天気 晴れ



あらすじ

2年生の一之瀬みのりが3人目のプリキュア「キュアパパイア」となった



感想

未だに部活が決められないまなつ、いっそのこと新作すれば?とかプリキュアの部活は?

と提案していくローラ、そこでまなつがそもそもプリキュアとは何か?人魚とは

何か?これを調べるために図書室に訪れます、ローラのことを大切に思っていることは

第2話でも描写されましたが、わざわざ図書室にまできて調べるとは、やるとなったら

とことんやるようですね


ここで出会ったのが、人魚姫の書籍を持っていたみのり、上級生に対しても遠慮する

ことなくぐいぐいやっていけるまなつがとてもいいノリしています、別け隔てなく

誰とでも仲良くなっていける能力を持っています、しかもそうしたノリが強いのに

加え、みのりが不安になっているときにはトロピカル魔法を伝える一方

みのりが記した小説を勝手に読んだことは自分が悪くないにもかかわらず、謝罪もできる

など、傍若無人どころか相手を思いやる気持ちも、持ち合わせ、尚且その小説が

面白かったと認めます


みのりの過去は台詞としてこそ描写されませんでしたが、恐らく過去に自分が記した

物語を否定され、それ以降自分の書いていることに自信をなくし、影を落として

いたのでしょう、その影という、暗さを持っているというところを描写でも

丁寧に描かれます、図書室でも、ローラが判明した池でも、まなつがトロピカル魔法を

伝えたときも、そしてローラがみのりを叱咤激励するときも、全てみのりは

暗い影の部分にて、対象者が光の部分にいます、その事件以降、みのりが

自分が一歩を踏み出せないことを光と影で具現化するとは、なんと美しい描写

でしょうか?


ふと気がついたのは前作ヒープリの第4話です、この時もニャトランが光の部分に

ひなたが影の部分にいました、この4話の時点でも、ひなたがまた怒られるかも

自分は大したことないと、自信がない描写が見られ、ニャトランも恐らくそのことに

気がついていたのでしょう、それでも自分を救い出し、秘密を厳守するなど

ひなたには良いところも持っている、このひなたに光を与えたい、プリキュアとして

ともに歩んでいけそう、そうニャトランが感じましたし、ひなたも2人を助けたいと

影の部分からニャトランがいる光の部分へと歩みました


トロプリ第4話も同じです、ローラがみのりに発破をかけます、前作のように人を

傷つけない優しい振り方とは違いますが、前回のさんごのときといい、ローラのような

高飛車な性格で、却ってその人が自分を奮いたたせるきっかけを作れる設定もまた

良いですね、しかも発破をかけることは前回と同じながら、この光と影を活用した

魅せ方に加えて、自分じゃ何もできないと決めつけているけど、やってみればどうか?

いないはずの人魚が自分がいるとしただけでなく、ここでまなつの例を出すのが

ツボでした、まなつがいないところで、彼女が面白いと認めていたことを

伝えます、自信をなくしていたあの小説をみとめてくれている人がいた

あのまなつは上級生の自分に対しても踏み出して進んでいた、勇気を出して

一歩を踏み出せば変わると、ローラもまたまなつと暮らすことで変化した、そして

それを機に変われた、だからみのりも踏み出せば変わることを伝えます、そして

「その脚はなんのためについているの?」と訊ねます、そう人魚ですから脚がありません

その脚のないローラが言うわけですから、これは説得力ありまくりです


2人を助けたい、だから一歩を踏み出す、ローラの言葉で踏み出したみのりは

キュアパパイアとして変身、ビーム攻撃もさることながら「ビクトリー」の顔

これができるのもトロプリらしさだとは感じますが、変身前との変貌ぶりが凄まじい

メガネを外しての展開に、パパイア攻撃にと楽しませてくれます


一歩踏み出した気分を訊ねられ「いい気分」と示した、みのりこれからの彼女もまた

楽しみです
パパイアの変身における変貌ぶりもですが、ローラが女王になりたいと夢を持ち
高飛車からくる身勝手も多少見えてくるかと思われたのですが、ふたをあければ
的確に相手の躓いている視点を指摘し、尻を叩いて踏み出すことをします
そう「人魚」が人の足と書いて漢字が成立する「促す」をやっている、この変貌ぶりも
トロピカっていて素晴らしいです