おかえりモネ感想

おかえりモネ感想 第24週 「あなたが思う未来へ」

天気 晴れ

19対5の説明がされた、モネと過ごしてきた年数である、それを計算した上で

なおかつ自身がないわけではないが羨ましいと発言、ほぼ初対面に近いりょーちんにも

これだけの発言ができるわけですから、菅波先生の能力は確かなもの、それをより

強調するのが、りょーちんからの大切な人が目の前からいなくなるのは怖くないか

という質問対して「怖いですよ、残念ながら僕らはお互いの問題ではなく

まったくの不可抗力で突然大事な人を失ってしまうという可能性をゼロにはできません。未来に対して僕らは無力です。でもだから、せめていま、目の前にいるその人を最大限大事にするほかに、恐怖に立ち向かうすべはない」

こののあとなんと吹っ切れて、みーちゃんと麺を向かって喋れる機会が持てるわけですから

先生の手腕が光ります、怖いことを否定せず、それでも前進することも伝えていた、


永浦家に緊張した面持ちで訪れる菅波先生がいる中、りょーちんとみーちゃんはしっかり

話し合える、あの嵐の中、みーちゃんのことを思っていたりょーちん、目の前の

みーちゃんを大切にと思う気持ちが、ようやく2人を結んだのだ、


やっとこさ永浦家に訪れた、先生ですが耕治さんがいない、龍己さんの「逃げたんだろ」と

いう発言とともに時計の音がなんとも絶妙、しかも副音声では

「百音の前でしゃっちょこばった菅波」や「亜哉子と2人っきりになってしまった菅波」

など楽しませてくれます、ここでも亜哉子さんの助けは優れていて自分も仙台からきて

島の外から来ると緊張はすることを同調


しばらくして耕治さんも帰ってるが、なんと酔っ払っている、そして亜哉子さんを

見るやいなや一気に平常心に戻るなどななかなです、それ以上にモネがみーちゃんと

りょーちんがしっかり話せた報告に感激し、それを手当する菅波先生の姿を見て

お互い良い関係であることを咀嚼する夫婦がなんとも素敵です、互いの別範疇の

仕事と連動することでうまくいく話もお互いに合致します


最終週においても深い闇を容赦なく描写される、みーちゃんのお話だ、りょーちんですら

自分より苦しそうな姿を見せていると話していた、序盤から気になっていたその真相が

ついに明かされる、しかもそれは残酷なものだった、彼女の祖母雅代さんを

あの日なんとか避難してもらおうと伝えたが、どうしても動かなかった、そして祖母を

おいて逃げた、あとで大人が対応したことで避難はなんとかできた、だが自分を

許すことができなかった、その鎖が島を離れられない所以だった、あまりにもつらすぎる

話であった、当然津波がこれば1秒でも早く避難する必要がある、だから

彼女は悪くないと言うのは簡単である、けれどこれまでこのドラマで描写されてきた

当事者にしかわからに痛み、中学生が抱えられる辛さではない、残り僅かな回で

このような展開を持ってきた、それは心の痛みというものは大小ではない、当事者にしか

わからない痛みを誰もが持っている、それを蔦ているのだ


サヤカさんがやってきて、モネの愛称所以が明かされるだけでなく、彼女の口から

サヤカさんのようにないたいと伝えられたことを明かし、それがとても嬉しかったと


そうサヤカさんの誰でも受け入れて、おかえりと迎えてくれる、そんな人になりたいと

強く願うモネは、浜辺でみーちゃんと直に話をする、きれいごとかもしれない

それでも伝え続ける、みーちゃんは悪くない、ここがいたいと行って言わせるだけでもいい

みんなしぶといこれらの力が集約する、自分がみーちゃんを迎えるから、好きな場所に

行けばよい、サヤカさんのように温かく、いってらっしゃいとおかえりをする

それを伝えたのだ、ついに2人の姉妹は抱き合い、分かり合う、これにくわえて

3週間連続の「忘れじの海」音楽と田中浜を周回するドローンによる撮影

そして雅代さんの「みーちゃん・モネ忘れないって大事だけど、苦しい

だから時々忘れて、笑ってね」という文言、慟哭しながら見ていました


シメに向かって進む、神野さんの活躍

みーちゃんの大学確定(宇田川さんの文字つき)モネのアルトサックス演奏

りょーちんの推進式、それを温かく見守る新次さん、だが耕治さんは来なかった

自分がそこにいると胸をなでおろしてしまうのではないか、あの日島にいなかった

自分は何もできなかった、そんな自分がここで安心してはならない、彼の船を

見るのはその先だと、ここでもあの日における傷を描くとは


船が進んで、漁に向かった、みーちゃんが大学へ向けて赴いた

亜哉子さんの周囲に子どもたちがやってきた、そこで授業がやっていたのだ

浜辺で授業がされたある日、突然菅波先生がやってくる、お疲れさまでしたと

久しぶり、2年半だと、そう、この時代は令和4年の夏、つまり来夏である

彼が永浦家に訪れている時に久々登場の中村先生だが、そこから告げられたのは

感染症の話、そしてこの長い年月、更には島を離れる際のスローモーション

直接な台詞はなかったものの明らかに新型コロナの影響である


それでも人は進んでいく、寄り添って、忘れないで、でも時々忘れて

大切な人と思い合い、過ごしていく、来夏があのように触れ合える日がきてほしい


おかえりモネ、本当に大切なことを学んだ5ヶ月でした


おかえりモネ感想 第23週 「大人たちの決着」

天気 晴れ

新次さんとりょーちんという父子関係を咀嚼できた、そんな週でした

嵐から帰還したりょーちん、まだ父との話ができていない、そこでモネは

意を決して新次さんに、りょーちんが幸せになっても良いのかと話したことを

伝える、そしてりょーちんが乗る船の金銭の話で、耕治さんと話せるとかともちかける


そしてついに父と子の直接話が実現する、父は美波さんの死亡届を提出し、それによって

でる災害弔慰金で船を買うよう勧めた、だがその判子を押すこと、それはただことではない

ここで遂に新次さんの想いが聞ける、息子が嵐に巻き込まれたとき、美波さんに無事を

祈ったとのこと、そしてそれは妻が向こうにいるということ、息子が幸せを掴んで良い

のか迷っているのなら、父としてできることをする



そしてそれは息子が願っていた漁師としての復帰を選ばない決意も聞ける、実際僕自身も

漁師に戻る流れかと思っていたのですが、違いました、戻ることだけが復興ではない

戻ることだけが前を向くことだけではない、そういえばそうだった、イチゴをを育て

販売している新次さんの姿はとても美しかった、これが彼の選択した前向きであった

新しい道であった、自分が決心した覚悟なら、それでいい、りょーちんも父の選択を

受け入れた、そしてそれは息子が親父として船に戻るために頑張ってきた彼が

自分の幸せのために、自分が乗りたいというためにすすめばいい事も伝える


耕治さんは自分が個々で判子を押したら、美波さんのことを全部なかったことに

ならないか?という新次さんの問に、全員の顔を見るよう伝えた、全員が彼女は

確かに生きていたことを、この及川家のことを信じている

耕治さんもまた彼に幸せになって


かもめはかもめを新次さんが口付さみ遂に判子が押された、判子を押すことに

これほどの重みと物語を作るとは、実際東日本大震災では10年たった

現在でも2,500人以上の方が、行方不明に、つまり美波さんと、その家族のような

環境がいま現時点であるということ、第1週から震災のことについて触れてきた

このドラマ、10年という年月がたち、今あらためて被災された方、されなかった方

それぞれの痛みに向き合うこのドラマ、美波さんの走馬灯もあり、常にこの震災に

ついて考えるきっかけをつくってくれます


これらの話が終わった後、帰ろうとするところで縁側に移動すると雨が降りました

すべてが揃うと雨が降る、これは登米で東京へ向かう直前にサヤカさんが

言っていたこと、それがまさかここでの伏線回収になるとは、寒気がするくらいです


覚悟を決めたのは耕治さんもだった、銀行員をやめて親父の仕事を引き継ぐことを

伝えた、当然反対されるが、及川家同様覚悟を伝えた、彼は銀行員として金のやりくり

だけでなく、漁師に関わる仕事関係の方から様々な話を聴いた、復興が容易ではないこと

その中で親父が素晴らしい活躍をしていたこと、だからこそこの永浦水産を守りたいと


並々ならぬ決意を聴いたことで、龍己も認める、そして彼のことで2項目のことが

明らかになる、耕治さんの名前は耕して治めるとかく、だから最初から漁師だけでなく

息子がやりたいことをやってほしいと名付けたと、これは雅代さんがきめたこと

常に自然に振り回されている、漁師を継がなくても良いことを最初からそう感じていた


また龍己さんは、自分のやり方をそっくりそのまま注げば、永浦水産は続かなくなるが

息子ややるように進めれば、できると信じていた、銀行員やったのを喜んだように

変えるところはとっとと変えて、大事なものを守ればいい、長年生活されてきた

彼だからこそ言える言葉、彼だからこそ伝わる言葉、素晴らしい家族です


そんな永浦家でも伏線回収がなされる、耕治さんが言っていた「やりたいことは

変わってもいいし、いつ始めても良い」これは菅波先生が田中トムさんに

伝えた話し、モネに感化されたのか、この演出素敵でしたが、またしても登米で

話したことがここで伏線回収された、ここまで練られた物語圧巻です

おかえりモネ感想 第22週 「嵐の気仙沼」

天気 晴れ
しぶといモネが見られた、そんな週でした

りょーちんとみーちゃんのすれ違いが続く中、モネもまたもがき苦しむ、漁業組合に

天気情報の依頼をしても断られ、農業に携わった女性の相談も円滑に行えない

心が折れかけたモネが相談したのはサヤカさん、百年早いという強烈な言葉から

始まり、自分が何年ここで働き信用されたと思っているのかと、モネも東京で天気を

届けてきただけでなく、この人の言う事なら信じようと、認められるってことは

信用されるということ

登米の森林組合で姫と呼ばれるサヤカさんの貫禄、彼女もまた大変苦労しながら

信用されるにまでなったことが伺えますし、だからこそモネにあなたも

そうだったのでしょ?と本当はわかっていることを匂わせます、


そしてもうひとりは菅波先生、自分で決めたのでしょ?それとも東京に戻りますか?

この短文で、冷たくも正しくて、そして優しい言葉、いかにも彼らしい文章です

素晴らしき大人の助言で立ち直り、なおかつ菅波先生が認めるくそ度胸が開花する


漁業組合へ直に訪れ気仙沼港が荒れることを再び提供する、今行動するのと、次の

情報が入ってきてからでは違うと、これは実際でもそうで、大雨や台風などによる

避難は早めにとらなければならないことが伝えられています、自分は漁業のことは

わからない、けれど自分は気象予報士というプロである以上、伝えたい

そのしぶとさに太田さんも動き出した、そう「しぶといね」は龍己さんが話した

永浦水産でやってきたこと、双方は違うけれど、世界でも有数と言われる

東北の水揚げをなんとか復活させるために、奮起している彼らの活躍は

本物である


だが一隻だけ沿岸から離れていたため、低気圧に阻まれ戻れない船があった、それが

りょーちんの乗った船であった、一刻も早く脱しなければならない、その焦燥感を

止めたのが朝岡さんだった、自分たちもそうしたことを何度も受けてきた

永浦さんはもてることをすべて出しつくしたのだ、後は祈るだけであると

冷静になるよう伝えた、立派な先輩ですね


そして船の安全を守るもうひとりの先輩、それが新次さんだ、帆先を西に向けて

パラシュートアンカーを下ろすよう伝える、画面の天気を見たのはたったの一瞬

それなのにモネとほぼ同等の6時間予想を読み取り、なおかつ漁業に携わるから

こそわかる、パラアンカーの指示、気仙沼で右に出る者はいないと言われたほどの

敏腕漁師の力量は本物だった


先週亜哉子さんの話で金曜日に恐るべき展開に感涙したが、今週はりょーちん達だ

組合の人たちからも大切にされていることが伺える、何しろ彼と一緒に船に乗って

いたのは悪い予測ばかりたててもこまるとモネを突き放した人だから

りょーちんが謝罪するも、自分が判断ミスをしたからだと伝える、間違えれば

命を落とし兼ねない漁師の仕事において、自分の判断ミスを素直に認め

後輩のりょーちんが謝る必要はないことを伝える辺りとても良いです


そしてついにりょーちんとみーちゃんの直な話が見られる、りょーちんは心の壁を

作り続けていて、このままではまたすれ違ったまま、居ても立っても居られないモネも

動き出す


笑わなくていいと、大丈夫と伝えてきたけれど、本当は何が言いたかったのか?と

氷を溶かそうとする、ここで凄まじい演技力に眠気も一気に吹き飛びそうな

演技力

「おまえに何が分かる。そう思ってきたよ、ずっと!オレ以外の全員に!」

父のあの姿、母を失った、失うことの恐怖をここまでの迫真演技で伝えてくる

こっちが凍りそうなくらいでした


ここでモネが

「うん。私には、分かんない。それでもね、それでも、一緒に生きていきたいって、側を離れなかった人がいる。りょーちんを、絶対に独りにしなかった人がいる。大丈夫なんて、突き放さないで。このままじゃ、みんな、寂しい」

しぶとさというのをここでも、そしてこの形で発揮するとは恐れ入りました

菅波先生があなたの痛みはわからなけれど、わかりたいと思っている、寄り添うことを

随所に描写シてきたこのドラマ、漁業組合の人たちや永浦家がりょーちんを

大切にしてきた、その思いを受け取って欲しいと、彼を大切にしている人がいると


 亮「オレが、ここまで、頑張ってこられたのは、みーちゃんがいてくれたからだって、思ってる。でもオレ、結局、親父とおんなじだから。うまくいっているように見えても、きっと、どっかで崩れる。そんな人間と生きてくって、しなくていい苦労させんだろ。そのたびに、大事な人に、つらい顔させんのは嫌だよ」


みーちゃんを大切にしてきたことがわかる、この物語冒頭でさりげないとはいえ車が

通行したときにさりげなくて手を抑えてみーちゃんを守った演出もありましたが、大切に

しているからこそ、こうしたこともよりできるわけです、けれども同時に彼のひめられた

想いに寄り添うことにもなった、母の行方不明に、父が所有した船、そしてその父が

気仙沼で誰もが認める敏腕漁師が、そんな姿を見られる憧れの父の姿が見られない

自分が仲良くなって、誰か触れて、そして再びあの悲しみに襲われることへの恐れ

父同様彼もまた真面目で、人を思う、だからこそよりバリアをはらざるを得ない

そして自分が幸せになることは、父を置いていくことになりかねない、どっかで

崩れるというのはそうした相違点のことでしょう



モネは伝えた、大事な人がいること、漁師仲間や自分・みーちゃんを始め多くの人が

今回の嵐で無事を祈った、あの惨禍から生き延びて、しぶとくなんとかして生きようと

手を伸ばそうとする人がいた、朝岡さんとサヤカさんのような支えのように

奈津さんと神野さんの支えのように、様々な傷を負った人だけでなく、このドラマでは

様々な支え方もまた描写してきた、力になれなくても彼に寄り添って手当をする人がいる


「一緒にいたいってだけじゃ駄目なの?」これは菅波先生がモネに

「あなのの痛みはわからないけれど、わかりたいと思っている」

「ここが痛いっていわせてあげるだけでもいい」の進化版ともいえる行動、当然

みーちゃんはこの文を知りません、それはすなわち、この物語として大切にしている

ということでしょう、寄り添う側、沿ってくれる側の、誰かが誰かを思う気持ち

それは10年前の東日本大震災の際にも実際あったことだ


「俺 幸せになっても 良いのかな?」モネが・みーちゃんが伝えた幸せになっていい

という伝え

「昇り始めた朝の光が2人に降り注ぐ」という副音声でしめる、彼の心にようやく

日差しが灯る、新年の、そして新しい朝の光に照らし出されるりょーちんとみーちゃんの

姿、金曜2連続の大感涙の演出でした


おかえりモネ感想 第21週 「胸に秘めた思い」

天気 晴れ
永浦家に特化した週、とりわけ亜哉子さんに焦点が当てられた週でした、この一家が

新たな課題にぶつかる、ことを描いていた、祖父の龍己さんは水産業をたたもうと考えて

いた、震災や竜巻の被害を受け、その修復は容易ではない、自分の代で終了させようと

少しずつ畳んでいこうとしていた、彼は亜哉子さんやみーちゃんのことも見抜いているほど

力量があります、だからこそ彼は永浦水産という重みを、夫々が抱えている悩みや葛藤に

さらなる負荷をかけるわけにはいかなかったのでしょう


耕治さんは仙台の銀行本店営業部に昇進、だがそれはこの島から離れて単身赴任をする

ことになる、自分がここから離れてよいのかと昇進の喜びが感じにくい


みーちゃんの悩みはあまりにも深刻である、東京の大学でさらなる躍進が期待され

声もかかっているにも関わらず、断り続けてきた、この島のこと・りょーちんのこと

彼女だけがあの日この島にいた、モネ同様吐き出したりせず、溜め込み我慢する

質、親にそれを言うわけにもいかず、結局姉にぶつけるしかない状態、彼女の拠り所が

あまりにも狭い中で、奈津さんがどうしているか?という文言が、そして宇田川さんの

絵にも一目置きました、これは忙しい東京という場所で、奈津さんのような温かい

日差しを送ってくれること、それがみーちゃんにとって、今必要なのかもしれません

宇田川さんのように、室内でいまを生きていることを知るのも一つでしょう、また

あの場所には天真爛漫なすーちゃんもいます、わざわざ奈津さんの名前がでるということ

しかも大学の場所を検索シていることからすれば、彼女がいかにして自分と向き合い

答えを見出していくかが今後の大きな鍵になりそうです

それは以前菅波先生がモネに伝えていた台詞、東京という場所はそれほど魅力的な

土地ではないけれど、そこでしかできない仕事に魅力を感じたのならいくべき

来週りょーちんと対峙し、大きくかじを切りそうです



長期間伏線だった亜哉子さんが教師をやめた所以が明らかになる、事の発端はあかりさん

という中学生がラジオ局に訪れたこと、じつは彼女、亜哉子さんが先生時代の児童だった

久々の再会に喜ぶも、震災の晩がくすぶった、自分の子供より小さいこたちを守ることが

必須な教師、だが10分間我が子の心配をした、そして家に戻ろうとした、我に返り

子どもたちを守るとしたけれど、その後も1年教師をしたけれど、あの出来事が

頭から離れない


教員免許もまた立派な資格、菅波先生がこれも以前伝えた資格を必要とする多くの仕事は

人の財産や生命に関わり、目の間で大切なものや人を自分のせいで失う可能背もある

それでもやる覚悟があるのか?それを問うものが国家資格であると


教師である以上、その子どもたちを守らなければならない、それぞれの親御さんが

亜哉子さんでいうモネやみーちゃんと同じようにかけがえのない子供、彼女自身も

それはわかっていた、けれどその10分、我が子のことしか頭になかった

自分のことしか考えられなかった、あの未曾有といえる震災で冷静に判断できる人は

いない、教師だけではない、市役所の職員やライフラインに関わる人など

あの震災で我が子のことを心配しながらも、目の前にある仕事と戦わなければ

ならない残酷さが待ち受けていた、りょーちんやみーちゃんとも違う震災で受けた

心の傷、そしてそれを父が手当を行う、そして一家が静かにこの話を傾聴する

慟哭と張り裂ける思いが交錯するこの演出、涙なしでは見られない時間でした


話せたことで少し心が軽くなったと話す、そして龍己さんは、つらい思いを話してくれた

ことに感謝し、永浦水産を続けることを決意、そして耕治さんはあかりさんと

亜哉子さんの関わりをみて、この場所で塾をやろうと企画する、心の痛みを介抱し

今できることを少しずつ進めていく、それぞれが抱える痛みを丁寧に描写し

寄り添う人、支援する人が何を思うのか、永浦家という人家族でもこれだけの

物語を展開できる、心の向き合い方について考える回でした


おかえりモネ感想 第20週 「気象予報士に何ができる?」

天気 晴れ

東京に別れを告げ、気仙沼に戻る話です

神野さんも仙台の夕方番組に抜擢され、後に耕治さんも躍進し仙台に働くことになります

当然娘の天気予報をあれだけ見ているのなら、神野さんも知っているはず、もしかしたら

2人の掛け合いってことも?


高村デスクや安西社長・野坂さん・内田さん、そして勿論同じ空で仕事するという朝岡さん

それぞれが律儀にご挨拶、コサメちゃんと傘イルカくんももらい、気仙沼に向かいます

橋と船の揃い画像、何気ない演出ですが美しいです


家族にはご丁寧に手紙で気持ちを蔦ている、しかも縦書きの手紙、令和の時代も描写

しているこの作品で、このような場面に会えるとは、それほど気持ちを伝えたかった

のでしょうね、市民プラザで早坂さんの紹介で訪れた、そこには課長の遠藤さんが

登場、あの山寺宏一さんが出演、コサメちゃんの声真似・方言など最初から

アクセル全開です、


東京に来た時同様、素人の空回りをしてしまうモネだが、三生は聞き惚れる

そんな中、同級生一同が集まる、みーちゃんとりょーちんの関係は微妙らしく

すーちゃんはそんなの問い詰めればいいと、いかにも彼女らしい発言、ビールの缶を

握りつぶしてしまうほど気合の入れようです


一同集結に最初こそ明るいものの、りょーちんから何故島に戻ってきたのかと

モネに訊ねる、地元のためとはきれいごとにしか聞こえないと、これは遠藤さんも

同じ質問をしていました、どちらも東京で活躍していたことを知っている

そうなれば都会で全国放送としてあれだけ活躍しているのに、何故と問われるのは

無理もありません、それに加えてりょーちんの場合、環境もそうさせているのでしょう

母はおらず、父もなかなか復活できず、漁業もうまくいかない状態、そこへ

東京で彼氏ができ、仕事も円滑に行っているにもかかわらず、戻ってきたという

ことですから、彼女がJテレやウェザーエキスパーツでどれほど大変だったかまでは

知らないのですから、こうなるのも無理はありません


このくらい雰囲気を一変させるのはやはり母、一同を早く帰宅させ、翌日の

仕事モードにし、りょーちんと娘のどちらの意見も正しいことである話をします

耕治さんが彼女を好きになるのも頷けます


漁業組合の滋郎さんがラジオ放送局を訪れ、アワビの解禁日とされる開口を

知らせに来た、自分も知人から越前ガニの解禁日になるまでは漁ができない

だけで、一応海の中にはいる、これをきっちり守る必要があるお話をきいたこと

あります、彼にアワビの開口に向けた天気を提供しようとするも、相手にされない

おそらくこれは登米で林業に携わってきた状況に酷似しているのでしょう

そういえば新次さんんも手書きの天気図を記載されていましたが、こういった外で

天気と直に触れる仕事が意外と多く、しかも熟練さんは、その長き経験を頼りに

していきます、これは焼き物などかなりおおくの職種で見られる光景で

おそらく気象予報士も例外ではないしょう


そんな折ラジオ局に子どもたちがやってきた、次の日曜日にお祭りが開催されるのだ

ところが最新の天気を分析すると、その日は午後から強風が吹き荒れ祭りを中止にした

方が良いと判断する、一行にそれを伝えるが、意見が分別してしまう、心が折れそうに

なるモネだが、地元のために頑張ると決めた、祖父からしぶとくいけと背中を押された

覚悟を決めた彼女は、更にアワビの開口と重なる日でもあることを提案、具体的な

天気を伝え、午前中であれば海の透明度も良く、今年最初の開口として行けると提案

そして当日、予想はズバリ的中、アワビが採れ、なおかつ午後から強風が吹き荒れる

滋郎さんのちょこっとだけ参考にしたということ、そして共に頑張ろうと励ます

高橋さん、さらに到着した宇田川さんの絵を前にモネ・早坂・三生が簡単じゃないけど

そう言いながらも前に進むことを決意する、宇田川さんのことを知っているのは

3人の中で彼女だけ、けれどあの絵が教えてくれる、少しずつ前に進むことを

誰かのために自分ができる頑張りを、そしてそれを支えてくれる人が

いることを、そんな週でした


おかえりモネ感想 第19週 「島へ」

天気 快晴
突風か竜巻とされる被害が亀島を襲う、居ても立っても居られないモネに対し

菅波先生が自分の足で行って確かめればいいと勧める

「また言うの?何もできなかったって、もうそんなに無力じゃないでしょ?

あの時いなかったっていう想いに押しつぶされてきたのは誰ですか?」

この的確な助言、森林組合にいるときからこれでもかと的を射た助言が

なされています、今回の場合彼女が成長して、職場でも立派に仕事をしている

ことが伺える、それだけの力を持っているのなら、それを活かせばいい

自分が行くという決断を、あの時と現在では違うことを彼女自身が気がつく

必要がある、そして朝岡さんからの言葉もあり、自分に何ができるのかを

確かめに赴く


一方菅波先生は自分が新人時代携わった宮田さんと再会、ボイラーの修理する

仕事として充実した毎日を送っている、そのボイラーは修理してまた

活用する、それは自分自身であると話し、菅波先生に悪気はないとはいえ

訴訟すすら考えていたと正直に伝える、けれど最も大切なこと

「でも命は助けてもらったから、今私は生きてる、それが大事なんだ」

菅波先生もまた過去との戦いでした、彼女に呪縛された心を解きほぐしてもらえた

宮田さんの考えが変わったように、先生がモネに伝えた話が、巡って自分自身に

帰ってくる、あの時と現在が違うことを、今生きていることを

宮田さんが充実した人生を送っていることを

ここはドンと来る音楽も相まって素晴らしい演出


モネは橋を渡り、実家に到着するも裏口に佇んで、中に入ることが出来ない

震災後、ようやく島に戻れたとき、一行の表情が忘れられない、同じ島内の

人間にもかかわらず、過ごした時間の違いで、これほど隔離される思いを

しなければならない、それは登米から東京へ向かう直前で話したことでもある

自分の無力感を、けれど今は違うのだ、菅波先生の言葉を思い出し

溢れんばかりの涙をこらえ、一歩踏み出す、この辺りの表情、そして足の画面が

寄っていることで、踏み出す勇気を強調する強烈な演出でした


その後、大きく迷っていた三生が寺の住職を継ぐ決心をした、それを最初に耕治に

伝え、バリカンを入れてもらう、この2人といえば、序盤でも描かれ、親の跡を

継がなかった先駆者として、助言を行った、耕治さんとは違い、後を継ぐ

それをよく決心したと伝えるも、バリカンは若者に託す、明るい未来を信じ

続ける彼らしい選択です


モネは龍己さんとも話し、まるでお祭りさわぎのような空気に、皆はしぶとくて

それにあの時から比べたら違うことを伝えられる、仕上げに宮田さんの演奏を聞いて

彼女は大きな決心をする、地元に戻ることを


これまで守りたいとか、助けたい思い出精一杯だった、それはあの時島にいなかった

ことからずっと抱いていて、登米から東京にいく際にも、サヤカさんに言いづらい

所以はそこにあった、自分が離れている間に、何かあったら、それでも

サヤカさんが送り出してくれた、東京に来て、菅波先生や気象チームに出会い

また今回の大きな決断にも関わった、奈津さんと宇田川さんの話

すーちゃんの話もあった、病的なくらいそれに縛られていた彼女だが


でも違ったと発言、ただそばにいるだけ、一緒になにかできるのかを考える

気象を活用し、地域で貢献したい、牡蠣棚が破損したけれど明るく振る舞っていた

あの時のように、共に自分ができるようなことを

彼女が長年持ち続けた呪縛は、効率とビジネスを最優先にしてた安西社長の心をも

動かした、三生・菅波先生・モネのそれぞれの決断を咀嚼できたとても

重要な週でした、朝岡さんがようやく帰れると伝えていましたね、登米の頃から

彼女を見ていた素晴らしき上司の素敵な締めでした


おかえりモネ感想 第1第18週 「伝えたい守りたい」

天気 雨
襲撃する台風にそなえ夫々の戦いが見られた、そんな週でした

物語は令和元年まで進み、モネもすっかり職人に、仕事できる人になっています


前半ではモネと菅波先生・すーちゃんと内田さんの関係がより進行していることが

伺えます。後者では他局の天気アナから内田さんに電話がかかったことに

すーちゃんがショックを受けるも、剰え彼は「僕はスーちゃん以外に興味ない」と

きっぱり、選手時代の朝岡さん調査然り、風を読む能力然り、モネが気象の仕事を

選んだ拝見を読む能力など抜け目がない彼ですが、まさかすーちゃんに対して

これほどの言葉を返せるのは、おふたりともいい関係ですね


前者も進行は確実、電話越しで喋っているだけで、菅波先生のことがもう筒抜け状態

患者さんに対して精一杯やったのだから、それで良いと伝えるなど的確に

先生への援助を行うが、逆も然り、新しい発表に向けて医療と結びつけ的確な

助言がなされる、それは全国津々浦々計画、超地域密着型の気象を伝えることだ

この発表時にはなんと気象考察でありニュースウォッチ9にご出演の斉田季実治さんと

シブ5時にご出演の山神明理さんという豪華出演、しかも台詞付き


台風が接近し、臨戦状態に、そこで菅波先生からまずはあなたが落ち着いてという

メッセージが、彼女が錯乱していることを既に読み取っているのだ、短文かつ的確な

伝授が響きます(サメのぬいぐるみ抱いていたのは面白かった)


宇田川さんも台風接近に備え、運ぶのを手伝っていて、奈津さんが、嬉しそうにする

姿や、永浦家では龍己さんが俺のハニー発言で、男性方々素晴らし方勢揃い

亜哉子さんが民宿を再開させるか否か、これも今後大きく関わってきそうです


台風の注意喚起を行い、ピークは過ぎ去ったかにみえたが、川の氾濫が差し迫っていた

これから起こる未来の危険を知らせることを改めて伝えるだけでなく、早急性も

伝える高村デスクですが、みんな手が離せない状態、誰かがスタジオに出なくては

ならない、すると沢渡さんが、なんと高村デスクを指名、あのハイヒールも

いつか自分が報道にでる側として準備していたのでしょうね、それでも歩く姿が

あえてゆっくりで映すなど、過去のことも忘れられないというところでしょう


視聴者のためならと奮起する、高村デスク・自分なりのやり方で注意喚起をする朝岡さん

それぞれのプロ意識が垣間見えます、高村デスクと沢渡さんの発言、彼女は若手が

仕事に対して向き合う姿を見ていた、かつて朝岡さんが若手にまさせる行動をしていた

年月がたち、彼女も成長していく彼らの姿を見て、朝岡さんの言っていたことが

わかってきたのでしょうね、また沢渡さんも、地味だと思っていた気象だったが

「記者として気象、極める道もあるんじゃないかとか。けっこう真剣に考えてて」

彼もまた若手チームの活躍を見て変化してきたのでしょう



そして締めは朝岡さん

「助けたいという思いは持っていてもいいが、助けることに成果を求めてはいけない

ただ、仕事のやり方は色々あっていい、予報士が一方的に伝えるだけではなく

情報を提供してもらう、災害なら尚更」

おそらく朝岡さんもモネが妙に考え込んでしまう質であることを知っているのでしょう

だから軽減するために、自分が新たなことに取り組んでいるように、彼女にも

新たに取り組んでほしい、津々浦々計画を、そしてモネが結局自分が成果を求めているかも

そう悩めば、東京にきて当初に彼女が自分の大切な人を守りたいからと話したことを

皮切りに、それでいいと、それがあなたのやりたいこと、これからは目に見える距離感で

仕事をすることがより求められると思う


とにもかくにも素敵な上司が若手を支え、また若手の活躍に上司が咀嚼している

本当によいチームであることを汲み取った週でした。


おかえりモネ感想 第17週 「私たちにできること」

天気 曇り

この週はなんといっても神野さんに焦点を当てた週となりました、あさキラの視聴率が

低迷し、とくに神野さんのが話す場面で下降気味、しかも書き込みには彼女には

説得力がなく、朝岡さんに戻ってほしいというのが多発、必要以上に考えさせられる

彼女だが、追い打ちは止まらない、野坂さんの防災によるプレゼン、この途中に

ピンチに陥って、突然振られたモネも祖父が牡蠣の養殖をやりながら、山に木を植えている事実を伝える、森林組合で仕事をすることで、海と山はつながっていることを伝えた

どちらも経験したことや活かしたいことを自分なりに咀嚼し、説明がなされている

そして最も驚いたのが内田さん、花粉症対策アプリである、コサメちゃんと傘イルカ君を

用いて見やすくし、無料アプリでの収益は広告でまかなえることを説明、これも

花粉症対策における市場規模が1000億円という覚えやすい説明、しかもその範囲は

広大、その上何社かには既にあたっているという仕事ぶり、さらにさらに時期が進む

ヒノキの花粉が終息しかけるならマスクが減少するなどの設定まで折込付き

社長も太鼓判を押すほどのすさまじい能力、だが彼の活躍は更に躍進を続ける

すーちゃんと共に買い物をし(まさかマモちゃんという愛称で呼ばれるほど中が良いとは)

スーツを着こなす、そうなんと彼も気象キャスターとしてでるのだ、これに

ますます追い詰められる神野さん、あまりの八方塞がりにとうとう爆発してしまう

「はっきり言ってください。私みたいなのは、手に人形つけてパタパタさせて、明るい話題喋ってれば良いって。大事な情報は他の人が伝えるから、あなたはニコニコ笑っていれば良いって、そうゆう事でしょ?」正直神野さんがここまで追い詰められるとは

彼女はモネが東京に来てからニュースナイトJの司会代行もこなしますと堂々と宣言し

様々な場数もこなしている、向上心も自信もたっぷりある、だがそれだけに一度

崩れると立て直しは容易ではない、根が真面目であるが故に、じつはとても繊細でもある


ここで活躍したのは高村さん、後述の奈津さんと共に今週のキラ部分です

「やめなさい、仕事に優劣つけてるなら、それは失礼よ、それから自分で自分を貶めるのもやめなさい。もうそういう時代じゃない」

このそういう時代とはどういう時代を指し示すのか?それは人によって解釈も様々ですが

高村さんが現役の頃より、現代のほうが世界で活躍する可能性は高い、昔は

日本人として謙虚であり続けることが当たり前、けれども世界で発信していくのなら

そして国内においても、新しい起爆剤、それこそサヤカさんが言っていた

ブレイクスルーや朝岡さんが言っていたリードタイムを起用するのであれば、謙虚だけ

では到底なしと得られない、自分が何かを発信し、伝えられると押し出せること

それが求められると、


「私みたいなのは、なんて、言っちゃダメよ。誰よりも自分が、あなた自身で実力で勝負できるって信じなさい。信じられるくらいになりなさい。あなたが戦う場所は私が死守するから」


高村さんも同じ痛みを味わっている、だからこそ場所としては提供する、そしてそこから

神野さんがどう這い上がるのか、彼女自身が何を見つけ、自分で自分を信じられるのか

高村さんが活躍していた時代は女性があのような場面で活躍することすらより厳しい

時代であった、今神野さんがいる場所を保持することが、どれほど大切かが

高村さんも知っているということでしょうね



そしてこれを仕掛けた朝岡さんは内田さんにも伝えていた、人間の情報処理には限界があり

そこからは好きな人か、なんとなく信頼できる人しか話を聞かない、だから信用される人に

ならなければならない、これは昔自分も言われました、信用は簡単に崩せるが、構築は

膨大な時間を費やす、いかにして信頼を得てくか考えなさいって、これだけ情報が

拡散されやすい時代、そして個々の能力がますます必要とされる時代、信頼されるために

何すべきかのか自分に置き換えて考えなくては


神野さんは内田さんの活躍に、モネが用意した炭酸飲料をうっかり振ってしまい、そのまま開放、当然吹き出してしまう、自分は傷ついた経験がない、そばにいるモネは傷ついた

経験があるから強い、そう話してしまうが、ここでの力説が奈津さんだ


「傷ついている人が強いだなんて、そんなこと言っちゃだめ、傷ついていいいこと

なんてない、傷ついて本当に動けない人もいるから」

それは宇田川産のことであった、実は仕事もしていて、実力もあった、けれども水が

合わない、荒波にのまれてしまった、次は仕事に行く、そう願いつつ動けなくなったのだ


神野さんがここまでハッピーに過ごせたのなら、それはすごいこと、彼女自身の能力と

周囲の援助があったからだ、たしかにどちらが欠けてもこれは出来ない、そう考えれば

すごいことである、


人は傷つく必要なんてない、絶対にない、何もなくてもいいじゃない、どんな人も

いてくれるだけでいいじゃない、そこにいてくれるだけで、私からすれば

神野さんも、モネちゃんもすごい、でもそういうとこにいない人のことも時々

思い出してくれるといいな」


とてつもなくしびれた、涙出ました

この作品驚愕場面は多々あるが、またしても出くわす、モネのように震災の場所にいながら

それを経験シなかったがゆえの傷、りょーちんやみーちゃんや新次さんのように

まともに食らった人もいる、そして宇田川さんのように全く別の形で傷を負った人や

神野さんのように負わなかったこで傷を受ける人がいる、そうした様々な角度が

展開される、震災における被災者を正面から描写しつつ、心の傷に対して多角的に

捉え、そして昔なら仕事を覚える段階で、常識ともされたであろう傷ついて覚えるという

必要もない、傷を負った人だけでなく、それに寄り添う人も多く展開される

そばにいてくれる大切さ、温かさを覚える存在、そしてそうした環境に本当は

出たいけれど出られない存在、水がつながっているだけでなく、人とのつながりが

この作品において大きな議題、高村さんのセリフもそうですが、この作品表情で

台詞の代用も多いだけに、視聴者に考えさせる事が多い、それは気象の情報が

どれだけ優れていても、それを受ける側が行動しなければ防災や減災に

つながらない、だらこの作品、とりわけこの2人の台詞は、今週大きなことを

なげかけてくれました、僕もまた信頼される人、そしてそばにいてくれる

存在でありたいです


登米ですっかり菅波先生とモネの仲良さを観察した森林組合の一行ですが、先生は登米で

専念するため、引っ越してしまう(それにしても部屋がサメだらけには笑った

しかも絵本やら気象予報士の書籍などこれまでの伏線も回収)

15分だけ会おうということで、お互いに橋の前で出会い、先生はも旅立って

しまうから鍵を返却するために投げる、するとその鍵を片手でキャッチするのだ

これまでことごとく取れなかった彼が、モネと出会い、前進したことで

視界が広まった、だから取ることができた「あなたが投げたものは僕は僕は

全部とります」そう言われ、ついにモネから先生に飛びついた、こんな展開

序盤で誰が予想したことか、名言あり・視聴者宿題あり、劇的な演出と

たっぷりな週でした。


おかえりモネ感想 第15週 「百音と未知」

天気 晴れ

序盤がそこそこ明るかっただけに、終盤一気に重い展開へと進行してき、そのあまりの

落差に身体が壊れそうなくらいです


モネが中継キャスターとして初陣、練習では慌てふためいたものの、いざ本番だと

ハキハキとしていて、内田さん・野坂さんも驚くほど、逆に神野さんは緊張してしまい

失敗する、それでも足運びの練習こなし次は無事に成功、この4人でこれからも

やっていく、気象予報はチーム戦、朝岡さんも安心するほどである


モネの中継に登米組も大喜び、遠くで見守っていた菅波先生だが、息を止めていたようで

卒倒してしまう、そして週末モネと合う約束をシていたことを話し、一同大歓喜

2年と7ヶ月という計算までバッチリ、横でイカ焼きしながら余裕のサヤカさんも

素敵です、そんなサヤカさんと菅波先生との対面、個人的に今週の大きな

着目点二箇所の内、その一箇所に挙げてみました、サヤカさんが菅波先生の悩みを

傾聴します、前回もそんな性格ですねなんて話をしていました、熟練だけあって

サヤカさんの見通し力は桁外れ、彼がモネと出会ったことで、少しずつ変わり、この

診療所勤務として住み続けても良いのではないか?中村先生は外科医として勤務して

ほしいと頼まれてはいるものの、迷っていると


ここでサヤカさんのすごいのは、モネのときもですが、ありのままを受け入れている点

彼が患者と向き合うことが苦手なのは知っている、それをなんとかしたいと考えている

のも知っている、それでもうまくできず、もがいているのも知っている

いいところも、苦手なところもひっくるめて菅波光太郎という医師であることを

受け入れてもいい、それを伝えたかったのかもしれません、そして彼が変わろうと

思い立った要因はモネで、自分と同じように考え尽くし、行き詰まり、でも

思い立ったら動くことができる、彼が登米の診療所で森林組合の方々から信頼され

こうして外壁に対しても自然と触れ合えるようになった、モネが菅波先生とふれあい

変化したように、その逆も然りである、すなわち今の彼にとって、化学変化を

起こすのは自分ではなく、モネがいいと決めたのでしょうね



永浦家にやってきた老婆、それはりょーちんのお婆ちゃん、ある封筒を持参してきた

それは美波さんの死亡届、自分が高齢でいつこの世から旅立つかわからない

自分が美波さんと会えるために記してほしいと新次に頼んできたのだ、だがそれは

あまりにも残酷な決断であった、新次さんが、暴れだすのも無理はありません


そしてりょーちんです、船に戻っていないことが知らされます、母を失い、父が

このような状態、やり場のない孤独感と、自分を吐き出す場所がどこにもない

全部やめたいともらす言葉の重み、そしてあの時島にいて、及川家の痛みを知っている

みーちゃん、巻末でせっかく購入したばかりの洋服をモネにぶつける演出

この金曜日でここまで重くなるとは、サメ展やすーちゃんの出会える機会は一瞬で

それを逃すともうないかもしれないという名言ですら、忘れてしまうくらい


あの東日本大震災から10年、モネのように島を離れてよかったのかと悩み

それでもなんとか手を伸ばして、居場所を見つけるように

龍己さんのように、必死に復興へと進み、牡蠣n金賞を取れた一方で

みーちゃんやりょーちんや新次さんのように、あの日から時が止まって、やり場の

ない感情を抱く方は決して少なくはない、あの震災で被害を受けた方がどのように

思い、どのように過ごしているのか?そしていまどう感じているのか?10年という

年月でどうにかなるものではない、これもまた現実でのありのままを描写している

脚本や出演されている方含め、災害が多発している昨今、この気象という題材を

持って、こうした日常の在り方を改めて考える機会を与えてくれているように

受け取りましたし、今週がかなり残酷な終わり方で(冗談抜きで10分以上放心状態)

このまま週明けまで真名なければならないのもまた大変である。



おかえりモネ感想 第14週 「離れられないもの」

天気 曇り
モネが菅波先生に手当てを行ってから数日、こんどは菅波先生からモネに対して

蕎麦屋に誘う、ここでもぎこちないやり取りに、すーちゃんからおもわず

そばやくらい普通に行けと突っ込むくらい、洗濯時間の48分間を利用して

昼食を行った後、朝岡さんが行き詰まっていることについて触れる

彼は医療現場でも酷似したことがあると、患者さんという当事者はその病について

考えることすら辛いので、医者がたとえ厳しい洗濯でも伝える必要がる

土地についても離れたほうがいい選択をとっている、モネは自分が故郷から

離れても良かったのか?という迷いを生じていて、それに気がついた彼は

ついに手を触れようとする、しかしまた直前で手を引っ込めてしまう


そんな時、一人の男性がやってくる、サングラスを外して顔が見えるとなんと

モネ父の耕治さんと祖父の龍己がやってくる、じつは牡蠣の品評会のために上京

金賞を取得していたのだ、その牡蠣を持って、一同で味わう

(それにしてもサングラスかけた2人がまるでヤクザなのが面白すぎ)


菅波先生はこの後仕事のため立ち去ろうとするも、すぐとなりの耕治さん存在に

思わず腰を下ろしてしまう、父と祖父の登場で一気に小動物化とした彼ですが

もともと苦手意識のあるカキを前にして、一気に頬張るというまさかの展開

結果は美味しい、気仙沼産の牡蠣、いつの日か味わいたいです

龍己は帰路直前に孫の話を聴いて、地元を離れたことについて悩んでいることを

すぐに見抜く、このあたりは頭下がります


そんな折耕治さんがウェザーエキスパーツに訪れ、朝岡さんと出会う

朝岡さんの迷いはたびたび洪水にまみれる地域だった、気象キャスターとして

やるべきことは全てやった、最善を尽くしたと言えないのなら無責任とまで

言い切っているところをみると彼の仕事に対する向き合い方や責任感が痛いほど

伝わりますし、その土地に居座り続けることはないと、命に変えられない

それを伝えることは部会者の暴力である、かれのような卓越者ゆえの

悩み、8年前の洪水で現地に足を踏み入れ愕然とした、そしてその帰りに

偶然サヤカさんと出会ったそうだ


今週の最も煌めいたのが耕治さん、朝岡さんの悩みに対し、親父を見ていると

海とか土地とかだけでなく、長年そこに様々な人が関わってきたことで

結んできた愛情がある、その愛情は時に呪縛をしてしまう、だから娘が

東京にやってきて、自由に仕事シているのが嬉しく、もう1人も頑張りやで

素敵である


親父の背中を見て学んできた、娘を育てる中で築かれたこと焼け野の夜の鶴を魅せる

耕治さんの姿、この放送された日はヒロインが一言も話さないという異例の回

彼の想いに触発されたのは朝岡さんやモネや社長だけでなく多くの視聴者にも

届いたことでしょうね
耕治さんもモネ同様、震災時は仙台にいた、モネの同級生や新次さんの光景を
目の当たりにしていてるからこそ、悪くなる一方ではない、明るい未来がある
そう信じ続けている、
亜哉子さんを釘付けになるほどの明るさ、朝岡さんが
驚くのも頷けます


大事なものは大事、だからこそ以前自分がモネに伝えた自然は面白く時々怖い

それを伝え続けて、怖がらせてしまっては動けない、大事にしたいのなら

それを失う忠告では誰も耳を貸さない、スポーツ気象に専念したのは

情報を的確に取得して、喜びや幸せを掴むため、人はそうやって生き抜いてきた

気象情報は未来を良くするためにある、そうモネの背中も押した、父の思いと

朝岡さんの思いに触れた彼女はついに気象の中継、キャスターを務めることを了承

コサメちゃんと傘イルカ君も兼ねての新しい任務である、朝岡さんと父のやりとりを

表情で感じ取り大きく成長し、立派に伝えた姿がとてもたくましいです

前向きで誰かの役に立つことをやりたい、とてもまぶしかったです


一方モネ父は帰路につく前に再び菅波先生と対面、それもわざわざ呼びつけてまで

強面で近づき、何をするかと思ったら、娘をよろしくおねがいしますと頭を下げる

周囲も驚きを隠せない中、菅波先生も長うさんに何かあったらできることはすると

伝える、彼もまた大きく変化しているのですね


そして永浦家の中でも、凄腕なのが母の亜哉子さん、父からいい男性がいたことを

聴いたものの耕治さんさんが早とちりしたことまでバッチリ見抜いているのだ

カッコつけたことも見抜いている、しかも既にみーちゃんを偵察に行かせる算段も

できている、2人では見抜けないので、みーちゃんが見守り、なおかつ

妹が姉と向き合うことで、新たな化学変化が起きることを予見シているのか?

今週の永浦家の凄さを咀嚼した一週間でした。


おかえりモネ感想 第13週 「風を切って進め」

天気 雨

鮫島さんの支援は続く、なんと菅波先生も協力することに、中村先生が

朝岡さんの元を訪れ、運動系なら彼のほうが合致してそうですが、モネにも

どんな弱み握られているのか?と訊ねるくらいです、そして菅波先生と

モネが雨中で帰ることになり、相合い傘に、当然これにすーちゃんも反応

なにもせずに帰ってきた姿に、おもわず小学生か?と呆れ果てる

しかも当の本人は何を訊ねられているかすらわからない状態なのが

面白すぎです


鮫島さんの暑さに弱い原因は深部体温、体内の熱量である、これが上昇すると

記録が下がっていくのだ、つまり深部体温が上昇しすぎないようにすれば

記録を出すことが可能である


菅波先生の助言もあり、記録を少しずつ伸ばしたかに見えたが、彼女はほぼ

ボランティアで援助してもらっているモネたちに申し訳ない気持ちと、それ故に

記録という結果を出さなければならない重圧に悩まされる、そしてとうとうモネに

きつくあたってしまう、痛々しい場面ではありますが、鮫島さんがこうなるのも

無理はないでしょう、車いす生活をされている中で、こうしてモネのように

親身になって力を貸してくれる方々に多くであったことでしょう、その度に

申し訳無さや、自分が逆に何かを助けることができないままになっている

ずっとそんなことを抱えながら生活をしてきた、モネがかなり親身だったからこそ

余計に自分へのいらだちがこのような形として具現化せざるを得ない状況だったのでしょう

因みに鮫島さんを演じられた方の話によれば、演じる練習としてNHKから自宅まで

車いすで帰宅されたそうですが、周囲の目にさらされれたそうです、これは僕も

実体験したことありますが、たったこの差だけでも鮫島さんがあのようになるのも

頷ける要素一項目ですね、整備されていないところの道を進むのも大変苦労されたと

聴いていますが、これも自分が沿う感じました、歩道に入るわずかなブロック境界線が

超えるの大変なんです、僅かな坂でも進むのは容易ではありません


ここで支援するのはモネのように感情深く傷つきやすい菅波先生です、彼女が

譲らない方で良かったと、もし素直にきいていて、それでなおかつ結果が伴わなかった時

お互いがとてもつらいと

(因みに菅波先生とサヤカさんとの対話も良くて、先生の性格を理解して話しかける

姿も良くて、にこやかに肯定する先生も素敵でした)


もうひとりが朝岡さんです、選手に迷うことを伝えてはならないと注意はしながらも

モネがなぜそうなったのかを見抜き、別のプランをあぶり出していきます、彼女が

勝負師であること、何クソ精神で挑んでいること、そしてその情報をできるだけ

提供しながらも、それを信じるか信じないかは鮫島さんに託すことまでしています

先を読む洞察力もさることながら、鮫島さんへの配慮まで実に素晴らしいです

これはかつての自分が果たせなかったからこそ余計でしょう


じつは鮫島さんはプランBを最初から信じていた、膝部分の傾きを変えることで勝負に

出て、モネたちが出した情報を信じて突き進んだのだ、その結果強化指定選手に

選ばれた、


その情報は菅波先生にも入る、そして先生が過去に抱えていた傷が明らかになる

ホルン演奏者の患者さんであった、初期のがん患者さん、早期発見できた

手術直前所見が見つかり、手術か化学療法の選択を迫られた、菅波先生は患者さんから

もらったパンフレットに記載されていた演奏会に間に合わせるために化学療法を主治医に

伝え、それが了承された、だがそれはホルンを演奏できない状態に進行してしまった

もし主治医の言うとおりすぐに手術をしていれば、ホルン演奏し続けられたかもれない

モネやりょーちん、朝岡さんと同じように彼もまた、深い心の傷を負っていたのだ


パンフレットに記載されていた日時と過去回を照合させると、この患者さんによる

経験と登米でモネと初めてあった日はそれほど月日は流れていない、麻薬だと話したのも

彼が未だに行動より考えてしまうのも、説明がつく、また菅波先生がモネに

なにかしら結びつくのも、そうした背景が見えながらも、考えながらも動こうとする

彼女に導かれたのかもしれませんね


そしてそんな重い話を親身になって受け取り、モネは先生に文字通りの手を当てる

手当を行うのであった、ぬくもりと凍った心を解き放つ涙が混じり合ったように


おかえりモネ感想 第12週 「あなたのおかげで」

天気 曇り

今週の題目を一週で解決するのではなく、またぐという方式、それほどまでに今回の

内容についてはどちらも解釈でき、その双方を感じ取ったキャラが登場します


東北に初の台風が襲来、モネはこれまでの知識を活用し痔持ちに警鐘を鳴らします

そしてそれは新次が船を動かして避難させるという行動ができ、りょーちんも

大喜びです、その情報が彼からモネに伝えられますが、これが結果的に

モネとみーちゃんの間によりさが生じてしまいます、みーちゃんは姉が急に活躍を

広めたうえ、自分の活動が滞っていたこともあり、りょーちんが姉にだけ

連絡するのはずるいと思わず口走ってしまいます、その後謝罪はしますが

モネにも心の傷を負ってしまいます、何しろ祖父からの感謝に喜びはあるものの

神野さんに「誰かのためって結局自分のため」だと突きつけられたから

姉妹はあの震災のこともあって、必要以上に思い詰めることがあるようです


あなたのおかげで助かった、それに戸惑うのは菅波先生、モネの下宿先マイコさんの祖父

肇さんが、熱中症で倒れてしまう、幸い先生の迅速な対応で、大したことはなかったが

彼にとって「あなたのおかげで」は引っかかる言葉だった


一方自分のために精一杯なのが2人、神野さんと朝岡さん、朝岡さんはなんと

気象キャスターを近い将来退職しようと目論んでいた、その前に立ち上げたのが

スポーツ気象、車いすマラソンに出場に勤しむ鮫島さんで、リオ五輪の際に熱中症対策に

失敗し、出場できなかったのだ、そこで朝岡さんと出会い、協力を打診したのだ

それをきっぱり断リ、自分がキャスターできるっていう神野さんのさっぱりとした性格

大したものです、野望に向けて強さを感じます、なお内田さんはモネのパネルを

ダサいと発言するなど、意外と言うときは言いますね、そして調査力も抜群、朝岡さんが

なぜスポーツ気象にこだわるのかを調べた、それは彼がマラソン選手として

得意のコースを熱中症による痙攣で棄権した経験があったから、あのときの自分に

リベンジを果たしたった、これは個人的なことだとおおっぴらに発表

また鮫島さんは、100%自分のために走って入るものの、自分が走るためには

様々な援助が必要で、その方には感謝しているし、返したい、自分の全力が誰かを

勇気づけられるのならそれは幸せである


そしてついに菅波先生の過去も明らかになる、あなたのおかげでが麻薬の意味が

「気持ちいいでしょう、単純に。全ての不安や疲れが吹き飛ぶ。自分が誰かの役に立った。自分には価値がある。そう思わせてくれる。永浦さんもそう思えたから嬉しかったんでしょ?」

「自分は無力かもしれないと追っている人間にとって、これ以上の快楽はない。脳が言われたときの幸福を強烈に覚えてしまう。麻薬以外の何ものでもない。そして、また言われたいと突っ走ってしまう。その結果、周りが見えなくなる。行き着く先は、全部、自分のためだ。そうやって僕は、ある人の人生を奪いました」


なぜ先生は距離をとっていたのか?なぜ直前で手を止める演出が多かったのか?

全てはここにつながっていたのだ、想像以上に重い展開が明らかになった瞬間に今週終了

夫々の過去が明かされ、自分のため、誰かのためとは何かのか?それを改めて

考えさせる週でした、そんな中でも、新次さんが船を動かす場面や、鮫島さんの奮起

サヤカさんが菅波先生に発破かける演出も、自分と誰かのためにが両立している

巡り巡っては誰かのためになる、そのために自分がやりたいことに勤しんでいる

一行、来週のマラソン回でモネも新たな答えを見出すのかもしれませんね

森林組合のみなさんが、キャキャ騒ぎ出し、モネに連絡取るよう促し、サヤカさんには

頭が上がらない菅波先生が「ネェ」と3回も押され、ご丁寧に、電話後にも

組合の一行とサヤカさんに発破かけられる菅波先生も面白かったです。

森林組合の一行はモネと菅波先生が東京で出会っていることに気づかれていない

ようですが(もしバレたら大変な騒ぎになりそう)

察しのいいサヤカさんなら気が付きそう


おかえりモネ感想 第11週 「相手を知れば怖くない」

天気 晴れ

バイト形式とはいえ、モネは採用されることに、社内紹介されたときに気づかれることが

あったのですが、例えば船舶で台風の進路がわかることにより、燃料代が百万単位以上

動くこともあり、高速道路の凍結など慎重さが必要とされるなど、気象が改めて

とてつもなく広大な分野で必要不可欠とされていることが伺えます、



傘イルカくんとコサメちゃんの人気は上々で、感謝通知も来るくらいである、だが

高架橋の下で車が水没してから一変、モネは非常に固くなり、周囲が夏の楽しさを

伝えることを伝えるも、危険が起きてからは遅いと貫きます、これにより

海水浴が怖いと怯えた息子がいるという通知が来ます、ここで朝岡さんが伝授します

決してモネを否定せず、それでいて的確に大切なことを伝える、彼女が気象に向いていると

海と山のことを知っていて、危険性も知っていると、知らないものは怖いが、逆にいえば

知れば回避はできる、知らないまま近づかなければ、それは新たな危機をも招きかねない


先週看板落下の際にも、彼女の訴えに対し、失レなことを言ったと伝え、尚且その送信

相手が無事であるかと、感謝を伝えてほしいと話します、相手を認め、尚且的確に

道標を用意し、ここに考えさせる、神野さんの対応もそうですが、理想の上司ですね



そして1300万分の2の確率が発生、先週末、菅波先生とモネがすれ違ったが

再び起きる、しかもこんどはコインランドリーでモネが一瞬その場を離れた時間帯に

やってきて、先生が立ち去る瞬間にモネが戻るものの、スマホを覗いているため

気が付かない


そして先に行き詰まるモネに、昼間は忙しいと、モネと気づかずに話す、彼女もまた

平日の昼間であると、何気なく返事をするが、聞き覚えのあることだと振り返ると

そこには菅波先生の姿が、先生の携帯番号と照合し驚く、先生もまた

納得できないと顔を曇らせる

(お互い気が付かないまま、なんとなく会話が成立していて面白い)


いきなり理屈で説明する辺り、いかにも菅波先生っぽいですね、モネが止めていなかったら

まだまだ喋りそうでした、洗濯時間の10分を利用し、モネの心に抱えていることを

傾聴します、ここでは聞くではなく、傾聴です、なぜなら椅子の向きを変えて

モネから正面を向いて話をしているからです、これは登米で田中さんに迷う時間の

ことを伝えたときもそうでした、医者が患者に伝えるときは、こうした話かけ工夫も

問われるのは確かでしょうが、一見些細なことだけにそれをこなせる先生の能力も

またいいですね、それどころかサヤカさんが気象予報士のことを訊ね、知らないと

回答するなど、気の利いた工夫は鮮明で、相手の心に届く言葉は、いうなれば

技術治療の中村先生と気持ちの菅波先生かもしれません


モネの悩みは予想以上に深刻であった、成果を出さなければならないということに

加熱しすぎていること、そして島で経験したことが自分を追い詰めていたのだ

彼女は震災時島から離れていた、妹に津波を見ていないと伝えられた、水の恐ろしさを

生で経験していないがゆえの、あのとき助けられなかった自分を悔やみ、誰一人として

その思いをさせたくないという気持ちに縛られていた、いうなればモネはブレーキを

かけようにも、かけることができない状態に陥っている、あのときの経験が

モネにこのような形で再び苦しまなければならない状況になるとは、彼女は

妹とは違い、行動派である、気象予報士の資格を取るために勉学に勤しんだはものの、高校

受験や、みーちゃんは頭がいいから、余計勉強が頑張れなかったという経験もあります

冷静になり、物事を理路整然する前に、なんとかしなければならないという気持ちが

先走る、まして高架橋の下で車の水没と、内田さんの言葉があれば尚さらです

強くて優しいモネ、それ故に自分が暴走しているとわかっていても突っ走ることを

せざるを得ない、だからこそ誰かが声をかけてブレーキをかけて、気づかせてくれる

必要があります、それが菅波先生でした


もっと自分を緩めてもいい、自分のせいでなにかあったらという恐怖心と新人ゆえの

空回りに気がついたモネは、力が抜けて、神野さんも朝岡さんも気が付きます

神野さんは何かあった?と訊ねますが、もしかして感が鋭く、気がつくってことも?



題目通り相手のことを知ることで、恐怖を軽減することを改めて気付かされた週でした


おかえりモネ感想 第10週 「気象予報は誰のため?」

天気 晴れ

東京にきて日数こそ少ないものの、かなりのゴタゴタに振り回されざるを得ない状況

そんな週でした、というのも朝岡さんがリードタイムの説明をした際に

モネが森林組合の仕事においても、注文から発注までが短時間の方が良いと

されていることはあっても、学習机作りやヒバの木を50年間どのように保存するか

というのも時間をかけて考慮しました、それはサヤカさんを始め、川久保さんなど

森林組合職員夫々がじっくり時間を書けて考慮していました

気象に関するリードタイムは森林組合とは違うことが説明されていました

それがまだ最初とはいえ浮き彫り始めた回でした


翌日の面接を控え、下見に来たはずのモネだったが、いきなり野坂さんと内田さんに

引っ張られ、Jテレの気象班に直行、そのままバイトまで行うことに

当日の午前2時という深夜にもかかわらず、お呼び出しとブリーフィングに直に

参加することまでこぎつける、これは気象庁から送られた情報を元に、実際現状の

天気がどの様になっていて、この先どうなるか?というのをリーダーを軸に

意見を述べ合う会議のようなもの


これにモネが地元感覚を武器に、宮城県の風は強くなりやすく、泉おろしとも

呼ばれるほどであること、被害も出やすいことから、呼びかけがあれば助かる

ことを伝えられる、だがこの風は局地的で、全国的には黄砂に注意する呼びかけが

重視され、番組責任者の高村さんと意見が対立してしまう


神野さんはただでさえ、檜舞台を直前で頓挫されてしまった上に、この中継にもあまり

関心がない模様、ただこの対立とこれが見事に合致していく

朝岡さんは天気予報の限られた時間の中では、より多くの人に伝わることを優先

しなければならない、つまり今回の場合黄砂を優先しなければならない、けれども

モネがが言うように、10万人に危険が及ぶのも確かである、そこで神野さん

予報士が外に出て、暑いや寒いと伝えるのは今回のようなため、気象は瞬間瞬間で

変わる、この間でも変化していて、風を伝える

べきだが、公に伝えられない

そこで、自分の体感として伝えられる、危険と知らせることができる

1億2千万人に伝える情報も、10万人に伝える情報も双方ともできるのは

神野さんの手腕


そしてモネの携帯に送られた通知、それは仙台に住んでいる友人が店に訪れていて

その店看板が強風により落下していること、だが朝岡さんはこの情報だけでは

信ぴょう性にかけることを伝える、確かに報道という、確かな情報を送らなければ

ならない仕事において、たった一通のこの写真では、というのも確かです

それでもモネは、自分が気象会社に強めいようとしているのを知っていて

冗談で送るような相手ではないことを、そして大きく伝えたかった

「天気予報は全国の人のため、それもわかります、でも私がこの仕事で守りたいのは

幼馴染ものような大切な人』あの震災で、モネがずっと胸に突き刺さったまま離れない

痛み、縛り続けられた自分、誰かがそのような目に合う姿を見たくない

先週末に於ける、あの言葉が再びしみました


朝岡さんはその感性を認め、私達が仕事をするのは、大切な人のためか、顔の見えない

不特定多数の人へためか、日々その葛藤と戦っているという一文

気象会社という仕事も、あの森林組合の仕事も、こうして葛藤と戦い続けなければ

ならない、それはモネが朝岡さんに伝えたい、ブリーフィングに参加して意見を述べたいになるほどのモネがこの仕事に対して本気で挑んでいる証拠でもある、本気で挑んで

いるからこそ、一同のようにこうした壁にぶつかり、だからこそやる気に満ちた

神野さんのように、自分が今やるべきことを、考え、動いていくことでしょう

あれだけ緊張していながら、モネと息を合わせ、外の中継で、30秒伸ばしにも

対応できたのは、そうした志あってのものでしょう、仕事に向き合う姿勢というものを

改めて思い知る演出でした、それにしても傘イルカくんとコサメちゃん可愛かった



とっさの機転は見事的中、社長からの電話で確認すると、トレンド入り、バイト形式では

あるが、モネも採用が確定する、社長の喜びようも素敵でした。


仕上げはコインランドリーの場面、ある男性客が利用しに訪れるが、既に全部が使用中

眠っているので、声をかけにくい、その男性はなんと菅波先生、だがお互いに

気が付かないまま終わってしまう、思わず声をかけたくなる場面で今週は終わり
(あの場面を森林組合の一同が知ったら、絶叫しそうだが)


何気なく見ている天気予報も、その裏で行われている戦いがいかに大変であるか?

そして仕事に対する取り組み姿勢とは何か?チームでおこなう仕事とはなにか?

考える切っ掛けもくれた週でした。

おかえりモネ感想 第9週 「雨のち旅立ち」

天気 晴れ


今週からの東京編を前に、登米編をきれいさっぱり締めくくって、うっかりこれで最終回

なのではないかと勘違いするほどの出来栄えでした


モネは3度めの気象予報士試験の結果が届き、結果は合格、菅波先生と共に結果を確認する

事になったのですが、その先生は診療所に戻るやいなや大歓喜、勢い余って転倒するほどです


この結果を一刻も早くサヤカさんに伝えたいモネでしたが、出会えません、そして

いざ出会うと、そのことを正直に伝えることができず、ついには試験には不合格だったと

ウソを伝えます


しかしサヤカさんは見抜いていました、モネが合格していることも、そしてその先に

何を目指しているのかも


そうしたなかでも、樹齢300年のヒバを切る日がやってきます、樹木が倒れる場面と

倒れた後の上空からの撮影、非常にこった映像、そしてサヤカさんの表情がとても

切なかったです


なぜモネはサヤカさんに伝えていなかったのか?自分が離れることによって、樹齢

300年のヒバとともに別れる、サヤカさんを気遣っていたのかと思っていたのですが

菅波先生にその胸の内を話します

震災のあったあの日、自分は島から離れていた、、仕方のないことではある、けれど

妹に言われた「お姉ちゃん津波みてないもんね」がずっとひっかかっていた

もし自分が離れた際に、危険な場面に出会ったら、決して消えない過去の傷

及川家同様、彼女もまた思い過去を背負っていた事にかなり衝撃でした


行きなさい、自分の思う方へ、モネにそういって東京へと送り出します、この辺りで

能の舞も含め、すばらいい演出でした


亀島に戻り、これまで一度も話さなかった、自分がなぜ島を離れたかを話します

妹のみーちゃんも、同じく島を離れて、モネのそばにいた父も静かにモネの話を傾聴します

震災のあったあの日、島の人々が、どれだけ大変な思いをしたのか?自分には

わからない、自分はその時何をやっていたのか?再び映像として映された給食室場面といい

亀島に戻れたとき、見てきたもの経験してきたものが違った、後ろめたさが押し寄せ

どんどん突き刺さったと胸に手を当てる演出、

見ていて辛い場面でしたし、モネが森林組合で、菅波先生やサヤカさんたちと出会って

成長し、こうして貯めていたことを話すことができた証でもある大切な場面でした



東京で気象の仕事をする、誰かを守るために全力を尽くそうとする強い訴え

傷つく人を見たくないという強い信念、不安がありながらも湯がないその志に

家族全員が心に響き、モネはもうこの場所に戻ってこないかもしれないが、それはそれで

いいのかもしれないという父と母の会話


そして登米に戻って、森林組合の一同がモネの新たな門出を祝います、彼女があの場所で

どれほど大切にされていたか、愛されていたのかが咀嚼できます


巻末にはサヤカさんとの対話です、モネは旅立つ直前、10分後に空を見るように

伝えます、モネが旅立った後、サヤカさんの涙、切り倒された樹木の下には

新芽、そしてここで主題歌が流され、空には彩雲が

「山の神・海の神でも空の神でもいい、どうかあの子に良い未来を」寂しさを

抱えつつも、若者を送り出す、あの場面、琴線に触れる場面でした

もはや最終回ではないかと思いましたし、サヤカさん自身にも良い未来が

訪れてほしいことを切に願う場面でした。


おかえりモネ感想 第8週 「それでも海は」

天気 曇り

予告の時点で相当重い話であることは覚悟していました、月曜日の放送最初には

菅波先生がモネに縄跳びを渡し、森林組合の一員がワイワイ盛り上がっていて

この調子だと千年かかっても無理とまで言われるのは面白いですし

亀島に戻ってからも、モネ母の亜哉子に浮気話が出たときは、そんなことしている場合

ではないといいながらも、気になってしかたない姉妹は変装して調査することに

アニメや漫画だと、こんな展開何度かみたことありますが、ドラマでこれを見るとは

しかもバレそうなはずなのに、バレません、ここまでは愉快さも垣間見えたのですが


及川家の話となり、話はこれまでになく重く突き刺さる話が展開されます

平成22年(2010年)に及川家の父である新次は新築漁船を1億円以上の金をかけて

作ることを決めます、銀行員を務めるモネ父である耕治とも仲が良く、このやりくりも

なんとかしようとします、新次は漁船の設計図をみて楽しみで仕方がない、気仙沼で

右に出るほどはないと言われるほどの敏腕漁師で、まして息子のりょーちんも後に

漁師を継ぎたいとなっていることからなおさらです、その晩には母の美波も登場します


底抜けに明るく、歌も熱唱します、温かな家族・優しい母・期待夢を膨らませた

漁船を背景に写真撮影を受ける及川家の家族3人、どこにあっても不思議ではない

幸せな家族の場面、しかし



画面が暗転、およそ8秒近くの暗黒画面とその後の星空、時代は平成23年の5月

漁船前で笑顔の及川家の写真は泥だらけになっています、あまりの恐怖と胸を締め付ける

展開に言葉も出なかった、直接的な描写はないものの、この間になにがあったのかを

物語らせます、またここでいくつものことがわかります


まずあの星空ですが、震災のあった時間帯は降雪があったが、晩は星空が見えるほど

晴天であった、ただ星空があれだけ輝いているのは、地上が暗かったから

停電しているからということ、しかも画面が暗転しはじめたのは、再放送などを

除けば8時「10分」震災から10年ということを物語っているのかもしれません

そして暗黒場面は11分、震災のあった3月11日を意味しているのかもしれません


更に留守番電話の内容です、これはきいて知った驚愕ですが、美波が電話した

時間は午後3時10分という時間、これはあの震災で気仙沼に最大の津波が押し寄せた

1分前ということだそうです



新次がりょーちんが母という大切な存在を亡くした、いくら時間がかかってもその

傷は治まることがない、息子がメカジキ50本釣れたと子供のように嬉しく連絡した

けれどそれを酒を飲みながら喜んでくれる母はもういない、そこにりょーちんが

登場し、母の十八番を涙ながらに歌い、父が持っていた母の留守録が入った

携帯を破損しようとします、それに対し父は「俺たちは立ち治らない」という発言

「立ち直れない」ではありません、母を失った傷は決して治らない

漁船を優先した自分が、気がついたときには母を失っていた

本当なら息子の快挙を喜びたかった、この父子演出、普段おとなしいりょーちんが

叫ぶ演出や、後のモネ・みーちゃんに悪くないのに謝る演出


そして耕治もまた、そんな新次のちからになれないことに思い悩んでいた、船を持つ姿が

あうと震災後に漁船のやりくり提供までしていたが、その後疎遠になっていた、それは

自分から逃げていたのかもと暴露するシーン、亜哉子の手を握る演出で多少和らぎは

したものの、ここまではとにかく恐怖、なによりそれを突きつけられるのは

10年前にこうした光景が実際にあったということ、及川家のように幸せだった家族が

大切な存在が、大きく抱えていた夢があの震災で一瞬にして奪われたということ


新次のように「立ち直らない」という人もいるかも知れないし、耕治やモネのように

力になれず無念さを抱えている方もいることを頭を殴られたかのような衝撃でした


そんな中で、りょーちんは同級生の前でついに自分のホンネを話します

水産試験場のみーちゃんなど夫々全員が目指している夢を肯定

「俺らが前を向くしかないんだ」それぞれがあの震災後に何かを抱えていた

そんな中で、それぞれが何を見つけて歩もうとしている、彼がメカジキ50本を釣った

ように、漁師としての厳しさと奥深さを咀嚼、そして海に恨みはない、海にあれだけ

直接関わっているからこその言葉であろう、


それは新次も同じであった、気嵐を見に来ていて、モネと出会う、息子の船が出ているの

かもしれないと、彼もまた海に嫌いになれなかった、気仙沼であれだけの敏腕漁師の

言葉ですから重みもあります



改めて東日本大震災から10年というこの年に、それを扱ったドラマを通して

生命や、それぞれが抱えているものなど考えるきっかけをくれた大きな週でした

自分たちが今生きていることが、いかに素晴らしくて、家族や職場や周囲がいることが

どれほど素敵で、だからこそ毎日を大切にしなくてはならないことを学んだ週でした


おかえりモネ 第7週感想「サヤカさんの木」

天気 晴れ

モネ通して、朝岡さん・菅波先生・そしてサヤカさんという登米の物語が大きく動く前触れとなった

そんな週でした

 

朝岡さんが東京からやってきて、樹木年輪から考察する樹木気候、樹齢300年から、当時からの

気候変動を読み解くという桁外れなことを、それを今後切るとされるヒバの一部を授かりたいという

お願いである、更にフィールドワークにと野坂さん・内田さんという人物が登場、樹木が洪水から守る

のでその詳細を調査、また花粉症対策・そしてまさかのラグビーの試合で勝率を上げるために気象予報を

活用するという展開、様々な分野において、気象予報が関係してくることがわかります、

 

朝岡さんのしごとにおける情熱は確かのようで、2人にも厳しく指導します、ここで

「リードタイム」という新しい単語が登場、注文を受けてから納品に至る時間のことである

それは森林組合でも短縮されたほうが良いわけだが、とりわけ気象会社の場合、洪水での避難や

花粉が飛んでから、人体に与える影響などが関与してくるので、この辺りの細かな情報が

欠かせないとのこと

 

2つの台風が影響しあっていることもあり、早急に戻ろうとする朝岡さんに、モネは再び訊ねます

すると彼は「よしきた、やっぱり食いつきましたね」と嬉しそうな反応、別場所で野坂さんが気象畑に

向いている人を見つけ出すのが、朝岡さんが得意であることが話され、次が永浦さんかも?と

伝えますが、やはりこうしたよみも朝岡さんの得意分野なのでしょうね

そして気象は北の方や南の方で、過去に起きたことが起因している、つまりそれを分析することが

危険を回避・予知ができる、それが我々に於けるリードタイムであると

現在では大雨や暴風の情報も非常に拾いやすいです、あとはその提供されている情報を自分たちが

どのように吸収し、活用していくか?です、どれほどわかりやすく、そしてすぐさま情報が出たとしても

それを受ける側が、その情報を活用しなくてはいけません、近年異常気象も激しいですので

このドラマをもって、受け取る側の姿勢も変わるといいのですが

 

そして朝岡さんは続けます、これまで表情が豊かだったのですが、変化して

「何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません、しかし、何もできなかったと思う人は、次はきっと何かできるようになりたいと強く思うでしょう」

とても強烈な台詞ですね、菅波先生でも朝岡さんでも、誰でもがこうした悩みを抱えている、だからこそ

次はと大きな原動力になる、それがモネにとってはこれかであるということ、これがおいおい

みーちゃんだったり、りょーちんだったりするのでしょうね、そして朝岡さんが挙げた名前には

サヤカさんもありました、朝岡さん・中村先生ともにあの平成23年の際に、現場での観測機の設置

災害ヘリへの気象観測・災害医療での活躍、そして復興支援に夫々範疇はちがっても活躍し、それから

関係を保ってきたのだ

 

そしてそのサヤカさん、序盤では骨折を患い、モネがいることの大きさを咀嚼、中盤では

モネが二十歳を迎え晩酌と台風による避難で、モネと自分が同じ誕生日であることがわかります

 

そして今週の大きな名場面として挙げてもよいのが、菅波先生とモネの話を聴いて、覚悟を決める場面です

モネはこの森林組合の仕事が相当充実していて、周囲も優しく、サヤカさんがかっこいい

(ガッズポーズ演出は面白い)それでも気象という場所にであった、そして吸い込まれようと

していることを話します、この2人話、教える場面逆転と気象予報士を取得する必要があることを

説明するのに、医師免許持ってない人が東京で医者やるか、地元で好きな仕事をやるか迷ってるって

言い放ったら、どうするかを逆に尋ねて、資格をとならければならないことに、モネが気付かされる

作戦、この直前の甘えていたなどの台詞といい、素晴らしい演出でしたが、もっとすごかった

 

サヤカさんは樹齢300年の木、そしてモネがもうすぐ東京へと行く、それは自分の元から離れる

その日程が3月10日に決まる、それは気象予報士試験の合格発表とも重なるのだろう

近づく双方の別れ、樹齢を守ることに必死だった、無我夢中でやっていた、そこにモネがやってきて

孫のような温かい存在だった、4人がかつていたけれど半年もしなう内に、姿を消した、それがこれほど

長く自分のそばにいてくれた、骨折時は勿論そうだけど、それ以外にも、自分を樹木のように

木漏れ日につつまれる自分のように、モネが温かい存在だった、その別れがやってきてしまう

 

「いいじゃないの一人だって、そういう人生だ」樹木の幹に顔をこすり当て、泣きと巣立ちの喜びが

同時にかかる、涙腺危険な演出です、樹木だって別れも辛い、サヤカさんだって辛い、でもその先を

目指しているのがある、それを送り出すべきでもある、それを当人が言っていた

この双方な気持ちが、木漏れ日に当たるサヤカさんの身体に映る光と影で演出されていた

場面は染みまくりました

おかえりモネ「第6週 大人たちの青春」感想

天気 曇り

題目通り大人の様々な場面を見られた第6週でした

 

林業に携わる熊さんはモネが昨日今日天気を勉強し始めたより、自分の方がわかっていると

激しく伝え、モネがしっかり謝罪できるのが良い、みーちゃんのときもそうでしたが

なかなか素直に謝るの難しいですからね、そして熊さんがその姿勢を見て、飴ちゃんを出し

モネなりに、なにかしようとしていたことがそれを使って伝えていたことがわかります

ここからまさかの資格自慢になるとは思わなかったけど、楽しかった

 

モネが気象予報士試験を受けることで、菅波先生もスケジュールを立てての新たな計画が

なされますが、知識を増やすのとは違うとこうして順序立てできるのもまた素晴らしいです

 

ジャズ喫茶の田中さんが、モネの両親と知り合いだったことを菅波先生も知りますが、

彼女の両親馴れ初め話を聞くことができます、この内前半はみーちゃんにも話していて、恋話に

キャキャする二人が可愛くて仕方ない、そしてそれ以上に面白いのが祖父の龍己さん、馴れ初め話が

気になって、縫い物の手が止まってしまうほど、しかも話の前半で終わってしまい、残りが
気になるので思わず亜哉子さんの方向を見てしまう姿が楽しすぎです、

 

田中さんが話す馴れ初め後半、音楽を止めても、他の人が引いても、耕治が気になってしょうがない

当時の彼がなぜかを訊ねると、彼に影がないって、明るいって感じた、ただ耕治はこれを

褒め言葉ではないと解釈、音楽をやっているものは影とか傷とか不幸とかそういうものを

抱えてないと色気が出ない、そうした自分への嫌気を剰え彼女は

「正しくて・明るくて・ポジティブで・前向きであることが魅力でない世界なんてくそです」

思わず自分も声を出してしまうほど、自分への嫌悪感をここまで肯定してくれるとは

作品が全く違いますが、ヒープリのニャトランかな?って思うほどの、いいところを見つける

この能力、これまでの話を見ても、彼女がそうした明るさを見せているところが伺えますし

面白いところも垣間見えましたが、こんないい所見つける能力が備わっているとは、こりゃ惚れるわ

 

喫茶で両親と田中さんとモネの4人で揃い囲んで終わる今週も締め方(ご丁寧にモネと
菅波先生の写真付き)素敵でした

 

 

 

同時にモネは彼が病に侵されていることを知ります、喫茶にて机とテーブル制作を頼んだ、それは

改めて娘さんや妻と囲みたかったからなのではないか?そう考えたから、だからこそ医師である

菅波先生に協力を願うが、彼は訪問治療は中村先生の方が優れていると、自分ができるのなら

やっていると感情をぶつけてしまう、モネがここまで入り込んでしまうのは、彼女自身が父と
似ていると話してはいたものの、母とも似ていることが伺えます

そして同時に菅波先生もまた、憤りをぶつけてしまった後悔と、不器用な自分を見つめ直す

自分と他人の距離を於いていたであろう彼にとって、ぐいぐい来るモネ、遠慮なくついてくる姿に

彼も心を動かされたのだろう、そしてその気持を田中さんにも伝えます、気持ちなんて常に

入れ替わるかもしれない「固定概念や意地や結論を急ぐのは止めて、本当に自分がそうしたいと思う

方向にいつでも進路を変えられるように、進路を先延ばしにできる治療を、積極的治療というのは

明確的な治療をもった前向きなものだけでなく、迷う時間を作る治療でもある」

 

不器用だけどまっすぐな彼だからこそ言える言葉、伝わる言葉、中村先生が担当していたら田中さんの

この決断がどう動いたかは読めないけれど、菅波先生が自分と向き合ってからの一文であるこの

言葉はとてもしびれましたし、田中さんも動くことができたのでしょう、まぁうっかり中村先生に

話した言葉に載せられてしまって慌てる姿は面白かったですが、そんな真っ直ぐな彼を

モネも気象予報士試験の長文メールを活用し、自分にできないことばかりを記載している

それでも、それは自分事を思ってくれたから、一生懸命に考えてくれたから、だから患者さんのことを

考えてないわけではないと話す、このいい頃を見抜く能力もまた、母親譲りかもしれません

 

年末シーンで菅波先生とモネの進行具合が気になって仕方なく、聞き耳立てている森林組合の

一行も面白いです(振り返らず残念がるところが、モネが戻って一行の姿にキョトンとして
いるところなど)

そして最後に、菅波先生セリフでもう一件心に刺さったのが、モネが資格とは何かを訊ねたときです

「資格を必要とする仕事の多くは他人の財産や生命に直接関わります。何かミスをすれば目の前の人の命を奪ってしまうかもしれない。それぐらい重い仕事をする資格が自分にはあるのか?それを問うものだと僕は思います」

というこの一文、菅波先生の医療はもちろん、鉄道や航空機など利用しているなにかも国家資格を

取得されている方の働きあってもの、感謝して活用したいですし、同じく国家資格を取得している

自分もこの言葉しっかり受け止めなければと突き刺さりました、そんな魅力的な第6週でした

おかえりモネ 第5週感想「勉強始めました」

天気 曇り

お盆休みを終えて登米に戻ってきたモネ、持って帰ってきたカキが大絶賛です

三年かかってようやくここまでこぎつけてきて、それはサヤカさんもはっきりと

分かるくらいです、自分も実際あの震災以降気仙沼のカキが出回るまで

大変苦労した話は耳にしたことあります、そしてサヤカさんはそれに山も負けて

られないとモネに広葉樹を活用した新開発を提案するよう伝えます


川久保さんが憤りを感じていた、それは直径20センチの丸太が1本

1,960円で落札されたという破格の安さ、林業の知識がまったくない僕も

それは安すぎない?って感じるぐらいですが、ご丁寧に林野庁がこの朝ドラに

あわせて特集頁をつくってくれたので調べたのですが、スギの木を植えてから

50年の歳月にかかる費用などは莫大で、そこまでの労力が伴うのなら

憤りを顕にするのも当然ですね、そしてその林野庁の解説ではサヤカさんが

伝えたように創意工夫を凝らし、金を稼がないと林業が潰れてしまうというのは

現実だそうで、ただでさえ少子高齢化で林業を担う人が少ないのに

活用まで減少しているので尚さらです、モネに託したのはかなりリアルなんですね

新たな商品開発として、小学校の机を提案、だが難題が納期に間に合わないこと

乾燥機は莫大な費用がかさむため、収入として得られず、かといって天日干しだと

間に合わない、あきらめけたその時、ビニールハウスの

「放射」「伝導」「対流」を活用できないかと提案、それでも壁があり、もはやこれまでかと
思われたが
ビニールハウスを提供してくれる家庭・そして川久保さんが、木に携わる

凄腕集団を招集してきたのだ、音楽も相まって第5週の中でも、指折りの良いシーンです

その集団が机作りに奮起するあの演出
「みんなのためになることなら、人は動く」これを一同が
体現したわけですね、
それは川久保さんが林業をなんとしても絶やしたくないのもあるけれど

モネの熱に伝導されたのもあります、彼女は登米市の森林組合正式社員として

採用さればかり、初任給からしてもかなり間もないのですが、それでこの提案を行進と調査した
上での反対意見、どちらもが見られます
長いものには巻かれろがありません、それどころか
サヤカさんにこの提案を
したとき、自分に訊ねないでやってみては?と、だからこそ
ブレイクスルーは
できると伝えられる、ブレイクスルーとは本質的な課題を打ち破る革新的な

解決策のことで、サヤカさんはモネの提案が、こうした提案を

うまく回す試し、さらにどうすうかを一同で考える過程こそが重要だと

それこそ上記に記載した林業が潰れないためのカキからの彼女の奮起提案を

形としてやったのですから、これは社会人としてとても響きました。


一方モネは登米に戻る際に2人に出会う、1人はりょーちん、彼も父との話を

他人に話すことができずにもがき苦しんでいる状態、ここからどのように

好転につなげていくのか読めないですが、彼の父が凄腕漁師だったことが

何らかの形で再び脚光を浴びることを願うばかりです


もう1人は菅波先生、以前あれだ注意を受け、相当厳しい人間だと思われたのだが、今週一転して
サメのぬいぐるみは登場しますし、サメの話をしているとき
嬉しそうですし、モネに天気について
教える姿はとても懇切丁寧、ここでも
嬉しそうな姿を見せます、そして交代勤務で会うのが
苦手としているのが
中村先生で、体育会系を彷彿とさせ、話すのが好きそうで、ノリが良さそうな

中村先生と、静寂で人付き合いが苦手そうな菅波先生、お互い出会った時の

菅波先生の表情はかなり特徴的ですし、モネが中村先生にカキを勧めたとき

思わず首を横に振って拒む菅波先生の姿と「えっ」という表情を見せる

モネの顔が面白すぎです


それにしても菅波先生の教えるのうますぎです。洗濯物・教科書で顔を隠し遮るものがあるか
ないかの説明、モネが勉強苦手だと理解しながらも
ついていくのが素晴らしいです、しかも
雑談かとおもわれた彼女の生誕日
巨大台風と満月の話を暗記していて、誕生日を割り出し、教科書を

プレゼントするという展開は驚きました


まぁサヤカさんの伝導授業も驚きましたし、その授業を何故か見守っている

おばちゃん一同も驚きましたけど


さてさて第6週はどうなるでしょうか?


第4週感想「みーちゃんとカキ」

天気 晴れ
先週が「震災の記憶」とするならば、今週は「家族葛藤」が中心の物語でした
モネの妹であるみーちゃんこと未知は自由研究としてカキに取り組みます、この取り組み姿勢が
尋常ではない、自由研究の領域をはるかに凌駕する、しかもカキの赤ちゃんを作リ、天候まで
これでもかと没頭、そしてそれは祖父と口論になってしまうほどにまで至ります

予告で分かっていたとはいえ、かなり突き刺さる演出でした、長年の経験からの祖父話や銀行員を
務めている父の今後のことを考慮して意見はたしかにそうであるが、みーちゃんのカキを
なんとしても復活させたいという強い信念もまた非常にわかります、姉の同級生であるりょーちんこと
亮家のことも気にしていましたからね、ここでモネが機転を利かせて
笛で場の空気を変えてはっと汁を作る流れに持っていけるのもまたモネの長所でしょう

そのりょーちんの父も心配です、酒に溺れていたのです、震災によって船が流され、それまで
島内でも腕の立つ漁師だったという設定だけに、父子とどもも見ていて辛いです。

一方三生ですが、盆舟(初めて聴きました)で父の姿を見て、モネの父と話します
父の仕事に重荷を感じているもの通し、だからこそ三生に今を大切に、これからをより生きてほしいと
伝えたかったのでしょうね、家族以外で背中お押して行く関係、そして
決めるのは自分である、という台詞もとても良かったです。

モネが登米に戻る前にみーちゃんに気象予報士の書籍を持っていることを見られてしまう
ここで不意打ち震災の年、まして姉妹で津波を見た・見てないを描写してくるとは
モネがずっと引っかかり続けていたの、みーちゃんが抱え続けるのも痛々しいです
それでこここで、勉強の仕方という方法で空気を変えていく辺り、モネのこうした能力は
魅力的ですね
そして祖父もモネが天気の勉強をすれば、漁の利益にも直結すると、以前海と森は空で
つながっていると、天気のことを学ぶ大きな起爆剤となる、家族の物語としても
将来の夢としてもとても重要な週でした


第三週「故郷の海へ」感想

天気 晴れ
11年ぶりにドラマ見ています、今回から感想をつらつら書こうと思います

今回は第三週のお話から
最初の方はひょうきんに描かれます、モネが気象予報士の参考書を購入し頁をめくります
自分も「一般知識」という記載から、それほど難しくないと思いこんでいたのですが
かなり難しい、ここでの音楽が愉快ですし、三生が匿ってほしいと依頼され、こっそり
部屋に案内し、同級生と話し合うも、あっさりと発見され、オチの「チーン」という音も
用意されます、しかも家業を告げなかった先駆者というまさかの発言もあり
序盤はとにかく愉快でした

しかし終盤一気に重い展開へ、モネは三年前を思い出します、父と一緒に音楽学校の合格発表に
向かうのですが、ここで卓上カレンダーに置かれているのが、平成23年の3月11日
そもそも気仙沼の舞台であり、物語も平成26年から始まったのですから、薄々予感はしていました
そして卓上カレンダー見せ方から覚悟はしなければならないことも感じ取っていました
しかし午後2時45分から1分時を刻み、2時46分になったところで、物語が終わるという
恐ろしい締め方
見ている方もとても怖さを覚えました、金曜日の放送は見られないのではないか?それくらいに

実際金曜日の始まりは、震災から8時間後の、午後10時から始まります
安波山から眺める島の光景、CGとはいえ、冒頭からかなり重いです
そして更に心をえぐってくるのが給食室の場面です、ここでは、震災時仙台にいたモネと
島で被災した同級生が出会います、その経験による温度差がひしひしと伝わり
あまりにも苦しい演出、当時東日本大震災では、実際にこうしたことが起きたのだろうと
考えると、朝のドラマでここまで演出してきた方々の凄みにただただ驚かされます

巻末では、モネが少し明るい兆しを魅せてくれたのですが、三周目にして
ここまでやってくるとは、この先どうなるのか?
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