あらすじ
サトシ・ゴウ・コハルが幼少の頃、ピチューはひょんなことから旅をしてピカチュウへと進化した
感想
無印第1話をリアルで見ている自分にとって、いわば0話をみるときがくるとは予想だにしなかった
それに加えてゴウとコハルも既に登場しているという設定である
ゴウは豊富な知識と好奇心旺盛がかなりまさっていると、あそこまで明らかなのは珍しいものの
ポケモンなど知らないものを求めてどんどん奥に進みたくなる子供はいても不思議ではないですし
それを心配してコハルが戻るよう伝えるのも実に当時の年齢にふさわしいですね
この6歳時も10歳児も出会っていないサトシが寝坊した所以まで勘繰るなど頭の回転が速い彼
巻末には未来は自分の手の中にあるとまで豪語します、ここまで未来確定し、尚且つ好奇心旺盛は
優位に立ち回れそうですが、ヒカリのようになにかしらのきっかけを期にポキっと心が折れる
という展開があり得そうでしょう、または彼のそうした性格が災いとなることも考えられます
恐らくそれを補うのがヒバニーであったり、サトシであったりするでしょう、もうこれだけ長年
続けているアニポケですからそこまで信用しても差し支えないですし、そうした経験をもってゴウは
このような好奇心旺盛の性格を維持しつつ、粘り強くもなっていくのでしょう
もっとも元々そうした性格を持つゴウが森を探検した際に様々なポケモンに変身し、鏡のように相手の
技を真似て跳ね返し、尚且つ落下したポケモンを救う現場を見たならば、そのポケモンに出会うために
熱心になるなというほうが無理な話ですし、むしろそうしたきっかけで10歳となりトレーナーとして
旅に出るという明確な希望と夢をつかめるきっかけが与えられたとすればゴウは幸せでしょう
一方ゴウに比べてコハルがどうしたキャラなのかはそれほど深く読みとれる場所がなかったのです
終盤彼女も含めた三人でランドセルを背負って学校に通う演出が為されます、前作で
見てきたのですから違和は感じないのですが、ワンパチと一緒にいるED演出といい、彼女が
どこまでサトシとゴウに関わってきて、そしてそもそも彼女自身の物語があるのか?彼女自身も
二人の姿に感化され何か動き出すのか?当然まだ1話ですから読みとれないのですが、その分
ワクワクしてきます。
森の中にいたピチュー、眼下には群れで過ごすポケモンたちがいるもののピチューはだれとも
集団ではなかった、そんな時ドガースのどくぐもで崖下に落下したピチュー、そこを偶然一匹の
ガルーラが救出する、自分の背丈7倍近いガルーラを見たのですから、当然びっくりるするのも
無理はありません、けれども復路にいた子供ガルーラがピチューとじゃれつきます、子供ガルーラ
からすれば弟のような存在でしょう、そしてこの子供ガルーラもまた好奇心がまさったのか
崖を登っていきます、まぁ幼少の頃はそうした傾向になりやすいのもありますが、ゴウの性格を
印象付けるために却ってそうしたのも頷けます(勿論危機とミュウの存在が一番でしょうが)
ピチューからすれば、子供ガルーラの存在は大きいでしょうね、一緒に笑い、一緒に食事して
驚かされたりするような経験も楽しかったでしょう
そんなピチューに転機が訪れた、親ガルーラが悪天候の中で子供ガルーラとピチューを運ぶのだが
体力的にきつそうだ、外に出て歩こうとするピチューだが「子供がそんな心配することではない」と
伝えたかのように戻していく
しかしピチューはこの経験で覚悟を決めた、過ごした時間が、走馬灯のように思い出す
それでも決意は変わらない、新しい旅立ちを覚悟したピチューはピカチュウへと進化した
親子ガルーラに大切に育てられた「なつき進化」である、一度決めた信念が曲げないところや
親ガルーラの負担を考慮しての決意、ピカチュウの優し差・強さの発端はそうした
ガルーラの愛情たっぷりが所以だったのでしょう、これを初の脚本家が手掛け、それも第一話で
決めてくるわけですから、これまた相当な覚悟です、こうして夢を決めたピカチュウとゴウ
これからどんな旅になるでしょうか?
本日の放送の中から選ぶ珠玉の一枚を選ぶ今週の一枚、今回は決意するピカチュウです、逞しいですね
手を振るピカチュウも実に可愛らしく、思わず画面越しに手を振ってしまいました