変化が訪れたであろう

アニポケの常識を覆すデート回、セレナはサトシの手をつなごうとしたり、まるでデートではないかと
漏らしたりなど最高潮に達する、しかし当の本人はデートの「テ」の字も理解していなかったようで、結局
別行動をすることに、セレナも思わず困り果てるわけですが、後半にはちゃんと巻き返しが用意されていた
サトシが何をプレゼントすればいいかを迷う中、サトシが喜ぶものがポケモンたちも喜ぶものであるという
ヒントを投げかける、サトシはそこで救われ、リボンをプレゼントする、この時はその感謝が形として
表現化されたと思っていましたし、セレナにもこのリボンが支えの1つになるだろうとはなんとなく
予想していましたが、これ以降サトシのセレナへの対応はガラリと変わる
ナース服を着れば「似合っている」とおしゃれを楽しんでいれば「でもセレナが楽しそうで良かった」と
バトル好きの彼が、中断されても「セレナがそれでいいなら」と許し、自分のジム戦よりトライポカロンを
優先するなど、これまでなら考えられないくらい対応力が変化します。

このデート回でなにがサトシをそこまで変えさせたのか?これはサトシの素性をセレナに射抜かれたことに
あるのでは?と1つに思います、サトシの性格は非常にわかりやすいですが、サトシが何故あんなに
頑張れるのかはセレナからみればどれもが異例ばかり、ポケモンがあれだけサトシに絶大な信頼を置いている
のも同じ、ポケモンとサトシが似ているというのも、彼は薄々は気がついているはずですが、セレナから
みればそれがあまりにも不思議故に、言葉に出すほどまでである、サトシが選ぶべきプレゼントの答えが
まありにも手前にありすぎた故に、こうしたことには不器用な故に、彼からすれば「なんだこんな簡単な
答えだったのか」と意表を突かれたところでしょう、そして隠していないとはいえ、最初のジム戦に続き
2度までもそうした本来の自分を射抜かれ、救ってくれたセレナ、自分以上に知ってくれているのだから
彼もまたセレナがオシャレに引かれれば対応したいという気持ちになるのでしょうね、

一方でセレナですが、最初の挑戦で敗北、断髪後、2度目の挑戦で初優勝を飾ります。この時回想シーンで
セレナがポフレの練習をしている中で、サトシが「セレナの最高」と称賛します、福の破損事件に
巻き込まれたのも、ポフレ作りに奮起できたのも『支えてくれたみんなのために』という気持ちが
迸ります、サトシのように失敗を恐れず立ち向かっていく、つかみ取った夢に向かって
セレナの突き動かす原動力は調理中でもリボンという形でも大きく表現化されます、」
これ以降のパフォーマンスにも言えることですが、サトシがバトルを、セレナが演技という全く表裏一体のことを
行う、これがまたサトセレを遂行させるうえで非常に重要になってきます、というのも、もしセレナがバトルを
行う回数が増していれば(ポカロンにバトルがあるなど)これまでのコンテストのように、またドラゴンマスター
のように自ずとサトシにとても実力的な面で類似してきます、それは勝ち上がるうえでも重要ですし、成長
させるうえでもとても重要なことに間違いはありません、けれども今回のようにお互いが知らない範疇の場合
具現的な支援が難しくなります、それは描写するうえでもかなり困難を極めますが、このように内心的な面で
支えることになり、それはお互いがより自らの力で這い上がってくる原動力を見出すことになります
ヤシオから課題を突き付けられた時の翌日に力強く前進できるのも、サトシがそうした実情もそして演技のことも
知らないけれど、マスタークラスに向けて精一杯支援する気持ちがひしひしと感じ取れた、だからこそ
セレナは動かざるを得ないことになったでしょう

そのマスタークラスではエルに敗れるものの、自分の足りない点を自ら答えを出していき、恩返しをしたいと
言います、時には怒ってあげたり、笑顔にしたりして支える番になりたいと、更にはサトシの名言である
無駄なんてないということばがエンジンとなり、セレナはヤシオについていくのではなく、そのために自分が
何を学ばなければならないかを見出す時間を作ることに専念します。このようにマスタークラス以降の
新たな課題をも物語として描写しているのがこれまでのシリーズと大きく違うところでしょう。
ピカチュウ対決では『やるしかないサトシのために』と全力でぶつかっていきます、治療含めセレナがやれる
精一杯をします、もし序盤の頃のセレナだったら、キャンプに戻ってシトロンの帰り待ち続ける選択を
していたでしょう
そして雪山回ではサトシに雪玉を当てるというまさかの行動に出ます。怒るのと悲しむのが重なり合う意味でも
非常に貴重なシーンです、『だから私は』上記のピカチュウとは別の意味での全力行動、自分の知っている
サトシが遠ざかってしまうかの感じで、なんとしても行動に移そうと奮起する気持ちがとても形として
現れています、自分の憧れの人が帰還すれば自分の事のように喜びます。まして「セレナのおかげで
目が覚めた」そういわれたら、そりゃ嬉しいでしょ
リーグ戦ではサトシを引っ張るなどまるで母親のような立場に回ります

このようにセレナの立ち位置は大きく変動してきました、サトシの変動が射抜かれたことならセレナはどこに
あるのでしょうか?ヤシオに言われて以降何をそこまでセレナを変えさせたのでしょうか?これはポカロン挑戦
時のシンカでもある『』で囲った部分にあります、そこには「マズローの欲求5段階説」が関わってくるのでは?
とおもいました
イメージ 1
マズローの欲求5段階説とは米国の心理学者アバハム・マズローが提唱したもので、人間の欲求を5段階に
分別し、最下段が満たされると徐々に上のを求めるとされている。
生理的は食事や睡眠といった基礎的なもの
安全は文字通り安全を
社会的とは集団に属したくなるなどの要素です、
最上段の自己実現は自らの力を創造的に活動させていくもの
そしてその下が重要で「尊厳欲求」というもの、これは他者から認められたい、尊敬されたいという想いで
他の以上に内的なものが入ってきます。

これらの5段階は誰にもあるわけですが、とりわけセレナはこのピラミッドがとても形に入ります、何故なら
彼女は母が伝えたように「何をやっても長続きしない」キャラだったのです、これまで記載してきたように
オーキドキャンプで良い思い出を作るどころか、却って不安を作り出し、より閉じこもる要因をつくって
しまった、このピラミッドでいう社会的から上に到達することができなくなる
しかしサトシと出会い沢山の仲間と出会えたことで社会的要因をクリアします、メェークルレースでユリーカが
伝えたように、食事を楽しもうと工夫したことや、ヤヤコマ進化回でユリーカだけができないので、自分も見学
しようと提案するのは、この社会的欲求があってこそであり「※衣食足りて礼節を知る」時期でもありました。
なかなか自分の夢が見つからない中で、奮起する仲間を見て自分も何かやりたいと思うようになる、

そして最初の『』から順番に尊厳欲求が入り込んでいます、褒められた自分だから、それを力にしたいから
憧れのサトシの力になれれば…大好きなサトシに戻ってほしいから…このピラミッドが他のキャラ以上に
適合しやすいキャラクター、それこそがセレナの姿です、そして最上段である自己実現欲求が
マスタークラス以降少しずつ実現し始めています。それはセレナが喉から手が出るほど欲しかった
3大欲求そのものでしょう、第1話で「今日もいいことあるかな」といっていました、このころからそうした
欲求はあったわけですが、それがこぼれてこないかと待っていたわけですね、それが今は自らの力で
切り開いていく、それを押してくれたのは他でもない、サトシのおかげです

また初登場環境下でも他のヒロインとは大きく異なります、カスミの場合殆ど出かけているとはいえ姉が3人も
います、ましてジムリーダーですから、問われるものも多く、サトシを引っ張るほどの力量があります
ハルカは弟のマサトがいますし、父がジムをやっている家族と同居、仮に彼女が遊び目的だったとしても
マサトを守るなどの責任力に関してはしっかりしていました
ヒカリは最初からコーディネーターになることが目的で、母のコンテストを幾度となく見てきました
アイリスはおばばさまがシャガと密談の末旅に出ることを許可し、そしてキバゴを託されました、キバゴと共に
ドラゴンマスターになるために、何をすればいいのかをぼやけていたとはいえ、目的はありました
ではセレナはどうでしょう?もしテレビでサトシを見ていなかったら、あのまま嫌々母のレース練習をする
毎日が続いていた、自分で環境を変えたいと頭にはあっても、それを変えるふんぎりがつかなかった
憧れのサトシと共に過ごすことで、他人とふれあうことで、これまで寧ろ恐れていた
「何かに夢中になるって良いな」という意識改革が芽生えるという点においての成長は他のヒロインより
遅れはするものの、サトシから授かったその思いがより煌めき、保持するための力強さもまた
強固たるものになったわけですね。これもまた5段階の中に入るかもしれないです。

またサトシもこれまでのヒロインと違う、まさに上記のバトルがないという点においては欲求が満たされている
でしょう、というのも例えばヒカリの回転技を応用しサトシがさらに磨きをかけてきた、という展開は
あったものの、今作のようにセレナがバトルをしないにもかかわらず、サトシは救われています、上記のような
サトシからのほど露骨に出てはいないものの、サトシが無自覚で行っていたことをセレナが発することで
自分に向き直れる機会が訪れていることになります、まして雪山回のように、あれだけ真剣に自分のことを
叱ってくれる、セレナの行動力はトライポカロンなどである程度は彼も知っていたでしょうが、自分に対して
こんなにも向き合うのは呆気にとられたに違いありません、それも「いつもの自分ではない」とまたしても
同じことを射抜かれてしまいます、彼以上にサトシのことを知っているセレナだからこそ、そしてセレナもまた
自分がバトルのことを詳しくない故に、直にサトシの気持ちの面を援助できる。そうした場面的相違点が
サトシを変えさせたことでしょう。
こうしてセレナのおかげで様変わりしたサトシ、サトシのおかげで様変わりしたセレナ、これまで以上に互いの
事を意識し、所謂「サトセレ」が「※水魚の交わり」になれるのはこの5段階欲求が大きく占め、これからも
進化していくことでしょうね。

※衣食足りて礼節を知るとは 人は、生活にゆとりができて、初めて、礼儀や節度を正しく理解 できるように
 なるということ
※水魚の交わりとは 水と魚のようにお互いにとって、切っても切れない関係の事
最後になりましたが、今回の特集記事を随筆するきっかけをくださった、ちび太さんに、厚く御礼申し上げます

ポケモンXY&Z感想 「メガジュカイン対ライチュウ!経験値いただきます!! 」

天気 曇り
あらすじ
カロスリーグ準々決勝は第4試合、ショータがティエルノに勝利した。

感想
アランに続き、サトシも準決勝に駒を進める、これまでのリーグ戦から比較するとこの進み具合は
非常に早居です、この後のフレア団戦・そしてこの回のショータ・ティエルノ戦にとても比重がかけられている
ことが伺えます。
サトシとショータがバトル前の場所で入れ違いになる、ショータはメモにティエルノの情報も集めていて
ダンス戦法を用いているということもしっかり確認しています、サトシと当るまで負けるわけにはいかない
その強い意気込みで、ティエルノと挑む

サナも到着し、サトシが自分と勝負して負けたことがある、それくらいショータは強いことが明かされ
バトルが始まる、最初はギルガルドとルンパッパの戦い、ルンパッパは前を降らせることで特性「すいすい」を
活用、水タイプの火力上昇と素早さを向上させていく、それに対し「つるぎのまい」を使い火力を上げる
ギルガルド、しかも「キングシールド」も習得していて、ここからの反撃タイミングは実にお見事
弾き飛ばして、距離をとった間を利用して改めて「つるぎのまい」を放ち「せいなるつるぎ」を使って
倒していく

ティエルノの2番手はライチュウ、軽い身のこなしである、「あなをほる」を習得していて、ギルガルドにさく裂
ついに倒すことに成功する。ショータの2番手はペロリームで、なんと「メロメロ」を習得、これにより
ライチュウは本来の動きを全く活用できなくなってしまいボールに戻さざるを得なくなってしまう、ティエルノの
3番手はカメックス雨がやんでいるとはいえ、強力な「ハイドロポンプ」が迸りペロリームは倒れてしまう
ショータの最後は勿論ジュカイン、以前サトシ戦でみせた近距離・遠距離攻撃を見事に使い分けていきます
「れいとうビーム」には「リーフストーム」「ハイドロポンプ」を放った瞬間に近距離に近づき
「リーフブレード」パワーがあり、向かってくる「ロケットずつき」には「ハートブラント」と状況に応じた技の
選択がとても優れています、カメックスに倒れ際に「あまごい」を伝える

それはティエルノの最後ライチュウが「かみなり」を必中させるためだった、この布石はティエルノのからすれば
逆転をかけての最善策です、勿論やれるのですか選択すべきです、しかし…
「これまでの全てのバトル、経験値が僕たちの強さです、ジュカイン、メガシンカ」ついにショータも
メガシンカポケモンを連れていた、メガジュカインの特性「ひらいしん」により「かみなり」を完封、そして
「ドラゴンクロー」でライチュウを倒し、ショータが勝利をおさめた。

主人公ではなく準レギュラーに時間をさくという手法はDPでのグランドフェスティバル、同じく準決勝の
ナオシとノゾミ戦で見られました、この時はノゾミが最初の方こそリーグとコンテストの両立に疑問を抱いていた
それがナオシとの対決に敗れ、新たに学び、そこから新しく生まれ変わり、ノゾミがここまで成長する大きな
要因となった、そしてナオシもまた音楽を主体とする魅せ方は貫き通していた、その魅力はヒカリがずっと
みていたいと、もらすくらい、其々だからこそできる魅力の引き出し方がとても見事でした

それが今回にも該当します、ティエルノのポケモンは3匹ともボールから出ると動きを魅せます。彼がダンス
ユニットとして磨き上げていることがわかりますし、それをバトルにもうまく溶け込ませています。むしろ
バトルをすることで、ダンスにも活かせているくらいに感じます。

一方でショータです、サトシ戦での急成長を見せた彼ですが、今回の勝因であり、シトロンも言っていた勝ちたい気持ちで迎えるサトシとの対決に向けての勢いはとても素晴らしいの一言に尽きます。
そもそも彼はシトロンが伝えたように研究熱心です、それは初めてシトロンと対決した時、サトシと出会った時
からそうでした、ダイゴからも推奨されたのは彼のそういった潜在能力でしょう、けれども実際バトルとなると
なかなか上手くはいかない、それをサトシとのバトルで劇的に変化を起こします。これは現実でいうなら
テストの成績・知識は
あるものの、それを活用するために紡ぎだせないというタイプです、そんな時、頭ではなく体で動かし戦っていく
サトシと出会う、全く自分と違うタイプの人間と出会うことで、自分がメモに気を取られ、ポケモンとの
息を合わせることを見失っていることに気付かされ、メモをどのように活用していくかを見出してきます、何しろ
これ以降も彼はメモ帳を絶えず携えています、その状況が維持されたまま、悔しさをバネに這い上がり急成長
へとつながる、そう実は過去の流れはセレナと同じです、男の子版セレナのようにすら感じます、セレナもまた
ポフレ作りやおしゃれ裁縫などありとあらゆる才能を持っていながらそれをうまく活用しきれないでいました

そんな時サナの紹介でパフォーマーという自分の知らない世界に出会い、初めての挑戦で敗北を味わい
それを強さに変えていきました、彼の口上「経験値頂く」これもシトロン戦の頃から同じ言葉でもその重みが
活かされてきています。勝ったバトルも負けたバトルも全て彼を成長へとつないでいます、特にジュカインが
メガシンカした要因、これはサトシゲッコウガもあるでしょう、自分とのバトル、そしてサトシが挑んだジム戦を
見ていく中で、ポケモンと向き合うとはどういう事かのか?改めて自分に問いただしたのでしょう、リーグに備えるとサトシの元から旅立ったのもこれが要因なのかもしれないですね、そして旅立った最初の頃からいた
キモリがジュカインへと進化し、紡ぎだしてきた経験がサトシゲッコウガが凍った氷をスケートのように活かす
作戦がサトシの得意技のように、ショータにとっては経験というものが何よりの武器なのでしょう、それはサトシがセレナにも言っていた無駄なんてことはないという名言これを彼も肌で感じ、自分の言葉としていえるくらいに
まで

尚且つ彼の礎であるメモ、それはキーストーンの入れ場所としてなるくらいに象徴的であり、ティエルノ戦でも
彼のリズムを崩して見せると断言、有言実行でライチュウはメロメロに、かみなりも当たらない、カメックスも
しなやかな動きをしていたのはむしろジュカインですし、ルンパッパにしても「キングシールド」がある
などティエルノの思うようにバトルをさせない選択でした、メモをとり、常に研究する癖をつけることでこのように
出来るのでしょう、これを崩していないのもまた彼が成長した所以の1つ、サトシがティエルノのとの以前の
バトルを参考にダンスバトルををしながら、、コルニと戦い、却って自分の培ってきたことの大切さに
気が付くのと同じように、ショータもまた礎は蔑ろにしていません

そうしたメモと経験である頭脳式なショータと直感と体という肉体型サトシがいよいよ激突する、それに向け
サトシは6体目にヌメルゴンを選んでいた、予想はして居ましたが、やっぱり寄った時に既に話していた
この先に進ませあとで回想のようにはなすというは今作ではたびたび見られ、実に面白いです。
オーキド博士から送ってもらうのも考慮しつつも、ヌメルゴンを選んだ、それはサトシがゲッコウガとの一件で
0からやり直した、まだまだ弱かったヌメラが1歩ずつ困難を乗り越え、サトシたちに支えられながら成長を
遂げたように、ヌメルゴンの成長が改めて肌で感じ、共に頑張ろうという気持ちがより鮮明になった
おそらくそれが大きな決め手となったのでしょう、到着したヌメルゴンも揃って6匹のポケモンを迎えての
ショータとのバトルはどうなるのでしょうか?

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は「つるぎのまい」をするシーン
ゲームでも物理型ギルガルドならこの「つるぎのまい」「キングシールド」「せいなるつるぎ」は基本技ですが
まさかゲームで見られるとは思いませんでした、ギルガルドの強さに加え、アニメでよりわかりやすい
「つるぎのまい」の演出、とても素晴らしかったです。

ポケモンXY&Z感想 「カロスリーグ開幕!メガリザードン対決・X対Y!!」

天気 晴れ
あらすじ
カロスリーグが開幕、サトシ、アランが其々最初の試合を制した

感想
会場の盛り上がりを説明するのはパキラ、この時点で既に怪しさが滲み出している、しかもカメラマン担当が
ロケット団、彼らはリーグとなるとこうして働き、創意工夫で売り上げを伸ばすための知恵を絞っていく
サトシとライバルたちとは別に物語を作っていく、そうした面白さがあるうえに、ホウエンで最後は飛ばされる
ということはあったものの、徐々においしい食事にありつけることや、いい席でバトルが見られるなどの特典
までついて来る、サトシたちより大人であり「働く」ということの喜びや意義をある意味で示しているのも
また事実です。ただ今回は相手がパキラということで少々事情が違います、お互いのことを知らない状態で
あり、これがもし知られたらどうなってしまうのか?この辺りも楽しみです。

そのパキラはサトシにインタビューをし、彼は優勝宣言を伝える、だがこの一文を好まないトレーナーがいた
応援者がいることで、選手登録が遅れ気味のサトシにそのトレーナーは現れた、トリミアンを繰り出し
優勝宣言の強さがどのくらいのものかを測ろうとしていた、だがそれを止めたのはセレナだ、登録に
間に合わなくなると先を急がせます、サトシはバトル好きですし、頼まれたら断れない性格ですから、致し方
ないです、リーグ前の肩慣らしにやろうとするのもとても頷けます。しかしそれで出られなければ元も子もない
シトロンが事情を説明し、ご丁寧にお辞儀、更にセレナに至ってはサトシを引っ張っていく、ユリーカの
アイリスを彷彿とさせる台詞も含め、いったいこんなシーンが出ることを誰が予想しただろうか?
風邪による代行バトル、エイセツでサトシのために本気で叱り、立ち直らせるというように徐々にセレナが
サトシを引っ張っていく力が増してきています、セレナが支えていく立場になってきた、それは憧れや
好きという単体だけの範疇で収まらず、これまでの彼女の旅の記録がこう動かす原動力につながっている
誰かを笑顔にしたりなど、支えていく立場に立つのなら、まず何をしなければならないのか?これまで
セレナがやってきたパフォーマンス練習とはまるで違う、ほぼ手探り状態ながらも、その必死な思いは
確実にサトシのためになっている、先週の特別記事にも記載しましたが、セレナが本格的に誰かを笑顔にする
ための試練が今後訪れそうで、それを乗り越えられる要素がこの段階で用意されているかもしれないですね

なんとか登録をギリギリで済ませ、安堵したところで集まった選手の顔触れを見る、そこにはショータの
姿も居た、距離があったのでお互い頷くだけの演出ではありますが、ショータもそれでこそ僕の憧れと
そして自分もよりこの先に進むために改めて奮起する、そしてティエルノとトロバも登場する、ティエルノは
トロバと一緒にトライポカロンのマスタークラスを見ていたことを報告する、ティエルノから投げたハートは
よけられましたが、セレナにとってこれも大きな追い風でしょう、というのも仲間とはいえ目指している目標が
違う、それでもこうして心を揺さぶられた、それだけセレナが頑張ってきたことが実を結んでいるということ
エルとの対決で、セレナが怪我をしていることはほんの数人しか知らない、あの場でセレナがどんな思いで
出場したか、ささてくれた仲間がいたからこそ、ここまで来れた、だからこそ夢に向かって全力で挑む
クィーンにこそなれなかったけれど、その必死の想いはこうして届いている、多くの人に覚えてもらい
愛されていく、セレナはそうした勝ち方を得てきているのだ。
アランもまたこの場に来ていた、博士に握手を求められるも挨拶だけしたのに対し、サトシにはしっかり
受け応える、サトシとバトルがしたい、そこにはかればつぶやいたメガシンカエネルギーとは別に
ありそうだ、それこそ彼がヒトカゲと共に旅だった頃の純粋な姿だろう、その両方の心に揺さぶられている
そんな状態が実に丁寧に描写されています

1回戦の組み合わせ抽選が行われ、アランとトロバの戦いが最初の試合となる
そのデビュー戦がカルネの宣誓後始まる、お互いがリザードンで始まる、トロバのリザードンは
「ほのおのうず」など攻撃を仕掛けていくが、アランにうまくかわされていく、そこでトロバは隠していた
のを魅せていく、それは彼が常に携えていたカメラに仕掛けていたメガストーンだ、メガリザードンYへと
メガシンカし特性の「ひでり」により炎技の威力が増していく「ねっぷう」の技が襲い掛かるが、アランは
岩と水のフィールドを活用し、水をまき散らすことで炎の威力を軽減していく、更にアランもまたキーストーンを
光らせ、メガリザードンXへとメガシンカしていく、メガリザードン同士の壮絶な戦い、しかし煙で上昇した
Yの方に対し、煙をものともせず厳密な角度調整で「かえんほうしゃ」を当てていく、技がさく裂し
メガリザードンYは倒れてしまい、シトロンの言う通り、余程の信頼関係が備わっていなければなしと得ない
でしょう、何しろあの角度で打つためには、彼の早急な判断力に加え、確実に命中するための決断力がないと
いけません、これほど厳密な角度調整はとっさにできるものではない、これも相当な練習をこなして
いることがわかります、10人抜きの際にアランの様子に疑問が浮かぶも、達成時にはお互いに喜んで
いたわけですから、両者の関係が優れていることには間違いありません、原作では悪の組織もメガシンカを
使っていた、アランの場合純粋すぎるゆえの落とし穴である、このリザードンがしっかり答えていること
そのものも彼が自分を取り戻す要因になることも考えられます。

リザードンXがプテラ・フラージェスを倒していく中、サトシは次の対戦相手のトウマとの試合を控え
準備に向かう、だが先程のトリミアンを使うタケル選手が立ちはだかる、これによりサトシは不戦敗を
強いられるギリギリのところで間に合わせる、一応勝ち抜き、ショータもアランもゲッコウガと共に
歩めることを目の当たりにした、特にショータはさらなる高みを自分も磨き上げてきたようだ。
またサトシの遅刻に対し「心配ばかり」「こんなときくらい余裕をもってできないのか?」ロケット団でも
「こういう時にいつもポカやらかす(長い付き合いだけによく知っている)」など投げかれられる
しかし、以前セレナがスカートの破損から這い上がったように、サトシもまた誰も知らないところで
戦っていた、タケルと勝負を挑まれ、最初は断るものの「約束は、約束、守らないといけない」バトル好き
とはまた別の範疇、超がつくほど真面目で、この状況下であっても相手の事を重んじれる
どうやらタケルは8個集められなかったようだ、そんなトレーナーでも強いやつはたくさんいると
投げかける、サトシは闘いながらも自分もまた中途半端な気持ちでここまで来ているわけではなく、バッジ
1つ1つにたくさんの思い出がある、そう語りかけます、彼のジムバッチについては代用品のバッジだと
拒むなど証という名の「結果」よりも、それを得た「経過」を重視する傾向は以前から変わりません、それは
彼が単に勝敗だけでなくもっと大切な「想い」を大切にしているから、負けたとしてもそこから何をすべきかを
見出し、勝ったとしてもみんなの力があったからと感謝を述べる、これこそが彼の磨き上げてきた心の技術力
それはタケルの台詞後にも登場、タケルを倒した後「バッジを集めきれなくて、俺みたいに悔しい思いをしている
やつが沢山いる、そんな奴らの想いを、絶対負けるなよ」

当然ながらタケルの言う通り簡単にバッジが集まるわけではありません、あと一歩で及ばない、努力は
したけれど実を結ばない、そんなトレーナーが沢山いる、このリーグに挑むだけでも余程ことである、ここに
来るトレーナーがそうした来られなかった人のことまで気を回すことは容易ではありませんし、そんな余裕もないはずです、けれどもここにきている以上、同じように目指しながらも打ち砕かれたトレーナーの分も
背負っている現実がこうしてあるというシビアな現実を見せ、尚且つサトシがそれを「当たり前だ」と受け
応えるこの姿勢、勝者が立つべき責任力、彼はそんな重荷でさえしっかり受け応えられます、序盤サトシが
セレナに引っ張られるなど不安要素があった分、この対応力、そして心の姿勢力、大人でもなかなか
できないこの強靭な神対応が実に光ります

この彼の強さですが、エイセツジムの敗北も一理入っていると思います、その前に類似した事柄が
起きたとしてもそれ相応の対応はできているでしょうが、ショータとウルップに連敗し同じように悔しい想いを咀嚼した、例えタケルと同等の気持ちがわからなくても、その想いに接すること、それは彼がこの敗北をもってよ
り鮮明に行うことができたでしょう、人の痛みを知り、それをしょい込んで、力に変えていくサトシ
今回の最もな見どころでした。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はこのシーン、
トロバのカロスリーグは終幕した、空を見て項垂れる姿が痛々しいですね、撮影などでかなりハイテンション
続きを見てきているだけに余計に彼の痛みを感じます、ティエルノが伝えたようにメガリザードンYにできるほど彼もこのカロスリーグに向けて特訓を重ねてきたのですから、それをこうも早く打ち砕かれる、単に
フォトグラファーで共にバッジも集めているだけでは、あのような姿は見られません、ミルフィの時のように
タケルのように自分のすべてを出し尽くし、それでも及ばないトレーナーがいる、とてもキツイシーンでは
ありますが、そうした現実をしかと見せつけ、勝者・敗者の其々の立場を自分に置き換え、そこから何を
見出すべきかを問いただせる
そんことを伺わせる回でもあり、シーンでもあります。主人公を平気で初戦敗退などもさせてきている
アニポケです、そこから得ていくものの大きさ、勝者が背負うべきもの壮大な物語ですね

フレア団展開予想

天気 晴れのち雨
今週はアニポケがお休み(厳密には再放送ですが)です、そこで今回は今後巡ってくるフレア団編に於いて
サトシvsアランやプニちゃんvsZ2のような対峙が見られると思います、この中で巡ってくる展開を
僕なりに予想して見たいと思います。

まずサトシから、彼はかなり絶好調気味です、サトシゲッコウガをものとし、リーグ戦においても
この「※極致」状態から「※勇往邁進」でバトルに挑むことでしょう、その中でもバトルを楽しむ
ユキノオーからメガユキノオーとなりますます厳しくなったにもかかわらず、まるで楽になった
かのような表情を魅せました、それはより一層このバトルできるこの時間が楽しくなるという
現れでしょう
途中でこれがフレア団の策略で突然遮られたらかなりショックでしょう、まして準決勝以降となれば
彼の意気込み度は更に向上しているでしょうからよりその濃度は深いに違いありません
けれどもサトシはいくらバトル好きといえど、目の前に起きた危険を対岸の火事にしてまで進めることは
ありません、多くのトレーナーやポケモンが傷つくことを目の当たりにすれば彼が率先して行動に出る
ことでしょう、問題はどこまで率先しているかです、これまでならその率先率は際立って高いわけですが
コフーライを助けたときのように、ゲッコウガと力を合わせることは容易に想像がつきます、もう1つは
シトロン達に協力を頼むかです、迷いの森回で「周りを見れば大好きな仲間がいる」ということを再認識
しました、セレナに謝意を伝え、ジム戦後は手を出すなど、セレナに対しての想いは相当強いはずですし
その後同じように出した、シトロンやユリーカにも同じように、自分が心配され、そして応援し、喜んで
くれる仲間がいることを改めて身に染みたはずです、ファイアロー進化回ではかなりの無茶をした
彼が、それ以上の無茶を要求されるような今回、果たしてどこまで頼むかが未知数です、彼自身に
身の危険が差し迫った時にセレナたちが救うか、あるいはその逆になるなどこうしたフレア団編でも
絆の力で突破していく描写は見られるでしょう、


ユリーカはOPで出たように、プニちゃんの様子が居ても立っても居られない状況でしょう、正直最も
苦渋な場所に立たされるのは彼女かもしれません、あの小さな体でそれを受け入れるのはあまりにも
無理すぎます、そここそが発明家として動く以上に彼女の兄として活躍どころであり、大きな支えを
求められるでしょう、

そしてもう1人その後で支える役がセレナです、彼女の場合直接フレア団と対峙する展開は
難しいでしょう、バトルの経験も少ないですし、あまりにも重荷すぎます、ましてZ編に入ってからの
ポスターを見れば彼女の顔の向きだけ前進しているので、立ち位置といても異なるでしょう、そうなれば彼女の活躍は何処か?自分もこれは再三考えましたが、自分のフォローしていく方のツイートで
教わって気が付いたこと
それはフレア団編が終了してから、カロス各地が惨禍に巻き込まれ、民が絶望になったとき、エルと共に
笑顔にするパフォーマンスを行うということ、そんなツイートを拝見しました、もしこれをセレナが
するとなるとこれもこれでかなりの重荷です、勿論彼女も直接フレア団と対峙する可能性は少ないとは
いえ目の当たりにするわけですから、その脅威さも恐ろしさも実感するわけです、しかし街や仲間を
失った民の心を軽減する責任を彼女が負わなければならない、これは一つ間違えれば、更に深い絶望に
追いやられる可能性もありますし、彼女の必死さが全く伝わらないとなると自分自身も相当傷つく
そんなあまりにも重荷を背負ってまでこの挑戦を行うのか?以前ならこの試練から彼女は
逃げだすでしょう
「自分が無理だと思ったらすぐに投げ出そうとする」サキが何より知っていた、けれども今のセレナは
違う、立ち止まっていては何も変わらない、自分の意志で人を笑顔にすることを決意している彼女なら
「いつも私は支えてもらった、だから今度は私の力で少しでも皆に笑顔を届けたい」という強い願いで
これまでとは範疇の違うパフォーマンスをこなしていくかもしれません、そしてそれができた
時こそ、セレナはいよいよヤシオの元に行く決意が成り立っていくことでしょう、これまでとは
格段に高い試練だとは思いますが、セレナなら乗り越えらえるでしょう



いつのまにか8個のバッジを集めたアラン、ハリさんが倒れ自暴自棄になったあの時とはまるで別人です
ふっとばされながらの電気技、メガストーンなしで不思議な力を持つサトシゲッコウガ、自分とは全く
違う強さと、そしてバトルを楽しむ童心に、彼もヒトカゲと共に旅だった頃を思い出すほどです、恐らく
このままフラダリが黙っていれば、直接フレア団と対峙すべく、サトシと力を貸すでしょう、しかし
当然ながらフラダリはそんなことをしない、恐らくマノンのことで囁かれてしまうのでしょう、そして
OPのようにサトシたちと対峙せざるを得ない状況下に追いやられるでしょう、この危機をどのように
脱出するのか?

更に言うとプニちゃんの存在、ユリーカに出会うことで激動の経験を行う、ポケモンのことを・仲間の
ことを信頼し合うユリーカたち、ホルビーが怪我をしたのが自分の所為だと追い詰められ、危険を承知で
単独で崖に上っていった、自分のことを非常に心配し、戻ってきたときに喜んでくれた、フレア団の
ような連中もいる中で、こうして助かっていく仲間もいる、極めつけはサトシとゲッコウガの経験だ
互いに固いきずなで結ばれた、初めて「坊主」ではなく「サトシ」と命名した、それはプニちゃんに
とって彼の大きさに感銘を受けたから、信じても良いトレーナーとポケモンたちはこうして結ばれ
歩んでいける
嘗ての自分なら、耳も貸さなかっただろうことを、その状態がまさにZ2である、Z2の方はフレア団に
しつこく付きまとわれただけでなく、再三にわたる攻撃、更には捕獲までされてしまう、警告を促した
プニちゃんも耳を貸そうとしなかった、

じつはこのアラン・そしてプニちゃんZ2で共通していることがある、しかもこれだけではないのだ
よく考えてみると、このXY(Z)ではシトロン・ユリーカきょうだい喧嘩回におけるリュウジとハジメ
湿地帯のヌメルゴンとフラージェス、カメテテ回のコブシとエドなど意見のぶつかり合い描写は
数多く見られます、これらの回では互いに今の自分の思いをぶつけることで互いを知るという共通点が
見られます
以前新聞で読んだことあるのですが、子供の悪行要因の1つには兄弟げんかの減少があるという定説が
あります、それは加減を知るということ、それに加え個の意見のぶつかりによる学びです、兄弟姉妹だと似たものにはなるものの学年も嗜好も変わってきます、その違いを学びととらえることができれば寛容
することができます
米国では多国籍国家で日本よりこうした学びが幼いころからできやすい環境からか身体や発達障害もちの
方に対しての対応も優れていると聞いています。

なぜ自分とぶつかるのか?おそらくアランも本心ではサトシとフレア団という居場所で戦うのではなく
リーグのように純粋に楽しむ前提で戦いたいでしょう、それがフラダリの行いで、自分を見失ってしまう
その中で本当は自分が何がしたいのかを、全力でサトシとぶつかる中でそれこそヒトカゲと共に旅に出た
頃を思い出す、サトシが迷走から脱したのがセレナをはじめとした仲間がいたから救われたように
「サトシの言うとおりだ、一体俺は何をやっていたのだ」そう気づかされる展開を予想しています
プニちゃん・Z2も同じ、フレア団との攻防戦で、ポケモンと信頼し合っている姿をZ2が目の当たりに
したら?何かした変化が芽生えるかもしれませんし、サトシやプニちゃんもまた世の中にはそうした
人間もいることを改めて気づかされ、だからこそ自分が何を信じ、何を突き進めればいいのかを
改めて考えるきっかけにもなります、このフレア団戦、カロス全体を巻き起こす壮絶な戦いの中で
何が産まれるのでしょうか?

ポケモンXY&Z感想 「爆熱の機巧フェスティバル! 」

天気 曇りのち晴れ
あらすじ
サトシたちは機巧フェスティバルを堪能した。

感想
冒頭から超テンションが高いシトロン、この先にある機巧フェスティバルが楽しみで仕方ないようだ、凄い
どころじゃないと豪語する、その会場に訪れると様々な機巧が仕掛けてあった
最初の仕掛けはウェルカム機巧、ボールを溝に入れるとそれが持ち上げられ、レールを伝わって、はじき
飛んだりもして、最終的には金づちを動かす、するとその下にあるカゴの実が割れるという仕組みだ
この仕掛けに対しセレナは手で割った方が早いと実践までやってしまう、しかしシトロンはこれは
ナンセンスだったようだ、この後の台詞が後々大事になって来るので後述します。

一方ロケット団も機巧を作っていたようで、ポケモンを奪う作戦に、ムサシは機巧をよくわかっていないようで
片栗粉と混同している、他の参加者がどのような機巧を作っているかを覗くことに
シトロンたちも本館を訪れた、最初の扉は押しても引いても開かない扉、実は引き戸になっていたのだ
シトロンはこれをすぐに見破り、突破していく、次は一面の壁、ヤンチャムもなんとかおして壁を開けようと
するが、じつは回転扉になっていて裏側に出られる仕組みだ、ここでヤンチャム・ハリマロン・ピカチュウと
分断されてしまい、其々後に合流することに

トレーナー達の仕掛けはアスレチックコースでよく見る、浮き沈みの足場を渡るというもの、普段ならこれは
サトシがあっさりクリアし、シトロンは苦戦するはずが、シトロンも楽々クリアする
ポケモンたちはパチンコ台の仕掛け、どのように進むか思案していたヤンチャムをハリマロンは背中から押した
行きお余って下り坂を滑るヤンチャムは、バーや棒にぶつかりまくり、散々な目に合う、それに対しピカチュウと
ハリマロンはどのように攻略するかと思われたが、持ち前の身体能力で突破するピカチュウと、「つるのムチ」を
巧みに使って突破するヤンチャム、どちらのなかなかの突破力ですね、下ったところでヤンチャムとハリマロンは
小競り合いをしてしまう「なんで押したんだよ?」「そうしないとずっと進まなかっただろう?」
「もう喧嘩しないで仲よくしてよ」久々にこのやり取りが見られてとても面白いです、
サトシたちの次の仕掛けは、またしても扉だ、この扉は上部と下部が回転する仕組み、このとき女性はしっかり
下からくぐっているという律義な描写もまたいいですね。

最初の引き扉、次の回転扉をやっていくロケット団、これをなんとコジロウが突破する、妙なことにこっている
ことに関してはシトロンと重なる部分もあり、王冠集め等も含め、しっかりもののコジロウですから
こうした分野も強いのですね
ヤンチャムたちは歯車がかみ合う仕掛けを進む、今度はハリマロンが先に進み、無事に突破したかに
思われたがハンマーの仕掛けにはまり連続で受けてしまう
シトロンたちは、座ると反対側に移る椅子の仕掛けだ、しかしすぐに移らないと飛び出した仕掛けで飛ばされて
しまう仕掛け、更には急に和風の機巧人形仕掛け、ふすまや張まで用意するなどの徹底ぶり、お茶をもろに
かぶってします

ハリマロン達はでっぱりを活用し飛び移る仕組み、此処でも小競り合いが続き、この関係がたっぷり楽しめ
ユニークです、ロケット団も既出した仕掛けを経験するが、やはりムサシはこうしたことは不器用で悉く
はまってしまうのに対し、コジロウは難なく突破、シトロン同様いつもと違う姿が見られて逞しく見えます
ピカチュウ追跡をあきらめ、ボール強奪の仕掛けを進めることにしたロケット団、それはボールを3個
乗せると動く機巧だが、ボールは溝の中に入ってしまい、トレーナーも落とし穴にはまってしまう

ピカチュウとサトシたちが合流後その話を聴いた一行はその場所にたどり着き、ロケット団を追いかけることに
ムサシは結局終始この機巧に振り回される羽目になってしまった、コジロウが実家でこうしたこともやって
いたのか分かりませんが、何かと器用な彼ですし、策略家のムサシとはまた違いますね、それこそが彼らが
計画性の良さを象徴させるのかもしれないですね。

ロケット団が行きついた先は、コジロウが手間暇かけてつくった機巧だった、実に丁寧に動き、しかも仕掛けが
ニャースによって動くという面白いもの、コジロウの器用さがよくわかるうえ、ある意味ノリノリなニャースが
楽しいです、ニャースの最終場所はアームで延ばされた場所だ、そこから「みだれひっかき」をするのだが
ピカチュウには届かない「へへーん届かないよ」なピカチュウの表情にサトシ・ユリーカ・セレナまでもが
思わず反応してしまう珍しい光景、ムサシは届いていないし、直接攻撃した方が早いとコジロウに訴えた。
すると冒頭のセレナが木の実を素手で割ったのに対してのシトロンと同じセリフが出る
「機巧とは遊び心なんだ、この装置の偉大さがわからない」コジロウは当然作った側ですからその思いが強い
のは当然でしょう、ピカチュウまでもが呆れていて(シトロンと同じやないかみたいな反応をしてそうで良いです)
いてもシトロンはとても共感しますし、今回の最もたる重要部分ですね、シトロンが冒頭でこれに加味したように
今の発明は殆どが機巧のような遊び心からきているというのは強ち間違っていません。いかに効率よくやるか?も大切だがこうして楽しく、その仕掛けそのものを堪能する心を2人は追い求めていた、これは現代でいえば
新幹線のような早いものより、ローカル線や機関車の動きに想いを馳せるのと類似しています。

またこうした話が得意な大橋さんならではの切なる願いがあったのかもしれません、というのもエイセツの3部
構成の濃密な話に次回からのリーグ+フレア団などまたしても濃密な話になってきます、その中で忘れがちな
その「楽しい・面白い」という子供心のような気持ちを思い出させるために、そして上記の例のような
利便性や効率性に隠れた楽しさを追い求める心を描きたかったのかもしれません、今回はナレーションも
シトロンで〆るようないわば特別篇のような作品でしたが、それをあえてこの時期に持ってきたのは
エイセツでサトシが原点回帰したように、大橋さんが今度は視聴者に原点回帰を促したのかもしれないですね

また今回のEDはシトロンが歌う「キラキラ」でした、これはシトロンがサトシへの手紙ともされています。
再びミアレにたどり着くというこのタイミングでの、この音楽、最初の頃の自分はジムにすら入れなくて
途方に暮れていた、コリンク事件もあり決断がなかなかできなかった、そんな時にサトシと出会い、大きく
様変わりした「ぶつかり合って分かり合えること」彼との旅の中で培ってきた、そしていざ自分とサトシが
対峙する時が訪れる中で、改めて自分を見つめなおす時間を持てた、そして全力でサトシとぶつかれた
彼の壁となれた、そしてその後発明を通して工夫を凝らしてきた
機巧を楽しむのも、発明を作るのも、ともすれば自分のジムに挑むのも同じだった。失敗を恐れていては
何も進まないことを、寧ろこうして機巧を存分に満喫できるようになったのも彼の中で全力でやることで
楽しさが生まれることをより実感したからこそかもしれない、故郷手前まできている今に改めて
彼がまた生まれ変わったこのタイミングで改めてこの謝意を伝えたかったのかもしれないですね。

今週の一枚
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はこのシーン、ポケモンたちも含め
抗議し・喜び・ため息をし・訴えるという其々の反応まで非常に愉快で面白いですね。

ポケモンXY&Z感想 「メレシーを探せ!ヌメルゴンとデデンネ!!」

天気 雨
あらすじ
ヌメルゴンと再会した湿地帯で、1匹だけ離れていたメレシーは仲間の元に戻れた

感想
木の幹に隠れて集団から離れる1匹のメレシー、たまたま掘って出てきた先に出くわしたのはボールと
デデンネである、その正体はユリーカ、ボール遊びをしていたようだ、するとすぐにユリーカは
「この辺の子?」と訊ね、自己紹介を行う、その後地面を潜り、彼女の方もシトロンに呼ばれ離れることに
なるわけですが、まさに友達100人出来るかな?のように積極的に話しかけ打ち解けようとする、これは
ユリーカの特異武器でありますが、後々これが活かされるわけですね。

ヌメルゴンのいる湿地帯に戻ってきたサトシ、久々の再会に喜び合う、ヌメルゴンは勿論、アリアドスや
ヌオーたちも元気のようだ、そんな中ハスボーが休憩中、地面からメレシーが登場、いきなり突き飛ばされた
ハスボーは激怒し、反撃するが、メレシーも負けじと砂嵐を巻き起こす、ウパー達も巻き込まれたことで
危機を感じた1匹のハスボーはサトシたちの元に行き、その旨を知らせる、早急にその場所を訪れると
砂嵐に巻き込まれて倒れてしまうときだった、しかもメレシーはほかにもたくさんいた、その中の1匹だけ
地面の中に潜ってしまい、姿をくらましてしまう、他のメレシーは今姿を消したメレシーを探して
いるようだ、そこでサトシの提案で、手分けして捜索することになる、久々のホルビーたちもそう出で

湿地帯をくまなく回っていく、カイロスに至ってはとてもなく大きな岩を持ち上げていく、何気ないシーン
ですが、ポケモンたちの姿を多方面から描くのが得意な大橋さんらしい演出ですね。

一方オボンの実を用意し、点呼するフラージェス、その食べ物を一瞬のスキをついてメレシーが奪っていく
フラージェスが気が付いたときは遅く、既になくなっていた、するとそこにヌオーが登場、当然距離の関係上
疑いをかけられ、攻撃を受けてしまう。ヌオーには申し訳ないですが、クスッと笑えました、しかもこれだけ
では終わらない、今度はカゴの実を用意するが、フラージェスの背中を突いたメレシー、フラージェスはその
勢いで転倒してしまう、するとまたしてもそこにヌオーが登場し、疑われる、2度あることはサンドパンで
今度改めてオボンを用意するが、またしても消えてしまう、そしてやっぱりヌオーが登場、だが今回は幸いな
ことにフラエッテが持ち去る現場を目撃していた、「違うよヌオーじゃないよ、向こうに持ち去った奴観たよ」
のように伝えた、するとそこにスピアーたちがやってきた、どうやら自分たちもやられたと報告しに訪れた
ようだ、スピアーはメレシーを発見し、3匹で囲んでいく、しかも池に追い込まれたため潜ることもできなく
なってしまう、更にこの場を上空からオンバーンとファイアローが目撃、サトシたちもその現場に急行
ようやく見つけたと安堵するが、仲間のメレシーとユリーカの姿がないことに気が付いた

というのもユリーカは姿を消した、デデンネを探していたのだ、そしてそのデデンネはロケット団に捕まった
メレシーを救出しようと奮起する、パンプジンとマーイーカの登場で太刀打ちできないと判断したデデンネは
大慌てでユリーカの元へ、そしてユリーカもまた、ロケット団に追われ、サトシの元に合流、ロケット団が
企てた作戦は、メレシーのダイヤモンド級の固さを活用しポケモンたちを奪う作戦であった、案の定のその強さは
発揮されるが、これまで散々迷惑をかけてきた1匹のメレシーは仲間の危機に居ても立っても居られない
そこでヌメルゴンや先程まで疑いをかけてしまったフラージェスですら懸命に訴える

メレシーからすれば相当勇気のいることでしょう、あれだけの強さを誇ることにまず立ち向かわなければ
なりませんし、湿地帯のポケモンに「迷惑をあなたはかけたのだから知らない」のような態度をされかねない
いたずら好きのメレシーの性格の場合であれば却って、こうした危機的状況で頼みづらいものです、それでも
仲間のために必死に訴えかける、それを仲間たちも分かってくれます。これこそ湿地帯
でヌメルゴンが築き上げた功績そのものです、ヌメルゴンとフラージェスのように以前のできことで協力
しあえたなら話は別ですが、突如現れたメレシーに協力するのは至難です、相手がロケット団で奪われるのを黙ってみていることは確かにないとはいえ、フラエッテが見逃していればフラージェスから
「そいつの話は信用できない」といわれ、さらにもめ事がおこり大混乱になりかねない、こうした時にもしっかり
メレシーの話を傾聴し、現況から何をすべきかを早急に組み立てていくヌメルゴン、それはサトシたちと別れた後でも、常にこの湿地帯が平和であるためにヌメルゴンが培ってきたものでしょう、平和であり続ければ、それは
幸せですが、冒頭の砂嵐にすぐに対応したりする対応力など、平和が続きすぎると却って危機意識は
希薄していきます、スピアーがフラージェスの元に向かったのも、そもそもメレシーを捜索を協力しあえたのも
普段からそうしたいつ訪れるともわからない危機に備えて訓練されていることがわかります、ヌメルゴンも
成長していたわけですね

その証の1つでもあり、尚且つメレシーの踏み出す勇気によりロケット団に向かっていく、以前サトシを
ロケットのように射出したようにメレシー自身が回転し、そこにハスボーたち「みずでっぽう」で勢いを
つけることでアームを破壊していく、こうして1匹ずつ助け、増えた仲間と共にさらにアームを破壊する
最後はメレシーとヌメルゴンが協力しロケット団を避けていきます。

メレシー達のための場所を提供したのもまたヌメルゴンをはじめとした湿地帯のポケモンたちのおかげでしょう
確証はありませんが、あの場所は其々を回っているポケモンたちから適した場所の情報を得て見つけた
場所なのでしょう

前回の湿地帯とは当然状況が違うわけですし、脚本家さんも違うのですから同じ場所でもまるっきりかわるのは
当然ですが、湿地帯のように多く住むポケモンたちをヌオーやフラエッテの姿がみせたようにかわいらしく
しかもヌオーとの一件ギャグのように面白く手掛けられるのは大橋さんらしい面白い展開でした、
またそれ以上に大きいのが協力体制です、序盤のメレシーとデデンネの出会いからデデンネもメレシーのことが
気になって仕方なかったでしょうし、上記通り湿地帯のポケモンたち、サトシたちの協力体制はたしかなものです
大橋さんが手がけたトライポカロンでもイーブイを励ますべくユリーカやシトロンも協力し合いますし
テールナー・ヤンチャムの協力もとても心強いものでした、それが後押しになったからこそ、よりメレシーは
ロケット団に向かう姿勢が強くなったのかもしれないです、あの固い硬質に自分が何とかしたいと向き合う姿
メレシーの中に芽生えた「※ダイヤモンド・カット・ダイヤモンド」は仲間とも仲直りできることも成功した
わけで、平和の中でできるヌメルゴンの頑張りがこうして様々な形で伝わっていく物語が素敵でした

そして巻末にはまさかのアランが登場、しかも対戦相手はコルニであり、ジムバッチを8個集めたというのだ
戦いたいやつとはサトシの事でしょう、そのためにここまでやるとは思いませんでした、彼の心理状況は
サトシとの出会いにより新たなる道が出たのは間違いないですが、これから訪れるフレア団とのことなど
一体どうなるのでしょうか?

※「ダイヤモンド・カット・ダイヤモンド」とはベルギーの諺(偶然か?狙ったか?フランスの隣国である)
 ダイヤモンドのように硬質のものを切るには、同じくダイヤモンドのように硬質でなければならない
  転じて強者や知識が優れていると、それに対抗するには同様に優れたものでなければならない
  ということ、またそうした者同士の戦いが冷静かつ非常に激しいこと

今週の一枚
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は終盤の温泉シーンです、オンバーンやデデンネの
遊ぶ姿も勿論いいです、その上セレナの結構大胆なつかり方もまた驚きました、タオルとかで隠しそうな
ものですが…

ポケモンXY&Z感想 「サトシゲッコウガVSメガユキノオー!」

天気 曇りのち雨
あらすじ
ウルップとのジム再戦を行ったサトシ、8個目のバッジを獲得した、

感想
冒頭はジムの入り口前、セレナは不安そうにサトシに声をかけるが、サトシはしっかり振り返って
「もう迷わない」と強く応える、セレナもさぞかし胸をなでおろしたでしょうね。
ウルップと再会し、あっという間にジム戦を再開、審判のルール説明を剰えウルップすら割愛します
細かいことはいい、3体倒せばと、シトロンも驚きの大胆なやり方です、当然サトシより審判の方が付き合い
長いです、こうした形式の則る有無もですが、審判に対してこのような切り替えしで審判もまるで初めての
経験のような流れでした、それはもうウルップはサトシが門をくぐってバトル場に立った瞬間に分かった
わけですね、彼の目つきから焦りや不安が払しょくされ、決意と熱を持っていることを、それに自分も
一刻も早く受け答えしたい気持ちでいっぱいなのでしょう。

最初ウルップはユキノオーではなくカチコールできます、するとピカチュウもサトシに確認を取り
彼もピカチュウを選択します、このやり取りですが、当然ピカチュウも前回は心を痛めていました、自ら
トレーニングに励み、帰還した彼を待ち望んでいました、それ以前に敗北した時もピカチュウですら
サトシがいつもと違うことに気がついていた、そうした経験を踏まえて
「サトシ、落ち着いて冷静に、遠距離で攻撃できる俺が行くよ」といった感じで伝えたのでしょう。
前回のバトルではこのカチコールは出なかったのですから、どのような戦略を繰り広げてくるのかは未知
これもまたウルップの作戦で、違うポケモンを出すことで、挑戦者がどのような対応変化力を持っているかを
試しているのでしょう

カチコールはその体の小ささから小回りの利く動きと、氷の場を使った動きをしてくる、その上
「こごえるかぜ」を使って素早さを下げてきます、ゲームでの素早さの下がり方をこのように表現してくる
うまさはとても見ごたえがありました、「10まんボルト」で攻撃はできるが「かくばる」で威力を上げ
攻撃を仕掛けてくる、素早さが下がっているピカチュウをどのように対処するかと思ったら、もうピカチュウは
分かってた、場を走りまくり、体温を上昇させることで氷を溶かしていくという作戦、これで素早さが戻った
ピカチュウは「でんこうせっか」「アイアンテール」の2連続攻撃で、カチコールを倒していく

ウルップの2体目はクレベース、強力な「10まんボルト」に対し「ゆきなだれ」で打ち返していく、この技に
対しピカチュウは滑ってかわしていく、だがこれをウルップは予想していた、そしてここから互いの攻防戦が
交錯し合う、「ジャイロボール」での回転力を活かし攻撃をするのに対し、「アイアンテール」を地面に
あけることでそこに誘導し動きを止める、しかし「ストーンエッジ」で更なる追撃を、すると再び
「10まんボルト」で対抗をしていく、しかし「ジャイロボール」が直撃しピカチュウは倒れてしまう

サトシの2体目はファイアロー、ウルップはどのポケモンも目が輝いていることに気が付きます。サトシも
輝いていて、ポケモンたちも輝いている、0からスタートしたのは何もサトシとゲッコウガだけでなく
ピカチュウやファイアローももう1度気持ちを立て直したのでしょう、その気持ちは以前あっさり倒された
クレベースにも果敢に向かっていく、「ストーンエッジ」を喰らいながらも「はがねのつばさ」や
「ニトロチャージ」の技で向かい、クレベースを倒していく、ウルップは見事な力技に感心する、この力技で
いえば前々回も確かに見られますが、気持ちの変化で、こうも歴然と変化することをしっかり描写されています
ただ相手を倒すことだけに集中しすぎ、周りが見えず、力任せに強引に押し出していく方法では勝てる試合でも
勝てません、けれども今回は違います、ファイアローやピカチュウの煌めきがサトシと一致しています
彼の特権である攻撃は最大の防御も冷静あってもものですし、ピカチュウの助言やファイアローの的確な
飛行感覚などサトシが助けられている部分もあります、これこそが彼が迷いの森で学んだことですね
共に頑張ることこの2つの援助なくしてここまではこれていません

ファイアローの気迫でクレベースを倒し、ウルップはユキノオーを出してきます「俺に勝つんだろ?」という
アップ映像がインパクトも大きいです、この辺りからウルップの力の出し方がさらに加速します、それは
彼が台詞にもあった「もっとお前さんを知りたい」ということ、前挑戦時には自分は勝利したとはいえ
底力そのものは見えた、目つきも変化し、再挑戦をし、ここまで進めてきている、年配者の彼をもってしても
その技量で測れないプレーヤーが目の前にいるかもしれない、それは前に「それができないから愛している」
という一文にも重なってきます、焦りの不安が充満するサトシへの対策は用意できたものの、ショータの
ように様々な手法で自分に挑んでくる、それに対し経験の豊富さから出してくる、引き出しの多さで
彼が挑戦者を試すわけですが、これまでの引き出しにないものを出してくる、それはたとえ年配者でも
学ぶことがある、気づかされることがある、サトシが先導者であったもののセレナに教わったように
言い換えればそれを強調させるためにこの台詞を持ってきたとも考えられます。

ユキノオーは「こおりのつぶて」でファイアローの逃げ道を防ぎ「ウッドハンマー」で倒していく、最後の
ゲッコウガが登場した時も「お前さんを待っていた」と伝えます、これもまたサトシゲッコウガという
見たこともない姿にとても興味を示し、もし彼らが力を合わせたのならどんな新しい学びと秘めたる
可能性を持ち合わせているのかを知ることができる、より本気で挑んできたのには、こうした所以が
あるわけですね

ゲッコウガの「みずしゅりけん」などの強力なわざにも耐え、「ウッドハンマー」を仕掛けてくる
ユキノオーですが、今回は目玉付近を狙ったり、手で防いだりなどして強引な破り方がないだけでも
随分前々回との差異がわかります、そして「一緒に行こうぜ・ゲッコウガ」ゲッコウガが頷いてから
この台詞が聴かれ、更に手を伸ばしサトシゲッコウガとなります、決してサトシだけが前のめりになるのでは
なく、お互いに力を合わせて突き進むことが明確に描写されます、背中に水手裏剣をまとい完全な
サトシゲッコウガとなります、サトシゲッコウガの燃焼はウルップにも強く感じ取る、しかもサトシは
ゲッコウガの攻撃による手の動きを完全に再現している、一応カルネ戦でもやってはいましたが
更に忠実になっていたうえに、足の動きというものまでやりこなし、サトシが腕を曲げると、ゲッコウガも
腕を曲げるなど互いに一致率が上昇している、その一致率からくる強さはさっきとは別のポケモンのように
感じるウルップは訊ねた「いったいこの数日で何がお前さんを変えたのか?」とそれに対しサトシは
「ポケモンと一緒に強くなる、それが俺のやり方なんです、ゲッコウガはそんな俺のためにつよくなって
くれた、これが新しい俺たちの最初のバトルなんです」

迷いの森で自分の事すら見えず視界不良に陥った、そんな時セレナの声で動き、野生のポケモンたちと
触れあうことで原点回帰を成し遂げたサトシ、彼の礎であるポケモンと共に歩みだすことを示唆しています。
それはその前にウルップがポケモンを信じているかどうかと伝えた際に「信じている心算です」という一文
心算ということは彼が自分の弱さを理解し、まだ自分の知らない信じられている部分があるということ
ピカチュウ達がサトシのいない間にトレーニングをしていたこともきっと後に分かったのでしょうし
ゲッコウガもサトシのために必死になったことに気付かされた、ポケモンたちと共に歩むという
サトシゲッコウガの進化系ともいえるこの状態が重なり合った新しいサトシ、そしてこれからも伸びよう
とする両者、それ今の姿なのでしょう

それに大きく感服した、そんな彼をもっと引き伸ばしたい、もっと彼の可能性を拡充したい、ウルップは
そう強く感じメガユキノオーにメガシンカさせた、単に互いが修業しただけでなく、気持ちの面でも
まるで別人のように様変わりした、もっと彼を知り、彼の実力を導き出すためにウルップができることを
こなしています、これこそがジムリーダーの役目なのでしょう。「本質・熱さ・未来に応える」とは
そういう意味が込められているわけですね。

メガユキノオーとなり威力がさらに増してきた、サトシゲッコウガとの攻防はまさに互角に渡り合う
そんな中凍った刃を装着するゲッコウガ、これをどのように武器として使うのか?と想ったら
なんと凍った刃をスケート靴のように乗って高速移動するとうまさかの作戦、より俊敏な動きが
できたゲッコウガはメガユキノオーの目の前まで現れ「つばめがえし」がさく裂、ウルップも思わず
「俺の氷を砕きやがった」と驚愕、サトシの本質、ゲッコウガの煌めきがウルップのいうもろい部分を突き
勝利、ついに8個目のバッジを獲得した、

熱いバトルだけでなく、固いきずなで結ばれていることに感銘を受け「おまえさんが好きになった」と
伝えるウルップ。ポケモンたちがサトシのために、サトシがポケモンたちのために、お互いがお互いを
助け合い、そのために自分ができることを、敗北したこともあり、自分自身との戦いをも攻略した
リーグ戦に向けて更に決意を新たにするサトシとポケモンたちで、今回は幕を閉じるわけですが、今回の
ジム戦を見ていて感じたこと、それは今回の経験がこれまでセレナが経験してきたことに類比していることです
例えば冒頭セレナは心配そうにサトシに大丈夫かと訊ねます、前回「おかえり」と安堵しにもかかわらず
あそこで何故改めて不安を持ったのか?それはいざ、バトル場に立った時に敗北の気持ちが
甦ってしまわないか?彼の中でまだ何かが燻っていないかと危惧したのでしょう、ウルップが
「俺に勝つのだろう?」という発言や目つきが変わったことに気が付く点からしても、メェークルレース回を
彷彿とさせます、この時はセレナが母に立ち向かうという勇気がなければなりません、これを今回のサトシでいうならウルップに立ち向かうということ、戦う前にも既に気持ちの面で折れていないかを確かめますし、両者とも
前回より気持ちが変化していることを読み取ります、それでいてレースを本気で挑むサキとメガシンカしてまで
挑んでくるウルップ本気を魅せることで、覚悟の中にある熱願冷諦を引き出そうとします

断髪し手気持ちを切り替えるところ・フォッコとたちと一度離れて存在の大きさを学ぶところ、これも
迷いの森でサトシが経験してきました、メガシンカしてバトルは厳しくなったというのにバトルをとても
楽しみにしている描写もセレナがトライポカロンにて勝負という場においても楽しそうに行う姿勢もありました
けれどもこうしたことはセレナが先輩になったというわけではない、寧ろセレナのこれらの経験はサトシから
学んだ(エルもあるが)ことです、しかもこのうちの一つは冨岡さんが担当されています、つまり自身が原点に
返り仲間のことを改めて気づかされ、自分自身を〇からスタートすることで彼の本来の魅力である武器が
改めて描写され、それがより強固となった、だからこそセレナはこの回でも改めて「おかえり私の憧れの人」と
伝えた、口だけでなく、自分自身が教わった憧れの存在が憧れの強さに
戻ってきたことを、バトルの内容も含め本当に熱い内容でした。

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は2枚あります
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1枚目はハイタッチするサトシとゲッコウガ、1つの山を乗り越え、互いに頑張れたことを称えあう両者
とても気が合っていますね。

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2枚目はセレナに向けての手を合わせるシーンです、後のシトロンとユリーカもするわけですが真っ先に
セレナのほうにやります、自分が迷った時に、救いの手が差し伸べられた、普段なら絶対にしない雪玉を
投げてまで悲しみの顔で訴えかけるセレナの姿に衝撃を受けたはず、これがなければサトシはまだ
彷徨い続けていた、ゲッコウガやショータを引っ張る役目でなければならないという重圧をセレナが
はずしてくれた、それはサトシではなくセレナ自身が経験してえてきたこと、上記の類比経験と違い、救える力は対比によるもの、自分を助けてくれたセレナに感謝の気持ちがこの拳に改めて刻まれていることが
わかりますし、この2人の関係はこうしてサトシゲッコウガのように互いに支え合う関係にこれまで以上に強くなったことが伺えますね。ゲッコウガが水タイプですが、セレナともども水魚の交わりです
今回の経験を経て互いに結ばれた因果関係がとても大きいです。

ポケモンXY&Z感想 「迷いの森…進化の夜明け!」

天気 曇りのちはれ
あらすじ
迷いの森でサトシは再びゲッコウガと力を合わせあうことを決意、ジム再戦へと決意を固める。

感想
冒頭からゲッコウガまでも姿を消し、タイトルが読まれないという異常事態、無印から数えてもタイトルが
読まれないことなど記憶にはなかった、それほどまでに現況が深刻であるという示しであろう

居ても立っても居られないセレナは単身で森に向かっていく、この森に向かったとは限らないうえに、広大な
森林からどうやってさがすのかも課題となるはずだが、昨晩から翌朝になっても戻ってこないサトシに
自分だからこそ何かしなくては突き動かされたのでしょう、自分から動いて何かを起こさなければ
これまでサトシがそうしてきたように、セレナもトライポカロンなどを通じてそれを学んできた、なんとか
自分が力になれたなら、その一心で向かったのでしょう。

そしてピカチュウもまたサトシのボールから3匹を繰り出した、恐らくサトシとゲッコウガが姿をくらました
ことを伝えたのでしょう、我慢できなかったルチャブルが拳をあてていたのも音楽ともに痛々しいです
「なぜ俺たちに何も言わずにどっか行ってしまうんだ」そう拳に突き出すかのように
そしてゲッコウガもまた悔しさを拳ににじませせる
そしてセレナはこれまた愛の力かなのか、すぐさまサトシのところにたどり着く、荒い息をしていたということは
全速力でここまで来たのでしょう、それほどまでに彼のことが心配だった

セレナの存在に気が付いたサトシは勝手に出て行ったことを謝罪、するとセレナは
「サトシの中で、もやもやしているものがあるなら話して、何でも聴くよ、少しでもサトシの役に立てるなら
サトシの気持ちわかるよ、私もトライポカロンで失敗した時」

視聴者側からすればこれとないくらいにセレナの対応が実にいいですね、相手がサトシということは勿論大きい
ですが、「もやもやしている」ということをセレナ自身も気がついている、まずそこを相互的に確認し
話を聴く体制を取ります、これまで受け身だったセレナからすれば、彼を探しに行くだけでも十分積極的で
このようにサトシを助けるべく話を聴く側の立場に回れるというのはとても大きいです、千差万別の悩みに対し
自分がそれを受け切れる覚悟がなければならないのですから、それすらもセレナはできると確信し行動に
この台詞の仕上げは自分も同じ経験をしたということで話しやすい雰囲気づくりとその痛みを知っているから
話してほしいという願いまで込められている、よくここまでできるものだと思いましたし、彼の悩みが
極限状態でなければ、これで救われていたはず、しかし…

「セレナに何がわかるんだよ」ゲッコウガは自分への罪悪感が募りながらも、そのことだけが頭によぎりすぎて
自分の事すら見えていない現況、おもわずセレナに冷たく当たってしまう、これまでセレナへの対応力は
デート回以降ますます進化し、服装1つをとっても賞賛している、それは単にするしないということだけで
なく以前なら興味を示さなかった範疇にも気を配れるようになっているということ、それをしっているだけに
この一文はかなり強烈でした。
「じゃ話してよ」
「これは俺の問題なんだほっといてくれ」

これで我慢できなかったセレナは驚くべき行動に出る、それは雪玉をサトシにぶつけてきた、それも涙と怒りと
相反する表情が入り混じる姿で
「私の知っているサトシは、いつも元気で、皆を引っ張って、一生懸命で、ポジティブで、最後まで絶対諦めない
だから私は…私は…今のサトシなんて、ちっともサトシじゃない」

私はのあとうっかり好きだといってしまうくらいの勢いですが、この言葉には2つの解釈方法がとれます
1つは言葉通り読み取る方です、セレナからすればオーキドキャンプに出会った時から、サトシの良さに
気が付いた、再会し共に旅をする中で、サトシの強さに憧れるだけでなく、自分が試練を乗り越える追い風と
なった、なによりこれらをサトシはマスタークラス終了後、セレナの質問に対し「そうか?」とつぶやきます
またサイホーンレースという本来自分の方が明らかに経験しているものに対しても必死に食らいついていきます
サトシがこれら全てを無自覚でやっている、けれどもそれはセレナからすればどれもが自分にはないものばかり
勿論シトロンやユリーカもそうでしょうが、デート回やサマーキャンプ回、最初の出会い、フォッコ進化回など
から考えれば、セレナの受けた影響は最も大きいでしょう、言い換えれば4人の中で最もサトシのことを
知っているのはセレナなのではないか?本人は気が付かないが、周りは知っているということは実によく
あることで、まして受け身だったセレナに対して、何事も全力で挑むサトシという出会い、無我夢中で
自分もぶつかった結果、マスタークラスでの栄光だけでなく、ヤシオにも声がかかったくらいだ。
サトシのことを誰よりも知っているからこそ、現況のサトシが受け入れられない、そんなサトシの姿を
見たくなかった、ショータも含め最も影響力が大きかった彼女だからこそ、その想いをぶつけたい気持ちも
また強大なのでしょう、(もう1つの意味については後述致します)

セレナに雪玉を当てられ、倒れこんだサトシは「自分らしくない」ことに気が付き、後ろにいたオタチ達が
びっくりするくらいの大声で叫びます、すると立ち上がって、今までのがウソのように元気に走り出します
以前の風邪ひいた時以上の即効性特効薬、最初のジムの時も自分らしさを彼女の言葉で取り戻し
立ち直れた、今回は結構類似点があるわけですが、お互いの経験や秘めたるものなどは相違点もある
あれだけ落ち込んでいたのにセレナの言葉でこれほど回復できる要素、それはサトシが走り出す直前の
台詞「じっと考えているなんて、俺らしくない、わかんない時は、動く、動いたらなんかわかる」
何を隠そうサトシの十八番で、それをそのままセレナに伝えたばっかりである、サトシにしてみれば
自分の素性を隠してないないとはいえあれほどまでに自分のことを見抜かれたうえ、自分らしくないことを
あれほど強烈に突き付けられた、セレナがどれだけ本気で自分のことを心配していたかもですし
セレナがあれほどの大胆な行動をした、いわば「動いたらなんかわかる」をセレナがやってのけたわけです
そりゃ自分が伝え続けたことをあの表情でぶつけられたらショックでしょうし、雪の冷たさもあって
ようやく頭を冷やし自分のことを考え直すことを思い出したのでしょう
彼自身という「※足元から鳥が立った」、サトシ、足跡が確実に前進し本当に翼が生えたようにかんじますね。

一方ピカチュウ達は自主トレーニング、サトシのために今できることをやります、サトシの知らない
ところで、大好きなトレーナーのために全力でやる、いつもサトシに支えられてばかり、だから今度は
自分たちがサトシを支えなければ、その衝動に駆られたのでしょう、そこにセレナは現況のサトシに苛立ちを
隠せないままポケモンセンターに戻ってくる、ピカチュウに訊ねられても機嫌を損ねるが
雪が激しくなることを伝えられ、どうしても我慢できない、再び森に向かおうとする、やはり
サトシが心配でならない、前回ショータが憧れの気持ちを落としていないのと同じように、セレナも
あれだけ突き放されても、彼の身の安全を優先したのでしょう。

サトシを探すべく森に入った一行、ピカチュウはそこでロケット団に、ピカチュウ単体のため狙いを定めるが
ピカチュウの攻撃がいまいち来ない、尾てい骨にくるという具現的な説明付き、剰えご丁寧に
「もう一回打ってみろ」と誘いにかかります、もしこれが油断するための作戦だったならどうしていたの
だろうかと思うのですが、電撃を喰らっても飛ばされないくらいに弱い、弱いからゲットしなくてもいいと
立ち去ってしまいます、要因さえ取り除けば十分機会はあるはずなのですが、これも彼らなりの信念なのでしょう
強いピカチュウをゲットするという本心ですから、この状態ではゲットしても無駄だと判断したのでしょう
彼らもそうした意味ではゆるぎない、本質を変えてないないですね

吹雪が酷くなってきたので、プニちゃんは洞窟を発見し、一行を洞窟に案内する、降りしきる吹雪の中
薪を焚いて収まるのを待つ、サトシ無事だといいのだけど、不安に駆られるセレナ「私さっき、ついかっとなって
サトシにひどいこと言っちゃった、だって私にとってサトシは憧れの人だから」この言葉にシトロンも賛同
します、勿論彼自身も自分のジムを取り戻す際に、勇気がなかった時に彼に出会った、機械のことを理解
出来なくても、全力で挑もうとするその姿勢は彼を大きく突き動かした、それは間違いないことです
ただセレナが抱くのとシトロンが抱く其々の憧れは相違点があるでしょう、そもそも憧れという感情は距離感が
ないと抱かない感情ですが、一応ジムリーダーという経験を担っていて、発明品も作れる彼と違い
おやつ作り以外は何をやっても長続きしないセレナだった、何にでも懸命に取り組む態度、何故こんなに
頑張れるのか?頑張るときの姿って素晴らしいことを見て聴いてだけで学んだ後に、メェークルレースで
自らも学んだ、サトシにあってセレナにないものがあまりにも大きかった、つまり憧れの長さが
凄まじい距離感だった、セレナが旅をする中で、サトシと一緒にいる中で吸収したこと、服が破損したときも
忍び寄るトラウマに負けそうになりながらも、奮い立てたのは彼の強さから学んだもの、だからこそ
あの時のサトシを一番見たくなかったって思いに駆られ、思わず行動に出しまうのも頷ける。それだけ
サトシへの思いが強いということでしょうし、それゆえに自分の下行動が今となって痛みとなったのかも
しれないですね

ゲッコウガはセレナたちの想いを伝えに来たジカルデと出会う、ゲッコウガも挨拶をして向かう、確証は
ないですが、恐らく「サトシを見つけた、ポケモンを救おうとしている、お前も力を貸すときじゃないか?」
そうゲッコウガに伝え「かたじけない」とでも伝え向かったのでしょう、ゲッコウガもサトシ同様
樹木に拳をぶつけるほど悔しがり、頭によぎるのはジュカイン戦と、クレベース戦、此方も自分のことで
頭がいっぱいになっていたところに、ジカルデがやってきて、ようやく自分を取り戻し、サトシのために
動こうと向かったのでしょう。

一方サトシも、洞窟をみつけて、そこに避難する、するとその付近にはナゾノクサなどのポケモンが
避難がてらサトシが誘う中で、サトシは思い出した幼少の頃を、吹雪が収まるまで一緒にいようと
誘ったポケモンたちはサトシと過ごす、すると悲鳴が響き渡る、高い木の枝にはコフーライがいて
凍えそうになっていたのだ、順調に救出し、最後の1匹を救出に向かう、しかしコフーライは怯えていて
勧めそうにない、サトシが手を伸ばし、なんとかつかむことができたが、その瞬間枝が折れてしまい
サトシも落下してしまう、そこを救出したのはゲッコウガ、サトシを助けたのだ、だが強風にあおられた
コフーライがサトシの元から離れてしまい、崖下に転落する、「助けたい、俺たちならやれる」
これまで勝利だけを求めてサトシゲッコウガになってきた両者にとって初めて、守るために重なる
そして「たち」という2文字、サトシもゲッコウガもお互いがお互いを想いあい、力を合わせ合う
枝をよけ無事に茶駆使するシーンはギターアレンジもかかりとても心躍るシーンでした。
コフーライを全員無事救出し、サトシはゲッコウガに迷惑をかけたと謝罪、そして洞窟に戻り
ゲッコウガに過去の話を参考に現状を伝える、幼少の頃ポケモンに会いたくて森に入るも迷ってしまう
降雨し、今回と同じようにやり過ごすことにした、その時、また今回と同じようにポケモンに出会い
一緒に来るよう誘った、ポケモンと共に木の中で過ごした時間はとても嬉しく、はやくポケモン
トレーナーになりたいとおもったそうだ

「ごめんな、ゲッコウガ、一人になってわかったんだ、ショータと約束して、早くバッジが欲しくて
絶対ウルップさんに勝ちたくて、なんか焦ってた、トレーナーなんだから、俺が頑張らきゃ
しっかりしなきゃって、そんなの一緒に頑張るってことじゃないよな、隣を見たら、仲間がいる
大好きな、仲間がさ、さっきお前とコフーライを絶対助けるんだって思った、お前がいるから力を出せた
(ゲッコウガの正面に向き直り)ゲッコウガ、力を貸してくれないか?もう1度0からスタートだ」

BGM「ともだちのテーマ、ずっとともだち」も重なり凄まじいシーンと名言です
この凄まじい場面を1つずつ見ていきましょう、コフーライを救出する道中の台詞がんがあの洞窟内
でのやり取りですが、ここで類似した幼少時のシーンと話題を持ってきたのは何故か?
(あの頃からすでに無茶しているのもいかにも彼らしいですが)
この時サトシは道に迷っていた、そのことは不安そうな顔をしているサトシを見れば一目瞭然です
しかし、バタフリーなどに囲まれて、不安払拭どころか笑顔満杯です。雨に濡れていたポケモンたちを
助けた心算が、不安な心を救うという逆にサトシが救われ、トレーナーになる決意をも後押ししてくれた
このころも、そして今も自分は支えてもらっている、ゲッコウガの力を引き出すのは自分の役目だと
深く考えすぎ、自分の事ばかりになってしまった、もっとゲッコウガのことも仲間のこともみていく
べきであった、バタフリー達に助けられたあの時のように、お互いに助け合うことで乗り越えられる

そして0からスタートと告げます、このような台詞の言い回しの場合「1」からやり直すというのも
ありますが、何故0なのか?ゼロとは全く何もない状態です、サトシがバタフリーとの出会いで
変われたように、今回もオタチ達と過ごし、コフーライを助ける中で、サトシの中で大きく変わった
焦りが消えて、これまでのようにお互いが交互に走るのではなく、ゲッコウガと二人三脚で進む
今までの歩み方とは違い、今までの景色とは違う、今までの気持ちとは違う、そんな自分たちが
この場で獲得できた、だからこそ貯えのある1ではなく、ゼロなのでしょう、そして誓い合いの
突き進みです、コナンという別アニメですが、こんな台詞がありました、新一が蘭を通してテニスの女王に
対して
「0は全ての始まり!そこから出発しないと何も生まれねぇし…何も達成できねぇ!」
サトシも、ゲッコウガもこの0でまさに出発したわけですね

更にもう1つ冒頭のセレナが雪玉を投げたシーンで隠されたもう1つもこのシーンを見終えると、より明確に
なります、つまりセレナが仮に自分の力で具現的にサトシのジム戦の事やもやもやしていることの解決策を
導き出せなかったとしても、話してくれたなら、セレナなりに懸命に何かを施したでしょう。サトシは
それさえも拒んだ、何を一人でふさぎ込んでいるのか?それは即ち自分たちを信用していないことにも
なりかねない、周りも自分も全く見えていないそんなサトシの姿が信じられなかったというところでしょう
これがセレナなので余計です、というのもサトシはセレナがトライポカロンに挑むにおいて具現的な伝授を
行っていないからです、それどころか初優勝時の回想のように「セレナの最高」とただ単純に賞賛したに
すぎません、けれどもセレナにとってそれは何よりの追い風でした、たとえこの競技のことを知らない
彼(勿論シトロンやユリーカもですが)であっても、自分のことを気にかけ、信じて待ってくれている
「支えてくれる仲間のためにも、最高のポフレを作る」セレナはそうした人のぬくもりを知った
何をやっても長続きしない上に、母からのサイホーンレースの練習も嫌だったセレナ、それは人と関わる
時間・空間さえも作る環境がなかった、憧れの彼に出会うことでその環境は大きく様変わりした
そのことはヤシオについていくことを断った時に自ら口にしています。そうして学んできた強さ、
だからこそ、それを力に変えようという決意が芽生えた、きょうだいであるシトロン・ユリーカと様々な地方を
巡り、尚且つ先導者だったサトシと比べると、そうした人の痛み・人の温かさを最も理解しているのはセレナ
なのかもしれません、あの雪玉投げシーンはそうした、理解を学ばせてくれたサトシだからこそ
あのような驚きの行動に出たのでしょう、

そしてそれを今回のことでサトシも学んだ、だからこそ彼らに合流後最初に謝罪した、そしてセレナが
謝ろうとする前に、サトシ側から感謝した、サトシが見たセレナはよく笑って、よく元気でいる、そんな
セレナが、泣きながら怒るほど自分に向かってきた、本気で自分ことを心配していなければあそこまでは
出来ません、サトシもセレナの異様な行動を経て上記の台詞にもあった隣を見れば大好きな仲間がいる
トレーナーになる前も、そして今も自分は仲間がいることに気付かされた、暗く一人で考え込んでいた
自分を目覚めさせてくれた、最初のジム戦も、デート回の時も、そして今回も彼のピンチを救ったのは
2人になるときのシーンである、間違いなくサトシも今回のことでセレナの存在をこれまで以上に
強く大きく意識したことでしょう
そしてその目つきに偽りがない、ついかっとなって行動し、自分から謝ろうかとしたときに先に感謝が
述べられる、そんなサトシが目の前にいる、自分の憧れのサトシが、他にも台詞がありそうですが
その中から選ばれた「おかえり」はぐれているということだけでなく、自分の知っているサトシが
自分のことを大切に想ってくれるサトシが帰ってきた、本当に夫婦かと勘違いするかもしれない
くらいの良いシーンです

リーグ戦の会場がミアレに決まり、改めてジムに向けて、再スタートを切る、するとゲッコウガがボールを
前に差し出した、そう博士の研究所を旅立ったあの時の再現だ「俺も0からから始める、サトシお互い
新しくなった姿で突き進もうぜ」そう伝えているかのように感じました。
普段のサトシからは考えないシーンを何度も描写したん、今回の返しと、こうして誓い合えるシーンが
何とも素晴らしく、今年に入ってからの中でも本当に屈指の良い回でした。

※足元から鳥が立つとは 身近なところで意外なことが突然起きること。また、急に思い立って慌しく行動を起こすこと

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はサトシ復帰記念に伴い豪勢に7枚使用です
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1枚目は振り替えるサトシです、これをよく見ると、雪玉が当たって振り返り顔が見える瞬間は
「何当ててんだ?」みたいな表情なのですが、セレナの姿を見て少しが苦戦とする姿に変わります、
セレナの今までに魅せない表情に驚きを隠せなかったのでしょう
イメージ 2
2枚目は雪玉をなげるセレナです、大好きな相手に泣きながら怒り、まして雪玉を当てるなど
なかなかできないことです、本気で怒ってもらえる存在というのはとても貴重です、それほど彼のことを
信用し心配し、戻ってきてという心の叫びが見られます、

イメージ 3
3枚目は一本の線です、線も絆も結ぶもいとへんを使います、まさに糸のようにお互いが結び合う
これまでよりも強く・固く・互いに向き合うこと蛾より鮮明に分かるシーンです
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4~5枚目はサトシゲッコウガの拳シーンです、3枚目は雲が取れて満月の光、4枚目は、朝の光で
まさに「開雲見日」でしょう
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6~7枚目はサトシとセレナです、ゲッコウガの存在をも気づかせてくれた、自分の悩みを吹っ切ってくれた
セレナに素直に感謝するサトシと、まるで自宅に帰ってきた挨拶のように「おかえり」と伝えるセレナ
2人の思いあう気持ちが単なる仲間以上に見えてきました。

ポケモンXY&Z感想 「エイセツジム戦!氷のバトルフィールド!! 」

天気 曇りのち雨
あらすじ
エイセツジムに挑戦したサトシ、しかし敗れてしまう。

感想
エイセツシティに到着したサトシ一行、ポケモンセンターで借りてきたという衣装がなかなか似合っています
特にユリーカのペロリーム衣装はなかなかかわいいですね、おまけに白銀の世界を楽しもうとしている姿も
彼女らしいですね

ジムまで競争するユリーカたちに対し、サトシは一緒にきたショータに追いつくから見ていてくれと伝える
想えばこの台詞を通してもすでに敗北の準備が整いかけていることが伺えます。普段のサトシなら同じ状況に
なっていたとしても「俺のやり方でバッジを必ずゲットする」のような言い回しをいうはず、今回の台詞
だと目線がショータになっているようにさえ感じます。

ジムに到着し、カチコールのお出迎えを済ませ、ジムに入る、そこには一面の氷世界で覆われていて
ジムリーダーのウルップも氷の椅子に座っている、原作のゲームどうよう「あれだよ」を使ってくる細かさも
アニポケの丁寧さがよく出ていますね

ウルップは氷は時に固く、時にもろい、相手の強さに応じて自分の強さも変化することを伝えます、通常
バトル前に態々こんなことを言う必要はないはずです、けれどもこれがジム戦ならではということでしょう
ジム戦は相手の力量を見極める檜舞台である。相手のポケモンがどんな強さを持ち、トレーナーが
どんな戦略を見せてくるのか?実際氷という物質が固くもろいことも利用し、どういうときに固く、どういうときに
もろいかそれをこの場で魅せてほしいというジムリーダーから挑戦者へのねぎらいというところでしょう、現に
ショータに気が付いた彼は熱いバトルだったと称賛します。彼の戦略や強さが自分の氷を見事に攻略し
乗り越えた、つまりショータがその固さともろさを理解し、自分のポケモンと自分自身だからこそできる全てを
ぶつけてきた、だからこそそれを「熱いバトル」だったと評価できるわけですね

サトシの最初はルチャブルで挑むのに対し、ウルップはユキノオーを出してくる、ユキノオーの特性により
霰状態になりダメージが蓄積していく、氷上のリングというやや慣れないバトル場ではあったが強力な
「フライングプレス」がさく裂、その勢いの良さはウルップも評価するほどであった「ウッドハンマー」を
避けながらの「フライングプレス」と「とびひざげり」が決まりユキノオーを倒す
ウルップの2体目はクレベース、アイスボディにより霰状態で少しずつ回復する特性を持っている。また
ここから自分側のポケモンでの特性だけでなく、サトシの特性をも活用した技を見せてくる、ルチャブルには
蹴り技をはじき返す「ジャイロボール」を使ってきます、ルチャブルは接近戦で一気に叩き相手を倒していく
強さを持っている、それをユキノオーとの戦いで理化したのですから、回転することによってそれを
避けていく、それはサトシ側にそうなった場合にどのように次に戦術を変えてくるかを試していると言える
でしょう

蓄積した霰ダメージもありルチャブルが倒れ、ファイアローが挑む、空中からの攻撃と効果は抜群の炎技に
対しては「ゆきなだれ」という対応を出してくる、もうサトシの精白を見切っての技選択であることがわかり
ますし、サトシらしさではありますが、それがいつも以上に前面に出すぎて、危険信号はこの辺りンから
鳴り始めた、というのも「攻撃しなけりゃ勝てない」それはその通りなのですが、相手をもう少し見極め
何処にスキがあるか?ゆきなだれを避けながら攻撃できる選択肢はないか?それらを分析しながら
闘うことが求められるはずですし、普段のサトシならこれもやってのけるはずです、しかし…

「ゆきなだれ」を2度も喰らってしまい、ファイアローは倒れてしまい、ゲッコウガが挑む、得意とする接近戦
からの強力なわざに加え「ジャイロボール」を「みずしゅりけん」を連続で放つことで、はじけた水が氷結し
クレベースの動きを止めることに成功する、更にはサトシゲッコウガになり強力さにますます力が
入ってきた、ゲッコウガのダメージがサトシ自身にも加わり、サトシの焦りにさらに拍車がかかってしまう
「勝ちたい、どうしてもこのバトルに勝ちたい」この時のサトシの狂気ともいえる表情、間に挟んだショータの姿
はっきりいってこんなサトシの姿は見たくなかったといいたいくらいに、完全に自分さえも見失います
ますます力押しになったサトシゲッコウガにも冷静に「ゆきなだれ」と「こおりのきば」で相手の押しを見事に
切り替えしていく、サトシの痛みが頂点に達した時、ゲッコウガも倒れ、サトシは敗北してしまう

最初のジムでの敗北とは明らかに違う、こんな姿をみるなんて見ているこっちも胸が苦しい思いです。
サトシは基本攻撃は最大の防御だと豪語してきました、それは彼の武器でもあり、それこそがこれまでの危機を
乗り越えてきたのは間違いありません、けれども普段のサトシならその中に戦略を織り交ぜてきました
例えば「がんせきふうじふうじ」やヌメルゴンでの「あまごい」や「シザークロス」からのトリル破壊
どれも大した火力はないけれど、状況に応じた冷静な判断力を強い技に組み合わせることで、彼の武器がより
磨きをかけていることがわかります、ニャオニクス戦に至っては参戦していないピカチュウに委ねることで
「みらいよち」を封じることまでやっています、自分の得意とする強力技をより見出すためになにをどうすれば
よいかをバトル中に見つけ出す、それはショータも学んでしまうほど彼の良さでありました、しかし今回は
どうでしょうか?ルチャブルはまだしも、上記のファイアローの戦術に至ってはまだ慌てて攻撃する必要は
なかったはずですし、ゲッコウガの攻撃でクレベースの動きを止めたのも一見彼の奇抜なアイデアに見えますが
上記の奇抜技集から比較すれば、力押しあっての戦略で、寧ろガンガン押し倒してきた結果偶然あのような
現象がおきたようにさえ受け取れます。

シトロンの離脱決定に1話を使い、ユリーカのチゴラスやフラベベ、プニちゃんの決意に1話を使い、セレナの
断髪決断に1話を、焦らずポケモンと見つける夢をと願うのに2話をつかった(其々序章的な要素はあるが)
のに対し、カルネ戦から着実にエスカレートしていく過程が本当に丁寧で、カルネ戦でうまくいったかのように
錯覚させ、尚且つ暴走、ショータ戦で1つにならず、後輩に敗れ、バッジも先に行かれてしまうという焦りを
誘う要素を張り巡らせ、そしてサトシが普段の体制ではない状況で、ジム戦を試みた結果この敗北につながった
これほどまでに時間と話数をまたいで今回の敗北ドラマを描きたかった、それどころか上記の序章的要素も
含めれば第1話からこの危険が忍び寄っていたとも受け取れる、なぜそこまでする必要があったのか?
答えは2人のキャラからわかります

1人目はウルップです「水のように器にあわせ形を変えても本質は変えない、俺にはそれができないから
氷タイプを愛しているのだ、お前さんはどうだい?」
ショータがシトロンと挑んだ時のように具現的な説明が挑戦者の敗北者に対して必要に思われますが、かなり
抽象的で、いい加減に聴いていると冒頭の部分でウルップ自身の弱点をさらけ出しているくらいにしか
聞こえません、冒頭の台詞でも氷は固くてもろいことを伝えます、この名言の後にもさらに続いた
台詞には「どこまでいけるかは、どこまでポケモンを愛しているかだ」がありました、ここから導きだされる
のはウルップは臨機応変があまり得意ではないのでしょう、だからこそ仮に偶然だったとしてもゲッコウガが
出来た足止め作戦に驚きを隠せなかった、ルチャブルやファイアローなど彼の性格に対して十分形を変えている
ように思われますが、彼にとってはこれも本質なのでしょう、「それができない」というのは若しかしたら
本質を変えるうんぬんよりも、常に本質であり続けるが故、形を変化できない、本能でやれる、それは年配
だからこその経験ゆえ、それでこそ固い時には固く、もろい時にはもらいのでしょう、映像こそありませんが
ショータは冷静沈着とサトシの奇抜アイデアを駆使して、ウルップに挑んだ、ショータは礎を大切に
しながらも、臨機応変に挑んだ、ウルップの目には自分が本質という名の経験豊富で積み上げてきた常識では
測れない新しい試みと強さを持ったトレーナーが現れた、それを見せてくれたことにバッジを彼に渡した
サトシはあれだけの強大な力を持続も「だが」といって受け返せたのは、彼の豊富な経験での常識内に
収まっていたから、そしてそれがポケモンたちも分かっていた、だからこそ慌てずにクレベースで
返し技を放てたのでしょう

けれども挑戦者はまだ若い、本質という礎をある程度は固めたとしても、まだまだ形を変える柔軟性を経験する
必要があるし、サトシには祖ができる要素を持っている、だからこそ自分を見つめなおす意味をウルップが
伝えているわけですね

年配ジムリーダーといえばヒヨクジムがありました、この時も焦る彼を把握しています、吹雪の中突っ込むほど
考えるより行動に出る挑戦者のキャラ性、お茶を差し出すことならまだしも、草の整理を態々挑戦者に依頼する
ことなど通常は考えられませんが、フクジはサトシだからこそ頼んだのでしょう、もうお茶を出す時点で
彼が急いでお茶を飲み、草の整理を頼んだら力任せにやってしまうこともある程度想定していたのかも
しれません、そしてそこで「目の前ばかりにとらわれていては、大切なものが見えない」という言葉を送ります
結果的にこれがジムをクリアするカギとなりました、これが対戦だけの形式なら痛手ですが、挑戦者が
自分が放った言葉をしっかりと受け取り、それを形として送り返されるのは寧ろ嬉しかったくらいでしょう
だから「これはやられた」と笑って過ごせた、
フクジとウルップに共通して言えるのはそうした、其々のトレーナーに合わせた付き合い方が出来るということ
それにはたくさんの引き出しが必要です、サトシにはこう、ショータにはあれ、といった幾多様もの引き出しが
それが年配になるにつれて引き出しの数は増えていく、人として挑戦者を育てるため相手に応じて対応を
変えていく、サトシにかなり効果的な台詞と敗北だったでしょう

2人目はショータです、ゲッコウガの様子を分かったら、その晩彼は出発します、もしこの街でショータと
サトシがジムの場で入れ替りで出会い、それで見学、僅差で敗れてしまったという形なら、ショータも最後まで
見届けていたでしょう、けれども憧れるサトシは自分との戦いに敗れ、ジム戦にも敗れた
前回勝利後にメモを指でぐっと抑えるシーンでも疑問視はありましたが、現状でのサトシを彼も受け
切れない、憧れた先輩の姿は、まるで別人のように変貌してしまった、でも自分が変われたのは間違いなく
サトシである、自分が変われたように、彼もまた変わるに違いない、だからいま見守るのではなく
リーグ戦で出会う、その時にはサトシもまた見違えているに違いない、そんな自分に言い聞かせる台詞は
やや少しの彼の絶望感と、それでも尊敬を持つ姿でしょう

これまでサトシが先導でセレナやユリーカ、シトロンがいた、ショータも後輩です、それ故サトシゲッコウガの
異変にも誰も警戒心や危険信号を送らなかった、彼の熱くなりすぎた気持がまさに氷によって冷めた、上の
存在であるジムリーダーによってようやく自分のことに気づかされ、ショータも離れてしまった、サトシは
知らなくてもこうして先輩と後輩に支えられているのは大きな存在でしょうが、本人が自分もまた支えられて
いる立場の人間であることに気が付くかどうかは大きな要素となるでしょう、次回でもこの辺り重要に
なりそうです

ピカチュウに確認するほど負けたことがすぐわからないサトシ、自分の不甲斐なさに、そしてゲッコウガが心
身共に深い傷を負っていることを知らされ、かつてないショックを受けてしまう、それはピカチュウを置いて
深夜に1人で出て行ってしまうほどである、周囲を完全に見られなくなってしまった、これまで旅の仲間に相談
されたことはあっても、相談したことはなかったし、ゲッコウガとバトルしたのが彼自身だからこそ仕方ない
かもしれないが、このダメージは想像を絶するものである

そしてもう1人、セレナである(フォロワーさんからこの回のセレナの心境を読み取ってほしいというご依頼)
序盤のジムならともかく、クノエジムなどでは随分リラックスして彼のジム戦を見ていました、それから
サトシゲッコウガになって以降も水筒を渡したり、無茶を心配したりと献身的に彼を支えますし、ピカチュウと
共にバトルまでやるくらいです、しかし今回のできことに相当心を痛めます、彼女自身がヒヨク大会で
敗北した時は慟哭しましたし、喧嘩回でも心は痛めていましたが、サトシに対してこれほどの顔を魅せるのは
余程の事でしょう、自分もまたサトシに支えられ、ここまで来たわけですし、新たな目標も決断できた
しかしその彼は今心を痛めている、シトロンが言ったように、自分でどうすることもできない、彼が翌朝に
なっても戻らないことだけでなく、彼女もまた自分の無力さに心を痛めているのかもしれません、手を
ぐっと握り「※震戦」しているのはそうした意味もあるのでしょう。

これほどサトシがサトシでなくなることなど自分も正直ショックですが、最後に四字熟語と故事成語で明るい
展望を見ましょう、これは劇中にそのヒントが出ており、後者はそのまま台詞としてでており、双方とも
意外なキャラから答えが導きだせます
まず四字熟語の方ですが、ユリーカが冷たい椅子に座っても平気なのかと訊ねます、ウルップは氷にも
熱いハートを持っているので、これくらいがちょうどよいことを伝えます、ウルップはサトシの猛攻にも
冷静に分析する力と、それを返していく熱い心の双方つまり「熱願冷諦」の心を持っている、それに対し
サトシは熱くなりすぎて、冷静さを完全に失っています、今いる場所は丁度雪原地帯、彼が頭を冷やし
本来の自分を取り戻せる火が次回訪れそうです。

続いて故事成語ですが、此方もユリーカ、しかもCパートです、今回本編でこれだけ苦しい展開、そして
かつてない次回予告の演出の間に、まさかのぶちこみで本編とかけ離れた好きなようにやれるCパート
これまでも好きにできるこの時間帯はとても面白いで終われる回です、しかし今回だけは別です。
吹雪を喰らって平気なのかと訊ねるユリーカに対し、ウルップは「心頭滅却すれば…」と続けます。
話はここで終わるわけですが、実際の故事成語とは冷たいと暑いが逆にはなっています、しかし
これもまたクレベースを信じて動けた、ウルップと、そのウルップすら見えず、ショータの事ばかり血眼に
なっていたサトシの差異が生まれていたわけですし、サトシが忘れているどんなときもお互いに
助け合い力を合わせて突破することが鍵となります、此方も恐らく次回大きな要素となることでしょう
ユリーカ×ウルップという一見不思議な組み合わせからでるサトシへの未来への希望、次回楽しみです

※震戦とは 不安やストレスなどにより不随意のリズミカル運動の事

※熱願冷諦とは 熱心に願いを求める心と、冷静に本質を見極めること
  「諦」は諦めるではなく明確にする、よくみてはっきりとさせるという意味

※心頭滅却すれば火もまた涼しとは どんな苦難にあっても、それを超越した境地に至れば、苦しいとは
  感じなくなるということ

今週の一枚
イメージ 1
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はサトシとゲッコウガです、こうした負けた時こそ
お互いに話し合い、これから先のことを考えるべきなのですが、現況ではそれすらもできない、お互いに
痛みを抱えどうにもできないことがわかります、普段のサトシからは考えられないほど痛々しいシーンです

ポケモンXY&Z感想 「ライバル対決!サトシVSショータ!!」

天気 晴れ
あらすじ
久々にショータと再会したサトシ一行、バトルをするものの、ショータに敗れてしまう。

感想
ハッサムと戦うところからスタート、前回のランニングだけでなくこうしたトレーニングもまた必要で
あろうと自覚しているわけですね、その後対戦相手にもお時期をするなど礼儀も備えていて、非常に
落ち着いている雰囲気を感じられるだけに、この後の展開は本当に信じられなかったです。

バトル後に登場したのは久々のショータ、なんと既にエイセツジムをクリアし、8個目を獲得していたのだ
カルネとバトルしたことを聴き憧れる姿や、ゲッコウガの説明にきょとんとする姿もなかなか良かったです。
ユリーカの身振り・手ぶりを使い、尚且つ擬態語も用いた説明も面白いですね、当然セレナが伝えたように
聴く側はわかりにくいかもしれませんが、そこらあたらいかにも幼いユリーカらしいですね
(関西では大人でもガンガン擬態語使いますが)

一方森の中での実験も着実に成功しフレア団の作戦は着々と進んでいる、久々登場のジュンサーもその
危険の1つが忍び寄っていることを目撃し、いよいよカロスの危機が忍び寄ろうとしている

ショータは自分がどれだけ成長したかを試すために3vs3の試合をサトシに申し込んだ、ゲッコウガの姿も
みせがてら勝負を挑むことになる

最初の勝負はニダンギルとオンバーンの対決、ニダンギルはなんと「てっぺき」を使い、相手の体力を
消耗させる作戦を用いていた、その後攻撃に転じ、煙の間にオンバーンの魅力である音波で相手の位
把握され敗れはするが、ショータはすぐに気持ちを切り替えブロスターを選ぶ

ブロスターは特性「メガランチャー」により波動系の威力が増していた、それは「りゅうのはどう」などの攻撃技
自身を回復させる「いやしのはどう」などを使い分けていた、これによりオンバーンがやられてしまい
サトシは次にルチャブルを選ぶ

ルチャブルの俊敏な動きと滑空を用いた技はとても有効に思われた、ところがブロスターは「りゅうのはどう」を
攻撃ではなく地面にたたきつけることで空中へ移動するというかわし技として使ってきた、しかも
ルチャブルが更に上空から「フライングプレス」で攻撃してきても、慌てずにギリギリまで引き付けて、接近した
その時に「れいとうビーム」で攻撃し、ルチャブルを倒していく

サトシの3体目ゲッコウガが登場、ブロスターの攻撃をも押し切るほどの「いあいぎり」で倒し、ショータは
ジュカインを登場させる
ジュカインでの攻撃方法はゲッコウガが「つばめがえし」や「かげぶんしん」といった時は、近距離である
「リーフブレード」で「いあいぎり」の時には「リーフストーム」という遠距離で攻撃をするという切り替えが
絶妙な選択であった
追い詰められたサトシはサトシゲッコウガになることで、逆転をつかもうとする、しかしサトシゲッコウガに
なることはできず、ジュカインに敗れてしまう。

遂にショータはサトシに勝利した、ユリーカやセレナも衝撃を隠せない、自分も正直驚きましたし、ここまで
サトシが陥るとは到底予想しておらず、ゲッコウガともに訪れる最大の試練が着実に用意してく過程が
見事ですし、正直画面から遠ざかりたいくらいにサトシの異変が尋常ではないことがわかりました。

サトシのそのことに触れる前にショータについて触れてみましょう、サトシの台詞にあったようにこの短期間で
ここまで成長したのも衝撃的でした、それには大きく分けて2つことが見られます、
1つめはバトルそのものの判断能力です、オンバーンとニダンギルの戦いでは、音波の情報を知らなかった
だけで、サトシの攻撃スタイルに対して鉄壁で守って反撃を待つというのは実にうまいです、ニダンギルの
固さも考慮すれば実にうまい戦法です、

ブロスターは特性である波動系でうまく戦略を作っていくだけでなく、攻撃技である「りゅうのはどう」を
かわし技に使うという偉業を達成、これはサトシがクノエジムでトリル破壊など奇抜なアイデアを参考にして
いるところでしょう、また「れいとうビーム」の採用は草対策という状況変化に対応し、自分も対応
できるようにする方法、しかもその打つタイミングです、ぎりぎりまで接近することで確実に命中させ
威力も強めさせます、この方法は一歩判断を間違えればルチャブルに強力な技を叩き込まれ落とされて
いたかもしれません、かといって早すぎると、滑空できるルチャブルにはかわされてしまいます、その
一瞬の判断力がとても際立っていました

そしてジュカインです、近距離攻撃・遠距離攻撃の使い分けです、以前ゲッコウガと戦った時から得られる
情報はそこまで多くなかったはずですが、数少ない情報からいかにこの高いに適合した戦法を組み込んで
くるか?勿論あのつかいわけも単にゲッコウガ対策だけにしたわけではないですが、普段そうした練習を
このゲッコウガ戦に対してどのように組み込んでくるかはやらないと分からないですし、今までやってきた
戦法が通じない可能性もあるはずです、ということは上記の3匹との戦いで共通していることそれは
台詞にもあった「どんな状況にも対応し、最適に技を選択する」これは言うことは簡単ですが
実現はそう簡単にはできません、なぜなら先述通りどのポケモンにどの戦法が通じるかはわからない
以前のショータがやっていたバトルスタイルのような単調な方式ではとても勝ち続けるのは難しい
分からない相手に対してもしっかり対応するにはいくつもの危機自体を想定し、それを脱するために
選択肢を増やしておく、そうした力が求められます、集中力・判断力、ポケモンもトレーナーも
よほど真剣にトレーニングを積み貸さなければできないだけに、ショータのやりこみ度は
想定以上でした

もう1つは気持ちの面です、冒頭でバトルをショータの方から申請してきます、自分を試すということですが
以前の彼を考慮すれば、もしこの戦いに敗北しようものならさらに自信を無くす要素を作りかねない
積み上げてきたことに誇りを持っている、だからこそ失敗を恐れないで、今の自分がどこまでできるのかを
試そうと挑めるわけですね
序盤の音波攻撃にやられて、メモはするものの落ち込むどころか、すぐに切り替えます
「バッジを8個集めた、でもサトシなんです、サトシに勝たないと、僕が一人前になった証拠をサトシに
認めてほしい、サトシに勝ってそれを証明してみせます」ここが大きな要点でしょう、彼はバッジ8個が
通過点であり、その先であるサトシに勝利するために必死にやってきた、それが実を結んだことになります

一方サトシですが、怖いくらいに陥っています、どの辺りからでしょうか?これは人によって
解釈がことなりますがカルネ戦で一つになれたあのある程度の成功例(しかも本人がそう感じているだけ)
を経験しているだけに次もこの方式でいけるという、ようするにサトシゲッコウガになることで勝利をつかむ
という前提を既においてます、だからこそ「そもそもどうやってなるのか?」という状態に陥ったわけで、
無自覚でこれまで1つになってきたのですが、意識的にやろうとすれば無理が生じバトルパレスも
バラバラになるというところでしょう
ただ今回がもしゲッコウガを抜いた2vs2の対決だったとしても、ショウタの方が上回っていたように
感じます、サトシの焦りは徐々にエスカレートしていてゲッコウガ戦で頂点に達していましたが、序盤の
ニダンギル戦で流れをつかめず、ブロスターで自分が得意とする戦法を相手に利用されたばかりか、その上を
行く方式を取られてしまっています、これで焦るなという方が正直無理かもしれません、まして自分に憧れを
持つ後輩ですから、自分が先輩としてその先を行かなければならないという重圧も徐々にのしかかってきた
ことも加味します。

ということは今回の勝敗を左右する要因、それは冒頭のショータの台詞「以前バッジを見せてもらった時
悔しかったんです、だから追いつきたくて」これが大きな決め手ですね、つまり敗北をもって
「悔しい」という感情を抱いた、そこで彼はそれをバネにした、それはセレナが断髪したあの時のように
そして追いつきたいという強い決意が芽生えた、その修業にしても決して楽ではなかったでしょうが
強い意志があったからこそ乗り越えられた、そうした敗北の価値をアニポケはこれまで何度も
描写してきています
それほどまでにこれがとても貴重なことなのでしょう、そこから這い上がるための何を求められているかを
自分の弱さから目をそらすことなく、向き合う強さを、負けたときのコルニ・セレナ・ショータが
持っていたのでしょ
対してサトシゲッコウガはケロマツの時から求められていたものが一致し、ゲッコウガになり未知の力を発揮
それ以降この力を応用すれば勝てると信じ込んでしまい、ほかの選択肢に眼中を置かなかった、以前の
コルニのように、強さ故に毒にもなりかねない、それに振り回されてしまえば、前回のように倒れているのに
攻撃を仕掛けるなんて暴走も起きる。お互いが向き合っている心算でいて本来見るべき点が見失っている
感じもしました、今回の敗北、そしてウルップ戦をもって、彼もまた自分と向き合うことを求められる
その時こそ彼が生まれ変わるでしょう。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はピカチュウ・デデンネの組み合わせ、今回痛々しい
シーンが多いだけに、貴重なほのぼのシーンでした。

ポケモンXY&Z感想 「サトシ対チャンピオン・カルネ!VSメガサーナイト!!」

天気 晴れ
あらすじ
ゴジカの予言を聴いたカルネが、サトシと再会、サーナイトとゲッコウガがバトルを行った、

感想
物語の始まりはなんとチャンピョンが直々にゴジカにカロスに危機が訪れていることと、それにサトシ一行が
紐づいていていることを聴いた、地位を考慮する場合ゴジカがカルネのいる場所にいかなければなら
ないでしょう
カルネは女優も兼ねているのであちこち移動しなければならないとはいえ、ゴジカもわざわざ来て
もらうのに多少なりとも抵抗はあったでしょうから、それ以上に危機が迫っているということを感じさせます。
そしてそこにはジカルデの存在がいることが明かされます

一方サトシはゲッコウガと共に走り込みを行います、森林の中を駆け抜けセレナ達が待っている場所に早く
たどり着くという練習方法だ、この中では反復横飛びの要領でぶつかりそうな木々をよけることにサトシは
気が付きます、一方でゲッコウガが得意としている木から木へ飛び移るというのは人間ですからそううまくは
いきません「これくらいやらないとあの力は得られない」と立ち上がります、ゲッコウガはこの時、サトシに手を
差し伸べます、出会ったばかりの頃にユリーカの悲しそうな姿を見て何とかしようとしていたのですから
まして自分を見極め強くなろうと誓い合っている彼の事ですから、りりしさの中に見えるこうした優しさが
光ってます

優しさといえば、先に待っているセレナたち、発想が凄いと呆れているシトロンに対し、あまり無茶しないで
ほしいと心配するセレナ、ピカチュウもやきもきした状態です、サトシだと分かった途端、曇ってた顔が晴れて
応援に回るわけですが、前のセレナピカチュウ回の特別ですが、今回のようなサトシを待っている間にできた
この組み合わせも珍しいですね、当然ピカチュウはサトシがトレーナーなわけですが、練習間などこういう
シーンが度々あっても不思議でないのでこのシーンはなかなか貴重ですね。
ゲッコウガに遅れ、サトシもゴール、水分補給を終えると上空からヘリが近づいてきます、するとそこから
カルネが登場した、マネージャーの心配をよそに、一気に飛び降りる肝の良さもまた大女優たるゆえんの1つ
でしょうか?(セレナがすぐさま自分の水筒を差し出してサトシに渡すなどの気配りの良さまたいいです)
因みにそれを偵察していたロケット団のうち、ムサシが女優としての実力に対してなにかしらつけ
くわえるであろうことは大方予想が付きましたが、ご丁寧に「ミニマム」という表現を用いるとは、ムサシ
らしいですね、英語は苦手ですが一般的に使われるスモール「small」ミニマム「minimum」更には
リトル「little」の3種類がりますが、スモールは規模や単位などが「小型」になるという感じ「スモールライト」は
その感じですしリトルは可愛らしいという付加が、そしてミニマムは非常に小さいという意味を持ちます
ムサシが指で間を作っているその隙間の動きを考慮すればこの用い方は適していて、どれだけ自分が
素晴らしいかを物語る面白い魅せ方ですね

ゴジカからカロスの危機を聴いたことで、サトシにもジカルデの情報と小島でおきた異常が報告される。
逆に変わったことが起きていないかと訊ねられ、ゲッコウガが強いことを報告される、そこでカルネは自分が持つ
サーナイトとバトルをすることになる、以前カルネと戦っていた時同様、アイコンタクトだけで動き、技をすべてかわしてしまう、カルネは他のゲッコウガとの差異を調査すべく、サーナイトを動かし始めた「シャドーボール」がさく裂し、弾き飛ばされてしまう
サーナイトにいかにして攻撃を仕掛けていくか?サトシは1つの発案があった「みずしゅりけん」でよけられた
煙を使い「いあいぎり」で一気に攻める方式だ、ついにその攻撃はサーナイトに命中する、そしてここから
サトシゲッコウガとなり、強力な技の応酬がサーナイトに襲いかかる、カルネも初めて見るこの姿に驚きを
隠せず、予言との関連性を見出すためにバトルの中で答えを見つけ出そうとする、また分析をしていた
シトロンもこれまでにない波形がみられ驚きを隠せない

サーナイトはメガサーナイトとなり、バトルはさらに加速していく、このメガシンカ直後の「みずしゅりけん」に
おいては、サトシも全く同じ動きをしていて、それこそロケット団が言っていた合体そのものです、更に
ゲッコウガはこれまで見せなかった展開が怒る、それは手裏剣型の羽根がゲッコウガの背中をまといまるで
虫のような空中移動を始める。そこから繰り出される「みずしゅりけん」でサーナイトを一気に突き放す
だが再びサトシは倒れてしまう、ロケット団の奇襲をサーナイトが解決し、サトシもシトロンの支えを
借りて立ち上がっていく
カルネは次の用事のため、旅立ち、カロスに訪れるという危機に向けて更なる調査をすることに

徐々にサトシゲッコウガの危険度がエスカレートしていく展開が見えてきました、初期の忍者回のときには
まさかここまでなるとは到底予想だにしていませんでした

今回のバトルを見ても良くも悪くも力任せで、勢いだけでゲッコウガと共に戦っている気がします。
ケロマツの時にあった周囲を観察し、冷静に状況を分析・把握し、処理していく、サトシが普段やっている
ことが抜けているようにも感じました、それは両者がシンクロすることでこの力を得てしまったが故に
このサトシゲッコウガでなければ勝つことができないという、いわば脅迫概念的要素が見られました
この力をさらに引き延ばす、もっと早く、もっと強く、その想いは普段のトレーナーならできない
この要素が盛り込まれているからこそでしょう、現にゲコガシラまでやオンバーンをはじめ他のポケモンもが
該当しているわけではありません、あの不思議な現象が起きることで、より強大な力を得ているゆえに
それを引き出したいという気持ちになるのは無理もありません、しかしそれに支配されるという
まさかの展開も今回は用意されていました。

それはサーナイトが倒れた後も攻撃をしようとするシーンです、もしサトシがあのまま倒れなかったら
攻撃をしていたことでしょう、それは相手がカルネということを差し引いてもあまりにも失礼に値しますし
逆にいえばサトシなら普段絶対そんなことはしないはずなのに、それさえもできなくなるほど、シンクロは
危険を及び、洗脳に近い状態に陥っている
チャンピョンという地位であればこのことを察知しサトシに何かしらのアドバイスをしても不思議ではない
はずですが、今回それがなかったのも恐らくこの先のショータやジム戦を通して自ら学んでいくという
ポケモンならではの展開でしょう、サトシという大御所トレーナーゆえに、この先の危険度を
誰にも相談できない危険も潜んでいる、ここまで進化したサトシにこうした試練をぶつけてくるという
容赦ない展開、この先も課題山積だけにどうなるか?気になるところです。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は空中ゲッコウガです、まさかこんなのを拝める
とは全く想定しておらず、驚きました。

ポケモンXY&Z感想 「森の呪いと白いボクレー! 」

天気 晴れ
あらすじ
旅の途中で出会った色違いのボクレー、住処に戻ることができ、仲間も増えた。

感想
山林の中にある祠にお供え物を勝手に摂取するのはロケット団、よほど腹ペコだったのだろう、そこに
現れたのはそこを住処としているボクレーだ、勝手に自分たちのものを食べ内容と抗議、もりののろいを
仕掛けてくるが、それでもムサシは意地でも摂取しようとする、1匹いる色違いのボクレーがムサシの花を
つついたため、くしゃみの反動でともに吹っ飛ばされてしまう

ボクレーが飛ばされた先はサトシの頭の上、高熱・無理につづきまさか3週連続でサトシが倒れるなんて
おもってもみなかったです、ロケット団と同じように技につかまってしまい、なんとかピカチュウの活躍で脱出した
セレナが調べたのによると、ボクレーは大木を住処とし、子供の声を真似することで、人々を道に迷わせる
言い伝えがあるそうだ、当然こうしたことを聴けば、道に迷いたくないと、その声を聴きたくないというセレナや
シトロンの反応が尤もなはずなのですが…「面白い、ユリーカ、その声聴いてみたい」という反応、好奇心旺盛な
いかにもユリーカらしい答え方で、崖を平然と上るところや、ラプラスと共に立ち向かっていくこともこれまで
やってきているだけに、これくらいのことは平気なのでしょう、勢いはサトシに匹敵するかもしれないですね
空腹を訴えたサトシにセレナはマフィンを差し出す、すると先程の白いボクレーが現れ、そのマフィンを
口にほおばっていく、ユリーカは早速興味を示し、もう1個のマフィンをボクレーに差し出す、そして仲間と
一緒じゃないのかと尋ねる、ボクレーは空腹が優先されていたようで、この発言にハッとして我に返る。
迷子になったのではないかと予想し、サトシはセレナにこの近くの大木を調べるよう伝える、すると
この近くに丁度大木があり、子供の声がして道に迷うことが多発することから、祠を作り、お供え物をすると
声も聞こえなくなり、迷うことも少なくなったそうだ、図鑑の説明にしっかり傾聴し、大木を調べるということに
結びつけられるサトシの判断力はなかなかで、普段バトルの中で想いもつかない戦略を生み出していっている
だけのことはあり、寒冷性をつないでいくなどには長けているようですね。

大木がある頂上に向けて出発、するとディグダとダグトリオに出会う、ボクレーは怯え、立ち去った後も安堵の
息をする、挨拶をしに来ただけだったようだが、シトロンはボクレーが住処を離れたのが初めてだったのではと
予想する、そこでサトシは「外の世界には沢山のポケモン、楽しいやつ、優しいやつがいる」と伝え
ユリーカも「沢山友達を作ろう」と提案、すると目を輝かせ、これまでしり込みしていたボクレーは
一気に前進する

次は山の中腹で休憩、セレナが作ったマカロンもある、するとハリマロンが勝手にボールから出てマカロンを
ほおばろうとするが、ボクレーも欲しそうにしていたことを感じ取ったのか、差し出すことに、このところの
ハリマロンはマスタークラスでは全力で応援し、涙まで流す勢いですし、ニンフィアになってからも必死に
交流を促進しようとしている姿や、今回のようにポフレを差し出す姿が見られるようになってきました
勝手にボールからでるほどの旺盛な部分はそのままにしながらも、仲間と共に冒険することでハリマロンも
また少しずつ変わろうとしているのかもしれませんね

一方その姿を見たボクレーは仲間と共にお供え物を分け与えていたことを思い出し、涙を流してしまう
故郷が恋しくなったようだ、一緒に連れていくので、マカロンを食べて元気になろうと励ましていく
そこにエリキテルやビッパが現れ、少しずつポケモンたちに打ち解けていく

そんな一行を付け狙うロケット団、ラストス・キルリア・サーナイト・エルレイドに変装し気を引いて
どこかに置いていき、そしてピカチュウを奪う作戦を企てる、ボクレーもそれが本物だと信じ切り、打ち解け
ようとする、そしてロケット団はこのまま立ち去ろうとするが、サトシ一行に後を追われてしまい、速足で
駆け抜ける、ところが、抜けた先は崖、気が付いたときはすでに遅く落下してしまう、ボクレーだけは
その反動で飛ばされ、見事にユリーカがキャッチする。

次にロケット団が演じるのはボクレーの仲間たちだ、サトシたちを分断させるところまでは良かったのだが
ボクレーがマカロンを落としたことに後になってきたユリーカ・セレナ・シトロンが気が付く、すると
茂みの奥にはコジロウとニャースがいて変装がばれてしまう。コジロウはタケコプターのような装具で
ボクレーをどこかへ飛ばそうとするが、本物のボクレーに遭遇し、救出される

一方、ムサシはサトシをうまく誘い込みピカチュウを捕獲、コジロウとも合流できたのだが、今度は
ボクレーたちと、更にはセレナたちも合流、ニャースがご丁寧にあらましを翻訳までしれくれます、こうした
律義さ、前々回でいう何故か演歌の形で車や服装など違ったところに妙に力が注ぎ込まれたり、律義さが
添えられたりと、ロケット団の面白さはこうした細かな描写を怠らないところにあるのかもしれないですね
また計画通りなら全員がムサシの方向に引っ張る予定だったのだが、シトロンを待っていたのと
マカロンを落としたというアクシデントが逆に功を奏してしまうというロケット団にはついてない
要因が付きまわる、変装など計画の凄まじさの反面、突然の事には極端に弱いそうした変わらなさも
彼らの醍醐味ですね。
ロケット団を避け、無事に仲間の故郷に帰還した、するとそこには道中に出会ったポケモンたちも共に
来ていたのだ

この回を本編を見るまでは次回予告を見る限りホラー回だと思われても不思議はありません、しかし、いざ
ふたをあけると、色違いのボクレーが旅をする中で少しずつ変わっていくという物語でした、それは
これまで同じ場所に住み続けて守ってきたものとは別に、自分から広い世界に飛び出すことで
ロケット団のような相手もいるけれど、サトシのような仲間や、ディグダたちのように仲良くなってくれる
ポケモンたちもいる、そうした知らない世界を見て回るのがとても楽しく、そこで得たものはこうしてつながって
いくという展開でした、この放送がテレビ東京などで放送されたのは大型連休前、新年度が始まり一か月がまだ
経過していなない中なのと、連休が入るというこの狭間でサトシが最後の締めた「もっと友達作れよ」という
メッセージかもしれませんし、あるいは白色ボクレーの位置にも関係があるかもしれません
というのもボクレーの住処はお供えがある木の根っこの近く、元々高度は高くありません、冒頭ロケット団の奇襲
したときこそ緊急性で高方向から攻撃しましたが、ユリーカがしゃがんでようやく目線が一致していたのが
最初の位置、ディグダが現れたときは腰の位置、休憩時はハリマロンより少し上、この後もボクレーがいる
高さは徐々に上がっています、高く見渡せばそれだけ多くのものが見渡せます、お供えのあの住処は
それをする必要がなかったのですが、外に出て高く高度を保ったことで見渡してみるという積極性、もし
ボクレーが終盤も怯え続けていたのなら高度は上がっていないはず、興味を示し、積極性と仲間を作りたい意欲が増してきたそれが高度で出ていたように感じました。(重源三井に言えば細かいところは見逃してね)

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はユリーカ&ボクレーどちらか単体がこの姿を見せても
十分可愛いわけですが、それがツーショットという1枚で2度おいしい良いシーンですね。

ポケモンXY&Z感想 「サトシとアラン!ゲッコウガVSメガリザードン再び!!」

天気 晴れのち曇り
あらすじ
サトシのゲッコウガとアランのメガリザードンとの再戦が行われるも、サトシは倒れてしまう。

感想
サトシとゲッコウガの中で一体何が起きているのか?それを調査すべくシトロンはシトロイドミニを発明し
研究結果による仮説を立てる、バトル中に発生することと、ゲッコウガがサトシの姿に類比すること、そこには
心理的な要因があるだろう、またセレナはゴジカが話した更なる強みを言っていたことや、それを愛と呼ぶこと
それもサトシゲッコウガになる要因に絡んでくるのではと付加される。そこでそれを実証すべく腕時計型の装置を
装着、バトルパレスと呼ばれるこの装置は、互いのバトルにおける心の状態などをデータ化するというものだ
シトロンのレントラーと対決し「ワイルドボルト」などが繰り出されるもデータに特異的な変化は見られない
するとそこにアランが登場した、ゲッコウガの身に何が起きているのかを説明したが、今回は起こらない、そこで
改めてアランと対決し、シトロンは分析に回ることに、その前にゲッコウガを休憩がてらジョーイさんに預け
その間はアランのメタングとサトシのオンバーンでバトルをすることに

相性では圧倒的不利なオンバーンだが「ちょうおんぱ」や「ばくおんぱ」でうまく立ち回っていく、上空から
でも体勢を立て直し技をかわすという華麗な魅せ方も、泣き虫だったオンバットがこんなに立派にバトルを
している、気構えも大きく変化していますし、攻撃を受けての落下から体制を整えられる動き、オンバットの
頃からコツコツ練習した成果がこのようにして現れるというのもまたいいですね、また音波攻撃などにより
遠距離からでも攻撃可能、これにより相手の後方から攻撃したりなど、バトルの幅も広がります、これこそが
オンバーンの魅力であり、強みであり、個性でしょう、そして後々わかるゲッコウガとの差異を把握するにも
とても重要です、

ポケモンの回復も終了し、ゲッコウガとリザードンの一騎打ちが始まる、バトルパレスを装着し心理的要因を
研究することに、するとメガリザードンになったところまでは特に変化がなかったものの、「かみなりパンチ」を
受けピンチに陥った時に、サトシとゲッコウガの波長は完全に重なった、その時シンクロが始まり、水のベールで
包まれ、サトシとゲッコウガの姿になる、メガリザードンをも対等にわたりあえるくらいにまで戦い抜き
特に俊敏から活かされる後方からの攻撃はメガリザードンに対しても強力な技となった
しかしサトシの身に異変が起きる、バトルパレスの波長が狂い始めると同時に体が動かなくなってしまう、次第に
司会やぼやけ始め、サトシはその場に倒れてしまう

果たしてこれらが意味するものは何なのか?この先もサトシとゲッコウガについては本編で触れられるので
そこからより詳細にわかってくるでしょうが、現時点で何か探れないかと思いました。この完全にシンクロ
している状態からわかること、例えば気持ちの面で一致でいえばそれこそピカチュウやオンバーンといった
他のポケモンでも同等のことが言えるでしょう、ショウタにポケモンとトレーナーは一心同体であることを
伝えたのは紛れもなく彼ですから、体を張って助けるにしても、敗れた際に共に次に誓い合うにしても
彼はそれを自然とでき、それが強みであり、個性であり、ポケモンたちが、そしてセレナたちが魅力として
ついていく要因であります

ケロマツも同じように最初の出会いからトレーナーを試してきた、自分を愛するトレーナーであるかを、そして
サトシというトレーナーが自分と非常に適合していることを把握し、ここまで上り詰めてきた、けれども
互いが強くなることを求めすぎているあまりこの現象が起きたのでしょう、つまり気持ちの面だけでなく
身体までもが一致する形になった、そうなれば本来ゲッコウガが受けるダメージの痛みや、技を繰り出す際の
体内から迸るエネルギーをサトシと分け与えることになります、まさにサトシもゲッコウガになっているので
あればまともにダメージを受けたり、膨大な体力を消費してしまうのも無理はありません、これが以前の
ショウタ戦のように短期決戦で挑むのであれば、極限疲労になるまでに終了するので差し支えないですが
相手はアランで、繰り出される技も強力である、彼に蓄積される消費体力も尋常ではないでしょう
そのことから彼が巻末で体力を鍛えることを話しますが、勿論そのことは必要でしょうが、それだけでは
恐らく解決できないでしょう、前例にコルニとルカリオがいます、この時もルカリオが放たれる力が
膨大故に、コルニも制御できず、結果あのような暴走を繰り出されるということになります、サトシ達も
同じでより強さを求めすぎるあまり、制御できない状況に陥っているのでしょう

オンバーンとメタングの戦いでも参考になります、これはピカチュウとかでも同じことが言えますが
ポケモンの方がまだ未熟だったころからの出会いがあります、それ故にお互いが負けの尊さやそこから
這い上がってくる力、そしてそこから求められる技能や心の面が身につけば、それは力になるでしょう
けれどもケロマツは身体能力もそれなりにあり、なによりトレーナーを求めていた、そしてサトシ自身も
ケロマツの過去を知って以降、誰も知らない階段に上ることを求めてきた、そうした「求め力」の
大きな差異がこの結果を生んでいると仮説します。

サトシが倒れた後に見た映像はオープニングと重なるだけでなく、コルニがルカリオとはぐれたときとも
重なります、だとするならば、実はゲッコウガのあのシーンは、ゲッコウガ自身が自分に問いただし
何をすべきかを見つめなおすこと、そしてサトシにも同じように何をすべきかを要求している、それは
一度離れることによって、逆に正面から見つめなおすことができる、互いの存在深さや重さについて
それはセレナも経験済みである、そしてその経験をしたことでより強く結ばれていた、ならばサトシも
ゲッコウガも、これからの試練を乗り越えればあのエネルギーを制することができるでしょうし
それこそゴウカザルのもうかのときのように、彼自身のいきついた答えをこのサトシゲッコウガという
形で具現化することも考えられます、ともあれこれからの状況により分析が必要でしょう。
一方アランの方ですが、それこそバトル中はメガリザードンとバトルすることに夢中になり、バトルを
楽しむ1人の青年ですら感じます、サトシが倒れた後の対応を見ても、無理せず休むよう伝えます
マノンの顔をみて、笑顔になります、後々サトシと対峙することにはなるでしょうが、この狭間で
どのよう自分闘うのでしょうか?サトシのゲッコウガを通しての自分・マノンを通してのアラン
其々の自分の戦いもまた最終章へと進む
なおそのマノンですが、空元気にも見えます「それだけ伝えたくて」という一文からすれば、おそらくは
彼女もアランが自分のためにも思って旅をしていることを伝えたかったのでしょう、だからこそ
がんばってと伝えたかった
またこのビデオそのものもフラダリから送られていることからフラダリが加速させるために編集などして
作ったとも考えられるし、フラダリからマノンにそういうように伝えたとも考えられる、フラダリが
アランを利用することを企んでいる以上、マノンも絡んでくる
もしハリさんが正気に戻ったら、ハリさんの行動力と、彼女の好奇心がフラダリの予想を上回り、カロス危機を
救う大きな要因にもなるでしょうから、マノンにも今後注目ですね。

今週の一枚
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はピカチュウのこのシーン
サトシ同様ピカチュウもバトル大好きですから、やる気満々だったのを空振りされた「なんでやれないんだよ~」
といわんばかりの顔がとても貴重且つ面白いですね。

ポケモンXY&Z感想 「セレナ、サトシになる!最強ピカチュウ対決!!」

天気 晴れ
あらすじ
風邪をこじらしたサトシの代わりにジミーとバトルをしたセレナ、大きな一つの経験を得た

感想
冒頭はピカチュウとゲッコウガでジムに向けて特訓をしているところから始まる、水しぶきが高々と吹き出し
セレナは風邪をひくと心配しタオルをサトシに渡す
一方ロケット団のニャースはサカキから活躍が素晴らしいと褒美のケーキを貰うがつぶされてしまう、そう夢
だったのだ、目が覚めるとニャースの上にソーナンス、その上にマーイーカが寝るというある意味器用な寝方
夢オチで始まるというのは前回も同じでしたが、ニャースの感じやこうした盛り上がり方など松井さんらしさを
冒頭から見られすでにワクワク気分上昇です。

テントからサトシが起床してこない、心配になったユリーカが覗こうとすると、入り口があきサトシが起床して
きた、しかしどこか様子がおかしい、セレナに向かってまっすぐ進み、なんともたれかかったのだ、セレナも
思わず動揺し赤面、剰え「あい」まで言いかけるものですから、観る番組間違えたかと思ったくらいです
「アイアンテール」そう言い残し、卒倒してしまう、セレナがサトシの頬を手で当てると熱を感じた、風邪を
引いたようだ、薬を用意すべく、セレナが調べた薬局にユリーカとシトロンが出かけることになった、その間に
セレナは看病することに「私がしっかりしなきゃ」この時点でセレナしかいない以上やらざるを得ない状況下
それをしっかり受け止めている、これが意外と簡単そうで難しいだけに、セレナの想いは本物です

ヤンチャムが洗面器で水を救い、テールナーも同行、そしてニンフィアはリボンでセレナがタオルを絞りやすい
高さに調整している、恐らく「お水を汲んできて」そのものはセレナが伝えたことでしょうが、このニンフィアの
ちょっとした気配り、マスタークラスでセレナが転倒しかけたときにもとっさに反応し救い出すシーンがありました
イーブイの時に時間ぎりぎりまで自分を探してくれ、涙ながらに心配してくれたことや、自分が転倒したにも
関わらず笑顔で迎えてくれた、そんなセレナのために、野生では決して味会わなかった苦い経験もあったけれど
得たことも多かった、自分のために全力を尽くしてくれるトレーナーのセレナのためにという思いが強いです
その中でのこのちょっとした気配り、振り返れば最初の出会いの頃に崖に転落しそうなのを
救ったことがありました、あまりに危険なためとっさに出た言葉だと思いますが、それに対し花冠で
お礼をするところ、イーブイ時にセレナがユリーカのためにポシェットを作ったこと、緊張している自分に
おやつを提供してくれたシトロンなどこれの有無で直接的にゲットや勝利を左右するものではないにしても
受け取った側にとってみればとても心強いです
それは自分のことを認め、支えられているという存在意義を示しているのと、このXY(&Z)のテーマでもある
絆が出ていることがわかります、それを踏まえたうえでこのシーンをよく見てみましょう

最初にタオルを絞ったころはテントの床に洗面器を置いていましたし、テントの端とセレナの間に置いていました
そのためセレナは正座の角度で絞ってはサトシの方に向き直らなくてはなりません、自分でやってみれば
わかりますが、これを何度もやると結構腰など体に負担もかかります。シトロンとユリーカが旅立ち、セレナが
私がしっかりやると宣言した後に3匹が出ているというとは、ニンフィアがボールから出たときはまだ
洗面器が端に置いていたことになります、きっとニンフィアはセレナのその動作が気がかりだったのでしょう
水がくみ終えて、テント内に持ち運ばれた後のセレナの動きをよく見ると絞りやすい高さは勿論の事
角度を変えずにそのままサトシの額にタオルを置くことができます。現にこの時は洗面器がピカチュウと
ニンフィアの間にあり、もしこのままセレナの看病シーンが続いいたとしたら常に絞りやすくい移動範囲が
少なくて済む場所おいていることがわかります、外の冷たい風が当たらないよう、水を汲んだ後
しっかりテントの出入り口を閉じるテールナーもそうですが、周囲を考えて気配りができる行動力が
とても魅力的です。

そこへギターをもって派手に登場したのはピカチュウと共に旅をしているというジミーだ、彼は最強の
ピカチュウを求めピカチュウだけでバトルをしているようで、ロケット団から聞きつけたサトシを追い求めて
いたようだ、テントから出てきたセレナとポケモンたちの中にピカチュウがいたため、サトシのピカチュウだと
セレナに問いただす、療養しているサトシのために音量を下げてほしいと願うが、あまりにテンションが高い
ジミーには通らない、サトシを呼んできて、バトルをしたいと願うジミーにセレナは呼んでくるからそれまで
静かにするよう伝える

テントに入り、サトシにこのことを伝えたい、ただ伝えれば無理をしてでもバトルをしたいというに違いない
夢の中でもバトルをしている現況なら尚更、無理をさせるわけにはいかない、かといってジミーがおとなしく
聞き入れることもなさそう、サトシの帽子と服が目についたセレナは一大決心をする

それはセレナがサトシの衣装を着てピカチュウとバトルをするということ、サトシのために頑張ると自分を
奮い立たせる、最初の「でんこうせっか」同士の対決もお互いに決め、「かみなりパンチ」をうまく避ける
相手のピカチュウは「あなをほる」を習得しており「10まんボルト」が避けられてしまう、どこから攻撃を
してくるのか?サトシのバトルを見てきた自分なら答えは見つかるはず、そしてミアレジムでサトシがやった
地面を「アイアンテール」で吹き飛ばし、はじき出すという作戦を持ち出した

セレナの旅はいよいよ最終章へ突入し、人を支える立場になることを決意し再出発をした彼女はこの回で
早速行動に活かしています。これまで通りトライポカロンの練習をするのであれば、いかにして工夫するかは
セレナの得意分野でもありますし、それこそポケビジョンや過去の自分を参考にするなど導く要素は比較的
容易且つ3匹の中で覚えている技から演出するわけですから、選択肢が膨大にあるわけでもないので活かし
やすいです

それに比べてこの「誰かを笑顔のしたりなど人を支えるために何かを始める」というのは「これ」という練習法は
用意されてなく、どこから着手し、どのように歩めばいいのかとても判別が難しいです、選択肢もありにも広大
故に却って自分が混乱する可能性もあり、あれだけ強く旅だったながらも状況としては苦境に立たされている
はず、そんな折今回の出来事に出くわします、最も身近で常に自分を支えてくれた、トライポカロンのことを彼が
知らなくても、頑張る自分を応援し、そして励ましてくれた、行き詰った時は道を広げてくれた、そんな彼の
ために今自分がすべきこと、ヤシオという大御所に待機してもらってまで覚悟したこの旅で何かを得なければ
ならないという決意は僕自身の予想を超越し、こうして具体的に動けることも驚きました。
もし以前のセレナならこのままテント内にこもって動けなかったでしょう、しっかり自分の目標を見定める
強さを持っているようです
またピカチュウにヒントをもらったとはいえ、彼のバトルを観察し、そこにこの状況を打破する対策を導き
だせる冷静さ、此方はスカートの破れからの決意や、イーブイ転倒の経験を得てきたことが確実に力になって
いる、失敗がセレナを大きくさせている、またイーブイの動きから新しいパフォーマンスを作り出すことが
できるように、今回もその観察力が活かされています、とくにこの観察力については人を導くことをする
前提として必要不可欠な能力故にトライポカロンとは違う範疇においてもできているのですからセレナの
成長がこうしたバトル代行でも伺えますし、カロスクィーンへの道にもひいてはつながってきそうですね

バトルが盛り上がってきたその時、薬局から帰還したシトロンとユリーカがセレナの変装に気がついてしまう
ユリーカの声に2度に亘って大声で何とかごまかし、更にはシトロンに状況を説明する「かくかくメブキジカ」
言葉の使い方といいなかなか面白いですし、普段のセレナ声と勇ましい男性っぽい声を両立させるという
至難の技をやってのける牧口さんの演技が実に素晴らしいです、前回のユリーカ以上に台詞時間も長いため
とても大変だったはずでしょうが(ユリーカのジト目だったり、応援だったりもかわいいし)

バトルを再開し互いの「10まんボルト」がさく裂するなど熱が上がってきたのだが、そこへロケット団が
登場、しかもなぜか演歌歌劇団を彷彿とさせる登場、お辞儀はしているし、衣装は施しているし、ニャースや
ソーナンスまで変装、歌もうまいと相当な凝りようで、最高に可笑しかったです
口上も終了したところで、ピカチュウを奪おうとするが、とうとうセレナの変装がばれてしまう、その上
ピカチュウを奪われそうになるが、サトシが到着し難を逃れる、投与してからまさか数分で完治するという
そりゃシトロンじゃなくても驚くわけです、またサトシは代行バトルをしたセレナに感謝を伝える。

シトロンから聞いたのか、はたまた体は起こせなくても、ジミーの声を聴いていたのかわかりませんが
セレナがバトルを代行していたことを理解した、多少なりともセレナに負担をかけさせたわけですから
それを伝えたい思いがあったのでしょう、それを口にできる彼の対応力はなかなかなものです、また
サトシとセレナの関係がとても自然になっているのもより明確になります、とくに無理やり感がなく
サトシのために必死になるセレナと、それを見守り礼を言う関係、セレナが新たな目標を立てたことで
2人の関係の見方もまた変わってくるでしょう、勿論これまでも自然でしたし、彼のさりげない支えは
ありました、けれどもこれまでのセレナなら決断できなかった領域に入りこめたことで、エルが
言っていた笑顔が周りを幸せにするという準備がこの段階から徐々に描写されている、後にサトシが
追い込まれたときにセレナの力で救われる時があるでしょう、その前段階が今回に当たると思われます
現にジミーに食事を誘った笑顔か彼の心を動かします、テールナーの動きも良かったと伝えた彼で
その後演奏しながら派手にしたのに対し、この食事をしたときは演奏もなし、声の質も少し違うことが
分かります、それはジミーがセレナの魅力に気が付き周りを笑顔にできる1人目となったことを
象徴させます、それこそナレーションの締め方にもあった、産まれた友情というのがセレナに対してもですが
ジミーに対しても同じことが言える、本来の目的であったピカチュウ対決以外に新たな友情と笑顔を
彼は獲得した

変装シーンやサカキ妄想などDP以来の脚本を今回手掛けた松井さん、そのDPまでを彷彿とさせる物語で
ありながら、セレナの最終章成長はもうすでに始まっていることも伺わせ、尚且つその一大決心の
洗面器から始め、改めてポケモン達に支えられてきているからこそ、自分から、「誰かのために
自分ができること」というきっかけを作っていくという魅せ方がとてもユニークな回でした。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はジト目3匹です。
テールナー単体であれば、以前シトロンの発明で見られましたが、3匹同時にジト目、しかもそれがトレーナー
であるセレナに対してというなかなかこちらも見られないシーン「サトシのためになのはわかるけど
まさかここまでやるなんて」といわんばかりの表情が実に面白いですね。

ポケモンXY&Z感想 「シトロンの花嫁!?ユリーカのシルブプレパニック!!」

天気 雨
あらすじ
旅の途中で出会った少女リリア、自分の相棒を探していたのだが、戻ることになった

感想
どう見ても夢だと分かるところからスタート、ユリーカの実家のところでシトロンに起こされ目が覚めると
シトロンは違う服装をしている、なんと今日結婚式を挙げるというのだ、ジムはユリーカに任せるという
ことまで用意されている、後々これが重要な鍵になるわけですが、いくら夢とはいえデデンネ1匹だけで
ジムリーダーを任されるという、ユリーカからすれば兄が結婚することに加え、いきなりジムを預けられる
ことの驚きもあるでしょう、普段見せないその表情が何とも言えないですし、結婚式会場に訪れ
兄を必死におっていく姿が面白いですね

目が覚めて夢だと発覚し安堵して再び就寝する、「絶対ない」とまで言い切れるユリーカ、気が付いたら
結婚していたということに関してでしょうが(ミルフィとの関連などからこうしたことに敏感度は高いですし)
幼さならではのあの言い切りも楽しく、OP前からツッコミを入れたくなる状態と笑いができる
アクセル全開モードが止まらない

翌朝セレナと共に歯磨きをしている所から、サトシが朝食を摂取していて、兄が発明品を作っているという
風景、この辺りも日常描写が得意な大橋さんならではの描写、食事シーンならまだしも、歯磨きシーンを
ポケモンで見られるというのは非常に稀です、こうした彼らの日常生活を見られるとのも実は面白く
こうして朝を迎え、自分たちと変わらない生活を送っていることでそうした自然体でも共感が得られる
ところがあります、以前ボルトのOPだったころもセレナが屈伸したりした描写がありました
こういう風景もとても魅力的です。
これも日常生活の1つでしょう、ホルビーやハリマロン、ヤンチャム、ピカチュウと共にボール遊びを
やっています、以前触れた遊び目的満載可能な自己目的的行為ができるユリーカだけでなく
ジムリーダーと発明家を、ポケモンマスターを、そして新しい目標を其々決めている彼らのポケモンですが
こうした「遊び」の時間もまたとても大切で、そうしたメリハリをつけた過ごし方がよりよい練習や本番で
力を引き出せる要素であろうとサトシたちは気づいているのでしょう、そういえば大橋さんが脚本を担当
されたレンリ大会では途中で日常生活である食事シーンが付加されました、あの時の周囲の支えもまた
イーブイが再び奮起出来る要因になったことを想えば、あの食事シーンは欠かせなく、大橋さんならではの
イーブイのやる気を起こすスイッチになったと思います。

ハリマロンが蹴ったボールが遠くに飛んでしまい、やれやれと思いながらも取りに行ったホルビー、そこに
ボールを拾い、ホルビーに惚れるミミロルの姿がいた、そしてそのトレーナーの少女も現れる、ユリーカは
早速シルブプレをして、いつものようにエイパムアームで戻る、しかしここから先が違っていた、なんと
その少女もまた自分の相棒を探していたというのだ、おまけにリリアと名乗ったこの少女はエイパムアームに
興味を示した、どうやらリリアは彼女の父がオレンジロボというロボット開発大手の社長であるそうで
何れ自分がついでいく時にその相棒がしてほしいと考え探してたようだ、因みにこのリリアのことを訊ねたのは
セレナだ、拗ねているユリーカを覗けば最も訊きやすい、思えばムサシとソーナンス回でユリーカが結婚する
のかと訊ね、セレナは「生活を共にするならそれが自然の流れ」という年齢を考慮すればあり得ない
文言、いくらサトシを意識しているとはこの時といい、今回といい彼女たちの恋愛意識は相当高いようですね
しかしこのリリアの言葉が引き金となりユリーカの焦りはさらに上昇、剰え夢の続きを勝手に作っていく

それはリリアと結婚し、ビルの屋上で高々と一緒にいる姿、ジムを任せたと伝える姿にショックを受ける
自分で作っているのも関わらず、また夢を見ているのではないかと、セレナにほほをつねってもらってまで
確認する辺りユリーカらしさ満載です、一方悪気は全くないので仕方ないとはいえサトシのシトロンに対する
信頼である発明品や料理もできる発言が、ユリーカの焦りをさらに増幅させる羽目になる、更には
ミミロルとホルビーも仲良くなっている、ホルビーは若干嫌々付き合わされているとはいえ、ボール遊びの時
同様かなり面倒見がいいので、しっかり付き合っているところが素晴らしいです、ただそれを面白くないと
おもうのがヤンチャムとハリマロンだ、なんとか引き離し、自分とミミロルを近づけさせようと作戦を
企てるも、ミミロルにあっさりやれてしまい秒殺される

シトロンの料理に満足するリリア、だがユリーカはまたしても続きを作り、紅茶にハニー蜜を入れて
飲み干し、美味しいおやつに続き兄がこういうに違いないと「僕は一番の幸せ者です」って、もうロケット団
以上の妄想ぶりで笑いが止まらないです、デデンネまで協力し、それにナイスというユリーカも居て
いい意味でやりたい放題な展開が素敵です

ミミロルとホルビーの散歩に合わせ、シトロンとリリアも散歩することに、ロケット団の作った落とし穴も
見事にシトロンガス下し、関係はますます深まっていく(すぐに察知してミミロルを守るホルビーの紳士姿も良)
リリアのけがを治している間に、ホルビーの治療を行うユリーカ、自分の心境がただならぬ状況下ではあっても
こうしたことはきっちりできるあたりもまた素晴らしく、兄と共に生活しているところが現れている、以前の
喧嘩回でもそうですが、こうしたふと出た拍子に出た素の姿、ありのままの容姿こそが魅力的であり
解決の糸口につながりますね、後半の展開から逆に遡っても、このユリーカ治療は、ジムリーダーからずっと
兄の姿を見て、「※門前の小僧習わぬ経を読む」かのようにお手伝いが出来る姿、ユリーカが単にポケモンと
触れることが大好きだけでは説明が付かないこのふとしたシーンが僕にはとても重要なシーンに感じました
ユリーカはリリアを呼び出した、散歩にいく前後のセレナの反応にも一目置きました、当のセレナはまさか
ユリーカがこれほど焦っているとは夢にも思ってないでしょうし、多少恋愛を理解できるセレナであれば
シトロンとリリアの関係がうまくいっていると気が付くのは自然です、一方呼び出した方ですが、恐らく
セレナはユリーカなりに何かしら行動を起こすことでシトロンの手助けをしようとしていたのではと勘繰った
それに対し「ユリーカはいい妹ね」ということを伝えたのでしょう

しかしそのユリーカは、なんとか兄との結びつきを止めようと、シトロンの弱点を次々と出してくる、ところが…
発明品が爆発するということを告げれば、失敗は発明の母ということでかわされる
おねしょ癖があるということを告げれば、かわいいところもあるということでかわされる
アーボックを全身に負けつけるのが趣味と告げれば、アーボックの肌触りは素敵とかわされる

ユリーカの年齢からすればこうして弱点を言うことで自分と気を引きたい相手との関係をとっていくという戦法を
用いなくなないでしょう、寧ろユリーカが妹で兄ことをよく知っているとはいえ、あたかも準備していたかのごとく
次次出してくる頭の回転の良さから考慮すればかなりの策士ですし、普通ならこの企てはうまくいくはず
しかしリリアが予想の斜め上をいく回答におもわずずっこけてしまう「だめだこりゃ」とこけるユリーカが
とても可愛いですし、まさかユリーカから策士策に溺れるという場面を見られるとは予想だにせず
楽しかったです

次のポケモンセンターまで同行することになったりリア、だがそこにロケット団が奇襲、ホルビーとミミロルを
さらっていく、落とし穴にはまった際はリリアを先に助け、なんとユリーカは自力で脱出、フラベベ回をはじめ
ありえない体力もちの彼女ですが、こんな笑いながら見られるのも貴重ですね
ホルビーにつけた絆創膏には発信機が付いていて、それをシトロンの発明で追いかけることになった、すぐに
2匹と合流するが、ロケット団との戦いでユリーカは崖から転落してしまう、エイパムアームで必死にユリーカを
つかむ、しかし無理をしすぎたエイパムアームは根元から亀裂が生じてしまう、間一髪のところでシトロンの手に
よってユリーカを救出する

ピカチュウとテールナーの活躍によりロケット団を避ける、しかし同行を予定していたリリアはこの場でお別れを
告げます、決め手となったのはシトロンとユリーカの関係ですね、部品が故障するというリスクを背負ってでも
何が何でもユリーカを救出しようとする必死さとエイパムアームが故障したことに対し「ユリーカを守れたなら
それでいい」と笑顔で迎えるこれを目の当たりにしたからでしょう
パルファム宮殿回やパンプジンフェスティバル回に登場する王子やお姫様からすれば、社長令嬢といえど
非常におとなしく、おしがつよすぎるイメージは全くありません、例のかわしかたを含めても随分
ポジティブ思考なリリアです、社長のことは詳しくは描写されませんでしたが、シトロンのこうした魅力の
良さはユリーカの妄想を差し引いても十分でした、発明にお料理に、そしてやさしさに、けれども共に
生活するとなった場合自分にもそれ相応の魅力を持つことが求められる、令嬢としてある程度手腕は
あったでしょうがシトロンのように譲らない大きな強さ、もし彼を選ぶにしても、他の男性をえらぶにしても
リリアだからこそ出来る魅力というものを引き出す必要がある、けれど今の自分にはそれが足りない、彼に
負けないくらいの壮大な魅力を見つけ出すたびに出かけよう、当の自分がそれを見つけ出したばかりで
そしてそれを間接的にリリアにつたえたのがうまかったねと伝えるかの如くセレナがシトロンの方を見る
魅せ方は素敵でしたし、リリアも兄がこんなに大切に妹のことを気遣うことを知ったばかりの自分ですら
感じるのですから伝えずには居られなかったというところでしょう

ロケット団の去り方や最後のオチに至るまで大橋さんのパワー満載回でしたが、ニャスパー回や
ヤヤコマ進化回ガチゴラス回などユリーカ主体の話は多め、その中でも今回はポケモンと戯れるということではなく夢でみたことが正夢になりかけ、ますます焦り振り回されるという回ではありました、けれども方式は違っても
ユリーカの魅力を面白く、そして力強く見せるには十分でした、拗ねてたり、言葉巧みにしたりも年相応の
やり方、まさにユリーカの象徴であり、以前触れた「自己目的的行為」が改めて描写された回であった

※門前の小僧習わぬ経を読むとは日頃から見たり聞いたりしているものは、いつのまにか
覚えてしまうものだということのたとえ。

今週の一枚、
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今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は序盤の歯磨きシーンです、ここでは2つことが
分かります、1つ目はセレナの衣装、寝間着を上回る薄着です、歯磨きのことも考慮すれば恐らく起床した
ばかりで寝間着から普段着に着替える間というところでしょう、サトシが既に朝食中ということは
シトロン→サトシ→女性2人の順に起きたのかもしれません、それにしてもあの薄着で寒くないのでしょうか?
ドレスをどれ着ても似合う彼女ですがこの姿もまたいいですね

もう1つはデデンネ、よくみると尻尾で歯磨きをしています、デデンネの体格からする歯ブラシを持つのは
相当困難を極めるわけで、できるとすればトレーナーが代行する方法がありますが、まさか特徴の1つである
尻尾をこのように魅せてくるとはおもわず、ツッコミが入れたくなるシーンです、ソーナンスのバケツでの
乾杯といいゲームなどでは見せられない姿をこうしてさらに魅力的にみせられるのもアニポケの醍醐味
での1つですね

開雲見日 セレナ、未来へ向かって

天気 曇り
今週はアニポケがお休み(一応再放送はしているが)そこで今回は先週終幕したトライポカロンを軸に改めて
セレナに注目してみましょう

1週間を経過してもあの感動が胸中にあり、アニポケの凄まじさを思い知らされた回でありました、

それは前半の鍵を差し込む部分で既に熱くなってきた、今まで集めてきた3本のキーに込められた思い
そこにはポケモン達と共に歩んできた必死の想いと輝きがつぎ込まれている、まさに鍵の部首である
金のごとく、そしてここでカロスクィーンになると誓います

この誓いは後半でいう手首の怪我を押してでも出場を訴えるセレナであろう、サイホーンレースの練習で
泣き言を母に自分のことをなかなか伝えられなかったメェークルレースを見てきているだけに、圧倒的各上に
重鎮するヤシオにこれだけ強く言い放てる誓いの言葉の中にあるもの、それは覚悟である

面出さんがセレナを担当している回が多いので必然的にそうなる傾向が高いのだがこの覚悟を要求してくる
描写が多い、今作を象徴させる語句の1つ「サトセレ」の最初となるオーキドキャンプではセレナが足にけがを
負ってしまい立つことができない、サキが伝え続けてきた「当たって砕けろ」は砕けてばかりの日々が続いた、
サキと勝負することになっときの一文で「貴方は無理だと分かったら、すぐに投げ出そうとする」この
サイホーンレースは母が元々やっていたので教えることがより詳細にできる教えることができるからですが
この文面からすると恐らくほかにもセレナは何かはやってはみたものの長続きしなかったのでしょう、根底には
そのキャンプの怖さが蝕んでいるのでしょう、料理のように自分が楽しくはじめ、楽しく終われるのなら
良いけれど、どこかで1つでもほころびができてしまえば、また怪我をしてしまうかもしれない、また自分が傷つく
かもしれない、サトシのような救世主がでなかったらまた自分は嫌な思いをしなければならない、だったら
最初から何もしなければ自分が傷つく事もない、後に触れますがサイホーンレースから逃げたかった要因待ち
状態だったでしょう、今思えばヤヤコマがセレナの窓に居たときに「今日もいいことあるかな?」というセレナの
第1話一声はこの練習を避けるなにかのきっかけまちだったのだろうということがわかります、剰え要因として
用意されたのは嘗て自分を救ってくれたサトシ、これで練習から逃れられる、停泊のことなど考えず思い付きで
飛び出したことが見え見えですし、カフェでは「朝練もないしヤヤコマに起こされることもない」と
かなりのんびりで、何かを目指して奮闘するアニポケのましてヒロインの台詞らしからぬ発言でしたので
当時は不安も少しよぎりました、


そのサキと再会し、自分がパフォーマーになりたいというきっかけがなかなか持てない、サトシが代弁すれば
それに便乗して自分が伝えらえる機会も自らつぶしてしまいます、自分はまだまだそれを母に魅せるほどの
技能が身についていない、ましてサイホーンレーサーを推奨している相手、なにより母にそれを伝える勇気が
持てない、ロケット団とのやり取りを通してセレナはついにその「覚悟」面出さんが伝えたい「覚悟」が描写される
母と勝負し敗れれば旅をやめて家に帰る、シトロンが言うように本物のサイホーンレーサーである相手、しかも
セレナの性格を十分理解している母に挑むなどあまりにも無謀な挑戦であろう、しかしセレナはそのリスクを
背負ってでもパフォーマーの道に進みたいという自分の本気を伝えたかった、転んでも関係な、自分の足で
立ち上がり、無我夢中で追い上げる、多くの出会いの中で自分の夢をつかみ取ることがやっとできた、今まで
感じることのなかった夢がないことの喪失感、疎外感、それを断ち切るために得た自分の夢、それを必死に
手を伸ばしつかみ取ろうともがく、乗り手の気持ちを素直に受け取るメェークル、母が見た姿且つ面出さんが
伝えたかったのはそんな「夢を目指し、決してもう投げださずやり遂げるという覚悟」であった
ゴールした瞬間の爽やかなセレナの顔、あんなにいい姿を見たのは恐らく初めてといっても過言ではない
それほどまでに彼女が懸命に取り組んだという証拠でしょう。

初キーとなったフウジョ大会に触れる前にですが、セレナメイン回以外でも面出さんは覚悟を要求してくる
描写は見られる、例えばバシャーモとメガルカリオの対決回だ、このかいでは手助けしようとしたセレナを
サトシは止めました、それはコルニに与えられた試練なので、コルニが乗り越えなければならない、ルカリオと
共に自分に勝たなければならない、あれほどの力を持つバシャーモにもひるむことなく立ち向かう覚悟が
あるのか?
ニャオニクス兄弟バトルではお互いの宝が自分のすぐそばにあるということをあえて教えず、お互いのことを
知り、認め合い、向かわなければならない、宝を通じて其々の覚悟を試したというところでしょう。

フウジョウ大会では衣装が破れるというアクシデントが発生、どうしても頭によぎる過去のトラウマ、今にも
泣き出しそうなセレナはサトシの言葉を思い出し自らを奮い立たせます、サトシと同じように自分も諦めないと
忍び寄る恐怖心に勝つには自ら行動することで切り開くしかない、鋏を取り出し目が上下に動かしながら
迫る時間の中、必死に衣装を調整するあのシーンはとても胸に来るものがあり、これに打ち勝ったことで
セレナは単に初優勝を飾っただけでなく、過去の自分にも勝てた、自分で道を切り開くという覚悟があった

3話連続面出さん描写ではイーブイとの出会いから人見知りのイーブイに対して悩みながらも少しずつ接して
いく描写が見られます、こうした難題にもきちんと向き合おうとするのもセレナがその段階まで来ているという証
以前ならその難題に降りかかる前に投げ出していたのですら、こうして悩みを抱えているということはそれだけ
真剣に取り組んでいるということ、サナがどこに進化するにしてもセレナ次第という一文はまさに
そんなことを台詞として表現化している、ここでもそうしたイーブイに対しての覚悟があります
ヒャッコク大会ではイーブイが開始直前で行方不明に陥ります、この回を見た人の中でも賛否両論わかれた
わけですが、トライポカロンの厳しさと、ステージに立つパフォーマーとして、そしてトレーナーとしての
覚悟を総合してあの選択に至ったでしょう、その辺りはこの回で触れたので割愛しますが、本気で
挑むために自分に何が求められているのか?そしてその体制に持っていくために自分が今すべきことは何か?
かつて疎外感に陥り、その辛さを知っているセレナです、後のフレイ大会で1匹のサイホーンに触れるという
時間と労力を消費する割に、それなりの見返りがすくないことをしてまでセレナが触れたのも、イーブイの
経験と自分の過去があったから相手の立場に立ちどうするか?を行動でしめしたわけですね
何れも1歩間違えれば敗北の危機に落ちる中でのこの究極の選択もまた覚悟をつきつけてきました

そうした面出さんが常々大切にしてきている「覚悟」セレナが時間をかけながらも身に着けてきた
勿論怪我を押してでの出場は危険であるし、満足いく演技が出来ない可能性もあるが、これまでセレナが学んで
きた「覚悟」あの厳しい顔はとても印象深いですし、サトシの言葉を借りて自分の進路という極限の選択覚悟
またしても人の力を借りてしまったことを痛感したであろうセレナですから、それだけに余計に自分の
これからについて真剣に自分に問いかけ、そして決断したあの凛々しい表情も、面出さんがここまで
こだわるほどこの「覚悟」というテーマを大事にしているのでしょう、誰もが必ず経験しなければならない覚
悟を問われる場面に出くわすとき何をすべきなのか?それを面出さんがセレナを通して伝えている事が伺えますね

そんな覚悟が詰まったセレナの決勝の舞台、ドリドリをセレナが歌い、ED映像にあった場面を完全に再現する
というまさかの見せ方に魅了されました、歌詞からくるセレナの展開については、巨匠スノードロップさんが
完璧に推考されているので、自分が触れることはほとんどありませんが、「奇跡」という一文があります
その前にはわたしたちのちからにご丁寧にイコールが付いています、奇跡というのを改めて辞書で引くと
「超自然的な理由以外には,理性でその原因を説明しえないような自然現象」と記載されています、
よくテレビなどでは事故からの奇跡的な復活で、医師からも驚いた~という趣旨の展開はよく見られます
現在の医学では通常怒らない展開を起こすわけですが、これは勿論本人の強い思いがなさらなければ
なりません
それこそ上記の記載した「覚悟」そのものですが、もう1つが家族であったり、恋人であったりと周囲の支え
でしょう、歌詞にイコールがついていることを考慮すれば自分一人では叶えられない、セレナがこれまで
何度取り組んでも途中で投げ出してきたのだから、けれどポケモンたちが支えてくれる、仲間たちが応援
してくれる、すると今まで着なかったこととが出来るようになってきた、そしてそこには歩みの後である
足(奇)跡の積み重ねこそがあの最高の檜舞台でやりつくした手を広げた清々しい顔になるということですね

エルの演技にセレナは自分との力量差を感じます、それが何なのかをヤシオの前で話します、いつのまに
この力まで身についたのか驚きましたが、与えられる自分から与える自分になりたい、そのために求められる
こと探しの旅に出るわけですが、エルがその能力を持っていることを今の支えられてきたということを
常々感じてきたセレナだからこそより痛感しました

それは「見ず知らずの私にアドバイスしてくれた」というフォッコ進化回、この回でのエルは顔を曇らせた
セレナに声をかけます、買い物中に「どこかで見たと思ったら」という一文があるあということは
セレなど知らずに声をかけたことになります、そうなると、もしあそこにいたのが普通のトレーナーであったり
それこそセレナが本当にどれが似合うかを迷っていただけでもエルは声をかけた可能性はあるでしょう
最初の出会いの時点でセレナがパフォーマーであることを知らなくても、笑顔を提供します、そして
食事中のおもわずフォッコを見るシーンを目撃し、そこからポケモンたちと結ばれていること、そして
セレナが行うべき謝罪を伝えます、そして笑顔を通して起こした進化、バトルをすることも、あの段階で
盛り上がった段階で中断したことも、エルが行いたかった「人を導く力の要因をつくる」ことに当たります
何しろセレナが今後キーを集めていく力が身につくかこの段階ではエルも不明ですし、ずっとこれから旅を同行
するわけでもないのです、つまり出会って気になった1人のトレーナーに対して一つの道しるべを伝えた
わけです、ポケモンたちと力を合わせ自分に立ち向かう力が付いた、カロスクィーンという座は単に演技力
だけでなく、そうした人を導き笑顔にできる力、こんな難題を今度はセレナがやりとげようとするわけです


ヤシオが初登場した時に「もうエルのようなパフォーマーはいない」と落胆していたのも、ここまで目指す志を
持てているかどうかを言っていたわけですね、そしてセレナはそのことに気付いた、ヤシオのこれまでの姿から
すれば今一緒に同行できないのに、いずれはいくという答えに首を縦に振ることはなかったはず、それを
了承したのは前回も触れた、セレナだからこそできる人を導く力、ヤシオもまたセレナと同行したわけでは
ないけれど、話から波乱万丈の道を歩んできたことを理解した、それを力に変えることができたのなら
多くのカロスの人に元気や力を与えられるパフォーマーになれる、セレナに将来をかけよう、断髪した姿も
イーブイの転倒から復活した姿も見てきているヤシオです、人の痛みや人の温かさを咀嚼しているセレナなら
大物になれる、ならばその答えが用意されるまで自分も待っていよう、ヤシオからセレナに向けてのエールが
かけられました

この人の痛みや温かさをより知っているセレナ、この先に目指すものは何でしょうか?、笑顔をおくると
一口にいっても単に自分が笑顔でいるだけではいけません、それこそサトシにように、周囲の観察力を
身に着ける必要もあります、そうでなければ気づかずにやり過ごしてしまうのですから、そうしたアンテナを
伸ばし続ける必要もあります、またサトシが深刻に悩むことが少ないですが、もしそれを目撃したら、セレナも
同じようにどうすればいいのかと、悩んでしまう可能性は高いです、実際本気で悩んでいる人を傍でみたら
それに傾聴するだけでもかなりの労力が問われますし、まして引っ張っていく力を身に着けるためには
多くの経験を積み重ねなければその引っ張る材料が乏しいですし、あったとしてもそれをどのようにつなぎ
合わせ、取捨選択しながら自分に合った方式で導き出していくのかが問われます、パフォーマーなら
単にパフォーマンスを魅せればいいわけではありません、もしそれでいいだけなら、エルがあの決勝で
あれほど引き寄せられる力がないのですから、この先サトシと入れ替わりバトルをする回があるそうですが
これもその1つでしょう、サトシの立場にたつことでその人に寄り添う会うことでこれまで知らなかった
相手の想いに近づける、そこをヒントに自分ができることは何かと知るきっかけ作りはできるでしょうね

プラターヌ博士のようにセレナの知らないところでも多くの人に支えられた今回の大会、セレナの総力戦で
挑んできたわけで、枝を真上に突き出しだしたように、各脚本方の輪も見られました、それこそ脚本家たちの
総力戦でもありました、厳しい現実を突きつけてくる冨岡さんに、エルやヤシオが魅せたプロとしての
あり方、1人の人間としての取り組み姿勢描写が得意な武上さん、絆描写が強い米村さん、プクリンや
オンバーン回でもあったようなやるべきことを奮い立たせる園田さん、ガチゴラス回やイーブイデビュー回など
「意志」を手掛けてくる大橋さん、新たな試練を用意する藤田さん、そして女性描写に強く覚悟とは何かを
問わせる面出さん、XYという作品そのものもまた劇中であるような、絆であったり、助け合いあってこそ
この素晴らしいお話が見られることを改めて気づかされます

敗れた者たちの想い、親離れを寂しく痛感しながらも、娘の決断を優先するサキ、其々の成長記録も
あますことなく描写してきた今回のトライポカロン、セレナが新しい第一歩を踏み出し、開雲見日の
気持ちで突き進んだ。この先、新しい壁にぶつかろう時も、この経験が活かされることは間違いないだろう

その最後に記しておきたいこと、それはもし面出さんがセレナを通して夢を追いかけることを描写したい
のなら、本来集大成でここをゴールとするはずのマスタークラスをこれほど早くに完結させるのではなく
もっと時間をかけて手掛けるはずですし、フレイ大会やこのマスタークラスも含め1話の半分で演技を終了
させることはないはず、トライポカロンという1つの夢をとしてセレナが人間として大きく成長していく姿
これまでのヒロインにはない、マスタークラスを通過点とし、人を導く力を養うという学びの旅に
出かけるという展開、これを通して視聴者にこれらのことを伝えたいのでしょう、勿論夢を追いかける
という展開が描いていないわけではないですし、寧ろ大切にされているわけですが、例えば勉強で部活で
職場でトップを目指すだけでなく、其々の場所に自分が降り立った時に、それを通して自分が何を学び
人に与えることができるのか?ということ、人の支えなくして生きられない人類なのだから、自分が
誰かの助けになったり、また必要とされることにもなる、そうなったときに自分がやるべきこと、
テレビ東京とかで放送されたのは年度末、新年度に向けたことも考慮すれば
其々の居場所を通して自分がどう生きていくのか?こんな壮大が物語がこのトライポカロンを通して
伝えたかったのではないか?改めてそう感じた次第である、1人の視聴者として今回学んだことを
大切にしたいと痛感した

開雲見日(かいうんけんじつ)とは
暗い雲が晴れて日の光が、差し込むことから、心配事がなくなり将来に希望を持てるという意味

今週の一枚
いつも特集コーナーではこの一枚は割愛していますが、じつは前回の完結編で1枚うっかり忘れていたシーンが
あったので今回それを入れたいと思います

イメージ 1

それはヌメルゴンがアップで映るシーンです、わずかなシーンとはいえヌメルゴンをズームで映したのは
何故か?
これは個人的な推測ですが、ヌメルゴンも何かしら感じ取ったのでしょう、ヌメラの時からを含めても
セレナと直接かかわった描写は少ないです、回想シーンであったようにいつのまにかヌメラもセレナの練習を
見ていたということで一応説明もつくわけですが、セレナの顔つきや動きから見てヌメルゴンも
分かったのでしょう、かつてヌメラからヌメルゴンに進化した自分の覚悟を、そして湿地帯の出来事でやった
覚悟も、それと同じようにセレナもまたこの場で相当な覚悟を背負ってあの場に立っている同じ大きな覚悟を
背負ったもの同士として決して他人事ではない、強い気持ちがヌメルゴンアップの画像かもしれません

ポケモンXY&Z感想 「エルVSセレナ!開け未来への扉!!」

天気 曇り
あらすじ
準決勝に勝利し、エルとの対決で敗れたセレナ、しかしそこには新たな確固たる決意が

感想
準決勝に進んだ3人の演技が始まった既にタイトルからエルと戦うことがわかっているにもかかわらず
シトロンや前回のユリーカ通り心臓が持たないかのようなドキドキ感です。
ムサシはパンプジンのやどりぎの種をまるで大木のように積み立て、それをニャースが爪で細かく
砕いていくという演技、ムサシの突破してみせるという意志の強さもその演技に現れています
サナの演技はつるのムチを使った演技、ようせいのかぜなども織り交ぜ可愛さと美しさを前面に押し出した
演技である、

そしてついにセレナの演技となる、緊張の面持ちで見るサキ、そして落ち着くよう願うシトロン
まずはニンフィアのスピードスターで星をきらめかせ、ヤンチャムが作ったストーンエッジでの足場を
頼りにニンフィアが上空からようせいのかぜをおくる、これでヤンチャムと手を組んだまま空中で
演技を行う、手を伸ばし、そして笑顔でつないでいく、その演技に会場からは大きな歓声があがり
順調に行ったかに思われた、ところが空中から着地の際、両手ではなく左手で支えようとした
あの高さからおちた落下速度を左手だけで全体重を支えきるのはむりがあり、必死にこらえようとするが
このままでは転倒危険がある、それを瞬時に察知したニンフィアはリボンでセレナの腰をまき、半回転する
工夫をする、これにより転倒は免れたうえに1つの演技としてもこなされた、ニンフィアにお礼を
伝え「危なかったね」と少し心配そうに見つめるニンフィアの姿がとても印象的でした
また演技の完成にハリマロンとデデンネがなきじゃくりそれをホルビーが抱えているのが実に面白いですね
保護者的存在のホルビーは心強いですね。

投票が行われ、エルの挑戦権を得たのはセレナだ、片手を上げ喜ぶサトシ、純粋に喜ぶユリーカ、夢を見ている
見たいと感激するシトロン、そして何より涙しヤンチャムとニンフィアにお礼をすぐに伝えるセレナ
分かっているシーンなのにとてもジーンときますね、こうして喜んでくれる人、そしてポケモンの頑張りが
あってこその勝利であることを確信しているセレナの姿がそこにあります

観客席にいるサキは目を潤わせながら「よくやった」と告げる、そしてなんと「あのこ私の自慢の娘」を
周囲に周知します、サキのキャラを考慮すればかなり意外な行動でおもわず呆気にとられましたが、それほど
嬉しかったのでしょう、サイホーンレースも嫌がり、何も目標がないまま家に過ごしていた娘が、練習中の
怪我を自分の所為ではなないかのように行っていた娘が、この檜舞台でポケモンたちと輝いている
夢に向かってひたむきな姿になっている、こんなに立派に成長した娘の姿は親にとってみれば何よりの
宝であろう

ムサシは開き直りカロスの人々も自分の美しさはここまで来たのなら伝わっただろうと
そしてサナはセレナにお礼を言ったあとセレナに抱き着いた「わたしの夢も託していいかな?悔しくないって
言ったらうそになるけど、負けた人の分まで頑張って、ここの誰よりも凄かったんだから」
とても重みのある台詞ですね、サナはセレナにこのトライポカロンのことを伝えた、共にエルの演技を見て
お互いにライバルとしてキーを集めた、その仲間でありライバルが自分を追い越した、この中で出演している
パフォーマーで最も優れたのがセレナであった、サナはもうこの時点で敗退し、叶えることができない
そしてサナだけでない、多くのこの場に立てなかった多くのパフォーマーも居るのだ、その代表としての
責任をセレナに負わせるのは多少なりともサナもコクであろうとは思っていたでしょうが、それ以上に負けた
悔しさと、託したい思いが迸っていたのでしょう

エルとの決勝を前に控室で左手袋を外すと、手首の部分があかじんでいた、自分も心配なのだが
ポケモンたちには同じ心配をかけまいと「大げさなことじゃない」となんとか伝える、そしてノックの音がして返事を
すると同時に手を後ろに隠します、あの部屋に訪れるのはそれなりに限られた人物です、もしかしたらエルかも
しれません、その時の手首を見られたら、心配されポケモンたちも不安がるでしょう、だからとっさに見られ
まいと隠した、けれど入ってきたヤシオには気が付かれていた、あの一瞬の動きとはいえ、カロスクィーンに
なったこともあるヤシオですからわかったのでしょう、そしてまともな演技はできず、ましてエルに勝とう
というのは無理、辞退するよう通告される

セレナは今の現状からすれば確かに満足な演技ができないかもしれない、それは自分も理解しているはず
それでもセレナは突き進むことを選んだ「私たちの夢なんです、何にもなかった私がやっとみつけた
ポケモンたちとの夢、ここまで来たからには絶対にあきらめたくないんです」

この日のためにポケモンたちと頑張ってきた、夢がなかった自分にとってポケモンたちと懸命に一つのことに
ひたむきに歩んできた、カロスクィーンになるために、それは夢を持つのが遅かった分、それに懸ける思いは
人一倍強いでしょうし、放したくない気持ちもあるでしょう、それに多くの人に支えられた、夢の場所を案内
してくれたサナ、自分の夢を静かに見守ってくれる母、そして何より共に旅をし励ましてくれるサトシたち
託されたネネやミルフィのことも考慮すれば、この状況であろうと突き進むことをセレナは選択した
その初めのきっかけである、サマーキャンプでのサトシのけがで足を冷やすのが精いっぱいで
自分に罪悪感を抱いていたあの時とはまるで別人のように成長しています
その姿にヤシオは嘗てエルもまた足に包帯を巻きながらも「あきらめたくない」と伝え出場した姿が
脳裏に浮かぶ、どこまでも似ていると思い立ったヤシオは手首に一旦の処置を施す、1ステージ限定で、終了
次第医者に診てもらうよう伝えられる

そしてついにエルとの対決を迎える、エルはセレナの方を向き「あの顔、覚悟を決めた人に情けは無用ね」
恐らくエルもセレナのけがに気が付いたのでしょう、それでもかつての自分のように出場を決心している
その覚悟を背負っている、顔を見ればどれほどの想いで自分とぶつかろうとしているのか見て取れる
だからこそ、その覚悟に自分も堪えることが求められていると感じ取ったでしょう

セレナの演技が始まった、並べ慣れたスポットライトが順番に点灯しテールナーの尻尾には飾りが
ヤンチャムは眼鏡を下ろして動こうとしている、そうなんとドリドリの映像をそのままこの最高の檜舞台で
活用してきたのだ思わず立ってしまいました、きらびやかな炎、それをより自在に操る枝、軽快な動きができ
るヤンチャム軽い身のこなしと可愛さを出し切るニンフィア、片手をあげステップを踏むセレナの横顔シーンまで忠実に再現、事前情報でセレナの声でドリドリが流れることは知っていましたが、まさか映像でここまで
やってくれる想定外でたった数分でこれほどまで胸躍るのはそうそうないくらいに感動しました

次はエルが演技を行う「悪いけど私たちも負けられないの」セレナがもし怪我をしていなかったとしてもエルは
全力を出していたでしょうか、セレナが怪我を押してまで出場する決意がみなぎっている現状なら尚更エルも
それに応える意味で全力を出したのでしょう、そしてその中でセレナが感じ取り、学ぶべきことが現クイーン
であるエルとしてできること、セレナのためにも全力を出し切ったといえるでしょう
エルの演技はマフォクシーとフレフワン、更にはビビヨンを入れた演技だ、ビビヨンの羽でまるでエルに羽根を
つけたかのような演技だ、その美しさに会場は総立ち、モニターで写された映像でも見入ってしまう民もいる
そして最も近くで演技を見ているセレナ
「エルさんのパフォーマンス、エルさんの笑顔が皆に力を与える、わたし皆に与えてもらってばかりだ」
セレナはこの時点で自分とエルの格の違いを痛感したのでしょう

結果は圧勝でエルが勝利し、クイーンの座を守り切った、サキはそれでも涙ぐむように納得し、やりきったことに
シトロンも納得、サトシに至ってはここから始まるという名言が飛び出る、長年経験しているだけに重みあります
エルはセレナの元により「楽しかったね」と返す、クイーンを守れた直後にもこうして相手に敬意を払うことが
出来る、これもまたエルの品格としての1つでしょう、そしてそれを感じ取ったことでわかるセレナの行動が
あります、それは握手の返し方です、直前の拍手をよく見ると右手の方が大きく動いて、左手は
どちらかといえば指の第一関節辺りが良く動いている感じです、これはやはりけがの影響が多少出ていると
思われる
(だとしたらセレナのあの枝をつかむなどの演技はそれを感じさせない凄まじい演技ではあるが)

でもエルが負けた自分に対してもしっかり対応している、そして何より「楽しい」というこの場の雰囲気と
自分に対して敬意を持っていることがわかったのでしょう、クイーンを守り切ったということに加えそうした
エルの言動に挑戦者の自分としてのけじめがてらやったでしょう、エルが差し出したのは正面から見て左手
ということはセレナが怪我をしていない右手で握るだけでも全く持って問題ないはずですが、わざわざ
怪我をしている左手も含め両手で握ったのはセレナ側の敬意のしめし方、対戦できたこと、そして課題を教えて
くれたことに対しての感謝が込められています。

大会は閉幕し、手首の治療を終えると再びヤシオが訪れる、本気でエルに勝ちたいのなら無茶はしないように
伝えられる、そしてここからのセレナの台詞が涙でそうなくらいに感激しました
「ヤシオさんの言う通り、私エルさんに勝てませんでした、エルさんにあって私にないもの、さっきエルさんの
パフォーマンスをみて分かった気がしました、私は未熟だし、いつも仲間やポケモンたちに助けてもらってばかり
でもエルさんは人を笑顔にしたり、見ず知らずの私にアドバイスしてくれたり与えることができる人で」
準決勝で、もしニンフィアがセレナの異変に気が付かなかった、或いは気がついても間に合わなかったら
セレナは間違いなく決勝に進むことはできかかったでしょう、そしてもしそうだったら決勝であの全力を出し切った
清々しい気持ちをすることはできなかった、けれどもその援助が実は自分とエルの力量差を示す形となったこと
そして決勝をもってそれに気づかせるというアニポケ史上でも類を見ない魅せ方だ、台詞には続きがあり

「今までもらってばかりの私ですけど、クイーンになって今度はいろんな人に恩返しをしたい、元気を与えたり
笑顔にしたり、時には起こってあげたりして、だからもっともっと頑張らなきゃ、立派なクイーンになるために」
ヤシオが遂に笑顔になる瞬間、まるでその答えを待っていたといわんばかりに、ダンス回でどっちに転ぶか
わからないというのはセレナが自分でこのことに気付くかどうかという期待を込めていたのでしょう、単に
実力だけでない、それこそフレイ大会の台詞にあった「ただの満点では勝てない」ということ、そしてその後に
出されたセレナへの課題を自分自身で見つけた、こんなにセレナは成長したのかと圧倒されるおもいです
ヤシオはその台詞を聴き、安堵したのかそれに気が付いたのなら立派なパフォーマーになれること、そして
自分と一緒にきて、パフォーマーのすべてを教えると勧誘される

そして夕刻ライバルたちはセレナが達成できなかった謝罪に対しても新しい旅立ちだとすでに切り替えている
パフォーマーの新しい第一歩を彼女たちは歩みだした

一方ロケット団は、コジロウとニャースが緊張の面持ち、ムサシが怒ってないかと、声がかけづいにくい状況
すると、ムサシは美味しい食事をしようと提案、ついには「ここまでこれたのもあんたたちのおかげだし
感謝してルンパッパ」と洒落を利かしつつ名言が飛び出す、サトシたちの絆も勿論注目ですが、彼らも
また素晴らしいですね、仲間のために必死に応援し、それに応えようとする、そして応援してくれた
仲間の感謝も忘れていない、食事代をコジロウもニャースも出す、思わずムサシに体当たりするほど
彼らの結束もとてもいい感じでした

その晩、今度はサキが旅立つ、するとセレナは何かを伝えようとするがそのまま言えないで終わる、サキは
上記のヤシオとの会話を聴いている、メェークルレースよりもわかりやすいヒントが出ているだけに
どう考えてもセレナが言おうとしたことが何かはわかっているはず、それなのにサキは何も言わずに
旅立った、以前ならこんなことはなかったでしょう、これはサキがもうここまで来たのなら母である自分が
あれこれ言わず自分自身で決めればいい、将来への道は自分で決めるべきで、もう娘はその道を自分で
確固たるものにすることができる、あの質問に対しても悩みながらも答えを出すことができる、もう
その段階にきている、だからこそ静かに見守ったのでしょう、丁度メェークルレースの時も見守りましたが
成長の度合いが随分違うだけにサキの対応もまた異なりましたね、

そして深夜、答えが見つからず、階段でぼんやりしているセレナの元にサトシがやってきた、痛むのか?
というのが最初の質問だ、包帯を巻いているのですからすぐに気が付くとはいえ、セレナのことをしっかり
見守っているし、心配しているのがわかります、もしかしてこの場所に来たのも、セレナがいないことに
気が付き捜していたのでは?と思うくらいです。

パフォーマンスのことを考えていたと話すセレナは、共感したサトシに対し、サトシなら迷わないだろうと
憧れる、今自分の進路をどうするるか決めかねているだけに目の前にいる彼の決断力に憧れるのも
無理はありません、すると長年旅をしてきている貫録を示す名言がまたしても飛び出します
「俺だって迷うことくらいあるさ、でもさ迷っている時間があるなら、まず動いてみる、それで失敗したって
何かは残る、無駄なことなんてなにもないさ」
セレナでなくても惚れる台詞ですね、自分から行動しないと何も変わらない、サトシは常に失敗を恐れず
動いています、その背景には失敗を寧ろいい材料ととらえることができるからです、丁度コルニ戦が
その一例ですね、ダンスバトルを行ったことでルチャブルは混乱し、サトシもどうすればいいか迷った
けれどジム戦中ということもあり、動きながらこのダンスに固執することの失敗に気が付き
自分流を取り戻すことにより勝利しました、失敗だって大きな自分を育てる経験になる、だからこそ
無駄なんてない、非常に心にしみる台詞ですね

サトシの言葉で決意を決めたセレナは翌朝ヤシオの元に訪れ、決断したことを告げる、今は一緒に行けない
ことを、その理由を訊ねられたセレナは答えた
「サトシたちの旅を中途半端に終わらせて、ヤシオさんについていくのはだめだと思います
最初はただ家に出たいというだけで旅に出たけど、パフォーマーという道に出会って、ライバルやエルさん
舘に出会って、その先にあるものをしっかり見つけたい、この旅を最後までやり遂げて、納得できる答えが
見えたら、その時は」
ヤシオは車に乗り込んだ後、その答えを了承し、納得するまで突き進み、答えが出たら連絡するよう紙を
渡される、かけていたサングラスを外しセレナに目線を合わせ話した決定的瞬間です、ヤシオはなぜ了承
したのか?これは僕の推測ですが、おそらくエルも同じように以前ヤシオが声をかけたのでしょう
そしてエルは二つ返事でついていった、そしてあのような輝きを示した、それから年月が経ち断髪し
怪我を押してでもあきらめず挑戦しようとするところからエルと重なった、でもエルはエルでセレナは
セレナである、将来セレナがクイーンになった時、セレナだからこそできる人を動かす力を備えられる
かもしれない、エルにはできなくてセレナにできること、それはセレナが話したように家を出たいという
ことから多くの仲間に出会えたこと、仲間の大切さ、人に支えられることの大きさ、セレナが歩んできた
そうした経路がそのままクイーンの存在力を示すキーになりえる、そしてサトシという仲間と旅を
しているのなら、セレナがその先にある答えもしっかり出し切れる、そういう可能性を秘めている
あの台詞にその熱意がちりばめられている、だからこそ自分としてもその答えを出せる機会を
奪うことなく納得できる時間を与えてあげるべきであろう、そしてその答えと共に自分のところに
訪れたときにはより強い姿で来れる、クイーンとして単に演技そのものではなく、セレナの独自性からくる
人を引き込み、誰かを支える力を添えて、送ったのは紙に書いた連絡先だけでなく、あの台詞からくる
セレナの決意にエールも送ったのでしょう

エイセツジムに向けて歩みだした一行、これほどまでに心から感激することはそうそうないですし
見終えたとしばらく放心状態でした、マスタークラスを本当に通過点とし、セレナの新しい物語を
ここから始まる、むしろ人を笑顔にしたり励ましたりするということを目的とするための旅で
それをより具現的に描くために一度トライポカロンということを経験する描写を当て
底からを起点に描くことを最初から予定していたのでしょう、そう考えるとその脚本の構築性が
どれほどすごいのかと圧倒されますし、セレナの今後により期待したいですね。

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回はマスタークラス終了に伴い豪勢4枚です
イメージ 1
1枚目は準決勝でのセレナです、本当にキラキラしていて素敵でした

イメージ 2
2枚目は手をかざすセレナです、このシーンはセレナ版OPした際にもありました、まだ夢がなかった
頃です、夢を持っている皆との差異に痛感し、何とか置いてきぼりにされたくないと、見つかりそうな
夢に必死に手を伸ばし食らいつこうとするあの姿と、そしてこの瞬間はまっすぐにエルとぶつかり
惜しみなく自分をすべて出し切った、やれることはすべてやった、照らされるスポットに希望をかざす
姿、似たシーンでもその意味合いがまったくことなる凄まじいシーンです

イメージ 3
3枚目はサキがセレナのいる部屋を覗くシーンです、ヤシオとの話をすべて聞いていた、娘があれほどの
決断をし、そしてヤシオから勧誘された、娘にはなにかに全力で取り組んでほしいとこれまで試行錯誤してきた
母ですが、もしヤシオと共に旅に出れば連絡はとれても実際に会えるのは難しくなる、そう娘が遠くへ
行ってしまい自分と会えなくなるかもしれない、いくら成長しても母として娘が自分の元から遠くへ
いってしまうのは寂しくてたまらないでしょう、いつも娘と話すときはまっすぐにぶつかりあい
前回の電話時に旅に出てよかったという答えを聴く以外は、弱さを見せていなかった、それだけに
このシーンは非常に貴重で、寂しさからくる焼け野の雉子夜の鶴が見られました
尚セレナお送り出した時にその姿を見せなかったのは、それを察知されまいとふるまったのと、それでも娘が
決めた道なら自分もまた母として覚悟しなければならないことを自覚したのかもしれません、成長したのは
サキも該当するかもしれないですね。

イメージ 4
4枚目はセレナが決意を固めるシーンです、自分の進路で迷った時、最も身近な存在であるサトシにまたしても
助けてもらった、自分が語った江尾がにしたり元気を与えるという目標、その晩にしてそれをサトシからもらった
旅に出たころから支えてもらってばかりの仲間と旅をすることで、その目標を定めるために自分が求められる
ことを学べる、ヤシオと共にではなくサトシなのはその決意もが中途半端ではなく本気で挑みたいから
失敗を恐れずに突き進み、その学びを認識し、道筋を付けたい、腹をくくり決意したセレナの姿
断髪ほど豪快なシーンではないですが、その決意はその時と同等かあるいはそれ以上のもの、こんな決断も
1人で出来るほどまでに成長した姿が見られます。

ポケモンXY&Z感想 「マスタークラス開幕!火花散る乙女の激闘!!」

天気 晴れ
あらすじ
トライポカロンマスタークラスが開幕、セレナ・ムサシ・サナの3名が準決勝へと勝ち上がった

感想
いよいよグロリオシティに到着、事前にテレビでされていたとはいえお城城も本格的、これほど豪勢でしかも
テレビ局も来ている、マスタークラスとなるとこれほど注目されるのかというほどの賑わいぶりです

門の前にセレナが到着、目を閉じ深呼吸をしたあと顔が真剣になります、緊張と、とうとうここまできたという
思いが交錯していることが伺えます、そこにサナ・ネネ・ミルフィが到着する、其々が3本のキーを獲得し
同じライバルとして戦ってきた相手が勢ぞろいする。中でもミルフィはサトシに自分を応援するのか?
そしてセレナと自分が当たったらどちらを応援するかを訊ねてくる、セレナを応援すると答えたサトシに
少しは進展したのかとセレナにちょっかい出す、このやりとりは後にネネが複雑になっているとつぶやいたり
サナが笑ってやり過ごすなどの追加があったとはいえ、視聴者側からすればよく見られるパターン、しかし
そのやりとりが後に心を揺さぶられるとは思いもしなかったです

その傍ではムサシもまた出場を決め到着していた、面白いのはパンプジンが彼女と同じような動きと鼻歌まじり
というノリノリ状態、こうしたところでもムサシとうまく使がっていることが感じられますね。

その日の夕刻、セレナは母親のサキと画面越しで話し合います、サキがマスタークラスを直接見に行くとの
こと、恥ずかしいとセレナは懸念するが、娘の晴れ舞台を見たい気でいっぱい、ここからのやり取りが
とても重要かついいシーンでした

因みにハルカのときもグランドフェスティバル前にはミツコが友達がたくさんできたことを喜び、ヒカリも
仲間やポケモンたちを前に頭を下げてお礼を述べるなどこの檜舞台前日での描写はとても大切にされています
勿論試験や競技においてもこの直前という時間はものすごく大きな意味を持ちます、自分がこれまで
培ってきた能力を引き出す、そのためにイメージトレーニングをしたりなど、この時の心理状態というのは
其々の挑戦者の状況が垣間見れます、そしてその時間こそが本番でどれほど円滑にいけるかを大きく
左右します。

その心理場でいえばセレナはとても緊張していることを伝えます、しかしサキもまたレース直前は緊張して
いることを伝えます、そのことにセレナは驚きますが、プロといえど緊張が全くないということはないでしょう
ゴルフやスキージャンプなどで優勝が決まる大一番で体が震えているというシーンも見たことがあります。
通常このタイミングでサキが娘に対して自分も緊張していると話すのはやや危険です、それは娘が更に
緊張を高めてしまう引き金になりかねないからです、それでも伝えた、どんなプロでもあっても緊張する
そしてだからこそ伝えてきた「当たって砕けろ」です、この一文は第1話からサキが使っていました
しかしこの言葉、文字としては同じでも重みや奥底にあることはこのころ今では随分と違います
家内の庭でサイホーンレースの練習をしていた頃のこの一文の意味は何かを取り組む姿勢を持ってほしかった
当ってみることでこれまでにない自分と出会うことができるから、サキからすればオーキドキャンプでも
それを体験させるはずが、逆効果になり余計に閉じこもるきっかっけになってしまった

しかし今画面越しにいるセレナはその時とは違う、格段に成長し、檜舞台に立とうとしている、それは単に
娘が舞台に立つそのものだけでなく、このやり取り自身にも成長を感じている、だからこそのメッセージだろう
本気でやっているからこその「緊張している」ということ、そして何より母にわざわざ見に来なくていいのにと
遠慮するところです、何しろ第1話では怪我した原因があたかもじぶんではない言い方でしたから、それを
母に対して配慮をしようとしている、そうした気持ちができている、マスターに出る前から娘の成長が
すぐ読み取れる、それゆえに全力を出してほしいということのメッセージが此処に現れています、
そしてセレナも母も同じように緊張していたことがわかったのと、この「当たって砕けろ」の重要性が理解
出来ている、すると顔が少し緩み、握りこぶしを作って何かを決断したかのように話し始めます
「私最初はサイホーンレーサーになるのが嫌で出ていったけど、旅に出て本当に良かった、仲間に会って
私を支えてくれるポケモンたちにも会えた」

メェークルレースのときは母と立ち向かいましたが、既に母も娘が練習をしていることに気が付いていました
そしてメェークルから落馬するも立ち上がる、回想も考慮すればこれは母との対決ではなく、弱かった自分との
戦いです(勝負してと宣告する辺りも含め一応どちらとも読みとれますが)
その点この台詞は真に母に向き合い、そして自分が逃げ出したことを初めて告白します、母にさえ向き合う
ことを恐れていた、自分の弱さをなかったことにしておきたかった、そうした自分がいたことを伝えられる
勇気、それは失敗や弱さというのは、それを次に強くなるためのとても大切な経験であることをしった
だから過去の自分も受け入れられるし、あの時から格段に変わった今の自分に誇りをもてる、そして
その過去の自分を母に打ち明けた、旅に一緒にいなかった間に自分がこうしていられた「今」があることを
そこには閉じこもりがちで、非積極的だった娘が、仲間に支えられ、ポケモンに支えられ、マスタークラスという
大舞台に立ち向かう美しい姿だ、サキはどんなに嬉しかっただろうか、これほど成長してくれた娘が
この目で見たいという気持ちにかられるのは当然でしょうね

いよいよ当日、カメラなどの取材班も来るなど注目度は最高潮、セレナたちパフォーマーの準備も万端だ
豪華な花火と共に開幕宣言がピエール司会と共に始まる、突き出したパフォーマーの入り口が登場
その中には3本の鍵穴がある、そこに獲得してきた鍵を突き刺す、キーを単に優勝という形式では
収まらないだろうとは予測していましたが、いざ見ると震えます、まして回想まで入れてくるものですから
これから始まるというのに感動してしまいます。

「自分を探して夢のスタートラインにたった1本目のキー」ポカロンデビューでフォッコの転倒により蹲った
あの時と、初優勝し、涙を流したシーンが流される、夢に向かって全力で挑むことの大切さを知った
自分に何ができるのかをやっとつかんだ、そのために断髪までして決意したこの道、類似的な災難が
襲いかかり追い詰められる、それでも自らを奮い立たせ、ステージで見事な演技をした、まさにキーという形のホップ
「夢を現実に変えた2本目のキー」あまりにも遠い場所だったマスタークラスに向けて、トラブルがありながらも
イーブイに逆に支えられ、そのイーブイに魅せるためでもあった道、まさにキーという形のステップ

「失敗もあったけど、ポケモンたちと乗り越えた3本目のキー」失敗はそれを次につなげる貴重な経験となった
ニンフィアになり、絆がより育まれまさに結び合った、演技の幅も広がった、そうキーという形のジャンプ

ホップ・ステップ・ジャンプ三構成でセレナはこの檜舞台に降り立つことができる、そしてここでその集大成が
行われる「ここで絶対カロスクィーンになるんだ」

サトシのバッジやAGでのグランドフェスティバルに登場したトンペイで起きたように代用品が効かない
そのバッジやリボン、キーというのは夢に向かってポケモンたちと作り上げた結晶そのもの、普段の旅の中で
培ってきたものを出し尽くした証そのもの、それらを集めたからこそこの場で改めてカロスクィーンになる
決意がもたれたでしょう。

ヤシオ・そしてエルが紹介される、なかでもエルは会場の観客席に向かって伝えた後セレナに少し顔を魅せます
「この場に来てくれたのね」と伝えるかのように、キラキラしていると豪語した人物と戦うかもしれない
その期待もあったでしょう、プラターヌ博士やサナの友達が登場することは容易に想像がつきました、
しかしアニポケは予想をはるかに超えるシーンをこのマスタークラスで用意していた、それはコルニ達、ビオラと
パンジー、ケンゾウと湿地帯に住んでいるポケモンたち、しかもフラージェスとヌメルゴンが隣席
している状態です
これは恐らく次回セレナが何かを出す答えの布石となるためでもあるでしょうが、今この時点でわかるのは
セレナがこれだけ多くの人に見守られ、そして応援してくれているということ、AG時代にハルカを覚えていた
タマランゼ会長と同じように、1つの夢をめざしこうした檜舞台に立つことで多くの人に覚えられ、そして声援を
贈ってくれる、イーブイがそれで成長したのと同じように、セレナもそうした意味でのステージにも立っている
ことがわかります

今回のマスタークラスでのルールが紹介され、フリーパフォーマンスのみで勝負される、それはこの場所に
立つものすべてがテーマで問われるポケモンとの息の合い方が上位に来ているからである、言葉にすると
これは簡単なことですが、フォッコ進化回などでは触れあい方1つでも悩んでいただけに、1つ1つ壁を超えた
セレナがこのフリーのみで闘うことだけでもこの範疇にきていることがわかりますね

トーナメント方式で戦う最初はネネやムサシが挑むグループ最初は1人ずつ演技を行い、最後に全員が同時に
演技を行うのだ、ムサシのスポットが短いという目立ちたがりはいかにもらしいですし、血眼になっての指示
シャドーボール連発は気迫の強さが別格でした。そのままムサシが勝利収め次に進む
セレナと戦うのはミルフィだ、ミルフィはペロリームの綿胞子を使った演技、綿をバレーのように使うなど
短い時間でも十分なアピールだ、セレナはテールナーと、旅を始めたときからいつもそばにいて喜びも悲しみも
一番長く見てきた、ある意味セレナのことを一番知っているのはテールナーであろう、そして彼女のために
持てる力を出し切るという炎の煌めきはとても華々しいものでした

会場のポイント、更に現実でいうDボタンのポイントのようなテレビでの投票もありセレナが進出する
だが見せ場はこの先の凄かった、敗北者のネネとミルフィに時間をおいている、それほどまでにこの戦いが
厳しさを持っていること、そしてセレナがその重荷を背負っていることがわかります。サナが準備のため
立ち去ったと、壁にもたれ、悔しさのあまり涙をにじませるミルフィ、それを必死でこらえ、セレナの元に
向かいます「あたしの分まで頑張ってね」ここまではなんとか笑顔で贈る、しかしどうしても堪えきれない
「絶対カロスクィーンになりなさいよ」涙し訴えるその姿勢は、普段飄々とし、セレナをからかっている
彼女の振る舞いからすれば到底見られない姿である、それほどまでに悔しさがにじみだしている
見方によってはその悔しさ・辛さをセレナにぶちまけているようにも見えます、セレナとこれまで何度も
触れあってきた中で、彼女の強さ、そして面白さを意識した、もし単に挑戦者の一人ならサトシに
ちょっかいだしてまであのようなことはしないはず、そんなセレナが自分を下し次に進んだ
抑えきれないこの感情を少しでも軽減するにはこの方法しかなかった、当然とはいえミルフィもまた
どれだけ真剣にこのマスタークラスに挑んでいたのかがわかりますし、悲しそうに話しはじめ
同じように託すネネもまた注目です、無印時代から容赦ない描写を平然と描いてくるアニポケ、この敗北者
ドラマにより単に濃厚というだけでなく、その敗北者の心情や、それを託されたものの心情、其々の
気持ちを自分に置き換えて考えた時、何ができるのか?何をすべきかのか?
サナとムサシと共に準決勝に進み、セレナがサナに連れてきてくれたことに感謝し今回は終了しますが
こうした直接的な描写(今回でいう演技に使う時間)以外にも前日のこと、そして敗北者のこと
だれもが付きまとわされる挑戦者として問われるこうした想い、まだ前半だというのに
これほど全力で描いてきているだけに、来週の後半が怖いくらいです。

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は3枚あります

イメージ 3
1枚目は握りこぶしのシーン、勿論セレナもサイホーンレースが嫌で出ていったことをすんなりといえる
わけではありません、それでもこれから立つ檜舞台であるからこそ、本当の自分の気持ちを
ぶつけるときである、そうした自覚が現れていますね。
イメージ 1

2枚目は枝を持ち高々と掲げあうセレナとポケモンたちです、1つの枝をとっても思いが込められている
ことを痛感したセレナ、そして新しい枝にカロスクィーンになることを誓った、あの場にニンフィアは
いなかったけれど、夢に向かってこの枝に込めた思い・そしてお互いに助け合おうとする絆
この緊張する場においてもこれほどの冷静なことができる、1パフォーマーとしてセレナができる
ことをやりとげる、サナも認めるほどの素晴らしきチームワークあってこその演技、笑顔からくる
強さ、一瞬のシーンでしたがとても素晴らしいシーンでした。

イメージ 2
3枚目は扉が開くときです、セレナがこれまで歩んできた道、決して平たんではなかったけれどだからこそ
学んだこと、だからこそ強くなれたこと、だからこそこの場に立つことができたこと、3本のキーに
詰まったポケモンとセレナの努力と成長、それが今から行われる未来への道が開くこの演出は
鍵穴とキーという魅せ方も加わり言葉を失いました

ポケモンXY&Z感想 「レフトとライト!揺れる心のカメテテ!!」

天気 曇り
あらすじ
行方をくらましたカメテテのもう1体、火事現場で遭遇、ポケモンセンターの危機を師弟の協力で無事助かった

感想
最初はフレア団の話から、Z2の調査が着々と進められている、プニちゃんは連絡が取れず不安が拭いきれない
ユリーカが口ずさみ、それで笑顔に戻るのは、せめて彼女の前ではそうしておく、それがユリーカを心配させない
ためであり、洞窟のように同じ事件に巻き込みたくない、そして彼女のポシェットという安らぎ、自分の居場所が
着実にあることがそうさせているのでしょう

通りすがりの広告に宝石を見られる場所がホテルにあることを知ったセレナとユリーカは興味を示し
訪れる、興味を示しそうになかったサトシですが、提案されしっかり承諾、しかもホテルに到着後は回覧時間が
住んでいたことを分かるあと、ここで停泊し翌朝に見ることを提案する、とても素晴らしい気配りです
セレナやユリーカが喜べるような配慮力、仲間のために自分ができることをしっかりやれる余力がありますね
部屋に移動中ホテル内の警報機が作動した、最上階にある宝石店の鍵が外されていた、その天井には怪盗
ナックルと名乗る人物が、カギを外したことを自覚し去っていく

後にジュンサーが訪れこれまで同じような手口が続いていることがわかる、しかもこれは鍵職人である
エドが作った錠前ばかりが狙われている、本人も登場しているが鍵を見つめている辺りもうこの時点で
彼は気づいたのでしょうね

部屋に戻ろうとすると、カメテテの1体がユリーカの頭にくっついた、サトシとシトロンが外そうとするも
再びくっついてしまう、そこにエドが現れユリーカの頭から離れようとするが、ライトはそっぽを向かれてしまう
頭に血が上っているエドをセレナたちが落ち着かせ要因を訊ねた

エドには弟子のコブシがいた、同じように錠前を作っていたのだが、その錠前の取扱いにおいて喧嘩に
なってしまい、カメテテも片方レフトがコブシと共に去ってしまったのだ、そしてもう1体ライトがこうして
うろついていたのだ、どちらもが興奮状態のため、一旦ユリーカたちが預かることになる

翌朝シトロンの発明で相方のレフトを探求することに、一方コブシはロケット団の策略にはまり
ポケモンセンター裏の倉庫にあるカギを外し、ポケモンを奪うことを協力させられる、しかし盗みはしない
主義のコブシは鍵を開けるふりをして一行から逃走、しかしそこで事件は起きた、襲撃してきたロケット団の
攻撃でガスタンクが爆発、その倉庫が火事になってしまう、その際鍵が火の中に入ってしまう
サトシたちは倉庫内のポケモンを救うべくバケツリレーとゲッコウガの水手裏剣を用いて消火を行う
またユリーカがバケツを持つのも立編だったのだろうか、それはしていない、それでも「みずでっぽう」を
指示するなど、自分のできることを誰に言われることもなくできるのは素晴らしいですね、
そしてコブシは倉庫のカギをお手前の戦法で外し、倉庫内のボールを集め外に出ようとした、ところが
その途中で焼けた木の枝が空けていた扉を閉めてしまい、火災によりドアが開かない事態に陥った
危機を感じたライトはユリーカを引っ張りエドのところまで急行、その慌てぶりにエドはただならぬ状況を
察知する

倉庫内は煙が充満し危険な状態に陥る、そこにエドが到着、どんなカギでも開けられるよう教えたはずだと
鍵師のお前が空けられないわけがないと説得する、叱咤激励されたコブシは改めて挑戦する、この重なった
鍵穴が実にリアルで振るえるくらいです、2体のカメテテ、そして師弟の力を合わせ鍵を外すことになる
その途中コブシは「もし出られなかったとして言っておきたいことがある、怪盗ナックルの正体は自分である」
そう自白した、しかしエドはわかっていたのだ
「言葉にせんと分からんのか、錠前を開ける技術を持っているのは、わしとお前だけ、お前は立派な鍵師だ」
とても心に響き、かつ考えさせられるシーンです、エドはあの鍵を眺めてすぐに弟子の犯行だと
気が付きましたが

この台詞を聴く限り、何故その犯行に至ったのか?という動機も気がついているのでしょう、それどころか
エドが回想の中で鍵をいい加減に扱っていることを注意したあの時点で既にこのことに気付いていると思われる
コブシからすればエドの口から「立派な鍵師」だと説明してもらいたかった、けれど師匠はそれを口にしなかった
それは何故でしょうか?これは以前のセレナとヤシオのやり取りでも見られましたが年齢と経験の差がこの形を
物語っています、若年層の場合実際口で伝えられたり、書面として記さないと気が付かないという傾向が
見られます、しかし年配になるにつれてそうした職歴に長く携わるとものを見るだけで、その人がどうかという
ことが判別できます、陶芸師や歌舞伎といった伝統ある職種の様子を見たことがありますが、弟子の成長は
確かにエドが伝えるように直接口で伝えるようなことは少なく、出来た作品や芸で評価します、そうつまり
その1品にどれほど「心」が向き合っているか?それはその完成したものが評価される、コブシにその鍵を
注意した時もいい加減に扱うのは、彼が評価してほしいがために血眼になっているからこそでしょう、けれど
エドからすれば、そんな時こそ真摯に自分に向き合い、カギに向き合うことが求められる、お互いに呼吸を
併せ冷静に鍵を回したこの時のように、たとえ周りに評価されずとも、自分の技術と心に向き合うことで
その結果や評価は後についてくる、熟練者はそうした「仕事に対する心構え」というものをよく知っています
実際自分も仕事をしていて、年配者とこの辺りの差は歴然で、心構えなどの姿勢が足りないと痛感します

また職歴などを長年通じることで、より多くの人と関わることになる、育てたり教わったりすることで
其々の思考や歩み方を見つけらえる、年配世代が人を見れば大体どんな人間か?ある程度はすぐにわかる
というのはそういうことなのでしょう。

ただこの回ではエドもまた学んだでしょう、ホテルでサトシと出会い、訳を話すことで落ち着き、サトシ一行が
預かることでエド自身も自分と向き合うことができたのでしょう、それにコブシが自白したことも重なった
だからあの状況下でも「立派な鍵師」と伝えたのでしょう、勿論あそこからが踏ん張りところで、コブシが
諦めかけていたのはありますが、エドもまた危険な状態においても、自分が真摯に認められたいと伝えて
きた、そこまで彼が心でも追い詰められていたことに気付いたというところでしょうし、その伝えた
瞬間の顔が緩んだ姿も美しいですね。

そしてそれがあったからこそ、ここからが頑張りどころと叱咤激励した、プニちゃんが何度も映りながら
何もしなかったのも、そうして師弟のつながりは針金だけでなく、心でつながっている、だから自分がですとも
この場はできるだろうと見守ったのでしょう

鍵が外されコブシもポケモンも無事脱出できた、ジュンサーがコブシに事情聴取のため連行していくが
その後サトシ一行にジュンサーから伝えられたことを打ち明ける、それはコブシが錠前を開けまわっていた
だけなので厳重注意で済まされると、でも本人には伝えなかった、その方が薬となるからということだった
この場合の薬とはどういうことでしょうか?

もしこのことを伝えていたなら厳重注意中も出た後のことを考え楽観的になるため、あまりこの厳重注意が
耳に入らない可能性もある、けれどもそれを知らないことで、厳重注意中に改めて自分に向き合うことが
求められる、それは鍵職人としてエドが常に伝え続けてきたことである、職人として真摯に向き合う姿勢を
厳重注意をもって学ぶこと、それを願っていた、それは見方次第ではジョーイもヒントになります
爆発した瞬間火元に向かおうとし、コブシが止めますが「だって、あそこにはたくさんのポケモンたちが」
勿論コブシの言う通りあまりにも危険です、それは嘗てサトシ自身がヒヨクシティに行った際も
そうでした、けれどもそれでも突き動かされるジョーイ、ポケモンの健康を、ポケモンの危険度に対する

自分がやるべきことに対して真剣に取り組んでいる、何故なら、つねにポケモンの命と向き合う仕事
であるからだ、ジョーイの場合も勿論評価や結果は後からついてくる、命を守るという重い仕事に対し
常に自分の技術と気持ちが試される、それは今回と同じ脚本の武上さんがメガタブンネ回で描写されました
こうした「仕事に対しての取り組み方・心構え」「評価・結果とは何か?」ということを考えさせられる
大人向けの回でした。タブンネとジョーイさん・そして今回の師弟、お互いのコミュニケーションなどによる
叱咤激励で技能や心に「感心」し、コブシもまた本当は認めてもらっていたことに「感心」した、そして
帰れる場所はあるけれど、黙っておいた、その期間で培われるである、自分と向き合うことで、更に新しい
自分に出会えることで芽生え「歓心を買う」ことができる、感心が歓心に変化した物語
レフトもライトも師弟関係をずっとそばでもていたのですから彼らの関係がこうして取り戻されることを
願っていたでしょうし、この其々の関係もいいですね

※感心    優れたものと感じ、心から感動すること
 歓心を買う 人が気に入るよう努力すること 

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は2枚あります
イメージ 1

1枚目は折り重なる鍵です、凄まじいほどのリアルさで振るえます、こうした描写は同じく武上さんの脚本で
ホテルのフロント係、接ぎ木、ジョーイといった職業もかなりリアルさを演出されてます、武上さん自身
年配の方ですし、観ている人にこうした仕事のリアルさを見ることでその一部でも知るだけでなく、どんな
仕事をするにしても、常に自分との戦いも求められることを伝えてきているのだと思います

イメージ 2
2枚目はガメノデスの紹介です、以前ダンス回でピエールが「後半へ続く」というちびまる子ちゃんネタを
持ってきましたが、今度はなんとサザエさんネタです、このCパートにおける超遊び心を十分に活用した
魅せ方で、思わずツッコミを入れながらチョキ出しました。勿論来週も見ます

ポケモンXY&Z感想 「サンダーとオンバーン!怒りの雷撃!!」

天気 曇り
あらすじ
轟く雷鳴が鳴り響く中、進化したオンバーンなどの活躍もあり、無事に薬を届けることに成功した。

感想
以前のロボット回のように妙にテンションの高いシトロン、サトシにまで「いつもならぐへぇってなるのにな」
とまで言われるありさま、シトロンはあれだけに荷物を持っているうえに、元々体力もないことから
仕方ないわけですが、サトシにこう言われるのもちょっと面白く、クスッと笑ってしまいました
彼が気合入っている所以はこの近くで行われるサンダー祭り、電気ポケモン使いの彼にとって一度は参加
したかったそうだ、昔雷が、木に落ち枝が分かれてしまったが、そこから木の実がなったという、それに感謝
しての祭りが行われる、ユリーカの問いに対しても、ファイヤーとフリーザともに説明され視聴者にも
ありがたい説明ですね、ユリーカも目を輝かせ会いたいとときめく中、近くに本当にサンダーが登場する
だがそのサンダーは激昂状態、木々に落雷し危険が伴うため、一旦洞窟に避難することになった

その洞窟にはスタンという青年がいた、彼は救急隊員でシトロンが目指しているイガツチタウンに薬を
届ける予定だったのだが、落雷により急ハンドルを切った結果、足をくじいたそうだ、一応応急手当てを
したそうだが、その薬を待っている子供たちがいて、一刻も早く届けなければならない、そこでスタンは
サトシたちに託すことになった

洞窟の外は雷鳴、以前は洞窟を進むと町までつながっていたそうだが、落盤で塞がっている、ならばと
ルチャブルでその岩盤を破壊、オンバットで先のルート調べ、テールナーの炎で辺りを照らす、スタンが
様子見をしていたことや、この洞窟がつながっていたことを知っていたことを考慮すれば、彼はポケモンを
持っていればなんとか解決に近づけたけれども、それが出来なかったのでしょう、そしてサトシが
ポケモンを出そうとした時、そして岩が破壊されたお気に、スタンは反応します、これは道が開かれた
そのものは勿論のこと、ポケモンの力を借りれば道を開くことができるというそうしたサトシの発想力にも
感心したでしょう、おまけに助けを呼ぶことも頼む前に追記で約束しました、だからこそ彼は快く
返事ができたわけですね、とても頼りになったでしょう

何故サンダーが激昂?それはやはりロケット団だった、今回つかったのはなんとナットレイ型の乗り物
一応ゲーム上ナットレイはサンダー対策には重宝する(ねっぷうもちが多いので危険ですが)ことも
意識してかわかりませんが、普段の気球だとあまりにも危険すぎるのは確かで、彼らのこうした創意工夫も
また魅力的ですね、サンダーはもっと簡単に捕獲できるはずだったようだが、うまくいかない、そこで
ムサシらしい攻撃は最大の防御ということで攻撃に転じるが、サンダーは軽い身のこなしで、攻撃をよけられ
それどころか岩場で逆にピンチに陥るのであった

それにより岩場の地響きは里地たちが通過している洞窟にも響き、落盤が発生、怯えてしまい動けない
オンバットをルチャブルが間一髪で救出、しかし道が塞がってしまいサトシとセレナたちが分断されてしまった
無事を確認する最初にサトシを呼ぶセレナのサトシ大好きっぷりがたまらないです、前回彼に背中を押された
わけですし、その彼を心配するのもうなずけます、岩場を破壊し合流するはずだったが、岩場が崩れそうで
危険が伴う、そこで薬をサトシたちに託してセレナたちは別ルートを探すことに、オンバットは落盤で
改めて怯えているが、そこをサトシが励ました「俺たちが付いている」とピカチュウもルチャブル
ピカチュウも励まします
因みに合流しようとルチャブルが叩き始めるもできないことを知ったときに拳が震えているのも印象的です
ルチャブルはこれまで自分流儀を貫いてきた、己の拳に誇りを持っていたのでしょう、それだけに
崩れることでそれを打破できないこと、単に力の強弱の事ではなく、己の信念によって解決もできず
助けることもできない、そうした悔しさが震える拳に表現化されているわけですし、後の活躍にも
つながってきますね

別れの道の洞窟もオンバットの力を借りて、遂に出口を見つけた、だが出た瞬間にサンダーが待ち受けていた
するとそこにはロケット団も同席、先程の攻撃でよぼよぼ状態に陥っていて、声もBGMもすこしテンション
下がり気味状態という面白い魅せ方です、ロケット団はこうした調子によって音楽や台詞の言い回しを
変えてくることも良くあるのでとても楽しめますね

ニャースに理由を訊かれ、すんなり答えてしまうニャース、あの状況になれば話さなければならない状態では
あるでしょうが、全部素直に白状するあたりニャースが素はやさしいところを物語っていますね
おまけに言葉も少したどたどしいですから、怯えている演出も、ムサシにまで突っ込まれるなんて余程怯えて
いたのだろう、ニャースが操縦しながらしていたので、当然といえばそうかもしれないですね

薬を届けるため、何とかして通過すべく、話しかけるが、サンダーはわかってくれない、そこで強行突破を試みる
ファイアローと、そしてルチャブルがサンダーと戦う間に先を進もうとします、オンバットはそんなルチャブルが
心配でならず、先に進めない、そしてルチャブルがやられたのを見て、猛烈な速度で追いかけると同時に進化が
始まった、オンバーンに進化したのだ、この後オンバットも戦うわけですが、この部分こそがとても魅力的です
ファイアロー・ルチャブル・オンバット其々が飛べる能力がありながら、性格も能力も異なることが描写されます
ファイアローは高い素早さが何よりの武器、サンダーともそうですが、サトシたちとも距離を取れるよう
自在に飛び回ります、あの「ブレイブバード」にしても、攻撃要素もあったでしょうが、より距離を稼ぐ要素も
盛り込まれていたことでしょう

ルチャブルは一瞬にして力を籠めることに長けています、膝を使った強力な一撃はサンダーを一気に突き落とす
力を持っています、またオンバットに先を急ぐよう通告するのもまたルチャブルらしさです、スカイリレーなど
ルチャブルはオンバットの成長を見守っている機会が非常に多いです、このシーンもオンバットとサトシたちに
自分のやるべきことを通告する強い気持ちが現れます

そしてオンバット、前回ニンフィアがセレナの顔が曇った様子を見て励まそうとしたように、これまで助けられ
てきた、支えてもらってきた先輩のルチャブルをなんとしても救出した、今度は自分が助ける番である
つい前に落盤で怯えていたとは別人のように奮い立ち突き進む姿は進化という姿そのものだけでなく
心の面でも成長を遂げたのでしょう

進化したオンバーンは「ばくおんぱ」を習得します、更にサトシの得意技、地形を活かしたバトルが始まる
突き出した岩場に超音波を発生させることで、サンダーをかく乱し、攻撃する作戦です、これもオンバーンの
特徴をより理解しないと、そして地形のことをしっかり観察しないとできない戦術です、この辺りのサトシの
ずば抜けた柔軟性は大したものですし、その後登場したロケット団からサンダーを救おうとすることにも
一目置きます、つまり身を守るための戦いである、もしサンダーに話しかけ分かっていたら、バトルをする
必要もなかった、あくまで彼はここを通るためにサンダーに許してほしかっただけにすぎません、これを
ファイアローやルチャブルがやられそうになったことで冷静さを失わないあたりも本当に素晴らしいですね
サンダーはサトシのことを理解し、遠くに飛び去った、そして薬は無事に到着します、ここでも彼の良さは
響き「早く良くなるといいですね」というちょっとした一言です、これがあるのとないとではこの台詞を
聴いた側(薬を待っていた子供たちや受け取った人、そして視聴者)の印象はガラリと変わります、相手を
思いやる一言は非常に難しい分、うまく伝われば相手に好印象を与え、それこそサンダーのように信頼
してもらえます、これも彼が長年旅をしてきた中で培って来た能力、ですしそうした思いやりのある声かえ
1つでも気を配ることを自分たちも教わりますね

今週の一枚、
今日の放送からベストショットを選ぶ「今週の1枚」今回は2枚あります
イメージ 1

1枚目は覚悟を決めたサトシです、セレナたちと分断され、合流が不可能だと判別します、それでも
セレナが自分たちのできる精一杯をやろうとしてることが伝わり、そして薬を待っている人がいることを
改めて気づいたでしょう、仲間が頑張っている、そして自分を必要としてくれている人がいる、この
覚悟の目はジム戦でも見られますが、自分がやるべきことをしっかりしょい込み目指そうとする強い意志が
伺える良いシーンですね、

イメージ 2
2枚目は分かれた枝です、今回彼ら本来の目的であったサンダー祭りは始まるところで物語が
終わるわけですが、実はこの枝そのものが、今回の物語でサトシやポケモンたちが今回活躍したことを象徴
させるシーンです
何故なら、冒頭にシトロンの説明です、この街ではサンダーが飛来したことで食物が育った感謝で行われて
いることがわかります、サンダー祭りであれば雷雨で畑が却って潤い蘇ったなどほかにも要因を用意できそう
ですが、この雷で枝が分かれて、そこで育ったというありそうな展開がとても重要です、というのも
サンダーが放ち続けた「稲妻」「稲光」「稲魂」など「稲」が付く漢字が多いです、元々稲の結実時期に雷が
多く、稲光が実を育てるといわれていたことから、「稲」がついたといわれています、
「妻」は古くは男女関係なく、恋人や夫婦などが互いに呼ぶときに用いられています
電気ポケモン全体がそういえそうですが、Xのポケモン図鑑でサンダーをみてみると
「雲の 上から 巨大な 稲妻を 落としながら 現れる 」と記載されています、そう、今回お互いにできることを
するサトシとセレナたち、そして飛行3匹、そしてこの実になった枝、どれもが「稲妻」と漢字の由来に
ピタリと符合します、雷と稲妻の違いが雷が音に対し、稲妻が光であることも付加すれば、この枝が
今回の話す全てを物語っているといえるでしょう
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